weekly Food104 Magazine 2005年10月26日号

メルマガバックナンバー

● 新店オープン情報
● 米国レストランNEWS
● 食ビジネスニュースリリース
● ジーン中園の世界一蹴の旅
● 王利彰のレストランチェック

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● 新店オープン情報 ———————————————-■□

■ 釣りが出来る居酒屋 和楽庵(ざうお) 赤坂見附店 開店

株式会社ハーバーハウスは、同社が運営する「釣船茶屋ざうお」をグレードア
ップさせた「和楽庵ざうお」を赤坂見附に開店したことを発表しました。

町屋づくりのレセプションから店内に1歩中に入ると岸壁から流れ落ちる滝を
横目に、太鼓橋を越え大きな船があり、白木の木造船の上で、釣りあげた魚を
職人の技で洗練されたお料理へと変化しテーブルへと運ばれます。また、洞窟
をイメージした部屋から水族館のように魚を見ながら食事ができる部屋もあり
ます。総漆作りのテーブルにてゆったりと食事ができる空間に着物を着たスタ
ッフがとてもフレンドリーにそして清楚に対応してくれます。

○お魚つりしませんか
*釣セット(竿・餌)を210円で貸し出しています。
・大きな鯛(活造り)   3,780円
釣ったら 3,280円
・いさき(活造り)  2,650円
釣ったら 1,980円
・鯵(活造り) 720円
釣ったら  580円

○店舗データ
住所:永田町2-13-5 赤坂エイトワンビルB1F
営業時間:月-金:11:30-15:00(L.O.14:30)
17:00-24:00(L.O.23:00)
土:11:30-24:00(L.O.23:00)
日・祝:11:30-23:00(L.O.22:00)
交通:東京メトロ銀座線・東京メトロ丸ノ内線 赤坂見附より徒歩5分
半蔵門線・永田町より徒歩10分

○関連HP: http://www.zauo.com/section.cfm?id=93

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● 米国レストランNEWS———————————————■□

■ Foie gras(フォア・グラ)がレストランから消えつつある?

乱獲保護のため鯨が食べれなくなっていますが、もう1つ動物保護の気になる
記事がシカゴの高級紙 Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)の10月5日
号に掲載されていました。今回の動物愛護の対象ははダックです。現在アメリ
カ国内でフォア・グラを生産している農家が3ヶ所あります。カリフォルニア
州のワインで有名な地域ソノマ・カウンティーとニューヨーク州内に2ヶ所で
す。

数年前に、そのうちのソノマ・カウンティーの農家をシカゴのコンテンポラリ
ーなフランス料理で有名なCharlie Trotter(チャリー・トロッター)のオー
ナー・シェフのトロッター氏が訪れたそうです。そこで氏が目撃したものは、
ダックの口を筒で無理にこじ開けトウモロコシの餌を大量に与え、肝臓を肥大
させて作るフォア・グラの生産過程。そしてトロッター氏はモラル上、フォア
・グラをメニューから外すことを決心したそうです。

今年に入って私の家の近所にあるフレンチの店のメニューからも消えていたの
で、「おかしいなぁ」と思っていたのですが、そんな事情があったようです。
フォア・グラはその店では結構人気の前菜だったようですが、メニューから外
すのは時代の変化上やむを得ない決断だったようです。将来過激な動物保護の
運動家から嫌がらせ等されないためにも店主は早めの対策を打たないとならな
いのでしょう。

法律の上からもアメリカ国内のフォア・グラの生産を止めさせようという動き
が出ているようですから、レストランで一人前7ドル前後という安価な国内産
のフォア・グラを食べれるのもいつまでになることか。フォア・グラの本場フ
ランス人はこれを聞いてどう思うことでしょうか。でもこうやって実際メジャ
ーな新聞の記事になってしまうと、もう後戻り出来ないという風潮がアメリカ
にはあります。小学生の頃、給食に出た鯨の竜田揚げとキャベツの塩漬けが食
べたい、でもここシカゴでは叶わぬ夢です。そしてまた私の好物フォア・グラ
まで奪わないで欲しいのですが、これも時代の流れでしょうか。
http://www.chicagotribune.com

