イタリアでは1月6日のエピファニア(公現祭)呼ばれるキリストの誕生を異邦に伝えられた祭日が来てやっとナターレ(クリスマス)の飾り付けを取り外し、通常運転という感じになります。
イタリアへ戻って早いもので3週間経ちましたが、クリスマス休暇中にはゆっくり休み、家族揃ってご馳走もたっぷりいただいたので、英気を養うことができました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
元日早々の能登半島地震や羽田空港の航空機事故については最初の数日間はイタリアのテレビでも頻繁に報道されておりました。イタリアの友人たちは口々にイタリアで同じことが起こったらさらに大きな被害になっているに違いないと言っています。プーリアの我が家周辺では地震は全くと言って良いほど起きないので、地面が揺れる感覚を知らない人がほとんどです。日本では年間何十回も地震を体感するんだと言うとまさに開いた口が塞がらないほど驚かれます。
大分県佐伯市でインバウンド誘客の仕事に関わっている私としては、在日外国人観光客に対する危機管理にさらに関心が高まりました。
今年はプーリアの地元の人々を募って九州周遊を含む日本旅行を企画、催行する予定でおります。円安の恩恵も追い風に一般的になってきた日本への関心を東京、京都といった有名な都市だけではなく地方への関心へ繋げる試みです。まずオーセンティックな日本を知ってもらう勉強会を開きます。
思えば、私が初めてプーリアを知ったのは夫と知り合った29年前。もちろんイタリアという国についてある程度の知識はありましたが、プーリアという地方については全く知りませんでした。そこから個人的にプーリアに魅せられてプーリアを多くの人々に知って欲しいとの思いで仕事をしてきました。
約30年経った今、今度はイタリア人に九州、大分という地方についてその魅力を発信することになる機会を得ることになりました。ちょっと感慨深いものがあります。
レモン、オレンジ、グレープフルーツ、タンジェリンはもちろんのこと、ベルガモット、チェードロ、キノットなどイタリア特有の品種や柚子、金柑、早生ミヤカワみかんなども実をつける我が家の庭の柑橘類コレクションに大分特産のカボスも加えて育てて行きたいと思っています。