佐伯グリーンツーリズム研究会のメンバーの方々に佐伯の地元の食材を使ったイタリア料理を召し上がっていただくランチ会を開きました。主な目的は、佐伯市のインバウンド担当の地域おこし協力隊として活動始めたことのご挨拶、特に欧米豪からの来訪者誘致に関してのご理解ご協力を仰ぐこと。私の活動が少し新しい風を吹き込みますよ。よろしくお願いします。というメッセージを伝えることでした。
佐伯グリーンツーリズム研究会は修学旅行生などの農家民宿の受け入れ先として出発したのが15,6年前とのこと。里山海の佐伯市各地に現在は18軒の会員がいますが、そのうち4軒は現在休業中。元々高齢の運営者が多い中、コロナ禍の間に健康上や生活上の状況が変わり続けられなくなってしまったケースが多いのです。現在運営中の皆さんも後継者問題は重要課題です。
ランチのメニューは、前菜が「ノンナの焼きナス」、「カリフラワーのチーズパン粉焼き」「カボチャとパンチェッタのクロストーネ」「群馬産ブッラータチーズと柿と梨のサラダ」、パスタは「カサレッチの椎茸と春菊、ブリッタルガとカボス風味」そしてデザートに「カリンジャムのトルタ」。ほとんど地元の道の駅やスーパーマーケットで集めた食材です。
ブリッタルガというのは大分産の養殖ブリの卵を塩漬けにしたもの。イタリア食材として有名なボラやマグロの卵を使ったボッタルガをもじっています。佐伯の業者さんが製造販売していますが、参加者の方々には「聞いたことはあるけど、食べたことはない」商品でした。
カリンは佐伯でもよく目にするものではありますが(今回使ったのは観光交流館の庭にある木からいただきました。)、商品化するために栽培されているわけではないので、ジャムにしてトルタとして出てきたのには少し驚かれたようでした。「親戚の家にたくさんあるからあげるわ」と言われました。プーリアの我が家にはカリンによく似たマルメロ(外側に産毛があるのがマルメロでカリンはツルツル)の木があり毎年マルメロのジャムを作っています。
佐伯で農家民宿を行なっている方々の土地にも手を加えれば食材や商品になるものはまだまだたくさんありそうですが、ご多分に漏れず不足しているのはアイデアと人手なのだと感じました。
群馬産のブッラータチーズと季節の果物も大好評でしたが、これはイベントでの販売のために仕入れたもので普段は入手困難なもの。また、たっぷりと使った我が家のオリーヴオイルのクオリティーも佐伯では唯一無二です。カサレッチというプーリア産のショートパスタも輸入会社から取り寄しました。
地元産の身近な食材とイタリア産の高品質食材をうまく組み合わせるのが、美味しさの秘密です。
「お料理教室をやって!」と嬉しいお声もいただき農家民宿を営む元気一杯の70-80代の方々のエネルギーに多いに刺激をいただきました。