■ シカゴ郊外食の風景

○ホワイト・ソックスのゲームを見ながら頬張るホット・ドックの魅力

イリノイ州南部の野球チーム ホワイト・ソックスの活躍で沸いているシカゴ
では、野球観戦中に小腹がすくと、皆ビール片手にホット・ドッグを頬張り
ます。
ホット・ドックの中身ですが、地方によって特色があります。シカゴの場合は
Maxwell Polish Sausage(マクセル・ポーリッシュ・ソーセージ)と言って色
が赤くて塩気が結構あるポーランド風のソーセージにマスタードを塗って、玉
ねぎのソテーがたっぷりかかっていているものが名物になっています。
普通のホット・ドックは生の刻んだ玉ねぎと、やはり刻んだピクルスとケチャ
ップ、マスタードで食べますので玉ねぎのソテーは特異です。

シカゴはポーランドの移民が多く、ポーランド人の集まりに行けば、ウオッカ
やウイスキーといった強いお酒を勧められて困ってしまいますが、ポーランド
の料理は魚の酢漬けや、煮込んだハンバーグのようなもの、キャベツの酢漬け
と一緒に煮たソーセージ、とんかつの薄くしたようなカツレット等日本人の口
にとても合います。

隣のミシガン州に行くと、野球チームはデトロイト・タイガースですが、タイ
ガース・スタジアムで売られているホット・ドックはドイツのブラワーストと
いって白いソーセージです。こちらはソテーしたピーマンとがたっぷりパンの
間にはさまっています。どちらかというと私はこのブラワーストの方が好みで
す。塩気が少なく、スパイシーで美味です。ミシガン州は観光地のフランケン
ムースなどドイツ名の地名が多いですから、かつてはドイツ系の移民が多かっ
たのでしょう。

ホット・ドックと一口に言ってもいろいろあるように、私が皆さんにお勧めし
たいアメリカの食事はなんと言っても多種多様なサンドイッチ類です。先日こ
れもお隣の州ウイスコンに行って、あるレストランでステーキ・サンドイッチ
を注文したところ、なんとパンに薄切りのリブアイステーキが挟んであるのみ
でした。レタスも、玉ねぎもトマトもチーズものっていないのには驚きました。
パンと肉だけで勝負といったところでしょうか。これが、すごく美味しい肉で
塩味だけで何もソースはかかっていないのですが、食べやすかったのです。多
分肉の焼き方などの調理方法が上手いのでしょう、余分な油が落ちていて食後
感も嫌気が全くありませんでした。さすが牛肉の産地だけあってこのステーキ
・サンドイッチはピカイチでした。パンはホット・ドック用のパンのような形
ですが、フランスパンのようにパリパリはしていないのですが、どっしりして
いてさらっとした舌触りで、こんなパンは初めてです。まだまだいろいろなサ
ンドイッチを探せば出てきそうなウイスコンシン州です。

因みにホワイト・ソックスで活躍している井口選手は、日本人の多いシカゴ郊
外北西部に住んでいるそうですから、私も日本食レストランで遭遇なんてこと
があるかもしれません。

(イリノイ州シカゴ在住 カズコ・デイビス)

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● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 茨城県産農畜産物PR・展示会 11月1日「いばらきフードウェーブ2005」

茨城県農産物販売推進東京本部(茨城県・全農茨城県本部)は、11月1日(木)
東京流通センター イベントホールにて下記のとおりPR・展示会「いばらきフ
ードウェーブ2005」を開催致します。

今回の展示会では、茨城の農畜産物を多くの方へ紹介し、更なる取引及びファ
ン拡大を図る目的で、後援団体による茨城の食材を使用したメニュー提案やト
レーサビリティーの取り組みなどの紹介も行います。

○日時:平成17年11月1日(火)午前10時から午後4時まで
会場:株式会社東京流通センター イベントホール アールンC
東京都大田区平和島6-1-1
アクセス詳細: http://www.trc-inc.co.jp/access/index.html
名称:「いばらきフードウェーブ2005」 ~いばらきって実はすごい!~
内容:本県産の出展者(JA及び農業生産法人等)各自の地域特性を有する
主要な農畜産物や加工品等の展示PR活動。
主催:茨城県農産物販売推進東京本部

