weekly Food104 Magazine 2009年7月1日号

メルマガバックナンバー

● FSPRO旬の味を喰らう会のご案内
● 新店オープン情報
● 日本外食ニュース
● チャーリー・下城のニューヨーク・ニュース
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 米穀情報
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック
● 王利彰の米国外食情報

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莫莫居 鶯 今週のおすすめ
ほっこり和食 莫莫居 鶯 (ばくばくきょ うぐいす)

東京都豊島区西池袋1-18-1 五光ビルB1
地図http://www.bakubakukyo.com/shop.html
TEL 03-3987-0085 FAX 03-3987-8377
ホームページ  http://www.bakubakukyo.com/
メールアドレス info@bakubakukyo.com
営業時間 年中無休(年末年始以外)
ランチ 月~日 11:30~15:00
ディナー 月~土 17:30~24:00
日・祝 17:30~23:30
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● FSPRO旬の味を喰らう会のご案内——————————-■□

■ FSPRO旬の味「小川原湖 土用の鰻とシジミ」を喰らう会 7月の予告

7月は若干早めの14日火曜日に開催します。メンバーの方から水曜日は参加で
きないと言うメンバーの方がいらっしゃったので7~8月は火曜日開催としまし
た。8月は25日火曜日を予定していますから、カレンダーに予定を入れておい
てくださいね。

さて、7月は土用の鰻ですね。そこで佃さんには鰻とシジミをご提案いただき
ました。スタミナをつける鰻はわかりますが、シジミも肝臓をいたわりますよ
ね。お隣の韓国では土用の鰻の代わりに、サムゲタンを食べます。その土地土
地により体に良いものを食べるのです。

先月に佃さんが青森県の小川原湖で美味しいシジミに出会ったのです。そこで
今回は鰻に加えて大粒のシジミを調達することになりました。まずは、以下の
佃さんのシジミのレポートをご覧ください。来週には詳細なメニューをお知ら
せします。

第14弾 ツク・ピーの全国見て・食べて
<小川原湖編>
入梅して、鬱陶しい毎日が続いています。皆さまはいかがお過ごしですか。
さて、今回は、青森県は小川原湖に行ってきました。6月15日だったのですが
ヤマセが吹く、外気温12℃の肌寒い日でした。今年は、もしかすると東北、北
海道は冷夏になるかもしれないといわれていますが、その兆候かも。そう言え
ば、昨年から太陽の黒点がみられず、太陽の活動が弱まっているという新聞記
事を見たことがあります。

小川原湖といえば、八戸の北の方に位置する汽水湖です。聞くところによると
この小川原湖というのは、ワカサギとシラウオの生産量が日本一なのだそうで
す。小川原湖というのは非常に豊かな湖のようですネ。もちろん、中心の漁業
はシジミ漁で、青森ではシジミの採れる場所としては、東の小川原湖、西では
十三湖が有名です。

豊かな小川原湖で漁業を営んでいる漁業者は262人ほどおられるそうです。
さて、その小川原湖の岸辺にある道の駅「おがわら湖」に、ちょうど昼時だっ
たので立ち寄ることにしました。最近、どこにでも見られる道の駅ですが、我
々のような旅人にとっては、結構地元の色々な食に関する情報が収集できてお
もしろい場所です。ですから、できるだけ立ち寄ることにしています。

ということで、道の駅に立ち寄ったわけです。ここには、面白い食材が2つほ
どありました。一つは、瓶に入っている「土あけび」というものです。ラン科
の植物だそうで、赤い、アケビのような実をつけるから名づけられているのだ
そうです。レジの人にどう食べるのかと尋ねたところ、煎じて飲むのだそうで
利尿作用があるとのことでした。薬用だったのですね。一瓶が1,000円ですか
ら、結構いい値段でした。

次に目を引いたのが、リラの花、つまりアカシアの花が売られていました。こ
のアカシアの花は、おそらくテンプラにするのだろうと思いますが、青森の春
の味の一つとして、アカシアの花があるようです。

ということで、徐々に食の方にモードが切り替わってきましたので、道の駅の
中にある「ファーマーズレストランポロトピア」という食堂に入ることにしま
した。しゃれた名前がつけられています。当然ながら、自分の目的は「シジミ」
です。頭の中には、大きなシジミが入ったラーメンが浮かんできました。こう
なると始末に負えない。大体、こうしたところでは、勝手に妄想して今までど
のくらい裏切られてきていることか。と思いつつ、それを承知で、ともかく値
段が高ければ何とかうまいだろうということで、特製シジミラーメンを注文す
ることにしました。

いざ注文の品が来てみると、妄想通りのもの。思わず、ヤッターという叫びを
上げましたが、次の問題は味です。気は許せません。レンゲでスープをすくい
口の中に入れたところ、これも想像通りの味でした。濃厚なシジミの出汁が出
ているものです。もちろん、ベースは塩味です。また、麺は細麺で、シジミの
だし汁をからめて食べるにはちょうどいい細さです。これ以上は、行って食べ
てみていただければ解ります。お薦めの品です。シジミラーメンはもちろんス
ープまで完食です。この結果、当然ながら、その夜の酒も、翌日に残ることな
くすっきりとした目覚めにつながりました。このシジミラーメンが、銀座で屋
台を出して、クラブのお客さんに1杯5,000円程度で売ったらおもしろいと思う
のは、私だけでしょうか。

ラーメンの完食後、小川原湖漁協に行き、ちょうど午後2時から始まるシジミ
の入札を拝見しました。水揚制限があり、1漁業者35kgとなっており、場所に
よっては大きいサイズ、小さいサイズもあり、それぞれの漁業者の特徴がみら
れます。十三湖のシジミは最近有名になっていますが、小川原湖のシジミが多
く流通しているようです。これからが、身が肥えた時期で、一番おいしいとい
われています。ただ、寒シジミは、身はやせていますが、その分うま味が濃縮
されているということです。

ともかく、7月には、この小川原湖からシジミと天然ウナギを買って、「土用
対策を…」と考えてしまいました。自信はありませんが、天然ウナギは、どう
も小川原湖あたりが北限のようです。

FSPRO旬の味「小川原湖 土用の鰻とシジミ」を喰らう会
○開催日時:平成21年7月14日(火)午後7時~
場所:莫莫居鶯(ばくばくきょ うぐいす)
〒171-0021 豊島区西池袋1-18-1五光ビル地下1階
TEL:03-3987-0085
*店長 藤代(ふじしろ) 6月から岡添に代わり新任の店長になりました。
URL: http://www.bakubakukyo.com/
○会費:5,000円

○申し込みは以下のフォームで王まで( oh@sayko.co.jp )お願いします。

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FSPRO旬の味「小川原湖 土用の鰻とシジミ」を喰らう会に参加をします。
(Food104マガジン読者)
ご芳名
御社会社名
人数
メールアドレス(連絡先)
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● 新店オープン情報 ———————————————-■□

■ 駒沢公園すぐ近くに国産にこだわった大型マーケット「Lonowa駒沢」OPEN

世田谷区駒沢公園のすぐそばという緑多い閑静な住宅街に敷地面積1,143平米
の産地直送野菜や旬の食材販売・デリカテッセン・ベーカリーを複合した
「Lonowa駒沢」が5/30オープンしました。こだわりの国産農産品や惣菜・パン
などを販売、 カフェ、イート・インスペースもご用意します。
料理教室など各種イベントにもご期待下さい。

1.輪 「信頼関係のある流通」
ろのわの契約農家さんはすべての作物に愛情をそそぎ熱意をかけています。
そんな農家さんの表情、栽培方法、こだわりを明確に伝えていきたい。 ほぼ
すべて国産、透明性がある流通だからこそ 信頼関係が生まれてくるのです。

2.環 「循環型農業」
ろのわの契約農家さんは環境に配慮した農業を推進しています。放置すれば
環境に悪影響を及ぼす可能性のある糞尿などを、自然の力を借りて無害なもの
に分解させて、土に還します。その土の力を借りて、また新たな作物を育てて
いくのです。私たちの暮らす未来のことを考えて、土壌・水質汚染を浄化・維
持するサイクルを生み出しています。

3.和 「国産へのこだわり」
ろのわは、現在の農業のあり方を変え、日本の“食”を支えるべく、 日本の
農業における自給率をあげていきたいと考えています。次世代へ“安全=美味
しい”もの、国産農産物をたやすことなく提供していくために、常に求められ
る商品の情報収集をし、作物の栽培方法がベストな条件の農地を北海道から沖
縄まで 全国にある契約農家さんや自社農場で、生産していきます。

○デリでお楽しみいただけるメニュー例
長崎産ミニトマトと水牛モッツァレラチーズのカプリ風
熊本産小麦ニシノカオリのバケットと生ハムとパルミジャーノのサンドウィッチ
宮崎産ハマユウポークと旬野菜の柔らか煮込みソース ミナミノカオリ小麦粉
のパッパルデッレ

○店舗データ
住所:東京都世田谷区駒沢5-1-3
アクセス:電車:田園都市線 駒沢大学駅 徒歩18分(1.4km)
バス:バス停 学芸大付属中学校下車(0.1km)
駐車場:28台
TEL:03-6411-6786
営業日・営業時間:10時~19時(4月~11月) 10時~18時(12月-3月)
定休日:12月31日~1月3日はお休み

○URL: http://www.lonowa.com

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● 日本外食ニュース ———————————————-■□
6月23日から6月29日 日経MJ フードビジネス より

■ 外食各社、国産食材に回帰、一部に値上げの動き テンコーポ、コロワイド
2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7616&NewsItemID=
20090624NRS0079&type=2
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=8200&NewsItemID=
20090616NKL0402&type=2

外食各社が相次ぎ地元産や国産の原材料をうたう商品の販促に乗り出した。天
丼の「てんや」を運営するテンコーポレーションは「国産野菜天丼」の販売を
開始。コロワイドは神奈川県のレストランで地場の魚を使ったメニューを取り
入れる。海外産の食材に不安を持つ消費者が依然多いことに加え、地産地消へ
の関心の高まりが背景にある。

ロイヤルホールディングスは主力の「ロイヤルホスト」のメニューブックなど
で国産をアピール。

リンガーハットでは国産野菜のみを使った長崎ちゃんぽんと長崎皿うどんの販
売地域を増やす。

■ 外食売上高、家族向け業態好調、5月、主要35社中11社増加
2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7611&NewsItemID=
20090624NRS0080&type=2

主要外食35社の5月の既存店売上高は、11社が前年同月を上回った。上旬のゴ
ールデンウイークの日並びが昨年より良かったことが影響した。特にファミリ
ーレストランや回転ずしなどの家族向け業態の集客が好調だった。新型インフ
ルエンザについては、関西地方の店舗で集客減となったものの、全体的に影響
は軽微だったと見ている企業が多いようだ。

■ 石屋製菓の前期、売上高が最高に、93億円、最終黒字に
2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090618c3c1800u18.html

【札幌】石屋製菓(札幌市、島田俊平社長)の2009年4月期の連結売上高は、
過去最高の93億4,100万円となった。賞味期限の改ざんなどで3カ月間販売停止
した前の期に比べ、58%増えた。最終損益も13億7,900万円の黒字(前の期は12
億2,000万円の赤字)に転換した。

■ フレッシュネスが来月、果肉豊富に使用、夏向け飲料2種
2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://news.livedoor.com/article/detail/4217922/

ハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」を運営するフレッシュネス
(東京・港、栗原幹雄社長)は夏季限定のドリンクを2種類投入する。7月1日
発売の「ストロベリープロテクター」(360円)と14日から販売する「ブルー
ベリープロテクター」(380円)で、果肉を多く含んでいるのが特徴。

