weekly Food104 Magazine 2008年7月23日号

メルマガバックナンバー

● 新店オープン情報
● 日本外食ニュース
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 王利彰のレストランチェック
● 王利彰の米国外食情報

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● 新店オープン情報 ———————————————-■□

■ 二色なべ・梅酒 鍋よし吉祥寺店 オープン

株式会社リン・クルーは7/9、吉祥寺駅徒歩2分の立地に、
「二色なべ・梅酒 鍋よし」をオープンしました。

○メニュー等:http://r.gnavi.co.jp/g469919/menu4.htm

○店舗データ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-2-7 アルファビル5F
電話:0422-23-8677
営業時間: 日・月~木・祝祭日 17:00~23:30(L.O.22:30)
金・土・祝前日  17:00~04:00(L.O.03:00)
休日:年中無休

○詳細URL: http://r.gnavi.co.jp/g469919/

■ 本格タイ料理クルン・サイアムが吉祥寺にオープン

自由が丘の本格タイ料理店の店「タイの食卓 クルン・サイアム」が、6/19、
吉祥寺にグランドオープンしました。

20世紀初頭のタイに建てられた洋館をイメージしたかわいくて落ち着いた店内
(店内はピンクとライムグリーンが基調で、かわいい雑貨やアンティークで飾
られています。)で、タイ国内有名ホテルで経験を積んだタイ人シェフ達によ
る本格的なタイ料理を味わえるお店です。 料理は、辛いものは辛く、甘いも
のは甘く、日本人向けにアレンジしない本格的なタイ料理をお出しします。

○メニュー例
トードマンクン/えびのさつま揚げ(980円)
ヤムウンセン/もっちり春雨とぷりぷり小エビのスパイシーサラダ (980円)
ガイヤーン/鶏肉のスパイシー焼き(950円)
プーパッポンカリー/カニのカレー炒め(1,400円)
タレーパットプリパオ/海鮮の甘辛いため(980円)
パッタイ/エビ入り焼きビーフン(950円)
ガイ・ガパオ・ラートカオ/鶏挽肉のホーリーバジル炒め(950円)
タイスキ(1,030円)
トムヤム味のスパイシーラーメン(900円)

○店舗データ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-24-小島ビル地下一階
アクセス:JR中央線および京王井の頭線「吉祥寺駅」北口より徒歩1分。
サンロードに入ってすぐ左折、 雑貨店「hanako」さん脇をすぐに右折した
左側、「disc union」さんの入ったビルの地下一階です。
TEL:0422-29-7186
営業日・営業時間:11:00~15:00(14:30ラストオーダー)
17:00~23:00(22:00ラストオーダー)
定休日:無休
坪数・席数:約27坪52席

○URL: http://www.glamourstock.co.jp/index.html

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● 日本外食ニュース ———————————————-■□

■ 地産地消、産地表示、安心・安全競う―京樽「わのか」食材調達先を刷新
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://www.kyotaru.co.jp/wanoka/wanoka.html

外食企業で食材の「産地」に着目する動きが広がってきた。京樽は郊外中心に
展開する和食レストランを対象にそば粉など主要食材で調達先を見直し、メニ
ュー表で産地を明示。

■ 地産地消、産地表示、安心・安全競う ジョイフル JAなどから旬の野菜調達
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_121522000658.html
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080710c6c1001w10.html
http://www.joyfull.co.jp/company/index.html

ジョイフルは地産地消をテーマにした新業態店レストラン「旬菜ブッフェ 陽
菜多(ひなた)」を開発し21日、大分市内に1号店を開設する。地元でとれた
旬の野菜をまるごと、JAなどから幅広く調達、目玉メニューとして提供する。

■ ホットランド、どら焼き店でアイス、駅・SC内にも専門売り場
2008/07/16 日経MJ(流通新聞) http://www.hotland.co.jp/

たこ焼きチェーンの「築地銀だこ」などを運営するホットランド(群馬県桐生
市)は、自社で運営するどら焼き専門店でアイスキャンデーの販売を本格的に
始めた。

■ 日清オイリオ 家庭用油もサクサク食感(食を支える)
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://www.nisshin-oillio.com/company/index.shtml
http://www.nisshin-oillio.com/company/news/archive/2007/20070416_144034.shtml

