ノコギリガザミ

食の宝庫九州から

昨年末に北九州市小倉で小さなオフ会を開催しました。

参加は3名、うち2人は初対面。オフ会らしいですね。

FOOD104はメーリングリストとして参加しはじめて20年近くになるでしょうか。

その頃に、松坂健さんが長崎国際大学の教授として赴任されてから、福岡在住のメンバーが集まり毎月のように、あちこちに繰り出しオフ会を開催しておりました。

その頃に、若くて元気の良いメンバーの一人が川口〇一郎さん。最近、東京から福岡に戻ったということで

久しぶりに集まりましょうとなった次第です。

場所は、川口伸〇郎さんの地元である、小倉で、会場はお任せとして。もう一名、北九州の飲み会には欠かせなくなってきた〇女史を誘ってスタートしました。

会場は、先日、火事で焼けた旦過市場の近く、飲食店が集まっている紺屋町界隈にありました。

実は、一昔前は風俗関連の飲食店が多く、賑やかだった地域ですが、強烈な暴対法対策が実施され、北九州を牛耳っていた指定暴力団も壊滅状態。明るく健全になるはずだった街は、静かで健全な街になってしまいました。

小倉駅周辺は、まだまだ人は出ていますから、もう少し景気が良くなれば賑やかになっていくでしょう。

さて、ビルの3階にある居酒屋、人気店と聞いていたのですが、僕ら以外に客が入ってきません。

SNSには上げないで欲しいと言う大将のキャラは抜群に楽しく、料理もちゃんとしているのに、場所柄と、3階にあるという店が問題なんだろうなあ。聞くと移転して現在の場所に店を開いたそうなので、コロナ禍が落ち着いて、以前の常連客が戻っていくのではないでしょうか。

ベランダに生け簀が置かれていて、活きの良い魚を出してくれます。大将は見た目はあれですが、しっかり腕の有る方だと感じました。

メニューから色々と注文して食べている最中に、突然現れて「ノコギリガザミ」を進めてきました。週の半ばとはいえ仕入れた以上、鮮度の良いうちにお客さんに食べてもらいたい。もちろん高価な食材を早めに処分したいという目論見もあるでしょう。

今回は、それ以上に「ノコギリガザミ」に興味が湧きました。洗面器一杯くらいの量があります。20分くらい蒸すのだそう。実は、それまでにソコソコ食べていたところでしたが、大物をやっつけることにしました。

蒸し上がりを実食。ノコギリガザミはワタリガニの仲間なので、味が良いですね。少々値が張ったけど満足です。

飲食に関しての報告が緩いのですが、久しぶりのオフ会で話に夢中になってしまったのが大きな要因。これもまたオフ会の楽しみでもあります。

九州エリアのオフ会を今年は数回は計画したいと考えています。

「馳走まさ木」

https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40057967/

ところで、年明けは能登半島の大地震、羽田空港の事故と事件続きでしたが、北九州でも、小倉駅近くの魚町銀天街に接した鳥町食堂街でも火災が発生しました。

1月3日午後3時頃からの火事でした。鳥町食堂街には小倉名物の焼うどん発祥の店もありました。先代の女将さんが引退され、存続の危機にあったのを、小倉焼うどん研究会のメンバーが引き継ぎ営業を続けていました。店も大きな被害を受けて再開のめどが立っていないようです。

昨年の旦過市場の火災に続き、戦後からある小倉の風情のある商店街が壊れていくのが堪えられません。もちろんいつかはリニューアルする時期はくるのでしょうが、火災でゼロから再開するというのは大変な労力が必要です。

歴史を含めて復活して欲しいとは思うのですが。状況は厳しいかもしれないのも事実です。

上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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