■ ジョイフル、ハンバーグ299円、低価格メニュー拡充
2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9942&NewsItemID=
20090624NRS0083&type=2

【福岡】ジョイフルはファミリーレストラン「ジョイフル」の全702店舗で、
23日にメニューを改定する。業界最安値級の299円のハンバーグや100円のおつ
まみなど、低価格を前面に打ち出したメニューを展開。外食離れが続く中、価
格戦略を強化して需要を掘り起こす。

■ テンポリノベーション 居抜き物件を紹介 契約の不安代行で解消
(食を支える) 2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://www.tenpo-r.co.jp/

飲食店を出店したいが、個人では物件情報を入手しづらいし、家主との契約交
渉も不安。そんな悩みを解決するのが、飲食店の出店支援を手がけるテンポリ
ノベーション(東京・港、北本聖社長)の物件情報サイト「居抜き店舗ドット
コム」だ。登録すれば無料で物件の詳細情報を閲覧できる。開業資金を抑えら
れる居抜き物件の注目度は高まっており、出店希望者の登録数も増えつつある。

■ プロントコーポレーション丸山祥代氏 玄米を生地に使ったピザ(フーズWho)
2009/06/24 日経MJ(流通新聞)
http://mainichi.jp/life/food/kyoudoryouri/area/02/archive/news/2009/04
/20090422ddlk13020324000c.html
http://www.gaisyoku.biz/pages/data/data_news.cfm/2/2161

カフェ&バー「プロント」を展開するプロントコーポレーション(東京・港)
は5月、玄米を生地に使ったピザ「玄米ピザ」を発売した。小麦粉を使う従来
商品に比べカロリーは半分。ビールやカクテルのおつまみに「ちょっとヘルシ
ーな料理を食べたい」客の支持を集めている。企画本部商品開発グループリー
ダーの丸山祥代さん(34)が最も苦労したのは、その独特な生地と具材とのバ
ランス調整だった。

■ 冷凍総菜宅配 消耗戦の様相 すかいらーくも本格参入 コンビニなどと競合
必至 2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://woman.nikkei.co.jp/life/news/article.aspx?id=20090617ax013l1
http://www.j-cast.com/2009/06/20043547.html

冷凍総菜の宅配事業の競争が激化している。ファミリーレストラン最大手のす
かいらーくが今月25日に本格参入。食事制限がある人を対象に冷凍弁当を提供
してきた専業各社も一般消費者向けの商品を強化している。高齢世帯や共働き
世帯の増加で成長が見込める市場を巡り火花を散らす格好だが、コンビニエン
スストアや弁当チェーンとも競合するため、期待通りの成長が見込めるかは未
知数だ。

宅配大手のタイヘイ(千葉県匝瑳市)は5月下旬、女性向け冷凍弁当の販売を
始めた。

医療食の宅配サービス「ミールタイム」を手がけるファンデリー(東京・北)
も昨秋、一般消費者向け市場に参入した。

■ タキイ種苗「フランフラン」と開発 初心者用野菜栽培セット 水菜など
780円6種 2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=2738&NewsItemID=
20090626NRS0109&type=2

タキイ種苗は「ベランダ農業」のブームをうけて、初心者向けの野菜栽培セッ
トを発売する。簡単に育てられる野菜6種類の種と鉢、肥料を配合した培養土
を組み合わせ、バルスの雑貨専門店「フランフラン」の全国70店に展開する。
法人や一般消費者の花関連需要が伸び悩むなか、新規販路を開拓し、伸び盛り
の市場を攻める。

■ Dダイニング、業態、フロア別に、共通厨房で席数増やす
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=3057&NewsItemID=
20090626NRS0110&type=2

ダイヤモンドダイニングは建物を一棟借りして各階に異なる飲食店を展開する
新事業に乗り出す。厨房(ちゅうぼう)などを共通化し、席数を多くとること
で運営の効率化を狙う。多様な店舗ブランドを開発してきた強みを生かす。ま
ず夏までに2棟のビルで始める。横浜市西区に完成したビル「DDZ-POINT(ディ
ーディーゼットポイント)」に7月7日、飲食店4店を開業する。相鉄グループ
の相鉄アーバンクリエイツ、飲食店運営のゼットンと共同開発した。店舗コン
セプトはゼットンが担当、飲食店はダイヤモンドダイニングが運営する。

■ 東名SAに欧風カフェ、西洋フード、神奈川に
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.seiyofood.co.jp/news/news090624.pdf
http://www.c-exis.co.jp/new/information/090619.html

給食大手の西洋フード・コンパスグループは26日、東名道下り線の海老名サー
ビスエリア(SA、神奈川県海老名市)にカフェ店「カフェ・リシオ」を開業す
る。カフェ・リシオは同社の親会社にあたる英国給食大手、コンパスグループ
の店舗ブランドで、日本では今春から事業所内に出店している。SA出店で認知
度を上げ、事業所の需要を開拓する。

■ モスも子どもセット、おもちゃ付き400円台
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.asahi.com/business/update/0623/TKY200906230379.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/23/027/index.html

モスフードサービスは7月7日から子ども向けセットメニューを全店で販売する。
サイズの小さいハンバーガー、Sサイズのフレンチフライポテトにおもちゃが
つく。これに合わせて、同社としては初のキャラクター「モッさん」を発表、
子ども向けにアピールする。

■ ロッテリア、150円商品にバーガー、来月「ハムカツ」計8種に
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.narinari.com/Nd/20090611838.html

ロッテリアは7月1日、150円メニューにハンバーガーを追加する。同社は4月か
ら既存のサイドメニューを値下げするなどして、100円と150円の商品を増やし
ている。すでに100円メニューにはハンバーガーを投入済み。

■ 「イコカ」52店でOK、松屋フーズ、関西で導入
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.gaisyoku.biz/pages/news/news_details.cfm/2279
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9021&NewsItemID=
20090626NRS0116&type=2

松屋フーズは関西地区の52店で、西日本旅客鉄道(JR西日本)の電子マネー
「ICOCA(イコカ)」が利用できるようにした。外食チェーン店でイコカを本
格導入するのは同社が初めてという。

■ タカキベーカリー、卵・乳製品不使用、パンとケーキ通販
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.takaki-bakery.co.jp/sukoyaka/sukoyaka.html

【広島】パン製造販売のタカキベーカリー(広島市)は、食物アレルギーの原
因物質とされる卵や乳製品を原材料に使用しないパンとケーキの通信販売を始
めた。食事制限が必要な人たちの需要の高まりに応える。

■ ニチレイ、高齢者に冷食通販
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.nichirei.co.jp/news/2009/186.html

ニチレイフーズは高齢者向けの冷凍食品シリーズ「HAPPY AGING(ハッピーエ
イジング)」を立ち上げ、7月13日に総菜セット7品を発売する。1食当たりの
カロリー摂取量を抑えつつ、転倒による骨折を予防するため、カルシウムを十
分摂取できるよう栄養バランスに配慮した。

■ カゴメ「ラブレ」、便秘改善効果、来月の学会で発表
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=2811&NewsItemID=
20090626NRS0117&type=2

カゴメは、乳酸菌飲料「ラブレ」に慢性的な便秘に悩む高齢者に対して排便を
促す効果を確認した。7月6~7日に甲府市内で開かれる日本乳酸菌学会で発表
する。

■ 「かつや」来月から、葱辛子カツ丼、夏季限定で発売
2009/06/26 日経MJ(流通新聞)
http://www.arclandservice.co.jp/katsuya/index.html

アークランドサービスは「かつや」で7月1日、夏季限定の「葱辛子(ねぎから
し)カツ定食」と「葱辛子カツ丼」を発売する。ネギにトウガラシを加えたし
ょうゆベースのタレをトンカツに合わせた。販売期間は8月上旬までの予定。

■ ダチョウ加工品続々 肉、ジャーキーやサラミ、卵、冷菓や生キャラメル
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.namikiya.com/
http://toba.livedoor.biz/archives/51288510.html
http://www.flying-ostrich.co.jp/?mode=f10

ダチョウの肉や卵を使った加工品の商品化が進んできた。飲食店向け販売が主
流の食肉や卵と異なり、店頭やインターネットなどを通じて販売する例が多い。
国内のダチョウ生産者はほとんどが小規模経営だが、値ごろ感で需要のすそ野
拡大につなげたい考えだ。

ダチョウ牧場を経営する「オーストリッチハウス並木屋」(埼玉県新座市)
全国の生産者で構成する日本オーストリッチ事業協同組合(千葉県栄町)の販
売代理店フライング・オーストリッチ(同)。

■ 兵庫県、農業経営支援ソフト、作付面積・損益など一目で
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://hyogo-nourinsuisangc.jp/13-topics/13d-press/21/june_2.html

【神戸】兵庫県立農林水産技術総合センター(加西市)は、主に大規模農家向
けに作付面積の決定など農業経営を支援するパソコンソフト「こらぼ」を開発
した。農家が新たな農産物を生産する場合、これまで育ててきた農産物に加え
てどのくらいの労力やコストがかかるか分かりにくかった。ソフトには県内で
の農産物の栽培データを蓄積し、農家の経営多角化を進めやすくする。

■ 農業関連団体、兵庫の食材、若者にPR セブン、カレーパンに但馬牛
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.sej.co.jp/corp/news/2009/pdf/061802.pdf
http://club.kobe-np.co.jp/mint/multimedia/odekake/gourmet/0002041181.html
http://awajishima-o.net/category/youshoku/

兵庫県の農業関連団体が、食材のPRに相次ぎ乗り出した。県内の農協などで構
成する神戸肉流通推進協議会はコンビニエンスストアのセブン―イレブン・ジ
ャパンと組み明石市内で販売するカレーパンに但馬牛の肉の供給を開始。JA全
農兵庫も、神戸市内の主要駅前で地元情報誌と協力しタマネギを配布した。

■ 大分の山忠、愛媛でヒジキ養殖、3漁協と連携、官学も支援
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090618c6b1802b18.html

【松山】海藻加工食品の製造・販売を手がける山忠(大分県佐伯市、山城繁樹
社長)は今秋、愛媛県内で同県3漁協と組みヒジキの養殖事業を始める。大分
県や地元漁協と連携し、大分沖でヒジキ養殖の事業化を進める同社の業容拡大
の要望を、取引関係にある伊予銀行が愛媛に持ち帰り、新たな連携が実現した。
愛媛県や愛媛大学も技術協力や資金援助に乗り出す。

■ 和歌山県鮎養殖漁業協同組合、アユのイタリアン提案
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=8060
http://ayuichi.ocnk.net/page/36

和歌山県鮎養殖漁業協同組合がアユの新しい食べ方を提案する販促DVD「『紀
州仕立て鮎』でイタリアン」を制作した。家庭で簡単に作れるアユを使ったイ
タリア料理のレシピを紹介する内容。量販店の店頭などで放映し、アユの販促
につなげたい考えだ。

■ この人あの組織――長崎県、長崎和牛銘柄推進協(食材最前鮮)
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.sasebosc.co.jp/
http://www.nagasakiwagyu.com/
http://www.nagasakiwagyu.com/images/kyogikai_kiyaku.pdf

「長崎和牛」は長崎県で最も長く育てた和牛を指す。隣県の佐賀牛に比べ全国
的な知名度は高いとは言えない。生産増と知名度向上に向けた様々な取り組み
を打ち出しているのが、県とJA全農ながさきが中心になって設立した「長崎和
牛銘柄推進協議会」だ。

■ のらや(しゃぶ鍋うどん のらや)フード新潮流競争力を磨く
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://r.gnavi.co.jp/k195091/
http://www.noraya.com/restaurant/detail.php?id=1698

