マックのマニュアル 05

レストランチェック

 前回はマクドナルドオペレーションズ&トレーニングマニュアル目次をご紹介いたしました。最近のマクドナルドはもっと進化しているように思われますが、逆に削ったり簡略化を図っているだけです。

前回ご紹介した、オペレーションズ&トレーニングマニュアルはフレッド・ターナーのポリシーの下で作られました。ある意味で理想的な内容ですが、これを店舗のマネージャーが実行しようとすると、1日24時間では足りなく、中までブラック企業になってしまいます。

フレッド・ターナーは何か問題があれば店舗のマネージャーや、問題を感じた人が、勉強して学び解決することを求めました。品質管理や調理機器開発まで勉強し自ら解決するように求められました。

 SVになっての課題は品質でした。当初のマクドナルドは米国の調理機器と形だけそっくりで、中身はおんぼろでした。また使う食材も、米国との差は大きかったのです。

SVの私は原材料の品質と、調理機器の能力の低さに不満を持っていました。しかし私は運営部(店舗現場の運営)の所属であり、品質管理改善は購買部、調理機器改善は施設部と決めていました。

ある時に米国からフレッド・ターナーの部下で国際部のボールドウインという人と話をしました。「言いたいことがあればと言え」と言われたので、「品質管理改善で購買部が動かない。調理機器改善で施設部が動かない」と言ったら、「問題を感じた君が直せ」と言われたのです。

でも「縦割りの各部と私の知識なさ」を言ったら、「自分で勉強しろ、私も勉強した。縦割りの部の機能は無視しろ、バックアップする」と言われ総務部の金庫奥にしまってある原材料スペックやすべてのマニュアルを見ることができるようになりました。

そして精度の高いデジタル温度計の開発、すべての調理機器改善、清掃用洗剤の開発、店舗客席改善、原材料の改善、など垣根を超えた活動に入りました。

 しかし、その結果ちょっとマニュアルが肥大化し、店舗の社員に負荷がかかりすぎだと、マニュアルの削減と外部の専門家活用に頼るようになりました。

 削減された良いマニュアルやプログラムの一つがSTARプログラムです。店舗活動担当者というもので、店舗のローカルストアマーケッティングを行うアルバイトの活動です。

マクドナルドの創業時は持ち帰り専用で客席もなくメニューも簡素でした。それがメニューが増え、客席も備え大型化し、店舗数が増えてくると、店長の業務が増加し、店舗のマーケッティングを行うことができず、アルバイトをしっかり教育し、STARという仕事と役割を作りました。

王の説明

L.S.Mとスタープログラム、フロアーホステスの説明

 マーケッティングには全国レベルのナショナルマーケッティングと店舗レベルのローカルストアーマーケッティングに分かれます。

全国レベルの新商品発売などはテレビコマーシャルを伴う大規模なもので売り上げの5-6%の費用をかけます。店舗レベルのローカルストアーマーケッティングは0.5%程度のわずかな金額ですが、店舗近隣の映画館とのタイアップや、全国少年野球大会の応援、地元のお祭りの支援、など地元密着の活動です。

STARを置いて、ローカルストアーマーケッティングを積極的な活動をしても、たいして売り上げは伸びないのですが、全国的なマーケッティングに失敗しても売り上げの減少が少ないのです。