○招待関係業者
市場卸売会社、食品製造業、量販店、生協、外食産業、商社、米穀卸売業、
精肉仲卸業代表者 など 300社
〔主催者関係〕各全農県本部及び経済連、行政各団体等
〔一般消費者〕全農茨城県本部 機関紙購読者 抽選で約300名

○出展者:茨城県内JA・農業生産法人 21団体

○後援
学校法人中川学園 中川学園調理技術専門学校、東京電力株式会社 及び
IH関連機器メーカー、株式会社ユーワークス、独立行政法人食品総合研究所
青果物健康推進委員会(ベジフルセブン)、キユーピー株式会社、
茨城県酒造組合、社団法人園芸いばらき振興協会、
茨城県農業協同組合中央会、茨城県産銘柄化協議会、
茨城県常陸牛振興協会、茨城県銘柄豚振興会   (順不同)

■ 果実酒 白扇酒造「桃の園新酒」ボトル一新で新発売

白扇酒造株式会社は、昨年新発売した季節限定『桃の園新酒』を、他の酒とセ
ット販売を視野にワイン型から清酒と同様の透明ボトル型の瓶に変更、今年も
10月19日に新発売しました。

○商品概要
桃の園新酒 (720ml×1本詰 )・価格: 1,050円
桃の園新酒 (720ml×2本詰 )・価格: 2,100円

アルコールに漬け込むのではなく、桃そのものを丸ごと発酵させるのは世界で
も珍しい製法。桃の果汁100%ならではのシンプルな甘さと香り高い果実酒がで
きました。季節限定品のため、なくなり次第販売終了予定。

○商品紹介ページURL: http://www.hakusenshuzou.jp/top_goods/momo.htm

※清酒「新酒一号」720mlとセットを12月1日(木)発売予定。

○関連HP:http://www.hakusenshuzou.jp/top_goods/momo.htm

■ とんかつ専門店「浜勝」でドリンク・デザートフェア 11月30日まで実施

株式会社リンガーハットは10月17日(月)から11月30日(水)まで、全国のとん
かつ専門店「とんかつ浜勝」でみかんジュース・りんごジュース(各280円)、
みかんシャーベット・りんごシャーベット(各200円)、コーンアイス(200
円)をすべて150円で提供する「ドリンク・デザートフェア」を実施します。

同フェアは、日頃の「とんかつ浜勝」へのご愛顧に感謝して、実りの秋のデザ
ートを“感謝価格”で提供するものです。

※価格はすべて税別です。なお、一部デザート未販売店があります。
○とんかつ浜勝
1962年に長崎で誕生して以来九州を中心に展開している、とんかつ専門店です。
ハーブ豚(ハーブトン)を使ったオリジナルメニュー等が人気を博しています。

○関連HP: http://www.ringerhut.co.jp/

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● ジーン中園の世界一蹴の旅————————————-■□

■ ジーン中園・世界一蹴の旅、その3:ロンドングルメ三昧

今回の旅は、かなりの飛行機に乗るので、趣向を変えてフランスのパリからは
陸路でロンドンに入ることにしたのです。パリからユーロスターという特急列
車がロンドンの中心地まで走っています。そのファーストクラスに乗ってみた
のです。

http://www.petite.co.jp/pEurostar.htm
パリは、ギャル・ド・ノード(北の駅=北駅)から、ロンドンの中心地である
ワーテルロー駅まで、途中1駅だけ停車してそのまま、市内に入りますから、
非常に便利です。北駅は巨大な駅で、ここからフランスの各地へ列車が出てい
ます。そのひとつが、このユーロスターのロンドン行きのイエローカラーのス
マートなデザインの列車です。全席指定となっていますから、必ず事前に切符
を購入して乗車しなければなりません。それと、フランスから英国にレールだ
けで入国することになるので、この北駅で英国入国審査が行われ、パスポート
にスタンプが押されるのです。まさに、ここから国境を越えるということにな
るのです。