関西を中心にうどんチェーン店「手打草部うどん のらや」を展開するのらや
(堺市)が4月末、新業態店「しゃぶ鍋うどん のらや」を開業した。大阪・
ミナミの繁華街という好立地で、しゃぶしゃぶとうどんを組み合わせたメニュ
ーを売り物にする。うどん店は昼間に比べ夜間の集客力が弱いとされるセオリ
ーを、工夫を凝らした鍋で覆そうと意気込んでいる。

■ ダイナック、バール風の低価格居酒屋、小型化で初期コスト抑制
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.dynac.co.jp/tousi/
http://www.gaisyoku.biz/pages/data/data_news.cfm/2/2236

サントリー子会社のダイナックが低価格居酒屋の展開に乗り出す。まず7月、
東京・日本橋にワインと小皿料理を提供するイタリアンバールを出店。料理1
皿当たりの価格を500円前後にそろえて節約志向の消費者を取り込み、同様の
業態を展開する競合他社に対抗する。店舗面積は既存店の半分以下とし、初期
コストを抑え投資の早期回収を図る。7月14日に出店するイタリアンバールの
名称は「GABU(ガブ)」。立地はJR新日本橋駅の近く。

■ 懐が深い、炭酸飲料―大人から子供まで販促で復権(ふーど記)
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/fu/000_news/detail.php?page=article&
storyid=2046

炭酸飲料市場は1999年をピークに、しばらく縮小が続いていた。底入れの契機
は2006年にサントリーが発売した「ペプシ ネックス」と07年のコカ・コーラ
グループ「コカ・コーラ ゼロ」などの登場。いずれも糖分やカロリーがゼロ
の健康配慮型商品だ。健康のため、と言って炭酸を敬遠していた社会人の男性
たちも安心して飲めるようになり、07年から市場規模は増加に転じた。今年5
月の花王「へルシア スパークリング」が早くも計画を5割上回る売れ行きを
示すなど、この流れは今も変わらない。

■ ハイデイ日高、2業態の複合店、居酒屋とラーメン、大型物件視野に開発
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.hiday.co.jp/

ハイデイ日高はラーメン店「日高屋」と立ち飲み居酒屋「焼鳥日高」を併設し
た複合店を30日に開業する。2つの業態を入り口が1つの店舗で運営するのは初
めて。従来より面積の大きい物件に対応できるようにするのが狙い。「焼鳥日
高」が採用している自動注文システムを設置するなど実験的な要素もあり、年
内は2店舗の展開にとどまる。店名は「日高屋 北赤羽店」で東京のJR北赤羽
駅の高架下に出店する。

■ ボージョレ・ヌーボー、ペットボトルで軽々と、メルシャン、割安価格で
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090624AT1D2408W24062009.html
http://www.mercian.co.jp/company/news/2009/09028.html

メルシャンはペットボトル入りのフランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌー
ボー」を11月19日に発売する。特殊な酸素透過防止加工を施し、酸化などでワ
インの品質が損なわれないように工夫した。今年販売する計画の6万4,100ケー
ス(1ケースは9リットル換算)のうち5,000ケースをペットボトルで売り出す。
価格はオープンだが、750ミリリットルの店頭想定は昨年より10~15%安い
2,000円程度となる見通し。

■ ロイヤルホストが夏の販促 注文2,000円ごとにカード1枚 当たれば最大5割
引き 2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.royalhost.jp/osusume/summer_curry.html
http://www.royal-holdings.co.jp/release/news_2009.html

ロイヤルホールディングスは主力の「ロイヤルホスト」で7月1日から「ロイホ
の夏は宝島!キャンペーン」を実施する。2,000円の注文ごとに、来店者にス
クラッチカード1枚を渡す。カードは5割引き、3割引き、15%引き、1割引き、
100円引きの5種類があり、次回来店時に利用できる。かき入れ時の夏の集客を
促進する。

■ 大戸屋が野菜工場増設、山梨市で土地取得、葉物生産、5倍以上に
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=2705&NewsItemID=
20090325NRS0088&type=2

定食店チェーンの大戸屋は野菜の自社生産を拡大するため、山梨市に新たに土
地を取得する。水菜などの葉物野菜を水耕栽培する工場を年内にも増設し、
2010年4月の稼働をめざす。取得した土地には工場以外にも、社員の研修施設
や根菜類を栽培する農地を設ける予定だ。

■ ワンダーテーブル、ビリヤード場運営から撤退
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120090624031327.pdf
http://finance.firstlife.jp/edinet/doctext/S0003DC4/

ワンダーテーブルはビリヤード場やインターネットカフェを運営するバグース
(茨城県日立市、中田琢也社長)に、ビリヤード場の「サムタイム」(東京・
新宿)を売却する。主力の飲食事業に経営資源を集中させる狙い。24日に開い
た取締役会で決議した。

■ ピザハット、トッピングが2種類のピザ
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://fastfood.blog83.fc2.com/blog-entry-4632.html
http://japan.kfc.co.jp/news/news090623ph.html

日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)の宅配ピザ「ピザハット」
は7月6日、1枚の生地に2種類のトッピングを加えた「夏のダブルロール」を発
売する。家族客を想定する。

■ セブン&アイ・フード、軽食店ポッポで割引クーポン
2009/06/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.7andi-fs.co.jp/7fs/pdf/090625_poppo.pdf

セブン&アイ・フードシステムズは今川焼などの軽食店「ポッポ」約130店で
7月1日にキャンペーン「たこ焼祭り」を始める。「たこせん」など新商品2点
と定番2点のうち1点を購入した客に、次回来店時に50円引きとなるクーポンを
わたす。配布期間は22日までで、クーポンの有効期限は29日。

△▼△▼△▼△▼△▼△

● チャーリー・下城のニューヨーク・ニュース———————–■□

■ アメリカの消費者による、不況の中で選ばれたレストラン

アメリカの消費者団体であるコンシュマーズ・ユニオンは、消費者側に立って
商品を評価する団体としては世界最大のものだそうで、纏まりがあり、民意を
反映しているのと同時に大きな発言力もあります。自動車や電化製品等は全て
一般の消費者として購入し、今回の食に関する調査等も内密に進めていきます。
企業からの寄付やスポンサーも一切無く公平にという主旨です。(編集長注
40年以上前の編集長のラルフ・ネーダー氏は 車はどんな速度でも安全ではな
い と当時のGMの人気カーコルベアの横転の危険性を厳しく指摘し、その後、
車の安全性の基準が高まりました。同誌はその後、スズキの軽4輪駆動車のジ
ムニーがカーブで横転の危険性が高いと指摘し、スズキはその対策に追われた
ことがあります。後に、ネーダー氏は大統領選にも出馬するなど米国消費者団
体の間では有名な方です。
http://www.consumerreports.org/cro/index.htm )

「Consumer Reports 2009-July 号」では「不況を考慮して、良い食事を安く
食べられるチェーン」の調査結果を発表しました。

この雑誌はネット上で購読が可能です。
http://www.consumerreports.org/cro/magazine-archive/july-2009/food/
restaurants/overview/restaurants-ov.htm

さて、ニューヨークの商圏には、小売業もレストランも全米展開しているチェ
ーンが非常に入り難い状況があります。全米の平均的なものを当て嵌められな
いというニューヨークの特殊な事情もあろうと思います。例えば三大スーパー
マーケットチェーンはニューヨーク市の周辺に無いし、セブン・イレブンは80
年代にマンハッタンから一度撤退し、近年出店が始まりましたが数年経っても
まだ3店舗しか出来ません。FC契約を含む困難な条件が多いのでしょう。従っ
てこれらのチェーン店の多くがニューヨーク市の商圏には無いか離れた地域に
出店しています。逆にニューヨークには特徴を生かした個人店やリージョナル
チェーンが発達しています。

最近筆者が凝ってるお店があります。首都ワシントン発のハンバーガーチェー
ンで、ファイブ・ガイズというニューヨークにも進出しているチェーンです。
ファイブガイズはファースト・カジュアルのハンバーガーチェーンで、ウォー
クアップ型ですが注文を受けてから作るこだわりです。西海岸で有名なイン&
アウトに匹敵するレベルの高いハンバーガーとフレンチフライで大人気です。

さすがニューヨークにはコンシューマーリポートの評価リストの多くのステー
キ専門チェーンが進出しています。しかしニューヨーク発のステーキ店も多く
ピーター・ルガーやベンジャミン、ウルフギャング、スミス&ウォレンスキー
等、最高級の乾燥熟成肉を売り物にし、それらは非常に健闘しています。リス
ト中のステーキハウスでは、高級店に混ざって「ステーキ&エール(Steak and
Ale)」も載っていますが、これは先般亡くなったブリンカー氏が始めたもので
昨年ベニガンズ、ボナンザと共に一部のフランチャイズ店を残して閉店したよ
うです。

安くて美味しいというのが今回のテーマですから、上記の通りステーキハウス
ではロースのステーキにおけるコストに対する品質(価値が高い)の比較があ
りました。各チェーンとも3つのロケーション(計12店舗)を、複数のテイス
ターが廻って同じものを同じ焼き方(ミディアム・レア)で注文し調査した結
果です。

一番美味いという亊で評価が高かったモートンの$53.(560g)に対し、アウトバ
ックの$22.(400g)は値段に対する価値が高い亊と、店舗間のバラツキが少なか
った亊で良い評価です。モートンの一軒では焼き具合が悪くやり直しを依頼し
たとの亊です。モートンではサイドのポテトや野菜を付けると$70.以上になり
ます。

ロースの肉にもピンからキリがあるので直接比較は勿論出来ませんが、モート
ンとアウトバックのビーフは熟成肉(wet aged)ですが残念ながら乾燥熟成肉で
はありません。アウトバックではオーストラリア産ではなく、米国産の牛肉を
使っています。この四者択一なら筆者の選択もアウトバックで、米国産牛肉な
ら特有の臭いもなく美味いはずです。ご興味のある方は、「乾燥熟成肉」の詳
細についてはwikipedia等で検索出来ます、これは筆者の投稿です。

アップルビーとTGIフライデーでは、特筆するものがありません。アップルビ
ー、$18.の方がジューシーでフレーバーがあった、との亊です。この肉厚だと
美味しいミディアムレアーにならないかも知れません。

この不況のご時世に合わせて、4チェーンともに$10.以下のバリューステーキ
セット(200g程度)がありそれも調査しています。価値があると評価されたアウ
トバック以外は味と質の評価が低く、ここでもウエットエイジではありますが
熟成させた牛肉を使う亊で確実にステーキがおいしく食べられると言う亊でし
ょう。

レストランを語る上で、日本では一番重要なのは美味しいと言う亊でしょう。
地域により美味しい亊の重要度は多少の違いがあっても、不味いものはダメで
すね。アメリカで一番重要なのはプレゼンテーションや雰囲気となるかも知れ
ません。我々との味覚の違いもありますが、PFチャングやカリフォルニア・ピ
ザキッチンが高得点を取っている亊でも、それは証明されます。パスタや茹で
野菜の硬さ、チキンの調理具合、牛肉の焼き具合など、一部の調理人はどうあ
るべきかが分ってないのが現状です。これは提供される側も子供の時から食べ
てる柔らかいパスタが普通なので、提供する側も勉強不足ということです。地
方(アメリカの)へ行くと、時として「硬いパスタではお腹を壊す」と言う人
がいるのです。

調査発表では苦情について書かれており、ノイジーがそのトップで、店内全体
の音、廻りの話し声、子供が歩き回る、等があります。その次がサービス関連
そしてクリンリネスです。 味覚はその後に出て来ました。

