在ローマ日本大使館から在住者に注意情報のメールが度々届きます。今週末はローママラソンが開催されるのですが、イスラム教の行事であるラマダン中ということもありテロの可能性が上がる時期なので注意するようにという勧告です。
それぞれの国で可能性の高い緊急事例や危機管理体制は違いますが、インバウンド需要が上がっている日本では、地震などの自然災害時での対応の重要度が高いと言えます。
観光誘致をする立場として、防災や災害時緊急対応の準備は不可欠なこと。
佐伯に戻り、3月11日の東日本大震災の日には市役所で職員の方々と一緒に黙祷を捧げながらそんなことを思いました。
1月に行ったチステルニーノでの観光促進のための日本紹介イベントでも、日本に行ったことのある参加者の方から、地震には驚いたという話が出ました。プーリアには地震がほとんど起きず、生まれて一度も地震を体験したことがない人々がほどんどです。少しの揺れでもびっくりするのも無理もありません。観光旅行中に大きな地震が起こったらパニック状態になる人もいるだろうと予測もつきます。地震が怖いから日本には行きたくないという人がいても驚きません。
観光庁では”Safety tips”という非常事態対応用のアプリを作っています。アジア圏の言語への対応度は高い一方、英語以外のヨーロッパ言語ではスペイン語とポルトガル語のみで、英語が苦手な人が比較的多いイタリア人は困るかも、と思いました。
能登半島地震に続いて起こった飛行機事故の時など、非常事態時の日本人の対応について、海外ではその規律の整った行動に対して高い評価を得ていますが、外国からの観光客の対応そのものやそれに対しての日本人の対応について心構えができているかといえば、正直不安です。
観光誘致をする立場として、防災や災害時緊急対応の準備は不可欠なこと。
佐伯ではキャンプ、サイクリング、キャニオニング等々アウトドア観光を推進していますが、災害のみならずアウトドア活動での事故などの対応も含め外国人対応もインバウンド誘客担当の地域おこし協力隊の仕事として取り掛かりたいと考えております。
不測の事態に対する対応に国民性、人間性の本質が現れるに違いありません。