くろがね堅パン

食の宝庫九州から

ここでカミングアウトするのも何ですが、筆者はひそやかに「推し活」をやっています。

そのアーティストの公演が北九州市であるということで出かけていきました。彼女のことを書くと長くなるので割愛。

会場は20年ほど前に、キャナルシティやカレッタ汐留などを設計したジョン・シャーディによるリバーウォーク北九州です。小倉城の真横に、赤、黄、黒の塊が突然現れたので賛否両論でした。現在は街に馴染み(慣れ?)ランドマークになっています。

小倉の中心部を流れる紫川の界隈を活性化させようと立ち上がったプロジェクトでしたが、最大のテナントであった、ダイエーが撤退したり、周辺の百貨店も廃業したりと北九州市の活力が落ちてしまうなど、様々に変化しながら現在に至っています。

1階には西鉄グループのレガネットがスーパーとコンビニの中間サイズの店舗を出しています。西鉄ストアの高級形態にレガネットですので、デパ地下に近い品揃え、対面販売はありません。輸入菓子なども揃っています。

その一角に、北九州小倉の土産物コーナーがありました。

目についたのが「堅パン」。しかも「くろがね堅パン」です。

くろがねというのは「黒鉄」、旧八幡製鐵所(世界遺産)からの高炉で働く労働者向けの栄養補給食として焼き始めたという歴史があります。

これがね、硬いのです、まともに噛むと歯が欠けます。要はハードビスケットなのですが、ここまで硬いかと笑えてきます。逆手に取って子どもの顎の発育に良いなどの惹句も書かれています。

「くろがね堅パン」は旧新日鐵グループの購買会からスタートしたスピナが製造していましたが、現在は西鉄が子会社化しています。更にスーパー部門は、西鉄ストアに分社化して移管されています。その流れで、レガネットに堅パンが大きくコーナーを作っていた訳ですね。

現在は成城石井などにも並んでいるそうです、お取り寄せも出来ますので、災害時の非常食として備蓄されておくと安心かもしれません。お腹が空いたときに、ずっと噛んでいられるので、少しで満足できそうです。

「北九州名物くろがね堅パン」

健康はアゴから

鉄のように堅く、噛めば噛むほど味があります。

非常食・保存食としても現在注目されています。

甘味をおさえてヘルシーです。

・お子様のアゴの発育、歯ガタメに

・災害に備えての非常食、保存食に

・登山、ハイキング等行楽のお供に

・1袋5枚入、10枚入りがあります。

たいへん堅い商品ですので、歯の弱い方はご注意下さい。

なお、コーヒー、紅茶、牛乳等に浸すとやわらかく召し上がることができます。

https://www.spina.co.jp/business/food/goods
上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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