チップの習慣とその分け方
レストランへ行くと付き物なのがチップです。日本にはチップの習慣が無いの
だから、分り難いし面倒な物だと思います。日本でも一部にはサービス料を取
るレストランやホテルなどがある様です。しかしアメリカの、サービスを担当
した人の報酬の一部としてお礼を含めて払うチップというのとは少々違うと聞
きます。

アメリカの習慣ではまさしく報酬の一部を貰う、という意味合いなので、日本
で言うところの、気持ちを有難く頂きます、というのと根本的に違います。第
一、チップを貰える種類の仕事では、各州の労働法で決められている最低賃金
(時間給)もそれを見越して低く設定されています。ニューヨーク州法では、
通常の最低時給は現在$7.15、チップを貰える職種のワーカーは$4.60です。ち
なみに物価の高いニューヨーク市では、通常のアルバイトの時給は約$10.が最
低になっている様です。

受け取ったチップはレストランによって色々な分配方法があります。その一例
を上げると、ウエイトスタッフ全員が自分の担当テーブルから貰ったチップの
80~90%をそのまま自分の収入として取り、残りはプールと言って貯金箱に入
れます。このプールはチップを貰えないその他の職種である、皿洗いやキッチ
ンのスタッフにシェアーするという具合です。その他の人の協力で自分達も稼
げるのだから、公平でスムーズに仕事をする為の潤滑剤の様なものです。受取
りチップの割合は、寿司カウンターや鉄板焼き店などではウエイトスタッフよ
り調理人の方が活躍するので割合が変わると言われます。場合によっては50%
位かも知れません。

チップの相場は勘定総額の15~20%程度と言われます。 ガイドブック等では
10%程度等と言われている様ですが、それをうのみにするとトラブルの元かも
知れません。ハワイでは日本人の観光客のチェック(勘定書き)には初めから
20%乗せてある等も行なわれるそうです。半ば当然の事なのかも知れません、
ウエイトスタッフはそれで生活している場合もあるのですから。そういう亊が
起きない為にもこの原理を理解してアメリカでは20%前後のチップという習慣
にも慣れてもらいたいものです。サービスが悪ければチップを減らします。チ
ップ10%以下というのは、苦情があるから責任者出て来なさいとも取れるのです。

高級レストランでは客単価も高く、当然チップも多くなり売れっ子のウエイト
スタッフはシッカリ稼いでいます。それは本人(ウエイトスタッフ)の努力の
結果なので良いとして、時々もめている話を聞くのはその分配が公平でなかっ
たり、本来貰うべきではない店長や経営者がピンハネしていたりという場合が
ある様です。

レストラン(の内部)では、客がどんなに口頭でお礼を言ったり、スタッフを
誉めようと、又、頻繁に通おうと、チップが少ない客は常連客扱いにして貰え
ないようです。ハッキリしたものです。
(続く)

最後に特典のお知らせ
下城カンパニーの25周年の感謝に当たり、読者の方に限り特典を用意させて頂
きました。6、7月のご依頼と契約で8月末日までに終了する調査、視察、研修
については、通常の料金から25%割引か、ランチかディナーご招待の特典をつ
けさせていただきます。(ランチかディナーのご招待は皆様の視察研修の予定
次第となります)ただし、経費の部分は割引出来ませんのでご了承下さい。
今月号をお読み頂いた読者の方だけの特典ですので、お問い合わせの際に是非
この旨をお申し出下さい。

チャーリー・下城近雄 コーディネーター from New York 07/’09
http://shimojony.com/
この内容の著作権はチャーリー・下城に帰属します
Copyright 2009 C. Shimojo

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● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報 ————————■□

■ 韓国「2008年 外食マーケット まとめ その14 その他外食事例」

(7)有限会社 韓国マクドナルド
創業(設立):1986年8月19日((株)シンマック)、2007年1月22日(吸収合併後)
加盟事業開始:1997年2月1日
売上高: 1,581億7,177万ウォン(2007年度)
当期純利益:46億5,763万ウォン(2007年度)
ブランド:1つ(系列1つ)
店舗数:145店(加盟138、直営7)
従業員数:5,318人(うち3役員)(2007年12月31日現在)
所在地:ソウル市チョンロ区クァンフン洞198-42
ホームページ:www.mcdonalds.co.kr
最初登録日:2008年12月8日/最終登録日:2008年12月8日

韓国では、マクドナルドより元気なのがロッテリアである。世界最大のハンバ
ーガーチェーンであるマグドナルドもフィリピンと韓国では苦戦を強いられて
いる。競争相手であるロッテリアの参入時期の早さとメニュー開発スピードの
迅速さに手こずっている。韓国マクドナルドが韓国に進出したのは、ロッテリ
アより7年遅い1986年である。いち早く業界に参入し、韓国的な味とメニュー
の開発を武器にしたロッテリアは、韓国のファストフード市場シェア1位座を
長く維持しているのである。

韓国マクドナルドは、2006年12月株式会社シンマックを吸収合併して韓国マク
ドナルド有限会社に社名変更した。その前までは2つの会社(マックキムとシン
マック)に分かれていたが、経営困難に陥ったため、米国の本社が二社の持ち
分を全部買い取って、経営体制を一本化とした。現在、系列会社は株式会社マ
ックキム1社となっている。ちなみに、シンマックは、ソウルを中心とする京
畿道、忠清道の地域を管轄し、マックキムは慶尚道、全羅道地域を担当分けて
運営してきた。(韓国マクドナルドについての詳しい情報は、商業界『飲食店
経営』2008年3月号を参照されたい。

次の表は、次の表は、「韓国マクドナルド」の最近3年間の財務状況を表した
表である。2007年の売上高は、対比前年に比べ10.2%増加の1,581億7,177万ウ
ォンで、当期純利益は-221.4%と大幅に減少した46億5,763万ウォンとなった。
吸収合併後の韓国マクドナルドは、米国の本社による再建真っ最中のために大
幅な利益減となっている。

「韓国マクドナルド」の最近3年間の財務状況(単位:千ウォン)

年度 総資産 総資本 総負債 売上高
増加率 営業利益 増加率 当期純利益 増加率
2007 142,931,603 28,064,661 114,866,942 158,171,770
10.2% -3,562,345 -242.5% 4,657,630 -221.4%
2006 123,888,040 100,456,728 23,431,312 142,079,562
4.8% -12,199,848 268.1% 14,971,589 334.0%
2005 125,292,116 -140,713,497 266,005,613 135,284,357
– 20,507,258 – -35,027,319 –

出所:韓国マクドナルドの情報公開書より筆者作成(2008年12月8日登録完了)。

次の表は、韓国マクドナルドの最近3年間の加盟店数を時系列でまとめたもの
である。直営店中心の出店戦略を取っている同社の加盟店数は僅か7店しかな
い。系列の加盟店2店を合わせだしても10店を切るほど少ない。年末の加盟店
数は、2005年12店、2006年10店、2007年7店、で年々減少傾向である。

「韓国マクドナルド」の最近3年間加盟店数推移(単位:店)

年度  年初  新規開店  契約終了  契約解約  名義変更  年末
増減 直営店  加盟店  店舗(計)
2007 10         3       7
-3     138     7 145
2006 12         2       10
-2     153     10 163
2005 15         3       12
-3     158     12 170
合計    0    0 8     0
出所:韓国マクドナルドの情報公開書より筆者作成(2008年12月8日登録完了)。

次の表は、韓国マクドナルドには、系列の株式会社マックキムがあり、現在、
情報公開書の登録済みとなっているのは、韓国マクドナルドのみとなっている。

加盟店/直営店数
ブランド名 情報公開 業種/業態  2005年末 2006年末 2007年末
マックキム 未登録 飲食 0/106 2/100 2/86

出所:韓国マクドナルドの情報公開書より筆者作成(2008年12月8日登録完了)。

以下では、の情報公開書を紹介する。
2007年末の加盟店(649店)の地域別平均売上高は、699千ウォン~1,707千ウォ
ンの間であり、地域加盟店の平均売上高は、ソウル1社: 857,616千ウォン 、
キョンギ6社:1,167,513千ウォン、全体7社:1,012,564千ウォン。

(1)加盟店事業者の負担事項(営業開始以前):$60,000(769,030千ウォン)。そ
の内訳は、加盟金 ($45,000:51,772千ウォン、保証金$15,000:17,258千ウォ
ン、その他費用700,千ウォン)、
契約期間:契約締結日より10年間、自動更新(10年)、自動更新後の20年以降の
更新の際には加盟費$45,000:51,772千ウォン)が必要。
初期費用費用は、769,030千ウォン。営業開始平均所要期間(425日)

(2)加盟金預託制度:預託採用$60,000:69,030千ウォン
(3)加盟店事業者の負担事項(営業中)
広告・販促費用分担事項:1,007,323千ウォン。(本部:971,775千ウォン、加
盟店:35,548千ウォン)、販促費は153,796千ウォン(本部全額) 、広告分担金
(月/売上高の5.5%)

(4)営業活動に関する条件と制限
契約期間:契約締結日より3年間、更新あり(契約期間1年)
営業時間:24時間営業(店舗ごとに異なる)
営業地域保護制度有無:非保護と独占的排他的営業地域設定(×)
契約満了後の禁止条項:半径10キロ以内では加盟店主が運営するレストランと
類似の外食業種には従事できない。
初期教育年間の必須履修教育訓練時間(6日)加盟店主の教育は52週所要。

<参考資料 商業界『飲食店経営』2008年3月号>

全世界119ヵ国に3万2,000店舗を展開しているマクドナルドには、一日およそ
5,000万人の人々が訪ねます。世界どの都市に行っても同じ形で同じ味が味わ
えるマクドナルドのハンバーガーはお客に安心感を与えており、これがマクド
ナルドが世界で成功する要因なのです。世界各国の物価指数を比較する「ビッ
クマック指数」はマクドナルドの影響力を反映するといえるでしょう。ちなみ
に、韓国のビックマック指数は3.14ドルで日本の2.29ドルよりも高いのです。

しかし、何処の国でもハンバーガー業界一位のマクドナルドも、フィリピンと
韓国では勝手が違います。韓国のファストフード市場を店舗数ベースから見て
みると、ロッテリア(750店)、マクドナルド(270店)、KFC(159店)、フライド
チキンのポパイ (118店)、バーガーキング(87店)など、約20社が競争していま
す。その中でロッテリアはダントツのナンバーワンです。

3年前の資料ですが、韓国13才~49才男女1,000人を対象とした「ファストフー
ドイメージと利用実態調査」結果によりますと、殆どの人が年に1度以上はフ
ァストフードを利用しています。ファストフードチェーンの嗜好度調査による
調査項目では、一番頭に浮かべるチェーン店はロッテリアが1位(45.7%)で、
2位マクドナルド(28.3%)、KFCが3位(12.9%)、バーガーキングが4位(5.9%)
ポパイが5位(3.0%)の順位です。

このような、韓国におけるマクドナルドの不振の原因は、迅速な新メニュー開
発の遅れとチェーン展開戦略にあります。例えば、マクドナルドの場合、新し
いメニュー開発においてアメリカの本社による承認を得る必要があるため、時
間がかかってしまって二番手となってしまうのです。一方、ロッテリアでは、
顧客のニーズに応じる製品開発を実行し販売を行う独自の仕組みを整えている
ことから、斬新な新メニューを発表し顧客確保をすることができます。

そして、もう一つの不振の原因となるのは、直営店主体の多店舗戦略です。ロ
ッテリアは加盟店舗が8割以上というフランチャイズ店舗主体の展開を行って
いるのに対して、マクドナルドは直営店主体の店舗網を構築したため、店舗数
はロッテリアの店舗数にははるかに及ばなくなってしまい、市場シェアの獲得
に失敗してしまいました。