 大変良いマニュアルでしたが、本来は店長が行うべきだと廃止してしまいました。最近異物混入事件で大損害を受けたマクドナルドは、一部のSTAR活動を再開しています。

ではその内容の目次をご紹介しましょう。

Local Store Marketing Training Program

 Vol.1

   目 次

第1章 歓迎の挨拶 …………………………………………………………………… 1

第2章 イントロダクション* ……………………………………………………… 4

第3章 ストア・ビジビリティ* …………………………………………………… 7

第4章 ビジネスの機会点を学ぶ …………………………………………………… 15

第5章 商圏を学ぶ* ………………………………………………………………… 37

第6章 BOGカード ………………………………………………………………… 77

第7章 ストア・ツアー* …………………………………………………………… 78

第8章 こどもの重要性* …………………………………………………………… 89

第9章 ギブアウェイ、プレミアム、セルフ・リクウィデーター ……………… 93

第10章 コミュニケーション ………………………………………………………   95

第11章 P.O.P.(Point of Purchase)* ………………………………………  96

第12章 マーケティング・ヘルパー ………………………………………………  101

第13章 まとめ ………………………………………………………………………  103

Vol.1終了チェック・リスト ……………………………………………………… 105

(*…ビデオのある章)

第1章 歓迎の挨拶

 ローカル・ストア・マーケティング・トレーニング・プログラムへようこそ。

これは、L.S.M.を通じて店のセールスとプロフィットを最高にする上であなたが積極的な役割を果たすのに必要なL.S.M.のスキルを開発するためにつくられた6カ月のプログラムです。

このプログラムからあなたが何を学ぶかは、それはどれだけの時間をかけ、努力するかによって決まります。また、一生懸命学ぼうとすればするほど、セールスとプロフィットを増加させる力は大きくなっていくのです。

 このプログラムには学習の手助けとして月ごとのテキストとビデオデープがあります。

 その中には、世界中のマクドナルドのストア・マネージャーによって活用され、かつ、成果を収めた数多くのL.S.M.のアイデアが盛り込まれており、これをあなたの店で実際に応用していくことになります。

*目的

 このトレーニング・プログラムには3つの目的があります。

1.ストア・マネージャーにL.S.M.をより総合的に理解させ、それを店の発展のために役立ててもらう。

2.ストア・マネージャーに次のようなことを教えていく。

   ・L.S.M.はセールスとプロフィットを上げるのに有効な手段である。

    ・マネージャーと運営部は、L.S.M.の8ステップの実行において、必要なパートナーである。

3.L.S.M.の基本的な”WHY”と”HOW TO”の知識を与え、また、個々のL.S.M.活動を実際に体験させる。

*あなたの仕事の一部としてのL.S.M.

 マクドナルドのQSC+Vの高い基準を常に提供するためにoutstandingな店舗運営を行うことは、マクドナルドのストア・マネージャーとしてのあなたの最も重要な任務であるといえます。

そして、おそらく店のビジネスを確固たるものとし、また現在のお客様に今後も利用していただくようにするための最良の方法であるともいえるでしょう。しかし、更に発展していくには、現在のお客様だけでなく、将来お客様となる可能性のある人にもQSC+Vの高い基準を知っていただく必要があり、そのためには、あなた自身が商圏を十分理解し、L.S.M.に力をいれていかなくてはなりません。

 あなたは自分の店をそのコミュニティに売り込む上で重要な役割を果たすことになります。なぜなら、効果が証明された、きちんとしたL.S.M.プログラムや活動はいろいろありますが、誰もが絶対に成功させることが出来るようなL/S.M.プランはひとつもないからです。

どのL.S.M.活動もプランも、個々の店舗の具体的なニーズや機会点に合わせて発展させ、実行していかなくてはなりません。

そして、そのためには、ストア・マネージャーであるあなたが、自分の店に最も合ったL.S.M.プランを開発するために、自分自身の判断力、経験、才能を生かしていくことが必要です。

*アドバイザー

 このコースを行っていくにあたっては、スーパーバイザーやフィールド・コンサルタントがアドバイザーとしてあなたについてくれます。アドバイザーの仕事は次の通りです。

・このトレーニング・プログラムを進めていく中であなたの質問や疑問にこたえる。

・このプログラムの中で実施する様々なL.S.M.活動に必要なマテリアルの入手を助ける。

・あなたがこのプログラムを予定どおりに、また、プロとして進めていけるようにする。

 アドバイザーは、あなたのためにL.S.M.を実行してくれる人ではなく、このプログラムを通じてあなたに助言し、力を貸し、助けてくれるL.S.M.”コンサルタント”であると考えて下さい。

