大牟田市は、福岡県南部の都市です。人口11万7千人。高齢化率36.4%(2019年)、2045年には45.4%になると言われています。
戦後は炭鉱の町として栄えましたが、閉山に伴い、人口は激減、港が整備されているので、いくらかの工場は誘致されましたが、人口減には歯止めが掛かっていません。
中心は、JRと西鉄が乗り入れているとはいえ、郊外に大型ショッピングセンターが出来たため、アーケード街も閑散していますし、夜の繁華街のネオンも寂しくなっています。それに加えてコロナ禍で、ますます沈滞しています。
そんな街を活性化させようと、頑張って来た若者がいます。冨山博史さん。
古い商業ビルを自分たちで改造して、様々な業態の飲食店を開業し、賑やかにして来ました。
そんな元気なチームにもコロナの影響は大きく、業態転換や閉店をしながら、事業を存続させてきました。
大牟田ビンテージのまち株式会社
https://www.facebook.com/omutavintagenomachi
その冨山さんが、昨年11月に大牟田市のプロポーザルに通ったと書いていたプロジェクトが3月28日にオープンしていました。
大牟田駅の西口広場に設置されている、西鉄の路面電車をカフェにリノベーションさせて、大牟田駅を活性化させるというものです。
メインになるのは手作りのフルーツサンドと、大牟田のアーケード街で永く愛されていた「コーヒーサロンはら」のコーヒーの復刻です。コーヒーサロンはらの上野さんは、音楽好きで大牟田市に日本フィルのコンサートを誘致する活動を続けて来られました。1昨年惜しまれながら閉店されていたのを、冨山さん達が引き継いだのです。コーヒーは、原さんの妹さんが焙煎している豆を取り寄せています。一杯ごとにペーパードリップしているので、香りも高く、リッチな味わいです。残念なのは、コロナの影響もあってテイクアウトだけなので、プラスチックのカップであること。レトロな車内で、ゆっくり飲んでみたいものです。
ハラハーモニーコーヒー
https://www.instagram.com/haraharmonycoffee/
西日本新聞記事
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/676001/
路面電車204号
https://www.hellocal.jp/contents/koto/1065/