田主丸町は、久留米市と合併する前から果樹栽培で全国に知られている町です。
特に大玉のぶどうの品種である「巨峰」を産んだ町として有名です。
最近でこそ、シャインマスカットやピオーネにトップを譲っていますが、甘さや大きさでは、まだまだ人気がある品種です。
耳納山の斜面に広がるブドウ畑では、柿や梨と共に広大な面積で栽培されています。メインは贈答用であるために、形を整えた実や、台風などで落ちた房などが大量に出てくるそうです。ジュースなどの加工に回るとはいうものも、精魂込めて作った作物が買い叩かれている状況が続いているのです。
そういった栽培農家の話を聞いて立ち上がったのが町でレストランスプーンを営む井上シェフです。
試行錯誤を繰り返し、フランス産有機白ワインを加えて低温加熱、アルコールを飛ばした後に急速凍結させる方法に辿り着きます。
「巨峰白ワイン蒸し」として店舗と通信販売で販売をしています。
ブドウと白ワインだけというシンプルな製品ですが、凍ったままでシャリシャリ食べても、溶かしてブドウのプルプル感を楽しんでも良し。皮のまま食べることができます。種はありますが、それほど気になりません。
それ以上にフレッシュな食感が残っているので、軽いデザートとして重宝しそうです。
レストランスプーンでは、近郊の農家から仕入れた野菜をふんだんに使ったコース料理を楽しむことができます。地元の農家と共に歩いていこうというシェフの想いが伝わってくる一品だと思います。
レストランスプーン
ショップ内 巨峰白ワイン蒸し冷凍パックのページ