あなたの店のL.S.M.活動の8ステップを実行するのは、あなたの任務です。アドバイザーは1カ月ごとの終わりにあなたと会って、進み具合を検討します。けれども、手伝ってほしい場合や、情報が更に必要なときなどは、いつでも遠慮なく連絡して下さい。

このプログラムは、あなたがすべきことをきちんと理解してはじめて効果がでるものです。

*このプログラムには必要な時間をかけること

 これからの6カ月間は、このプログラムを行うのに必要な時間を十分かけられるようにプランニングしておいて下さい。

このプログラムは、あなたが立てたスケジュールから外れることなく、示されたとおり始めから終わりまできちんと行ってはじめて大いに役立つものとなるのです。

*フレキシブルになること

 このコースのプログラムの中には、あなたの店に直接は関係しないと思われるものもあるかもしれません。また、すでにあなたの店で活発に行われているものもあると思います。

 しかし、それでも、このコースの中で言われている実施にあたってのスキルやコミュニケーション・スキルを理解すれば、あなたが既に行っている最高のプログラムでさえも、更に改善することが出来るということを忘れないで下さい。

*このプログラムはどの部分も省いてはならない

 この中で示されたものの中には、現在あなたの店の状況には合わないように思われるかもしれません。

しかし、コミュニティや商圏は常に変わっているものです。ですから今後ますます多様化する問題点や機会点に出会ったときに、このコースを通じて開発したそれぞれのスキルが、使われることになるでしょう。

*このプログラムの使い方

 このプログラムは6カ月かけて行うものです。

今月はVol.1のテキストとビデオテープ*をお送りしましたが、続いてVol.2からVol.6までのテキストとビデオテープが毎日届くことになります。

このプログラムを実行するにあたっては以下の点に注意して下さい。

1.テキストとビデオテープが届いたら、2、3日のうちに目を通しておくこと。

2.そして実際に活動を行っていくときは、各章を改めて詳しく読み直すこと。各巻にはその1カ月間で完了すべき活動が含まれているので、早めに見ておけば、よりよいタイム・プランニングをすることが出来る。

始めにビデオテープに目を通すときには、テープを完全に巻き戻し、デッキのカウンターを”0”に合わせておいて見る。

各章のはじめの数字をメモしておき、ケースとテープ本体についているシールの空欄に、章の番号(すべての章に対してビデオがあるわけではない)とそのはじまりの数字を記入しておく。

こうすると、実際に活動をする場合や、途中の章だけを見たいという時に、その場所を見つけやすくなる。

3.テキストとビデオテープは必ず一緒に用いること。

・テキストにビデオを見る指示が出たところでは、テキストを読むのを一時中断してビデオを見る。

・ビデオの中でテープを止める指示が出てきたら、テープを止めてテキストに戻る。

4.テキストの中の”Local Store Marketing Action”という部分には、その月の実施すべきことが示されている。

実施していく中で必要が生じた場合はテキスト、ビデオテープ、あるいはビデオ・スクリプト(台本)を見直して、確認しながら作業を進めていくこと。

5.示されているL.S.M.活動を実施するのに必要なマテリアルは出来るだけ早く入手する。

マテリアルのリストを作成し、必要なものを発注する際は、アドバイザーと一緒に行う。

アドバイザーは、マテリアルの予算の立て方、その経費をP&Lにどのように記載するかをトレーニングしてくれる。なお、この6カ月間のトレーニング・プログラムの中では、次のようなマテリアルが必要となる

 ・BOGカード(Be Our Guestカード ハンバーガなどの無料券)

 ・こども向けのギブアウェイ

 ・P.O.P.

