天草ばくだん

食の宝庫九州から

ちょっと物騒なタイトルですが、引き続き天草の話。

天草に他府県からいらしたお客様を案内していると、食品にピンク色が多いことに気づかれます。

ちゃんぽん麺のカマボコ、赤巻きという菓子、崎津集落の杉羊羹と、なにかとピンク色に染められています。

最近は少なくなった宴会料理(ごっつぉと呼びます)には、赤色と緑色に染められた寒天が必ず盛られています。

そして、今回のばくだんですが、魚のすり身を油で揚げた天ぷら、他所ではつけ揚げとかさつま揚げとか呼びます。

ばくだんは茹で卵を魚のすり身で巻いて揚げたものです。いわばスコッチエッグの天ぷら版。

これを2つか4つに切って盛り付けています。そしてゆで卵とすり身の間がピンク色なのです。

要はゆで卵を食紅で染めてからすり身を巻き、油で揚げているのです。

これがカラフルで楽しいのです。

最近はお取り寄せも出来るみたいですが、ぜひ天草に来て、旅館・料理屋でごっつぉを食べてください

原蒲鉾店

http://www.kamaboko.gr.jp/

松下かまぼこ店

https://www.amakama.net/items/11440427
上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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