韓国マクドナルドの再出発
1980年半ばから、米国を中心とする外食フランチャイズ企業の韓国進出がラッ
シュとなり、韓国外食市場は成長を遂げてきました。しかし、ここ数年間の世
界的な健康志向ブームと反ファストフードの波により、韓国ファストフード市
場は年々縮小しつつあります。ちなみに、上位5社の年間売上高合計は、2002
年1兆2,330億ウォンをピークとして、年々と下がり、2006年には8,180億ウォ
ンまで減少してしまいました。このような市場のなか、各社は死活をかけた取
り組みを行っているのです。

今年で韓国進出20周年を迎える韓国マクドナルドは、シンマックとマックキム
の2つの別会社によって運営されていました。シンマックは、ソウルを中心と
した、京畿道、忠清道の地域を、マックキムは、慶尚道、全羅道地域を分けて
運営してきたのです。しかし、両社の売上高は、2002年2,617億ウォンをピー
クとして下落し、2004年には22%も減少し、2,040億ウォンまで低下してしまい
結局両社の当期決算の損失は1,133億ウォンとなってしまったのです。

このように、ファストフード業界の不調に伴い、苦境に陥ってしまった韓国マ
クドナルドを米国マクドナルド本社は諦めませんでした。まず、シンマックと
マックキムの持ち分を全部買い取って、二元化していた経営体制を一本化とし
2005年に新社長をアメリカから派遣し、攻撃的な投資に乗り出したのです。こ
れは、韓国人の可処分所得が高く、地方都市まで食の近代化が進むことを踏ま
えた長期的な戦略です。現在、米国本社は1,600億ウォンを投下し既存店舗の
リニューアルと新規店舗の開設に力を注いでいます。今後、今より2倍ほど近
い500店まで店舗網を増やす計画です。

「マクドナルド・ソウル大学駅前店」
862-3, bongcheon-dond, kwanak-gu, Seoul,Korea
電話/82-2-886-5184
営業時間/8:00am~23:30pm年中無休
http://www.mcdonalds.co.kr/

レート:1,000ウォン=94.81円(2008年3月17日時点の為替)
(続く)

李美花
筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、
米日韓におけるフランチャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指して
いる。
その他、日本では「飲食店経営」執筆した。韓国では「外食経営」等に執筆し
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
学業の傍ら、韓国外食企業の研究や交流もしている。韓国進出を計画なさる方
は是非ご相談ください。
筆者連絡先 mihwalee@hotmail.com

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● 米穀情報報 —————————————————■□
※この情報は、米穀データバンクのご協力により、「米穀市況速報」(日報)
から、一部記事を要約したものを掲載させていただいています。(月1掲載)
記事・図表の無断転載・引用を禁止します。

■ ゆめぴりかへの期待と要望

北海道の量販店では、新品種「ゆめぴりか」に対する期待が高まっている。
「適度な甘みと粘りがあり、食味も良く、次代の北海道米として期待している。
21年産米の販売アイテムは、ななつぼし、ふっくりんこ、おぼろづきとを合わ
せた4本柱で取り組む。道産米の販売シェアも高まると見ている。やや心配な
のは価格設定で、あまり高いと裏目になる恐れがある」(A量販店)。

「産地も販促にかなり力を入れると聞いており、作柄が良ければ早い段階での
認知度アップが期待出来ると思う。当社でも21年産から採用する予定で、新米
時期には積極的な販促を打ちたい。品質、食味的には高い評価を持っており、
あとは消費者に敬遠されない売価設定をすることだ」(B量販店)としている。
(2009年6月29日)

■ キャンペのメール配信など情報伝達も促進(はくばく会)

全国はくばく会はこのほど、新潟市で第48回総会を開催した。20年度事業報告
によると、米穀チャネルトータルでは前年比100%の実績を上げたとしている。
品目別は雑穀100%、麦107%、豊熟麺100%などとなった。

「小麦・大麦の原料高騰により、製品の価格修正が行われるなど多様な1年で
あった」としているが、中食・外食に向けた業務用商品の提案では、「健康・
ヘルシーというニーズに合った麦・雑穀のメニュー提案で成功例が数多く見ら
れた」という。

また、全国の米穀店への情報発信も行う「お米とおむすび&カフェ和穀菜汁魁」
(山梨県甲府市)は、開店より1年足らずで200件近くの視察があり、米穀店か
らの期待の高さを示した。

21年度も原料を取り巻く環境は、外国産小麦の値下げ、国内産大麦の値上げと
多様であるが、安心・安全・高品質を目指し、より良い商品作りを進めたいと
している。

21年度事業活動については、米穀店2,000店舗に向けて、キャンペーン企画の
メール発信・ダイレクトメールの発送により、素早く確実な情報伝達の実現、
新規開拓、新しい売り方の提案=雑穀ギフトの販売、米穀卸・米穀店を通じて
の業務用販売の拡大などを挙げている。
(2009年6月16日)

■ 外食市場規模、前年比0.5%減(外食総研)

外食産業総合調査研究センターがまとめた外食市場規模推計によると、20年は
24兆4,315億円(前年比0.5%減)と前年実績を下回った。世帯1人当たりの支出
額は若干増加したものの、法人交際費の減少等が影響したものと分析する。

全体の80%占める給食主体部門は19兆4,207億円(0.3%減)で、このうち営業給
食は前年比0.1%増、集団給食は1.9%減と明暗を分けた。

【営業給食】飲食店=12兆8,663億円(同0.9%増)。食堂・レストラン、ファ
ーストフードが前年を上回ったが、寿司店などが減少。

【集団給食】事業所給食=1兆7,588億円(同3.5%減)。施設数の減少やコンビ
ニなどとの競合で、社員食堂(3.0%減)、弁当給食(4.8%減)ともに減少した。

また、持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファーストフードなどで
分類される料理品小売業は、6兆777億円(同2.2減)となった。
(2009年6月11日)

■ 売れ筋価格が100円下落(コンビニ弁当)

大手Aコンビニチェーンによると、弁当の売れ筋価格は、前年と比較しておよ
そ100円程度下落しているという。5月中の販売データによるもので、「前年同
期は400~450円が良く動いたが、今年は320~400円が売れ筋となっている。
500円以上の商品は、目に見える形で動きが悪い」(担当者)という。

消費者の節約志向を如実に反映した動きで、「対応策として300円台、400円台
の新商品を前月中旬から数多く投入した。その効果で弁当類の売上がようやく
回復した」としており、今後も定期的な新商品で「購買意欲を喚起する」。

低価格路線は継続する考えだが、「かつてランチはワンコイン(500円玉)が
定番だったのに、今は100円玉何枚の世界になった。これ以上の下落は回避し
たい」との本音も。
(2009年6月4日)

○株式会社米穀データバンク:民間のコメ調査会社。生産・流通・市況など
コメに関する情報の提供を行っている。
○問い合せは、ricedata@japan-rice.com
○ホームページ「日本のコメ市場」http://www.japan-rice.com/main.htm

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 「天空の川上レタス」「ミネラル白菜」などネット販売開始

株式会社ソリックは2009年6月23日、新たなWeb事業に進出、長野県内の特産物
に特化したネットショップ「採れたて長野」を開設いたしました。
サイトのURLは http://www.toretatenagano.com です。

「採れたて長野」は、信州こと長野県内の優れた農産物、乳製品の採れたてを
24時間以内*にクール便でお届けするネットショップです。8県と接する長野
県は、東方向の先に太平洋、西方向の先に日本海、地理的には日本列島の中心
部に存在します。その多くが山林で、まさに山の恵み、森の恵み、川の恵みを
たっぷりといただいています。

「採れたて長野」が提供する第1弾は、北信の木島平村、東信の川上村、南相
木村、旧八千穂村、南信の根羽村からの森の恵みです。特に、6月中旬から出
荷が始まりました「天空の川上レタス」、南相木村の「ミネラル白菜」のネッ
ト販売が注目されます。今後も長野県内の「美味しい採れたて」を掘り起こし
ていきます。

藤原忠彦川上村長の著書がネット販売のきっかけに「川上レタス」のネット販
売は、2009年1月26日に株式会社ソリックから刊行された、藤原忠彦著「平均
年収2,500万円の農村―いかに寒村が豊かに生まれ変わったか―」(ソリック
ブックス、四六判、上製本、164頁、定価1500円+税)がきっかけになりました。

「川上レタス」の成功で、村は豊かに生まれ変わったのですが、その「川上レ
タス」がどこで買えるのか。一般消費者にはわかりにくいという声が上がりま
した。そこで、株式会社ソリックがそれに応えるべく、「川上レタス」をネッ
ト検索することで容易に購入できる仕組みを構築しました。併せて「川上レタ
ス」のブランド力向上に一役買うことになると自負しております。

「ミネラル白菜」は川上村に隣接する南相木村のプライドグループ5軒の農家
による生産です。「山のミネラル」として冬に作った4トンもの炭を堆肥に混
ぜ込み、「海のミネラル」として「にがり」を水で薄めて与えるという工夫を
した白菜です。ミネラル豊富な「元気白菜」に成長するため虫が付きにくく、
長持ちするのが特長です。

長野県北部(北信)の木島平村からは地場産業となった、生命力の強いキノコ
たちとアスパラガスとズッキーニを提供します。また長野県最南端の根羽村か
らは、フレッシュで味の濃い牛乳とヨーグルトを提供いたします。村内の5軒
の酪農家から搾取する牛乳を低温殺菌しただけという生乳です。ヨーグルトも
村内の工場で作られています。

「自家野菜倶楽部」も発足
「採れたて長野」の発足に伴い、サイト内に「自家野菜倶楽部」も発足させま
した。このなかには野菜友達、野菜親戚の二つがあり、前者は農家グループ、
後者は単独農家です。それぞれ自家野菜として栽培している野菜を主として首
都圏の一般消費者に分けていただくという仕組みです。内容は栽培農家に任せ
ていただきます。

ソリックはこれによるネットでの交流が、生産者と消費者を結ぶ架け橋になる
ものと考えています。今後も「自家野菜倶楽部」に参加してくださる長野県内
の農家を発掘してまいります。ソリックまでご連絡いただければ、ご相談させ
ていただく考えです。

*24時間以内の表示は出荷場から一般消費者のご自宅までの所要時間を指して
います。なお、24時間以内にお届けできるのは首都圏と仙台までの都市部、大
阪・神戸までの都市部です。なお、離島、沖縄県への配送は行っておりません。

○配信元会社概要
会社名:株式会社ソリック( 英文名:SoRiQ, Inc. )
所在地:106-0032 東京都港区六本木3-5-28-714
代表者:荒井 久
資本金:1,000万円
URL:http://www.soriq.jp
URL:http://www.toretatenagano.com
電話:03-3505-8671

■ 愛媛県発 空スイーツ“いよかんWフロマージュ”羽田空港にて発売

生活提案企業:株式会社JALUXは、2008年4月~7月に行われた「JAL松山-東京
線就航 20周年記念特別企画」の「*えひめ空スイーツ」アイデア大募集!にお
いて最優秀賞に輝いた作品から誕生したJALセレクション“いよかんWフロマー
ジュ”を、2009年7月1日(水)より、羽田空港店舗「BLUE SKY(ブルースカイ)」
をはじめ、関西空港店、大阪空港店、徳島空港店にて発売いたします。

“いよかんWフロマージュ”は、愛媛県名産:「伊予柑」の香りと「伯方の塩」
を使用した、ふわふわとろとろのチーズケーキです。北海道産のチーズと生ク
リームをたっぷり使用した半熟チーズとムース仕立てのレアチーズケーキの二
層仕立てにより、美味しさもW(2倍)です。伊予柑の爽やかな風味とピール
(皮)を甘く煮たものの食感とほどよい苦味が、大人好みの味わいに仕上がっ
ています。製造者:株式会社ハタダ