  ・ロビーや客席に出す告知板

  ・バースデー・パーティーのマテリアル

  ・ダイヤルM(電話受け付けの配達)のマテリアル

  ・コンテスト用のクルーバッジやP.O.P.

 ・その他

6.このトレーニング・プログラム専用のファイルを用意して、作成した用紙などを保管しておく。

7.テキストと一緒に配布された各用紙は、必ずコピーをとって使用すること。オリジナル、コピーとも、極秘書類扱いになるので、専用ファイルで大切に保管する。

(注意:このトレーニング・プログラムのVTRは、マネージャー用ですので、一般のTVTのシリーズとは別にして下さい。)

 さあ、いよいよプログラムの開始です。

 Local Store Marketing Training Program

   Vol.2

    目 次

第1章 イントロダクション ………………………………………………………… 1

第2章 継続して行うL.S.M.活動 …………………………………………………… 2

第3章 セールス・トラッキング入門* …………………………………………… 3

第4章 商圏地図の作成 ……………………………………………………………… 13

第5章 キー・コンタクト …………………………………………………………… 14

第6章 店内で行うL.S.M.* ………………………………………………………… 21

第7章 バースデー・パーティー* ………………………………………………… 25

第8章 クルーの参加意識* ………………………………………………………… 43

第9章 クルー・クーポン・コンテスト …………………………………………… 48

第10章 クルー/ペアレント・ナイト ……………………………………………… 59

第11章 コミュニケーション ………………………………………………………… 67

第12章 店内のカスタマー・リレーション* ……………………………………… 69

第13章 マーケティングに注目する ………………………………………………… 77

第14章 コミュニティにおける店のイメージ* …………………………………… 83

第15章 まとめ ………………………………………………………………………… 88

Vol.2 終了チェックリスト …………………………………………………………… 89

(*…ビデオのある章)

第1章 イントロダクション

 L.S.M.トレーニング・プログラムのVol.2では、セールスとコミュニケーションのスキルをさらに伸ばし、マーケティングの能力を高め、また、今後のL.S.M.活動のターゲットをより正確に定めて、より多くのセールスを上げられるようにするのに役立つ基本的な情報を得て、さらに前進していくことになる。

 このL.S.M.トレーニング・プログラムに力を入れれば入れるほど、あなたが行うL.S.M.活動は、セールスとプロフィットを上げるのに役立つようになるので、これからも良い仕事を続けていただきたい。

第2章 継続して行うL.S.M.活動

*継続して行うL.S.M.活動

 ストア・ツアーはどのような調子で進んでいるのだろうか?

1ヶ月目でファミリー・ツアーやグループ・ツアーをいくつか行ってみて、あなたのプレゼンテーションも向上したことであろう。

マーケティング・ヘルパーには、ストア・ツアーもやらせること。それは、ストア・ツアーが増えるにつれて、この重要なL.S.M.活動を実施するには助けが必要となるからである。

また、他のオペレーション・プログラムやマーケティング・プログラムを定期的に実施するときと同様、ストアー・ツアーもスケジュールをきちんと守らなくてはならない。

ストアー・ツアーを正しく行うにはどうするかをもう一度考える場合は、必要に応じてVol.1の78-87ページを見直すこと。

 また、店内におけるギブアウェイの配布も続けること。ギブアウェイは、時々あなたの店でもらえる特別なプレゼントとして配布すること。

(こどもにギブアウェイをいつ、どのように配布するかについてはVol.1の93~94ページを見ること)

  Local Store Marketing Action

 この1ヶ月間に、最低5回のファミリー・ツアーと最低3回のグループ・ツアーをマーケティング・ヘルパーと共に実施する。できるだけ多く実施すること。そして、今月実施したストア・ツアーのStore Tour Self-Evaluation Form(1―8)を作成する。