日清オイリオグループはサクサク感が長持ちする家庭用食用油を商品化した。

■ モスフードサービス飯田真弓氏 東ハトとスナック菓子開発(フーズWho)
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://job.yomiuri.co.jp/career/experience/ca_ex_07040301.cfm
http://news.livedoor.com/article/detail/3677766/
http://www.mos.co.jp/index.html

モスフードサービスが東ハトと協力し、人気商品を組み合わせて開発したスナ
ック菓子「ビーノ モスのテリヤキバーガー風味」(100円)。商品開発を担
当したのが商品開発グループシニアリーダーの飯田真弓さん(42)だ。

■ 森永製菓が店頭販促強化、賞味期限延長、防災向け菓子
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://www.morinaga.co.jp/index.html

森永製菓は8月から防災をテーマにした店頭販促を始める。既存商品より賞味
期限を延ばした専用の菓子製品を投入するほか、二十六の自治体と協力して
防災対策の冊子を作製。

■ エースコック、カップ入り春雨「メタボを改善」、研究結果を公表
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://8mon.jugem.jp/?eid=133

エースコックはカップ入り春雨の主力商品「はるさめヌードル」を食事メニュ
ーに取り入れると、メタボリック(内臓脂肪)症候群に一定の改善効果があっ
たと発表した。

■ マルハニチロ食品検討、冷凍食品を実質値上げへ
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://www.maruha-nichiro.co.jp/news/

マルハニチロ食品は冷凍食品について、値上げを検討していることを明らかに
した。

■ リンガーハット、冷凍ギョーザ、店頭で販売
2008/07/16 日経MJ(流通新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080718k0000m020101000c.html
http://www.ringerhut.co.jp/

リンガーハットは持ち帰り用の「冷凍ぎょうざ」を全国の店舗で21日から販売
する。

■ ミカドコーヒー、期間限定チルドコーヒー
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)

コラム

東京・日本橋や軽井沢で喫茶店を運営するミカドコーヒー(東京・港、鳴島
佳津子社長)は北海道乳業(北海道函館市)と組んで、チルドカップコーヒ
ーを発売した。

■ チムニー社長和泉学氏―出店、ホテルなどと連携(味かげん)
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.chimney.co.jp/

「これから居酒屋を出店していくには一社だけでは限界があり、ホテルなど
他業界と組む必要がある」とチムニーの和泉学社長は語る。

■ KFC宅配扱い店倍増、2~3年後に200店―利便性高めて、需要取り込み
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.kfc.co.jp/

日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)は宅配事業を強化する。

■ シェーキーズ、酒類充実のピザ店、東京・新宿に来月1号店、パーティー
需要開拓 2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.rkfs.co.jp/shakeys.html
http://www.rkfs.co.jp/

ロイヤルホールディングス子会社のアールアンドケー(R&K)フードサービス
(東京・千代田)は8月1日、ピザレストランの新業態「カフェシェーキーズ」
を出す。これまでビール以外ほとんど扱っていなかったアルコールを充実。
屋外にテラス席を設けるなど昼夜の食事目的だけでなく、打ち合わせやパーテ
ィーなどの需要を取り込む。1号店は東京・新宿に開く。

■ 真露ジャパン、本格焼酎を投入
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.jinro.co.jp/

真露ジャパン(東京・港)は22日、韓国焼酎「JINRO」の高級商品として初の
本格米焼酎「Premium JINRO乙」を発売する。

■ カッパ・クリエイト、独自キャラで家族集客、ぬいぐるみなど30品目
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.kappa-create.co.jp/

回転ずし最大手のカッパ・クリエイトは独自に開発したカッパのキャラクター
商品の販売を19日にも始める。既存のサンリオと共同で開発したキャラクター
などに独自商品を追加。

■ ロック・フィールド、サラダ生産を増強、静岡拠点に11億円投資
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.rockfield.co.jp/

静岡ファクトリー(静岡県磐田市)を増設し、サラダの生産能力を現在の1.3
倍に引き上げる。

■ ガソリン高の逆風やまず、外食、戦略転換、急務に―既存店活性化に全力
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)

外食企業の業況が一段と厳しさを増してきた。食品など日用品の値上げラッシ
ュで消費者の節約志向と内食志向が高まっている。また、ガソリン高は郊外店
を直撃、高止まりする原材料価格も重くのしかかる。ビジネスモデルの見直し
や海外展開など新たな成長戦略の用意が急務のようだ。