○この件に関するお問い合わせ先:
(株)JALUX 広報宣伝部  TEL:03-5460-7220

本リリースの詳細は
http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200906243573
株式会社共同通信PRワイヤー

■ あんかけスパゲッティ専門店「パスタ・デ・ココ」、
カレーらーめん専門店「麺屋ここいち」で7月1日よりメニューを改定

株式会社壱番屋は、平成21年7月1日(水)よりパスタ・デ・ココ(27店舗/21
年5月末現在)にて1年ぶりにメニュー改定を実施します。

今回のテーマは「量や味の組み合わせをもっと自由にできるようにしてほしい」
というご要望にお応えし以下の内容と合わせてメニューの改廃を行います。
(フードコート2店舗を除く)

1.お好みで2種類のソースを自由に選べる「Wソース」登場
「ひとつのスパゲッティを違う味で楽しみたい」という要望にお応えし、あん
かけソース3種類、カレーソース1種類のうちお好みの2種類を自由に組み合わ
せて、スパゲッティに掛けることのできる「Wソース」を開始します。

2.トッピングを合計46種類に
お手軽な70円からボリュームのある480円までのトッピングを合計46種類に増
やします。より豊富なトッピングから色々な美味しさをミックスして楽しめま
す。

3.新メニューも登場
リーズナブルなとろ~りチーズ630円からたっぷりの食材をトッピングしたシ
ーフード880円まで新たなメニューを15種類追加します。
その他、お子様メニューの内容も一部変更いたします。

4.一部のメニューを値下げ
多くのお客様にお試しいただけるよう、人気の鉄板スパゲッティ「なつかしの
ナポリタン」を900円から800円に、「山盛りソーセージ」のソーセージの量を
変更し850円から800円に値下げします。

パスタ・デ・ココは「名古屋飯」として人気を博している「あんかけスパゲッ
ティ」専門店です。あんかけスパゲッティはトマトと野菜を煮込んだとろみの
ある濃厚なソースと2.2mmの極太麺を使ったボリューム感のあるスパゲッティ
です。カレー業態に続く新業態として2003年3月に愛知県一宮市に1号店(一宮
三ツ井店)をオープンし、現在では愛知県を中心に岐阜県、三重県、東京都に
27店舗を展開しております。(21年5月末現在)

○パスタ・デ・ココの特長
ソースを選べる
トマトと野菜をたっぷり煮込んだ「あんかけソース」は好みに応じて味が3種
類。あんかけソースだけでなく、カレーはココイチ自慢の「ポークソース」を
使用したカレーソースもご用意。

麺の量を選べる
普通サイズ(約300g)を基本とし、普通サイズの半分(約150g)から3倍(約
900g)までお選びいただけます。小食の方から大食漢の方まで満足いただける
バリエーションです。

3種類のお得なセットメニュー
Aセット(150円)選べるドリンク付き
Bセット(200円)選べるドリンク+ミニガーリックトースト(又はミニトース
ト)付き
Cセット(250円)選べるドリンク+グリーンサラダ付き

また同7月1日よりカレーらーめん専門店「麺屋ここいち」(7店舗/21年5月末
現在)にてメニュー改定を実施します。

1.新しいスープ「こいこくベース」が登場
通常のうまこくベースに加え、濃厚なコクが自慢の「こいこくベース」を追加
し、2種類からスープを選べます。

2.「太麺」が登場
普通麺(中太麺)に加え、食べ応えのある太麺を追加し、2種類から麺を選べ
ます。

3.「辛さ」の種類を追加
現状の4段階(マイルド、普通、辛口、激辛)の辛さから、普通と辛口の間の
ちょい辛と激辛の上の超辛を加え、マイルド、普通、ちょい辛、辛口、激辛、
超辛の6段階にバリエーションを増やします。

4.新メニュー、新トッピングが登場
新メニューとして「辛ネギカレーらーめん」「納豆カレーらーめん」「コロッ
ケカレーらーめん」「じゃがバタコーンカレーらーめん」「豚キャベカレーら
ーめん」の5品を追加します。またトッピングは「キムチ」「ポテト」「納豆」
「辛ネギ」「コロッケ」の5品を追加し、トッピングは全14品となります。

5.ランチタイムのセットメニュー50円引き
11時から15時までは通常でもお得なセットメニューをさらに50円引きにいたし
ます。セットメニューは、餃子セット、コロッケセット、から揚げセット、ロ
ースカツセット、満腹セットの全5種です。

麺屋ここいちは、カレーらーめん専門店です。ココイチ仕込みのコクとうまみ
たっぷりのスープが特長です。選べる麺の量や辛さ、豊富なトッピングなど、
ココイチファンにはお馴染みの楽しさもいっぱいです。
店舗は、愛知県に6店舗、東京都に1店舗の計7店舗を展開しております。(21
年5月末現在)
*価格は全て税込み価格です。

○URL: http://www.ichibanya.co.jp

○この件に関するお問合せ先:株式会社壱番屋 商品企画部 田中
所在地 :〒491-8601 愛知県一宮市三ツ井六丁目12番23号
TEL:0586-81-0782

本リリースの詳細は
http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200906243582
株式会社共同通信PRワイヤー

■ 講師は「ラベットラ・ダ・オチアイ」落合務オーナーシェフ
日本製粉(株)、第27回「イタリア料理技術講習会」開催

日本製粉(株)は、今年も講師に「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の落合務オー
ナーシェフを招聘し、プロの料理人を対象とした第27回「イタリア料理技術講
習会」を開催いたします。

今回のテーマは「展開」。そのテーマには、落合シェフの時代背景に対応する
姿勢が込められています。華やかな前菜、軽快なパスタと、お客様を満足させ
るボリューム感のあるパスタ。そしてメインでは、1つの食材を4つに展開し、
お客様に選ぶ楽しみと満足を与えながら仕入れコストを抑えるレシピ。

当日は落合シェフに何時でも誰にでも美味しいと感じさせる「展開」の技法と
哲学をあますことなく講習していただきます。
本講習会が、受講される皆様にとって価値あるものになることと存じます。

○第27回イタリア料理技術講習会開催概要
講 師:「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフ 落合 務 氏
対象:プロの料理人
受講予定者数:1,100~1,200名(全会場合計)
受講料:3,000円(税込)
開催日・会場:7月1日(水)     札幌  (ホテルニューオータニ札幌)
7月16日(木)       仙台 (エクセルホテル東急)
7月23日(木)、24日(金) 大阪 (エコール 辻 大阪)
8月4日(火)、5日(水) 東京A (服部栄養専門学校)
8月7日(金) 広島 (広島酔心調理製菓専門学校)
8月12日(水) 東京B (服部栄養専門学校)
8月19日(水) 福岡 (中村調理製菓専門学校)
8月27日(木) 名古屋 (愛知調理師専門学校)
(※)講習時間は、13:00~16:30(予定)
使用食材 :レガーロ クラシコ
(当社商品) スパゲッティーニバリラ
セレシオネ・オロ・シェフ スパゲッティーニ
カラペリ エキストラバージンオリーブオイル
オーマイ ポルパフィーネ   など
講習メニュー:「ホタテと焼きナスの冷製カッペリーニ」
「殻付き海老のスパゲッティーニ」
「仔羊のラック4種の調理法」 など 計10品

○この件に関するお問い合わせ先:
日本製粉(株)企画部広報グループ 岩堀有津奈  TEL:03-3350-3900

本リリースの詳細は
http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200906173437
株式会社共同通信PRワイヤー

■ 人気お料理ブロガー6名の軌跡「レシピブログで夢をかなえた人たち」発売

アイランド株式会社が運営する「レシピブログ」(http://www.recipe-blog.jp/)
は、この度、人気お料理ブロガー6名のインタビューを収めた書籍、レシピブ
ログで夢をかなえた人たち」(株式会社ヴィレッジブックス)を監修、出版しま
した。
http://www.recipe-blog.jp/special/2009/06/r090622a.html

ここ最近、不況の影響で外食を控え、自宅での食事を楽しんだり、料理教室に
参加するなど、自炊をする傾向が強まっています。なかでも、現在、同じ生活
者の目線で料理に特化した個性のあるブログを執筆しているお料理ブロガーは
目覚しい活躍をみせており、TVや雑誌への登場、ブログ発の「お料理本」の出
版、さらに、メーカーとのコラボ商品開発と、注目度が高まっています。

この度発売となった「レシピブログで夢をかなえた人たち」では、ブログにレ
シピをアップしたことで、徐々に注目を集め、今やTV、雑誌など幅広い活躍を
している人気ブロガー6名の、ブログを始めたきっかけ、成功の秘訣をインタ
ビューで掘り下げ、さらにオリジナルレシピを紹介しています。

第1章で登場する“YOMEさん”は、日々のお料理と子育ての楽しみを綴ったリ
アルな日記が、月200万アクセスを超える読者の支持を集め、人気お料理ブロ
ガーの先駆者といえます。すでに10冊以上の書籍を出版し、現在数多くのメデ
ィアで活躍。最近では大手コンビニエンスストアの商品開発も手がけるなど、
カリスマ主婦ブロガーとして高い注目を集めています。また、若い女性を中心
に人気の“SHIORIさん”は、フードコーディネーターになることを決意すると
同時に、22歳でレシピ本を出すという夢を持ち、レシピブログでランキング上
位に登場した結果、書籍化された「作ってあげたい彼ごはん」をはじめとする
お料理本が130万部を突破しています。

書籍名:『レシピブログで夢をかなえた人たち』
著者: 井垣 留美子
監修: レシピブログ
定価: 777円(本体740円)
判型: 新書
発行・発売: 株式会社ヴィレッジブックス
ISBN: 978-4-86332-092-5
紹介ページURL: http://www.recipe-blog.jp/special/2009/06/r090622a.html

○登場しているお料理ブロガーの方々
「よめ膳@YOMEカフェ」 YOMEさん
「作ってあげたい彼ごはん」 SHIORIさん
「大変!!この料理簡単すぎかも☆★3STEP COOKING★☆」 ヤミーさん
「わたしのおやつ。こどものおやつ。」 solaさん
「母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記」 かな姐さん
「vege dining 野菜のごはん」 izumimirunさん

○本件に関するお問い合わせ先
アイランド株式会社 レシピブログ
広報 : 田中 愛
所在地: 〒141-0031 東京都品川区西五反田8-3-13 第二白川ビル8F
TEL  : 03-5437-1251(代表)
レシピブログURL: http://www.recipe-blog.jp/

■ 手搾り感覚の果汁感チューハイ 期間限定 ピンクグレープフルーツ新登場

宝酒造株式会社は、“タカラCANチューハイ「直搾り」”シリーズから、期間
限定フレーバー<ピンクグレープフルーツ>を7月14日(火)より全国で新発売
します。アルコール分は6%、350mlおよび500ml缶入りで、参考小売価格は350
mlが141円、500mlが191円(いずれも消費税抜き)です。

“タカラCANチューハイ「直搾り」”は、果実を搾ってから透明化処理、濃縮
還元を行わない「ストレート混濁果汁」を使用することで、居酒屋の手搾り
チューハイのようなみずみずしい味わいを追求した果汁感チューハイです。

今回新発売する“タカラCANチューハイ「直搾り」 ピンクグレープフルーツ”
は、地中海ピンクグレープフルーツの果肉をまるごと搾る製法により、果実本
来のみずみずしい味わいをお楽しみいただけるチューハイです。ピンクグレー
プフルーツは赤色の果肉に、適度な酸味とやさしい甘みが特徴で、果実のおい
しさを追求した「直搾り」シリーズにぴったりのフルーツです。