作成したStore Tour Self-Evaluation Formは、今月の終わりにアドバイザーと検討するマテリアルと一緒にしておく。

第3章 セールス・トラッキング入門

*セールス・トラッキング入門

 L.S.M.に関しては、どのプログラムが役立ち、どれが役立たないかについては個人によって意見がいろいろと異なっているようである。

しかし、実際に重要なのはお客様の意見である。そして、それを知るための最もよい方法は、L.S.M.プログラムに対するお客様の反応を見ることである。L.S.M.のトラッキングは、そのプロセスにおける重要な要素である。

 Local Store Marketing Training Program

   Vol.3

    目 次

第1章 イントロダクション ………………………………………………………… 1

第2章 継続して行うL.S.M.活動 …………………………………………………… 3

第3章 セールス・トラッキング …………………………………………………… 5

第4章 店外で行うL.S.M.* ………………………………………………………… 11

第5章 商圏地図の作成 ……………………………………………………………… 15

第6章 Traffic Generator Survey(T.G.S.) ………………………………… 17

第7章 クーポンを使用したプログラム* ………………………………………… 21

第8章 小売店とのタイアップ・プロモーション* ……………………………… 27

第9章 コミュニケーション ………………………………………………………… 35

第10章 まとめ* ……………………………………………………………………… 37

Vol.3 終了チェックリスト …………………………………………………………… 41

(*……ビデオのある章)

第1章 イントロダクション

 L.S.M.プログラムもいよいよ第3巻目に入った。

これまでこのプログラムで学んできたL.S.M.活動の効果も現れ始めたことであろう。あなたは、商圏地図の半分(Traffic Generator Review Formを含む)を作成しただけではなく、あなたのビジネスの手助けをしてくれる、コミュニティ内のキー・コンタクトにも数多くあったはずである。

あなたは、コミュニティにおける”ポジティブ・イメージ”と”ローカル・アイデンティティ”を強力に築き上げていくことの利点をよく理解し、直接そのイメージに影響を与える方法を学んできた。

そして、クルーを、より強力なマーケティングの財産とするため、クルーとより緻密な関係を保ちながら仕事をする方法について、新しいアイデアをいくつか発見したことであろう。

しかし、最も大切なことは、L.S.M.活動の結果、セールスが上がることである。そろそろ、ファミリー・ツアー、グループ・ツアー、バースデー・パーティ及びクルー・クーポン・コンテストによって、店舗のP&Lに成果が出始めているであろう。

 Vol.2ではアドオン・セールスのトラッキングも始めた。このL.S.M.の”管理的側面”は非常に重要であり、L.S.M.によってセールスやプロフィットをできるだけ大きくするようにする上での決定的な作業である。

あなたはL.S.M.コミュニケーションの重要性を既に学んだ。お客様にあなたの店で行うL.S.M.活動のことを知らせず、その上、それに参加するようモーティベートしなかったとすると、L.S.M.活動の効果はほとんど得られない。

店内のP.O.P.や、ハンドビル、プレイスマットなどのコミュニケーション・ツールは、このプログラム全体を通して学ぶ、たくさんのコミュニケーション・ツールのうち、ほんの手始めにすぎない。

それぞれのL.S.M.活動は、ますます効果を上げてきている。そして、Vol.3ではL.S.M.プログラムのセールス・インパクトをよりいっそう強化する多くの新しいスキルを身につけることになる。

 Local Store Marketing Training Program

   Vol.4

    目 次

第1章 イントロダクション ………………………………………………………… 1

第2章 継続して行うL.S.M.活動 …………………………………………………… 3

第3章 セールス・トラッキング …………………………………………………… 5

第4章 目標に合わせたマーケティング* ………………………………………… 11

第5章 ターゲット・マーケティング* …………………………………………… 17

第6章 チームワーク* ……………………………………………………………… 21

第7章 ダイヤルMプログラム* …………………………………………………… 25

第8章 ファミリー・ナイト* ……………………………………………………… 31

第9章 ドナルド・マクドナルド …………………………………………………… 41

第10章 ダイレクト・レスポンス・アドバタイジング …………………………… 43

第11章 継続的に掲出するP.O.P. …………………………………………………… 49

第12章 トレードマーク(商標) …………………………………………………… 51

第13章 クリエイティブ・マーケティング ………………………………………… 59

第14章 まとめ ………………………………………………………………………… 61

Vol.4 終了チェックリスト …………………………………………………………… 63

(*……ビデオのある章)

