10月2日に大分県佐伯市地域おこし協力隊として着任いたしました。佐伯市役所の観光課付きでインバウンド担当です。早速日本政府観光局(JNTO)主催のインバウンド研修があり、福岡まで行ってきました。コロナ禍以前のレベルへ急テンポで戻りつつあるインバウンド。サステイナブル、アドヴェンチャー(体験型)ツーリズムというのがキーワードでした。
佐伯-福岡、距離は約200km、車で約3時間。プーリアでいうとバーリからナポリへ行く距離感です。高速道路で山間を抜けて行く感じもよく似ています。九州内の地理感覚もまだ全くと言って良いほどついていません。それ以前にまだ九州一面積の広い佐伯市内の地理感覚もおぼつかない段階です。
地域おこし協力隊制度は、市役所の様々な部署での活動をしながら移住、定住を念頭において佐伯での生活の基盤を作って欲しいという要素もあり、経費の補助金として家賃、車リース、ガソリン代などが一定額までカバーされるという高待遇です。まずは佐伯をよく知ることから始めるためにリースの車が納車されたら市内隅々まで視察に行きたいと思っています。
今週末には今年で32回目を迎える「ツール ド 佐伯」が開催されます。これはスピード競技ではなく、子供から大人まで、エイドステーションで提供される名物料理などを楽しみながら風光明媚なコース楽しむサイクルイベントです。佐伯人のおもてなしを楽しみに全国から1500名ほどの参加者が集まります。
同時期に今年から始まる国際自転車競技連合公認のサイクルロードレース、「ツール ド 九州」も福岡、熊本、大分の三県を舞台に開催されます。国内外18チームが参加します。サイクルツーリズム、九州は今後力を入れて行くようです。
イタリアでは毎週末、二輪(MotoGP)、四輪(F1)、もしくは自転車のロードレースが行われ、日曜日の家族揃っての昼食時にはTVのレース実況がバックグラウンドに流れているのがよくある情景です。
競技としても趣味、ライフスタイルとしても自転車が身近なヨーロッパではそれに伴う観光の要素も発達しています。
観光客がレンタル自転車で市街地や田舎道を行く姿はチステルニーノ周辺でもとてもよく目にします。ただ自転車で風景を楽しむだけではなくその後の食の楽しみは欠かせないものです。また自転車をゆくルートの中にチーズ工房やワイナリーなどが組み込まれているコースもあります。
佐伯での欧米豪からの誘客には欠かせない要素となるであろうサイクルツーリズム、今後の発展が楽しみです。
佐伯市の観光プロジェクト「浦100」
ツール ド 佐伯
http://tourdesaiki.saiki.jp