美味しさと感動をヴィーガン料理で 「T’sレストラン」

立教大学生インタビュー

 「ヴィーガン」「サステナブルフード」などの言葉を最近よく耳にしませんか?加速する地球温暖化や気候変動などへの問題意識、SDGsの達成に向けた取り組みの広まりによって、コンビニやスーパーでも見かける身近なものになってきています。そんなヴィーガン料理を、12年前の2009年から提供しているのが T‘sレストランです。「ヴィーガン」が広く認知される前から、未来を見据え取り組み、経営されているTOKYOーT’s株式会社取締役 下川万貴子さまにインタビューさせていただきました。

 T’sレストランで、ヴィーガン料理を提供していくにあたり、1番意識したことは「伝え方」だそうです。今のように身近ではなかった「ヴィーガン」。宗教上の理由で動物性の食材が食べられない人のものなどの印象が強く、「美味しくなさそう」といった偏見やネガティブな反応が多かったそうです。そのため、まずは「美味しそう」という視覚の部分で興味を持ってもらうことから始めました。メニューには全て写真を入れるなど、普通のレストランとして認知し、選んでもらえるよう工夫したそうです。そこから実際に食べていただき、「お肉は使われていないんですよ」と声を掛ける。ここでお客様に「驚き」と「感動」が生まれ、「何でできているの?」と関心を持ち、心が開いていく。この様は、まさに「百聞は一食に如かず」だとおっしゃっていました。食べて、感動し、意識が変わる、このきっかけになっていきたいそうです。

開放感のある、おしゃれな店内となっています

 「食の背景を気にせず、ヴィーガンの人もそうでない人も、アレルギーのある人もない人も、共に食卓を囲み楽しめる」、そんな未来を目指すT’sレストラン。ひとテーブルごとにあるエピソード、「ありがとうございます」というお客様からの感謝の言葉が、「やっていかなければならい」という想いへと繋がっているそうです。ダイレクトに届くお客様からの声や、コミュニケーションから、変化の激しいヴィーガン業界の中で、リーダー的な役割を担っています。最近では、企業がSDGsなどについての理解を深め、「自分ごと」にしていくためにヴィーガンについて考えることも増えてきているそうです。このようなお話からも、サステナブルやSDGsについて考え、意識していくことは、必要不可欠なことであると感じました。

誰でも一緒に囲める食卓を目指しています

 「こんな未来を作っていきたい」という明確な目標から、すべきことを見出し取り組んでいくことが大切だと、下川さまのお話から学ぶことができました。「ヴィーガン」は少し遠い存在に感じている方も多いかもしれませんが、「百聞は一食に如かず」。一度食べると、意識が変わるかもしれませんよ! 【K】

「T’sレストラン」

住所:東京都目黒区自由が丘2-9-6Luz自由が丘 B1

電話番号:03-3717-0831

Home

「ヴィーガンビストロじゃんがら」

住所:渋谷区神宮前1-13-21 シャンゼール2号館 2F

電話番号:03-3404-5572

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