第1章 イントロダクション

 L.S.M.トレーニング・プログラムも、いよいよ後半戦のスタートである。

これまでに、あなたは以下のL.S.M.プログラムを実施してきたはずである――ストア・ツアー、ギブアウェイ、バースデー・パーティー、キー・コンタクトとの昼食会、小売店とのタイアップ・プロモーション、P.O.P.、店内におけるカスタマー・リレーション、PR及び広告宣伝、BOGカードとクーポン。

Vol.1でも述べたとおり、それさえやればセールスを上げることができるという活動はないが、すべての活動を一緒に行うことにより、セールスとプロフィットを伸ばすことができる。

 また、あなたもL.S.M.は面白いものであるということがわかってきたであろう。L.S.M.は、クリエィティブになり、革新的になり、かつ毎日の店舗運営とは別の仕事をする機会である。

 また、マーケティング・ヘルパー、マネージャー・チーム、そしてクルーもこれらのプログラムに大いに力を入れてきていることであろう。L.S.M.は、個人個人の仕事に興味と興奮と全く新しい側面を加えることになるので、クルーとマネージャーのモラールを高めるのに役立つ。

 L.S.M.トレーニング・プログラムの後半では、これまでに学んだL.S.M.の”基本”に加え、さらに多くのセールス・ビルディング活動について学ぶことになる。また、このコースでは、プログラムの収益性の分析、マーケティングの目標の設定と達成のための新しいスキルを開発し、このトレーニング・プログラム終了後もL.S.M.の勢いを続けさせる、あなたの店独自のL.S.M.活動の6monthプランの立て方を学ぶことになる。

 Local Store Marketing Training Program

   Vol.5

    目 次

第1章 イントロダクション ………………………………………………………… 1

第2章 継続して行うL.S.M.活動 …………………………………………………… 3

第3章 セールス・トラッキング …………………………………………………… 7

第4章 クルー・コミュニケーション* …………………………………………… 13

第5章 サジェスティブ・セリング ………………………………………………… 23

第6章 スペシャル・イベントとグループ・ミーティング ……………………… 25

第7章 継続して行うコミュニケーション* ……………………………………… 33

第8章 収益性の計算 ………………………………………………………………… 37

第9章 まとめ* ……………………………………………………………………… 43

Vol.5 終了チェックリスト …………………………………………………………… 47

 (*……ビデオのある章)

第1章 イントロダクション

 ある店にとって、どのL.S.M.活動が役立つのか、どの活動は役立たないかについては、だれもがこれまでの経験や商圏に関する十分な知識と理解、常識に基づいて、それぞれの意見を持っているようであり、それらは妥当である場合が多い。

しかし、どのL.S.M.活動が最も効果的であるかを判断する上で最もよいガイドとなるのはL.S.M. Tracking ReportやP&Lに表れた数値であることが多い。

このような実際の数値は、ストア・マネージャーにL.S.M.のプランニングを行う上での方向性を与える。

今月は、L.S.M.に関するあなたの意見を確かなものとし、またL.S.M.について正しい判断が下せるようにするために、セールスの実績に関する事実をどのように利用するかをさらに学び、L.S.M.に投資した分からできるだけ多くの見返りを得られるようにしていく。

つまりL.S.M. Tracking Reportの活かし方や、各L.S.M.活動のR.O.I.を計算するいくつかの簡単な公式を学ぶことになる。

 その結果、各L.S.M.活動がもたらすプロフィットの実際のレベルを知ることができるようになり、そのような知識が得られると、どのプログラムは続けるべきでどのプログラムは修正すべきか、また、どれはL.S.M.のプランから外すべきかを判断しやすくなる。