○この件に関するお問い合わせ先:宝酒造株式会社 広報課
TEL 075-241-5122(ダイヤルイン) TEL 03-3278-8460(ダイヤルイン)

本リリースの詳細は
http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200906233539
株式会社共同通信PRワイヤー

■ キープボトルスペースの圧縮、仕入れコストの削減に有効なボトルサーバ
「BS-310」を開発。8月の出荷開始を前に、2ヶ月間無料お試しキャンペーン

株式会社寺岡精工はは、3種類6万人のボトル容量管理できるボトルサーバBS-
310を開発、8月から販売開始いたします。また、同機の出荷開始を前に、実際
にその導入効果を実感いただくため、無償モニター店の募集を開始いたします。

ボトルサーバ「BS-310」は、スタンドアロン(単体)で簡単に設置・操作でき
るボトル・キーピング・システム。内蔵された3つのタンクで3種類の蒸留酒
(ウィスキー、ブランデー、焼酎など)をお客様ごとに容量管理、いつでも新
鮮なお酒を提供することが可能になります。

現在、ボトルキープは、スナックやバーなどの一部での業種でしかできません
が、ボトルサーバ「BS-310」を利用すれば、キープボトルストックスペースも
少なくてすみ、居酒屋やカラオケボックスをはじめ、すべての外食業界でボト
ルキープが可能となります。

管理できる顧客、ボトルの数は3万件。キープボトルストックスペースの圧縮
だけでなく、ボトル本数ではなく、お徳(大型)容器などで必要な容量だけ仕
入れることでき、仕入れ金額の削減も可能となります。必要量のみ在庫するこ
とになるので、在庫の持ちすぎやボトルの期限切れ管理も不要となり、収益ア
ップが期待できます。また、無期限キープも可能となり、お客様のキープボト
ルを探す手間も不要。また、タッチパネル液晶画面のメモ機能を活用すれば、
顧客台帳も不要となります。

ボトルサーバ「BS-310」は、すべてのボトルを容量管理しなくてはならないわ
けでなく、常連さんのボトルは従来通りのボトル単位での管理、として併用す
ることもできます。

価格は、140万円(導入初期経費別)で、3年間で1,000店舗への販売を予定。
そして今回、このボトルサーバ「BS-310」を無償にて2ヶ月利用できるモニタ
ー店舗の募集を開始いたします。モニター期間終了後、引き続き利用を希望さ
れるお客様には、モニター特典として特別価格にて販売させて戴きます。
○募集締切り:8月31日

○お問い合わせ先:
株式会社寺岡精工 ホスピタリティソリューション事業部 クリエイト営業部
関口、竹内  TEL : 03-3752-5631

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

イタリア南部の州プーリアの旅の報告を同行していただいた名古屋文理大学教
授の石川秀憲先生にお願いいたしました。

■ 「美味しいプーリアツアー 2009」報告6

5月8日(金) 7日目
チーズ工房、アドリア海の魚養殖場、17世紀の領主の館、青果市場、
ラストディナー

明日が帰国日なので、視察は今日が実質的な最終日。8時30分にホテルを出発
して地元酪農農家の協同組合が運営するチーズ工房に向かいます。

9時10分、チステルニーノの郊外にある「C.A.V.I.」
コーペラティバ・アレヴァトーリ・ヴァレ・ディトリア
Cooperativa Allevatori Valle D’itria
http://www.caseificiocavi.it/

というチーズ工房に到着。約30種類のチーズで主に牛のチーズを生産していま
す。イトリアの谷の30km範囲の酪農農家の協同組合で、30年ほど前に設立され
たそうです。1日に2,000リットルほどの牛乳を製品化するといいます。手作り
中心で、製品は周辺のレストランや消費者に直接販売しています。チーズのタ
イプは「パスタ・フィラータ」と呼ばれる、モチのように伸びるタイプのもの
だそうです。

製造しているチーズの種類は
http://www.caseificiocavi.it/it/prodotti.html

早速工場内に入って、モッツアレラチーズの製造過程を見ることになりました。
陽気な工場長の解説を聞きながら、手作り製造の実演です。工場長からは、チ
ーズ種を前にしてチーズが生まれた逸話から始まってミルクからチーズ種を作
る工程を伺います。そして、いよいよモッツアレラチーズ製造の実演です。種
をタバコの箱程度に細かくカットして大きな桶に入れます。これに90度の熱湯
を入れ、素早く船の櫂のようなものでかき混ぜます。そして大きく伸ばし引っ
張り上げます。チーズがモチのように伸びていきます。これを何度か繰り返し
伸ばした先端を小さくちぎって水の中に投げ入れると、モッツアレラチーズの
できあがりです。ちぎるときに、いろいろな形に細工します。できたてを試食
です。本当に美味しいです。もちろん、お買い上げです。

10時40分工場前で記念撮影の後、出発です。昨日あたりからですが、結構虫に
刺されます。ここでも撮影中に刺されました。嫌だなぁ、と思いながらふと気
づきました。「農村地帯なんだ、虫がいて当たり前。虫がいなかったら、却っ
て怖いかもしれない、強力な殺虫剤か何かがそこら中に巻かれているかもしれ
ないから。たくさん虫がいるということは、もしかしたらそれだけ健康な土地
なのかも」。

そんな思いでバスに乗り、次の視察場所に向かいました。次は、ファサーノ郊
外のアドリア海に面した「トーレ・カンネ(Torre Canne)」というところに
ある魚の養殖場です。ここにジョバンニさんの従姉妹の方が務めていて、その
方のご尽力で視察を受け入れてもらえることになりました。
http://www.torrecanne.it/

周辺の画像
http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&rlz=1T4GGLL
_jaJP315JP315&q=Torre+Canne&um=1&ie=UTF-8&ei=g4NKSvXNMorW6gP8loG9BQ&sa
=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=359201217

11時過ぎに「パンチカ・プーリエ Panittica Pugliese Spa」という養殖場に
着きます。
http://www.panittica.com/

この会社は2つの企業とグループを構成しています。一つは漁船漁業の企業で
20隻ほどの操業船を擁しています。もう一つは物流会社です。
Maricoltura Adriatica Srl
http://www.maricoltura-adriatica.com/contatti.swf

もちろん、魚介専門の物流企業です。この2つとパンチカ・プーリエの3企業で
グループを組んでいるわけです。この養殖場はまた、漁獲した魚介の物流セン
ターも併設していました。今日はあまり水揚げが多くなく、メルルーサ、ベラ
やカジカ系の小魚と蛸などでした。

ここで養殖しているのはスズキと黒鯛の一種のオラータと呼ばれるもので、い
ずれも採卵からの完全養殖です。ただし、90%は稚魚の販売で、成魚までの養
殖は1割程度です。早速、養殖の技術責任者に場内を案内してもらいます。孵
化後40日間のエサになる動物性プランクトンの栽培から、クロレラの栽培槽、
孵化後から2センチくらいまでの養殖槽、採卵用親漁の水槽、そして屋外の2セ
ンチ以上出荷前までの水槽と見て回ります。5センチほどの大きさになったら
出荷で、スズキの場合1尾25セントで販売するそうです。1シーズンで300万尾
の出荷規模といいます。水槽の海水は目の前のアドリア海から取水しています
が、水深200メートルほどのところからだそうです。2年ほど前から、マグロの
養殖も実験的にトライしているそうで、卵はアフリカのある地域から入れてい
るといっていました。

施設を見終わって事務所棟の前に戻ると、ジョバンニさんの従姉妹の方が待っ
ていてくれました。イタリアで養殖場視察とは思いも掛けなかったことですが
感謝です。彼女にお礼を言って12時50分に養殖場を後にします。

20分ほどで今日のランチスポットの「マッセリーア・サラミーナ(Masseria
Salamina)」に着きました。オリーブの海の真っ只中にあるマッセリーアで、
17世紀に建てられたこの辺の領主の館だそうです。20数年前に、隣町のモノポ
ーリ出身の弁護士夫妻が購入して、アグロツーリズモとして再生したものです。
現在はその息子さん、娘さんの代に移ろうとしているそうです。館の後方には
樹齢400年のオリーブの林が広がっています。

マッセリーア・サラミーナ
Masseria Salamina の日本語HP
http://www.masseriasalamina.it/

ブログ建物外観
http://blog.tabista.jp/italia/2008/02/3_2.html
http://pirorin3.web.fc2.com/cn18/pg159.html

優雅な館内に入ってランチの開始です。前菜は、カタクチイワシのカルパッチ
ョ、たことルッコラのマリネ、大麦とケッパーのビーツ風味、茄子ときのこの
ムサカ(?)、そしてピアットはラザーニアです。もちろん、副菜のサラダは
ここでもたっぷりと出ます。キリッとした白ワインが美味しいです。

食事の後、館内の見学です。もと領主の館ということで、とても優雅で豪勢で
した。見て回った部屋のほとんどが宿泊可能で、宿泊費もあまり高くありませ
ん。4人泊まれる部屋が1週間で1,000ユーロ以内だと思いました(定かではあ
りません)。ともかく、安い!という印象です。

部屋の写真
http://www.masseriasalamina.it/

15時過ぎの館を後にして、近くにある青果市場に、このツアー最後の視察です。
「コンソルツィオ・ファサーノ・チェントロ・アグロアリメンターレ(Consor
zio Fasano Centro Agroalimentare)」
http://www.agralfasano.it/

という青果市場です。ここも、学校の先生であるジョバンニさんの従姉妹のご
主人の関係で視察可能になったところです。事務所には彼も待っていてくれま
した。この市場はローマ以南では一番大きいもので、9年前に現在の場所につ
くられたものです。

青果市場といっても、日本の卸売市場とは異なり、民間による運営です。法律
で規定され、国による管理の卸売市場システムというのは、明治時代に日本が
発明した生鮮食品の流通システムです。ファサーノの市場は、ファサーノの商
工会と市場に出店する卸売業者の出資によりつくられたものです。18社の卸売
業者と周辺農家の協同組合が29のスタンドを開設しています。ここに周辺農家
及び他地域の農産物が集荷されます。われわれが行ったときは、農作物を運び
込む生産者のトラックが入ってくるところでした。午後4時頃から、小売店、
外食業者など、買い付け人の車がやってくるそうです。

市場責任者、いわば事務局長のFiorenzo Marsellaさんからレクチャーを受け
ます。年間約150万トンの扱い量で、卸売業者1社10億円ほどの商いをしている
そうです。現在は、アルバニア、ユーゴスラビア、北アフリカなどの市場と連
携をつくろうとしていると言っています。説明の後、スタンドの並ぶ1階に行
きました。日本人など珍しい土地柄、陽気なお兄さん、おじさんたちが群がっ
てきます。中には悪ふざけをする向きもありますが、それはどこの国でも同じ。
みんなとても人なつっこく。女性の多い一行にすっかり興奮気味です。女性陣
はちゃっかりと試食させてもらっているようでした。

“やっちゃ場”のお兄さんたちの歓声を後に、16時過ぎ市場を出発しました。
これで視察は全て終わりです。17時30分にホテルに到着。20時30分のラストデ
ィナーまでの時間は自由時間です。旧市街に行ったり、周辺を散歩したり、パ
ッキングをしたり、みな思い思いに最後の宵を過ごしました。

20時30分、ホテルのバンケットルームでラストディナーです。ムール貝のワイ
ン蒸し、手打ち平打ち麺・子羊のトマトソース、黒鯛の炭火焼、マグロのカル
パッチョ、そしてデザートです(他にもあったかもしれません)。

今回のツアーの感想を各自発表しました。みんな、ジョバンニさんと大橋さん
のホスピタリティ溢れるフル・アテンドに大感謝です。普通のツアーでは決し
て味わえない地元の人たちとの濃密な交流や、なかなか見ることのできない場
所を体験できたことが、本当に嬉しいことでした。そして最後に、この席に同
席してくれたジョバンニさんのお父さんから、全員にオリーブの枝で編んだ小
さな手提げ籠がプレゼントされました。大感激です。
名残りは尽きませんが、22時40分、ラストディナーのお開きです。

5月9日(土)、10日(日) 8日目、9日目  帰国日
9時過ぎホテルを出発、10時50分バーリ空港に到着。フライトが1時間遅れます
が、ローマでアリタリアのスタッフが先導してくれ、無事に乗り換えができま
した。成田到着は予定より早く着きました。イミグレーションを済ませ、バッ
ゲージクレイムで解散となりました。

ジョバンニさん、大橋さん本当にありがとうございました。ご同行のみなさん
楽しいツアーをご一緒できましたこと、感謝いたします。王先生、団長役お疲
れ様でした。

大橋さんによれば、今回は予告編です。本編はいつになるでしょう。早い時期
に実現させたいものです。

それでは、アリデベルチ!

