宮崎県の名物料理である「冷や汁」紹介するには季節が遅い気もしますが宮崎市の鉱脈社という出版社からローカル色満点の本が出版されたので書いておきます。
作者は、宮崎日日新聞の元記者で日本各地の冷や汁文化を取材して冷や汁アンバサダーを名乗る外前田孝さん、もう一人は元宮崎県庁職員で文筆家の日高大介さん、この方は冷や汁伝道師らしいですが、オリジナルの冷や汁レシピを作って広めている方です。
どちらも冷や汁に賭ける思いが熱い熱い。
取材は宮崎県内に留まらず、熊本、愛媛、広島、埼玉、山形まで訪ねています。歴史的な成り立ちや、新しい冷や汁の提案。素材を工夫すれば、ヴィーガンにも対応できる柔軟性などで、冷や汁を世界に広めていきたいという意気込みも感じます。
冷や汁は決して冷たい味噌汁ではないのです。
丁寧にこしらえたひと椀をサラサラと掻き込んでみたくなる、情報満載の一冊です。
鉱脈社