ユーロスターのファーストクラスには、食事が提供されます。食事前には、食
前酒もふるまわれ、エアライン並みのサービスがついています。この列車の食
事提供は航空会社との競合を伺うことができ、顧客獲得にやっきになっている
ことがわかるのです。食事は、2種類の中からいずれかを選択することができ
るようになっています。このあたりも、航空会社を意識してのことでしょう。

列車は1等ということもあり、そんなに混んでいないので、非常にゆったりで
きるのです。パリとロンドンの間なら、ユーロスターを利用して気軽に両都市
の行き来をするのが、旅なれた人のやり方かな、とそんな感じを持ちました。
セカンドクラスは、食事がついていないので、新幹線の食堂車のような車両が
ついています。空腹の乗客は、そこで簡単な料理を購入して、立って食べるか
、あるいは自分の席で食べるということになるのです。

北駅を出発した列車は、ゆっくりと街中を走っていきますが、そのうち郊外を
走るようになります。パリから北は、のどかな農村地帯で、広大な土地に、乳
牛が草を食んでいたり、ルーブルでみたような農村風景などが繰り広げられて
結構車窓の景色を見ているだけでも飽きないものでした。ちょうど中間地点が
ドーバー海峡となり、その下をトンネルが通っています。急に暗闇になるので
「ああ、ドーバーなんだ!」と気付くことになるのです。トンネルを通り抜け
ると、その向こう側は、イギリスということになります。暗闇を抜けきったと
ころから、景色がガラッと変化するのに驚いてしまいました。

私は、現在シドニーに在住しているのですが、イギリスは今回が初めての訪問
です。そこで感じたのは、イギリスに入るとまるで自国に戻ってきたような、
そんな錯覚にとらわれたのです。それもそのはず!オーストラリアは、現在で
もその国家元首をエリザベス女王としている、いわば英国の統治下にあるので
す。従って、シドニーを初め、各地の大都市に英国の影響が多大に残されてい
ます。そのため、イギリスに入国していたのですが、まるで、豪州に戻ってき
たような、そんなホッとした雰囲気を感じることができたのでした。これは、
私にとっては驚きにも似た感覚でした。

車窓からみる英国の景色は、まるで豪州の田舎に戻ったような温かな感じを受
けました。ワーテルローに到着すると、ここではもう入国審査がありません。
そのまま素通りで、地下鉄の駅に直行することができました。

ロンドンでは、すでに私の友人たちに依頼をして、ロンドンで出版されている
「レストラン」誌の2005年ワールドレストラン50位の中から、3軒を選んでも
らって、グルメ三昧としたのです!

到着一日目は、NOBU London(20位)に友人と2名で勇んででかけました。
私の宿は、ヴィクトリアに取りましたので、そこから歩いてもすぐだというこ
とで、徒歩ででかけました。場所は、ロンドンヒルトンから歩いて1分の場所
にありました。
http://www.myriadrestaurantgroup.com/nobulondon/gallery.html

レストランは、あるビルの2階。階段をあがると、すべてがダイニングルーム。
現地男女従業員の総てが、お客様の来店で一斉に声を上げます。「イラッシャ
イマ~セ~!」この歓迎の言葉に、ファインダイニングを予想していた私たち
には、ちょっと驚きに近いものがありました。日本人のウェイター、ウェイト
レスはいないようで、現地人だけでした。隣に座った、2名のロンドン出身ら
しき男性が、「あの言葉は何をいっているんだろう?」と話あっているのを耳
にして、「ウェルカムと言っているですよ」と注釈をつけてあげると、「ふ~
ん」と聞いていました。

メニューは、日本料理店メニューそのままで、しっかり日本料理が載っていま
した。そこで、オーソドックスなメニューを頼み、味見をしたのであります。
確かにしっかりした日本料理ではありましたが、多分、ロンドンでこれだけ本
格的な味を出せる日本料理店がないのでしょう!そのため、似非日本料理の多
い中で、ここが本格的だということで、顧客の評判を集めているのではないか
と推定されました。まずは、しっかりNOBUの日本料理を楽しんだのであります。