<石川秀憲>
石川秀憲先生 略歴
長年商業界飲食店経営、ファッション販売、などで編集長を務め、2009年4月
より名古屋文理大学健康生活学部フードビジネス学科教授。農業や漁業などの
産地から、流通過程、外食産業での消費に至る全過程を研究されています。
http://www.nagoya-bunri.ac.jp/cgi-bin/teacher/index.cgi?gakka=

<編集長王利彰のコメント>
先週に引き続くイタリアプーリア旅行の紀行文はアグリツーリズモの本場イタ
リア・プーリアということで、農業や漁業などの産地に詳しい石川先生にお願
いいたしました。

チステルニーノの郊外にある「C.A.V.I.」
コーペラティバ・アレヴァトーリ・ヴァレ・ディトリア
Cooperativa Allevatori Valle D’itria
http://www.caseificiocavi.it/

というチーズ工房は面白かったですね。モッツアレラチーズの製造過程はまる
で、麩を作っているようにグルテンを出すのです。あの作り方でモチモチとし
た感触が出るのだと納得しました。モッツアレラチーズは鮮度が大事だと言う
のがよくわかりました。

そういえばワンダーテーブルがブルガリの役員が個人的に経営しているobika
と提携して、モッツアレラチーズの専門店を日本に開店しました。イタリアか
ら週に何回か新鮮なチーズを仕入れています。最近は米国にも出店し人気のよ
うです。
http://www.wondertable.com/app/tenpo/tenpo?code=Obika
http://www.obika.it/english/index.html

ファサーノ郊外のアドリア海に面した「トーレ・カンネ
Torre Canne 」にある魚の養殖場「パンチカ・プーリエ」
という養殖場は大変勉強になりました。
http://www.panittica.com/
http://www.maricoltura-adriatica.com/contatti.swf

スズキと黒鯛の一種のオラータを養殖しています。思わず活け造りにして食べ
たくなりました。新鮮でおいしいのでしょうか?でも、以前、シカゴのHeatと
いう活け造りのお店でフロリダ沖のヒラメの活け造りを食べましたが、生きて
いるのに身が柔らかいのです。魚は寒くて海流の早い場所でないと身がしまら
ないかも知れません。食べてみたかったですね。

昼食の「マッセリーア・サラミーナMasseria Salamina」
http://www.masseriasalamina.it/
は中世のお城のように立派な建物です。

ブログ建物外観
http://blog.tabista.jp/italia/2008/02/3_2.html
http://pirorin3.web.fc2.com/cn18/pg159.html

勿論、ワインを飲みながらのランチですが、前菜類の味付けが薄くて美味しか
ったですね。部屋の雰囲気も良いのでリラックスできます。微発泡性の白ワイ
ンも美味しくて思わず飲みすぎました。

食後に宿泊できる部屋を拝見しましたが、ロマンチックで次回はここにゆっく
り滞在したいですね。
部屋の写真
http://www.masseriasalamina.it/

さて、食事のあとはちゃんと勉強です。青果市場
コンソルツィオ・ファサーノ・チェントロ・アグロアリメンターレ
(Consorzio Fasano Centro Agroalimentare)」
http://www.agralfasano.it/
の見学です。

事務局長のFiorenzo Marsellaさんは熱心に説明してくれ、説明後市場内を見
学し、あちこちで試食をさせてもらいました。グループの小柄な女性の方がや
っちゃ場のお兄さんに大人気で、たくさんフルーツを食べさせてもらっていま
した。

ツアーの最終日です。ホテルのバンケットルームでディナーです。驚いたのは
食前にでるモッツアレラチーズをホテルの方が、目の前で今朝のチーズ工場の
職人のように作り出したことです。まるで、日本の餅つきのような雰囲気です。
これには感激しましたね。

イタリアというと治安の悪さを心配したのですが、さすがイタリア最南端のプ
ーリア、治安は全く問題ありませんでした。また、人々の温かい気持ちも旅を
楽しむことができた大きな理由でしょう。

今回の旅行をアレンジしていただいたジョバンニ・パンノフィーノさんと大橋
美奈子さんの心遣いに感謝して、今回の旅の報告を終了です。

今回行けなかった読者の方、ご心配なく。また、なるべく早い時期にツアーを
行いますので、その時には是非ご参加ください。

プーリア地方の情報に関しては、今回のツアーをコーディネートしていただい
た、ジョヴァンニ・パンノフィーノさんと大橋美奈子さん御夫妻のHP
http://www.da-puglia.com/
をご覧ください。

また、プーリア関係のブログは多いのですが中でも以下のブログは写真が豊富
なので街の雰囲気をご覧ください。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~circus/italia/puglia/pugliaguide/
pugliaguide1.html
http://www.asahi-net.or.jp/~rb5h-ikd/puglia/index.htm

プーリアのスローフード
http://www.slowfoodpuglia.it/

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 王利彰の米国外食情報—————————————–■□
NRN June 10 2009
■ Norman Brinker氏

カジュアルレストランというカテゴリーを作り上げた。
Norman Brinkerが2009年6月9日に肺炎で亡りました。享年78歳でした。氏は
Chili’s Grill & Bar等を傘下に持つ、持ち株会社Brinker International Inc.
の名誉会長でした。

Norman Brinker氏は1931年生まれで馬術競技のポロの選手で、米国オリンピッ
クチームの一員としてオリンピックに出場したスポーツマンです。

Norm Brinker氏の写真集
http://www.nrn.com/slideShow.aspx?id=368050

氏の履歴
http://www.nrn.com/article.aspx?id=368082

業界関係者からの弔辞
http://www.nrn.com/breakingNews.aspx?id=368108

氏の履歴を見てみましょう。
1931年6月3日にデンバーで誕生
1952年にヘルシンキで開催された夏のオリンピックに米国ポロ競技の代表と
して参加
1954年にブタペストで開催された近代5種競技に選手として参加
1964年にBrink’s Coffee Shopをダラスに開店
1966年にSteak & Ale1号店をダラスの Lemmon Avenueに開店
1971年にSteak & Aleが株式公開
1972年にテキサス州PlanoにWillow Bend Polo & Hunt Clubを開業
1974年にSouthern Methodist UniversityからEntrepreneur of the Yearを受賞。
1976年にBennigan’s Tavern1号店を開店
1977年にSan Diego State Universityから優秀卒業生として表彰
1982年にPillsbury Restaurant Groupの社長に就任
1982年にピルズベリー子会社のバーガーキング社とマクドナルドの熾烈な戦い
を開始

1982年にNation’s Restaurant News誌の年間最優秀経営者賞を受賞
1983年にChili’sのCEOに就任
1984年にChili’s は株式公開
1985年にHoratio Alger Awardを受賞
1986年にNew Mexico Military Instituteの殿堂入り
1990年にTexas Business Hall of Fameの受賞
1990年にChili’sはBrinker Internationalと社名変更
1992年にNRN誌のPioneer Awardを受賞。
1993年1月にポロの落馬事故で意識不明の重体となる。
1993年5月Brinker International経営陣に復帰
1998年にPolo Hall of Fame at the Museum of Polo in Lake Worth, Fla.
受賞
2001年にBrinker International社を引退し、名誉会長に就任
2006年に夫人のToni Brinkerさんと共に1ミリオンドルを the Institute for
Hospitality and Restaurant Management at Southern Methodist University
に寄付
2009年に永眠。享年78歳

上記のようにBrinke氏は1966年にSteak & Ale、1970年代にBennigan’sという
カジュアルレストランをを創業し、米国人の食生活を大きく変化させました。
氏の貢献はカジュアルレストランという業態を作っただけでなく、数多くの人
材を育成したことです。

Brinker氏はハンバーガーチェーンのJack in the Boxがまだ7店舗のチェーン
の頃にアルバイトとして勤務したのが、外食産業への第一歩でした。後に、氏
は自らの店舗Brink’s coffee shopをダラスに開業。そして、1966年2月にSteak
& Ale1号店を開店しました。

これがカジュアルダイニングという最初の店舗となったのです。このお店はサ
ラダバーを備え、サービス担当の従業員に大学生を雇うことで大成功し、1971
年28店舗の時点で株式公開に成功しました。

1976年にはSteak & Aleは109店舗にまで成長し、大手食品メーカーのThe Pills
bury Co.社に買収されました。そして、Brinker氏はPillsbury社の取締役副社
長に就任しました。Pillsbury社は小麦粉製品を製造する大手食品メーカーで
ファストフード第2位のバーガーキングも子会社に持っていました。また、宇
宙飛行士の食事のために、高度な食品の衛生管理手法であるHACCPを考案した
ことでも有名です。

Pillsbury社在籍中に新しいレストランコンセプトのBennigan’sを作り上げま
した。1982年には氏はPillsbury Restaurant Groupの社長に就任し、Burger
King, Steak & Ale, Bennigan’s、 Poppin Fresh restaurants.等を担当しま
した。

氏は1983年にPillsbury社を退職し当時28店舗を展開していたChili’s Inc.社
を買収しました。1991年に社名をBrinker International Inc.に変更し、現在
では参加の店舗数は1,700店舗を超えています。現在のチェーン企業はChili’s,
On The Border Mexican Grill & Cantina、Maggiano’s Little Italy 等です。

Norman Brinker氏は数多くのカジュアルレストラン経営者を育成しました。氏
がPillsbury社に在籍しながら2番目のコンセプト Bennigan’sを開業したとき
氏の店舗はカジュアルレストランを目指す経営者のブートキャンプとなったの
です。

氏の育成したのはTGI Friday’s社のRichard Rivera氏、Spaghetti Warehouse
社のLouis Neeb氏、Chi-Chi’s社前会長のHal Smith氏、Outback Steakhouses
社の共同創業者Chris Sullivan氏とRobert Basham氏等です。

Bennigan’s社創業の1年前にテキサスのLarry Lavine氏はカジュアル・バー・
グリル・コンセプトのChili’s社を創業していました。その後、同社をBrinker
氏が買収しカジュアルレストラン業界の最大手に成長させるのです。

後にPillsbury社はBurger KingとSteak and Ale部門を英国の酒造会社Grand
Metropolitan PLCに売却しました。

Brinker氏はPillsbury社傘下のバーガーキング社のトップを4年間務めたあと
退職し、Chili’s社の創業者 Larry Lavine氏から同社を買い取り、後のカジュ
アルレストラン帝国のブリンカーインターナショナル社に成長させたのでした。

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