■ モス・ダスキン提携第1弾「ホットチキン」共同展開ハンバーガーとパイ
2008/07/18 日経MJ(流通新聞)
http://www.mos.co.jp/company/
http://www.duskin.co.jp/ir/index.html

「ミスタードーナツ」を運営するダスキンとモスフードサービスは、資本・
業務提携の第一弾となる新商品を開発した。

■ 「生き物ブランド米」各地に、トキやコウノトリと共生、農薬減らして冬
場も水張り 2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.ja-sado-niigata.or.jp/

トキ、コウノトリなど地域のシンボル的生物との共生を前面に出した「生き
物ブランド米」が各地に根付いてきた。JA佐渡では2008年産のコメで、通常の
栽培より農薬や化学肥料の使用を3割以上減らしたコシヒカリの作付面積が98%
に達した。

■ 中央魚類、見本市に出展
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.marunaka-net.co.jp/

東京・築地市場の卸会社、中央魚類は、23日から東京ビッグサイトで開催され
る「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」にブースを出展する。

■ 開発物語―新潟県内水面水産試験場「魚沼美雪ます」(食材最前鮮)
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.pref.niigata.jp/norin/chiiki/naisuimen/

「魚沼美雪(みゆき)ます」は南魚沼地域の新たな特産品をつくろうと、新潟
県内水面水産試験場・魚沼支場(魚沼市)が10年をかけて開発した。

■ ブラジル産鶏肉、年初から29%高
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)

輸入ブラジル産鶏もも肉(冷凍)の卸値が高い。7月18日時点で東京の卸値は
一キロ550円(中心値)と年初から125円(29%)上がっている。

■ 富士山に酪農体験牧場、経営コンサル藤田太一氏「都会人に感動提供」
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)

Front Page

経営コンサルタントの藤田太一氏が8月、山梨県富士吉田市で観光客に酪農体
験を提供する「ふじさん牧場」を開業する。

■ 和歌山県、農産物に2次元コード、地域情報、携帯サイトで
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=7957

和歌山県は店頭で販売する県産農産物の袋などに、QRコードを付けた印刷物を
添付し、商品情報のほか、観光やイベントなどの地域情報を提供する携帯サイ
トの運用を始めた。QRコードで接続する携帯サイトの「まるかじりわかやま」
で情報発信。

■ 吉野家HD、どん子会社化、食材など共同調達
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/index.html

吉野家ホールディングスは大証二部上場でステーキ店チェーン最大手のどん
(旧フォルクス)をTOB(株式公開買い付け)で子会社化する。現在34.93%の
出資比率(議決権ベース)を51%まで引き上げ、連結子会社とする。

■ らでぃっしゅぼーや、ツナ缶詰の缶、国産に切り替え
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.radishbo-ya.co.jp/company/press/index.html

会員制有機・低農薬野菜宅配のらでぃっしゅぼーや(東京・港)はツナ缶詰の
缶を7月中旬から国産に順次切り替える。

■ サッポロビール、麦とホップ販売上方修正
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.sapporobeer.jp/ir_company/index.html

サッポロビールは6月に発売した第3のビール「麦とホップ」の年内販売目標を
従来の300万ケースから550万ケースに上方修正した。

■ カフェ・ド・クリエ、デザートやセットメニュー、手ごろ価格帯充実
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.pokkacreate.co.jp/

ポッカクリエイト(東京・新宿、木村太一社長)は喫茶店「カフェ・ド・クリ
エ」で販売するケーキの価格を今月から見直した。

■ 冷食原料国産に回帰、ニチレイ 秋から6商品投入、味の素冷食 「北海道」
ロゴ入り 2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.nichirei.co.jp/corpo/news/index.html
http://www.ffa.ajinomoto.com/corporate/pressrelease.html

冷凍食品メーカー大手が国産の原材料を使った家庭用新商品の拡充に乗り出し
ている。

■ 国産プレミアムの許容度―「安心の値段」懐具合でも上下(ふーど記)
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.afc.go.jp/information/investigate.html

食の安心・安全に対する消費者の不信感が高まる中、日本人は安心のためにい
くらまでなら払うのか。そんな疑問のヒントとなる調査を農林漁業金融公庫が
まとめた。

■ ドトール・日レスHD社長星野正則氏 病院や書店内出店も検討(味かげん)
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.dnh.co.jp/

「病院内への出店やブックアンドカフェなど立地を厳選した出店をしていきた
い」と語るドトール・日レスホールディングスの星野正則社長。

■ 家庭用小麦粉、ポリ袋入りに
2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.nisshin.com/