さて、2晩目。ゴードン・ラムゼイ(5位)。ヴィクトリアのホテル前から、ロ
ンドンのかの有名な箱型タクシーを捕まえたのであります。これに乗って、約
10分のところにありました。「ゴードン・ラムゼイ」と名前を告げるだけで、
運転手は、すぐに居所が判ったようでしたから、かなり有名店と判断しました。
http://www.gordonramsay.com/site/index.html

タクシーを降りると、ゴードン・ラムゼイの看板が目に飛び込んできました。
ちょうど予約時間でしたから、友人と2人ですぐにダイニングテーブルに通さ
れました。中は、1930年代の内装で、シックなつくりとなっており、各テーブ
ルには、純白のテーブルクロスが敷いてあり、テーブルの真中にはキャンドル
がつけられているので、ロマンチックなムードが大いに漂っている、物静かな
レストランでした。

内容は、オントレ、メイン、デザートの3コースメニューとなっています。白
色の大皿に盛り付けられてくるそれぞれの料理は、まるで白色のキャンバスに
絵でも描くように、大胆な筆遣いのような、太い線のように見える絵画として
でてくるのです。その色使いは、いわばワンタッチという印象を受ける、力強
いプレゼンテーションです。それぞれの料理の味は、5位を名乗るだけのこと
はある、貫禄のある味わいをしっかりと出しておりました。

ディナーが終了すると、別室に通され、そこでティー・コーヒーとデザートが
振舞われ、ゆったりとした雰囲気の中に、静かな語りを楽しむことができるよ
うに演出されています。まるで、時間の流れが瞬時ストップしたような、そん
な感じをかもし出す空気の流れの中で、ディナーの最後が締めくくられるので
す。ここのロマンチックさは、まさに恋人であるカップルにぴったりのレスト
ランだと判断しました。

さて、ロンドン最終の夜、3晩目となりました。今度は、友人が選定してくれ
た、中華料理のハッカサン(30位)でした。
http://www.arcaid.captureweb.co.uk/ImageDetail.asp?Barcode=9908-60-1
ここへは、ヴィクトリアから地下鉄でトッテンハム・コート・ロードという駅
まで行って、徒歩で数分のところにありました。

レストランに通されると、中はほぼ暗闇というような感じの中に、テーブルが
ダウンライトに照らされて浮き出して見えるようにデザインされています。透
かし彫りのようなパティションが、レストランの周辺を区切って、奥から透け
てみえるような青いライトや、赤いライトが、幻想的な雰囲気をより強調して
いるのです。ここが中華レストランだと知っていなければ、コンテンポラリー
なバーだと言われても、そう信じてしまうことでしょう!非常に個性あるモダ
ン中華料理レストランです。

ここでも、中国人の友人は、基本である中華を注文しました。彼は中華として
は普通だという判断でしたが、それぞれの味はかなり強調されて、この内装同
様に、かなり個性を出した中華料理というように感じました。それぞれのディ
ッシュに深みのある味を出しており、なるほどとうなづかせるものがありまし
た。

3晩にわたって、50位の中に入っているレストランをはしごして、ロンドンの
グルメ三昧を楽しみました。その体験からいえることは、それぞれのレストラ
ンは、それなりに個性を強調し、順位はつけられてはいるものの、はっきりい
えば、50位の中のレストランというくくりでまとめられるのではないかと感じ
たことでした。

世界の50位以内に選定されるレストランなりの個性がそこに厳然と存在し、そ
れぞれのレストランがしっかりと自己の発現性を強調しているということを発
見することになったのでした。

シドニーには、ロンドンに似たそのようなレストランは多々あります。しかし
日本を見回してみると、さて、それほど個性あるレストランという存在がある
のでしょうか?また、そんなレストランが顧客から受け入れられているのかと
考えてみると、う~ん?と首をかしげざるを得ないのです。それぞれが自己主
張もなしに、単なるレストランというだけの店舗が多いのではないかというよ
うな疑問点が出て来て、さあ?どうなんだろうかという感慨を持つに至ったの
でありました。