今月は重要な月である。なぜなら、どのL.S.M.プログラムがあなたの店にプロフィットをもたらしているか、感じだけは既につかめるようになっているとしても、各活動のプロフィットのレベルがどれだけかを学ぶのは今月中だからである。

 Local Store Marketing Training Program

   Vol.6

    目 次

第1章 イントロダクション* ……………………………………………………… 1

第2章 継続して行うL.S.M. ………………………………………………………… 5

第3章 セールス・トラッキング …………………………………………………… 13

第4章 L.S.M.マテリアルの在庫管理 ……………………………………………… 19

第5章 L.S.M.の収益性の見直し …………………………………………………… 23

第6章 6monthプランを立てる* …………………………………………………  25

第7章 まとめ* ……………………………………………………………………… 39

Vol.6 終了チェックリスト …………………………………………………………  43

 (*……ビデオのある章)

第1章 イントロダクション

 Vol.6 第1章のビデオを見る

      ……………………… ビデオ・スクリプト …………………

セールスを飛躍的に増やす上で必要なL.S.M.スキルを身につける機会を得て、この半年は、あなたにとって、非常に生産的なものであったと思います。

あなたは、機能的なマーケティング・チームを作り、クルーの中で、マーケティングへの関心と支持が高まるようにしてきたことでしょう。

そして、あなたのチームをリードする手助けとして、マーケティング・ヘルパーを育ててきたので、今では、そのマーケティング・ヘルパーが多くのL.S.M.の機能を十分に遂行することができるはずです。

 また、商圏や自分の店舗についてリサーチすることや、具体的、測定可能で、現実的なマーケティングの目標を立てることについて学び、マーケティング活動をそれらの目標や具体的なターゲット・オーディエンスに向けて、的を絞って行うための基本的なスキルも習得しました。

今月は、それらのスキルにさらにみがきをかけましょう。

 今では、店内・店外、両方のマーケティングに関して、あなたは幅広い活動を実施できます。アドオン・セールスのトラッキング方法と同様、お客様にそのプログラムを十分コミュニケートする方法も学びました。

しかし、なんといっても、最大の発見は、あなたが直接L.S.M.に関与することによって、セールスやプロフィットに大きなインパクトを与えることができるという事実でしょう。

 今月は、今までに学んだことすべてを組み合わせて、長期的な6monthプランを立てます。これは、店内外でのマーケティング、様々なマーケティング・アプローチ、そして異なったターゲット・オーディエンスに向けたコミュニケーション手段のバランスをとるのに役立ちます。

 このコースを終えるときは、とてもわくわくする一瞬になるでしょう。

なぜなら、あなたは他のどんな小売店よりもずっと優れたマーケティング・スキルを身につけようとしているのです。それは、特に、あなたの商圏における競合からのプレッシャーと戦う上で助けとなるからです。

もっと大切なのは、あなたが学んでいることは、どれひとつとっても、特定のセールス・ビルディングの問題に対する単なる応急処置ではないということです。

学んだことはすべて、今後、マクドナルドの仕事をやっていく限り、永久に使えるスキルです。

とにかく、トレーニングは最後の月を迎え、L.S.M.の中で最もわくわくする部分に入りました。店舗に最大の利益をもたらすように、6monthプランをまとめましょう。

続く

王利彰(おう・としあき)

王利彰(おう・としあき)

昭和22年東京都生まれ。立教大学法学部卒業後、(株)レストラン西武(現・西洋フードシステム)を経て、日本マクドナルド入社。SV、米国駐在、機器開発、海外運営、事業開発の各統括責任者を経て独立。外食チェーン企業の指導のかたわら立教大学、女子栄養大学の非常勤講師も務めた。 有限会社 清晃(せいこう) 代表取締役

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