日清製粉グループ本社の食品子会社、日清フーズ(東京・千代田)は8月から
家庭用小麦粉5品目の容器を全面刷新する。

■ コロワイド(ウルフギャング・パックアメリカンキッチン)フード新潮流
競争力を磨く 2008/07/21 日経MJ(流通新聞)
http://www.colowide.co.jp/corpo/

横浜市にある商業施設「トレッサ横浜」に3月にオープンした。コロワイド子
会社のダブリューピィージャパンが運営。

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● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報 ————————■□

■ 韓国外食マーケット その18
立教大学経営学研究科博士課程後期専攻 李美花(イミハ)

立教大学ビジネスデザイン研究科で執筆した修士論文(調査研究)。執筆は3年
前から取り組み、発表したのは2年ほど前ですので、古いデーターになること
を御了承ください。また、本文はテキスト表示ですので、表関係も掲載できな
かったり、表示がうまくいかない場合がありますし、出典や引用の明記も欠け
てしまうことをご了承ください。

○コンビニ業態の事例→FAMILY MART、MINISTOP
韓国にはファミリーマートを中心に、GS25(LG25から変更)、セブンイレブン、
BY THE WAY、MINISTOPがある。業界の中でも、総店舗数3,068店のファミリー
マートと総店舗数2,050店のGS25が各1位・2位を占めている。

表 34 韓国におけるコンビニ業界の発展過程
導入期(1989~1991)
1989年5月韓国におけるコンビニ1号店のオープンを始め、8社のチェーン運営
会社がコンビニ業に参加し始めた。導入初期にはソウルを中心とする首都圏地
域に3年間総279店舗が開設され、277店舗が運営された。

チェーン構築期(1992~1994)
各チェーン社の本格的なチェーン構築に乗り出し、店舗数を大幅に増やし始め
1992年度には首都圏以外の地方地域まで出店が拡散され、100号店を越える会
社が4社に至った。1,000店舗達成は4年2月で実現したが、これは日本より1年
ほど早い出店スピードである。
このように90年代初期にはチェーン構築・拡大の時期であった。

システム整備期(1995~1997)
チェーンを拡大したことからチェーンの質を高めるためのフランチャイズシス
テムの修正、再構築に主力した時期である。1996年度にはファミリーマートと
韓国ブランドのLG25がコンビニ業界初の黒字経営を実現させ、1997年にはコン
ビニが韓国に導入され8年ぶりに2000号店を突破するとともに総売上1兆ウォン
を実現させた。

高度成長基盤助成期(1998~2000)
IMF経済危機の1998年度はコンビニが韓国に導入されてから10年目であったが
店舗規模ゼロ成長と売上マイナス成長という危機を迎えた。しかし、1999年下
半期から徐々に回復され、2000年度には売上22.9%、店舗数20.8%の成長率を遂
げ、経常利益が大きく増えた。また、ATMの店内設置及び公共料金の収納代行
など生活便宜サービスが拡大され、コンビニ市場への評価が高くなった。今後
整えたインフラを基盤として10年間の高度成長期へ転換する見込みである。

出所:韓国コンビニ協会(2004)「韓国コンビニの年度別成長の歴史」
『コンビニ運営動向2004』 2004年5月 pp.11~21 韓国を参考に筆者作成

○FAMILY MART
会社概要&沿革
1990年10月1号店のオープン以来、毎年10店舗ほどの消極的な店舗展開をして
きたが、1997年のIMF経済危機を境に店舗数を加速化し、特に2001年から2002
年の間には、700から800店舗ほどの新規店舗を出店した。2005年8月20日現在
3,000店舗を突破し、2005年末には3,200店舗を目標としている。2003年から
はインテリア費用を(契約期間を維持するのが条件)無償で援助している。

2005年、総店舗数3,030店(2005年8月現在)
2004年、業界初マイレージ制度導入
2003年、2,000店舗達成
2002年、1,000店舗達成、北朝鮮にあるKUMKANGSAN(金剛山)に出店
1994年、(株)BOKWANG FAMILY MART法人設立
1989年、CVS事業部発足
1983年、株式会社 BOKWANG設立

