プーリア州は人口400万人、面積19,540平方キロ、丁度九州を縦に割った福岡、熊本、鹿児島、各県の一部と大分、宮崎両県を含む東九州全域と合致する人口や面積があります。自然に恵まれ食材が豊富なことも共通しています。温暖な気候が育んだおおらかな人間性も似ていると感じています。
観光と農業が主な収入源である南イタリアの小さな村で15年間暮らし、日本での知名度が低かったプーリア観光を広めてきた経験から学んだ事を東九州で生かせるかが、私の今後の課題です。
プーリア州全体も地元イトリアの谷地域もこの20年間以上人口は横ばい状態を続けています。大型ホテルはありませんが、B&B、貸別荘など個人経営の宿泊施設の数は大幅に増えました。訪れる観光客の数も右肩上がりです。オーバーツーリズムにならないように今後も継続して行けるかがプーリア観光業の課題だと思います。
東九州の観光を考える時、すぐに思い浮かぶのは別府や湯布院などの温泉観光地かも知れませんが、豊かな自然と素晴らしい食材を楽しめる可能性を秘めた場所地域がたくさんあります。まだまだ私自身も勉強中ですが、歴史、文化の面でも掘り起こして磨きをかけ、PRをする価値のあるものが宝物のようにザクザクありそうです。
一方、道路や鉄道などの移動手段や宿泊施設など開拓、開発の余地もたくさんありますが、プーリア観光のこの20年間の進化を目の当たりにしてきたので、今後東九州の観光業がどうなってゆくのか、楽しみで仕方ありません。
地元チステルニーノに移住した時も「なんでわざわざ東京からこんな田舎に?」と地元の人々に言われましたが、デジャブのように佐伯でも同じことを言われます。でも今は「東京からではなく、プーリアにも拠点が有って多拠点で活動するのです。」というとさらに目を丸くされますが、興味を持っていただけるだけでも嬉しく思っています。
プーリアの食文化を紹介することも地元の方々の意識を広げるためにも積極的に行っていきたいと思います。
佐伯の食材を使ったプーリア家庭料理教室をオンラインとライブで始める予定です。また地元のイタリア料理店さんとも勉強会など開いてプーリア料理の普及も続けて行きます。
佐伯に滞在中の間は、地域おこし協力隊としてのあれこれもこちらで発信して行きたいと思いますので、どうぞお付き合いください。