野暮用があって鹿児島市へ弾丸往復してきました。
数日前に警戒レベル5という櫻島の噴火警戒情報が出るわ、台風5号は接近してくるわと、いつもながらの冷や冷や綱渡りの道中でした。とはいえ、どちらも気象庁騒ぎすぎじゃね、よほど自信がないか、責任を取りたくなくて大げさに言っているんじゃないかと勘繰ってしまいます。それでも外れないのは暑さ。まあ7月の終わりですから、さすがに南国鹿児島の暑さは半端ないです。
確かに最高気温は関東周辺のフェーンでの熱波には敵わないところですが、目の前に錦江湾があって風が抜けるはずの街は、列島最南端の地域ならではの日差しが降ってきます。
そんな夏を乗り越えるのは、冷たい食べもの、果物と冷やしそうめん、そしてかき氷です。
白熊と銘打ったかき氷を出す店が20軒近く有ります。フルーツや練乳を掛けてデコったかき氷は、インスタが流行するはるか昔から目で楽しむものとして人気を集めていました。そしてそのボリュームで、間違えなく身体の芯から冷やしてくれます。
鹿児島市の中心商店街にある店では、1千円近い価格でも、観光客を引き付けています。
ところが観光客向けのメニューと価格には、デートでもない限り地元の人は足を運びません。
ではどうするか、中心商店街のはずれにある氷屋さんに列を作るのです。
飲食店向けの角氷、カチ割氷を卸している柳川氷室は、大重谷源水の天然水を6日間かけて作った氷を夏季限定で、かき氷として提供しています。
天文館の山形屋から、港に向かって歩いていける距離にあります。店頭には常時10人ほどが行列をし、歩道には日陰もないのに、椅子に座ってかき氷を食べている家族連れが数組いますので、すぐに分かります。
切れ間の無い来店客に対応するために、氷削り器は2台連続で動いています。行列がカウンターに近くなると店員さんがオーダーを聞いてきます。そこで即答できませんでした。シロップだけで20種類ほどあります。シンプルなシロップから、果肉の入ったソースまで、それにミルクを掛けるかどうか、悩んでしまいます。前に並ぶ人たちも、様々なシロップを注文しています。
結局日向夏にミルク掛けを注文、それでも350円+50円。プラの容器に山盛りの氷で、コスパ最高です。果肉の入ったスペシャルでも600円台と、街中の専門店よりはるかにお得。行列ができるはずです。
山盛りの氷は、ふわふわで、ストローとスプーンで崩しながら一気に食べてしまいました。コメカミがキーンとなることもなく。一瞬だけひんやりした時間が持てました。
やっぱり屋外で食べるのは無理かなあ。
もう一軒はしご氷しますかね。
柳川氷室 食べログ