プーリアのドライイチジク

南イタリア美食便り

「イタリア好き」というフリーマガジンをイタリア料理店などで見かけた方もおられるかも知れません。私たちはプーリアでのコーディネイトなどをさせていただいておりますが、その繋がりで「やっぱりイタリア好き」というコミュニティラジオの番組に出演させていただきました。

本日9/7と来週14日の2回24:00-25:00です。プーリアのことや私たちの暮らしについてたくさんお話ししました。

https://peraichi.com/landing_pages/view/yappariitaliazuki

また聞き逃し配信もありますので、

是非チェックしてみてください。

9月に入り日差しが柔らかくなってきたと感じる今日この頃です。

この時期我が家ではドライイチジク作りに精を出します。プーリア州中央部の我が家周辺はイチジクの名産地でもあります。

イチジクは世界中で700以上も種類があるということですが、当地に多いのは熟しても皮の色が緑色で1年に2度実をつける珍しいタイプのもの。

6月ごろの1番目の果実(花嚢)はフィオローネと呼ばれ大きく瑞々しいのが特徴。

8月中旬の2番目の果実は小さめで甘さが濃厚です。この完熟した2番目の果実を収穫し、ふたつに切って数日間天日干しにしてから、アーモンド、レモンピール、フェンネルシードを挟んでさらに低温のオーヴンでじっくり焼きます。プーリアの伝統的なスイーツで「農民のチョコレート」とも呼ばれているドライイチジクです。畑仕事の合間の栄養補給にポケットに入れてひとかじりする習慣からそう呼ばれていたとのこと。

日本でよく見るドライイチジクはシンプルにイチジクだけを乾燥させたイランやトルコ産のものが多いです。我が家のドライイチジクはレモンピール、アーモンド、フェンネルシードを加えることによって味と香りのハーモニーが楽しめる、食材ではなくむしろスイーツと呼べる完成品です。

女性には「イチジク好き」が多い印象があります。私の知人の中にも果物の中でイチジクが一番好きだという方々が多くいます。私のYouTubeチャンネル「南イタリア・プーリア便り」でもこのドライイチジクの作り方を上げた回がずば抜けて再生回数が多いです。

こちらもよろしければどうぞご覧ください。

大橋 美奈子

大橋 美奈子

東京生まれ。演劇プロデューサーを志し、高校卒業後アメリカ留学。ニューヨーク大学芸術学部在学中は舞台、映画で俳優及びプロデューサーとして活躍。卒業後、メディア関係のリサーチ、コーディネイト会社を設立。現在はホスピタリティビジネスのコンサルタントである夫ジョヴァンニの故郷であるイタリア・プーリアから“外食とはエンターティメントである”という考えのもと“感動”を創る仕事を支えています。

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