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ 韓国の食 その2 韓国喫茶店

日本ではドトールやマクドナルドなどのファストフードの低価格の飲み物や、
スターバックスのようなお洒落なカフェに既存の喫茶店はどんどん撤退をして
います。都心の立地で数百円のコーヒーで何時間も滞在されては採算があわな
いのですね。私の実家も喫茶店を数十年経営していますが、とうとう撤退をせ
ざるをえませんでした。

ところが韓国では、スターバックスが快進撃する中でも喫茶店はまだまだ元気
なのです。街のあちこちに日本風の喫茶店があります。現地の人に事情を聞い
てみると韓国の女性は人前でタバコを吸えないので、喫茶店に入って吸うため
に喫茶店は女性に支持されていると言っていました。

そんな韓国で面白い喫茶店を見つけました。ミンドゥレヨント 通称ミント
(minto)というお店です。ソウルは東京と同じく大学が集中しています。そ
の学生街中心に何と21店舗経営しているのです。明洞のお店はビルの中にある
のですが、本店や学生街のお店はメルヘンチックな城のような大型店で、その
規模に驚かされます。

メルヘンチックな外装を感心しながら店舗の入り口をくぐると、漫画のアルプ
スの少女ハイジが着ているような服装のドウミと呼ばれる可愛い女性従業員と
本物の毛のふさふさしたセントバーナード犬が迎えてくれます。床に寝ていた
セントバーナードを見て、最初は大きなぬいぐるみを置いているのだなと思っ
ていたのですが、私の足音を聞いてむっくりと起き上がったのには驚きました。
見ていると常連客の方が近所に散歩に連れて行ったりと、お店のマスコットと
して大人気のようです。

客席に案内されたので、英語でコーヒーと注文したら、あまり通じません。韓
国は東南アジアの中ではあまり英語が通じない国の一つです。以前、韓国を訪
問して太田までセマウルを利用して訪問したときです。帰りに太田からソウル
行きのセマウルに乗ろうと思ったら、列車の事故でダイヤが混乱し乗れなくな
りました。駅には英語の表示もなく駅員も英語が通じないので困って途方にく
れたことがありました。

しかし、たかが飲食店、言葉が通じなくてもコーヒーくらいは通じるだろうと
思ったのが間違いの元。従業員も困ったのでしょう。やがて英語の達者な女性
が来て説明をしてくれました。彼女は英語の説明書を持って来て、それを見せ
ながらこのお店の仕組みが「通常の喫茶店と違うのです」と丁寧に説明してく
れました。

お店の仕組みとは「席に座ると注文しなくても1人5000ウオン(約500円)の席
料を取られます。そして、ミント茶と言うコーヒーと緑茶を加えた飲み物をペ
ーパーカップに入れて持ってきます。ミント茶かその他のソフトドリンクを3
回までおかわりが自由です。また、カップラーメンか焼きたてのパンの中で1
個選んで食べられます。この料金で3時間まで滞在でき、3時間をすぎると30分
あたり50円の追加料金が発生します。その他、別途料金を払えば簡単な軽食だ
けではなくパスタやサラダなど本格的な料理も食べることができるのです。」
と言うことです。

日本のカラオケや漫画喫茶のような仕組みで時間当たりに課金されるのです。
ただし、日本の漫画喫茶と違うのはお店の雰囲気がメルヘンチックで、可愛い
い従業員のサービスが素晴らしいと言うことでしょう。店内には本棚があり、
自由に読むことができるのは日本の喫茶店や漫画喫茶と同様ですが、DVDや映
画なども見ることができるようになっています。ユニークなのは4名用~10名
用の個室部屋を用意し、グループでミーティング等に使っているということで
しょう。

日本では見られなくなった、温かい雰囲気の喫茶店文化が元気な韓国です。
街を歩いて疲れたときにミントを見かけたら是非寄ってみましょう。

○店名 ミンドゥレヨント (通称 ミント minto )
住所  ソウル市鐘路区東崇洞1-87
電話  82-2-745-5234
HP   http://www.minto.co.kr/

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