日本全国で見られる華やかなソメイヨシノの並木のある風景とお花見という習慣は、日本独自の文化と言えるでしょう。訪日観光客の中にもこの桜を見ることが目的という人も増えています。
プーリアの桜は全てサクランボが実る種類で花は白く小さく、実を収穫しやすいように背丈は低め。全体的に地味な印象で、果樹園にたくさん植っていてもお花見をする感じではありません。むしろ2月中旬に満開を迎えるアーモンドの方が花が大きくピンクがかっていてひと足さきに春を感じさせます。3月から4月にかけて我が家の敷地内ではモモ、プラム、マルメロ、ナシ、リンゴ、レモン、さらに収穫しそびれたチーマディラーぺ(西洋菜花)、ルーコラ、ポピー、さらにローズマリー、フジ、レンギョウ、バラなどなど次々と花が咲き乱れます。
佐伯では単身赴任で市街地のアパート暮らしの私は通常市役所でデスク仕事をすることが多く、自然豊かな佐伯にいても自然の息吹を身近に感じることが少ないので、いささか土が恋しい感じがしています。そろそろ自然に近い一軒家で落ち着く場所を探そうかとも思い始めているところです。
人口減少による空き家問題も大きな課題である佐伯では、壊すのが勿体無いと思われる立派な古民家も少なからずあるようです。とはいえ住むには改修も必要だったり一夕一朝には行きません。少し時間をかけて色々と見聞を広げていこうと思います。
佐伯市の地域おこし協力隊は、現在6名が活動中です。私は海外、特に欧米豪からの観光誘客に関わる仕事をしており観光ブランド推進部の観光・国際交流課が管轄部署になります。それぞれ他の方々は有機農業関係、アート関係、地域物産の商品化などの仕事で広い佐伯市の各振興局の管轄下になっています。この制度は総務省によって2009年から制度化された全国的な取り組みで、個人事業主として最長3年間の契約期間中にその後の定住に向けての準備をすることを根本的な目的として活動することが推奨されています。私は佐伯で地産地消を基本としたプーリア料理店を開くことを念頭においています。そのための情報収集も大事な仕事です。
この度「佐伯Xプーリア ボナペティート会」という佐伯でプーリアの食文化を広める活動をする団体を設立しました。賛同いただける佐伯内外の方々のお力も借りて佐伯の食材を深く知り、プーリアの食文化を広める活動を佐伯で行っていきます。プーリアと東九州が似ているという私の観点にも賛同していただける方が増えると嬉しいです。