北九州の台所と言われた、旦過市場。
二度の火災に遭って街の半分は更地になっています。
街の台所と呼ばれるだけあって、食料品店が軒を連ねています、肉屋、魚屋、八百屋、雑貨屋。焼け残った半分は変わらず営業中。焼けた方は仮設店舗で営業継続中。中には火災を期に廃業した店もありそうだけど。メインの通りには閉店間際なので売り切りの声が飛び交います。
ぬか炊きを始めとした惣菜も並んでいて、休日には食べ歩きとか楽しそうです。
すり身を揚げた天ぷらは、バラエティが色々あって目移りします。
一番気になったのが、すり身ににんじん玉ねぎを加えて薄いパンで巻いて揚げた「カナッペ」、長崎だとハトシという食パンに海老のすり身を挟んで揚げた名物があるけど、こちらはパンを巻いて揚げています。外はサクサク、中はじゅわっと甘みが広がる天ぷら、胡椒がピリッと効いていて、おやつにもおかずにも酒のアテにも楽しめそうです。
カナッペと言って頭に浮かぶのは、小さく切ったパンやクラッカーに具をのせたスナックですが、小倉のカナッペはまるで違っています。これは食べてみないと判らないかなあ。
旦過市場には、古くから在った映画館も全焼し、高倉健さんゆかりの品や貴重なフィルムなども灰になってしまいました。映画ファンによってクラウドファンディングが成功し、さらに地元企業の支援を受けて新しい映画館として再開します。単館系の渋い映画が掛かるスクリーンとして、これからも地元に愛されていくと思います。
旦過市場そのものは、近い将来に再開発されると聞きます。小倉駅から歩いて10分ほど、昭和の雰囲気を残す市場を探索にきてください。
小倉かまぼこ
小倉昭和館