『地球の歩き方』は御存じですよね。旅行好きの方、特に個人旅行を楽しんで来た方には必携のガイドブックです。
1979年の創刊以来、世界各地のガイドブックが133冊出されています。
創刊はダイヤモンド社でしたが、2021年からは学研グループの傘下に入り、株式会社地球の歩き方が発行しています。
発刊当時から海外の都市を現地ガイド並に調べ尽くしたマニアックな構成が受けていたのですが、基本は紙ベースで、昨今のネット検索全盛、スマホの地図に情報がリンクするようになってくると、情報が古い、街が変わっているなどのマイナス要因が重なり、発行部数が減少し事業譲渡となってしまいました。
さらに学研グループに入り、新体制になったところで。コロナ禍に入り、海外旅行に規制が掛かってしまいます。
そこで取られた戦略が、日本国内版の発行でした。
2022年の「日本」から、東京23区、多摩地区、京都、沖縄、北海道、神奈川、埼玉、千葉、札幌・小樽、愛知、世田谷区、四国と版が進み。2024年2月に「北九州市」版が発行されました。
福岡市ではなく、北九州市というのがそそります。
北九州市では、随分と盛り上っているようで、既に重版出来になったそうです。
日帰りから宿泊での活用できる情報が、地域の文化、歴史、スポーツ、グルメと取り上げられています。
さらに小倉、門司、八幡、若松、戸畑の5市が合併して出来た北九州市ならではのエリアごとの特性も切り分けて紹介しています。
是非、手に取って、地図を見ながら北九州を楽しんで欲しいです。
実際に手にとると。総カラー388ページ+別冊マップ31ページと圧巻です。
まずは、自分の記憶にある店やグルメを探します。
「鐡平糖」「千草ホテル」「コトブキッチン」「資さんうどん」「シロヤのサニーパン」「クラウンベーカリー」と、このコラムで取り上げた店やお菓子はもちろん掲載されています。
パラパラめくっていると気になる情報が飛び込んできて、また出かけようと思います。
残念なのは、先日来書いてきましたが、旦過市場の火災、魚町食堂街の火災で掲載店がエリア毎、無くなってしまったことです。もちろん再建に向けて活動は始まっていますが。戦後から手が付いていなかった木造建築の密集地帯でしたので一筋縄ではいきません。そこを応援する意味でも、現在の北九州・小倉を歩いて欲しいなと思います。
北九州市版には永久保存版と記載されています。2版・3版とは進まないのかもしれません。これまで長くやってきた、これからも継続して行くだろう店を掲載しているのかもしれません。
メディアミックスの時代を反映して、最新情報はネットで更新することになっているそうです。
地球の歩き方 北九州市