社名:BOKWANG FAMILYMART CO., LTD.
所在地:141-32, samsung-dong,kangnam-gu,Seoul,Ko Korea/
82-2-528-7104/www.Familymart.co.kr
設立:1983年10月、株式会社BOKWANG設立
代表:Lee,sangsoo(イ・サンス)
資本金: 270億ウォン/従業員708人
店舗数:2,919店(2005年5月現在)
経営ポリシー:「CO-GROWING」共同成長という意味として、加盟店、メーカ
ー、従業員皆が一つになって一緒に成長を遂げていく
売上:1,018,768,436,661ウォン(2004年度)

(単位:ウォン)
2004年 2003年 2002年 2001年
売上 1,018,768,436,661 790,313,220,234 486,616,476,420 308,913,197,949
経常利益 30,846,289,966 25,127,154,250 18,347,777,129 10,039,134,201
当期純利益・損失 22,857,060,518 18,529,483,145 13,358,202,486 7,294,122,915

出所:韓国金融監督院HPを参考に筆者作成
4P’s分析-Interviewee:Jung,WookYeon/Business Planning Division Assis
tant Manager(2005年10月12日18:00pm、本社)

1)Product
春と秋シーズンことに限定商品の組み合わせを変えて販売している。現在の
3,000種類余りの商品以外に、2000年からのPB(PRODUCT BRAND)統合ブランド
「FONUS」を開発導入した。PB商品の種類には、ファミリーマート専用のパン
アイスクリーム、カキ氷、おつまみ、洗剤、などがある。高品質の商品を低価
格で販売することにより、コンビニの弱点である商品力の向上にもつながり、
一般商品より2倍以上高い売上を実現している。

2)Price
AタイプからCタイプまで、地域の市場にあわせた価格を設定している。まずA
タイプは、流動人口が多い地域や市街地などに対応し、一番高い販売価格を設
定している。次のBタイプは、住宅と繁華街の複合地に対して中間価格として
いる。一番低価格に設定しているCタイプは、住宅街の相場価格(既存の小規模
マートを意識した価格)を睨んだ設定である。

3)Promotion
携帯電話通信会社のSK社のメンバーシップカードとの提携で、そのカードを提
示すれば15%割引するサービスを提供している他、ファミリーマートのポイン
トカードを実施。テレビコマーシャルの広告効果は対費用効果が低いと判断し
てラジオなどテレビ以外の広告を行っている。

4)Place
地域密着マーケティングを絶えず実施している。韓国人が住む所なら何処でも
出店するというスローガンを掲げ、収益性が低い立地でも出店することを原則
としている。たとえば、北朝鮮にあるKUMKANGSAN(金剛山)、GESUNGKONGDAN(開
城公団)、国立YOSAN博物館、公園内ターミナル、病院内などのような特殊地域
にでも出店し、差別化を図っている。

表 35 ファミリーマートの総店舗数
地域 店舗数(店)
首都圏(ソウル・KYONGGI、INCHEON) 1,531
その他の地方 1,388
計 2,919

出所:韓国BOKWANG・ファミリーマートパンフレット(2005)

5)成功の要因
セブンイレブンの出店戦略は直営店中心だったため、1,000店舗達成時点で、
資金の圧迫のによる閉店が相次いだ。一方、ファミリーマートは当初から加盟
店中心の出店戦略を取っていた。しかし、当初はなかなか店舗数が増加しなか
ったが、1987年のIMF危機により多くの企業がリストラを実施し、失業した人
たちが新たな仕事を求めるためにフランチャイズチェーンに加入するようにな
った。その時に素人でも短時間に仕事を習得できる仕組みの確立したファミリ
ーマートが注目され、数年でセブンイレブンを抜き去り、業界最多の店舗数を
達成することができたのだ。現在8割以上が加盟店と言う、理想的なフランチ
ャイズ展開を実施している。

ファミリーマートの成功のもう一つの要因は立地選択である。賃貸料が高い一
等地出店にこだわらず、賃貸料の負担が低い二等地への出店を展開することで
加盟店の収益を上げたことである。
(続く)

筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、米日韓におけるフランチ
ャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指している。
その他、日本では「飲食店経営」執筆中、韓国では「外食経営」等に執筆し、
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
○筆者連絡先 jane0423@hanmail.net

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ 神楽坂 石川

2003年に神楽坂に開業し、2007年にミシュランの1星に輝き、2007年冬に新店
舗に移転しました。旧店舗は琥白と言う店名に変更して営業をしています。
ミシュラン効果が色々言われておりますが、石川はその節目にきちんと進化を
しているようです。新店舗は毘沙門のすぐ裏の角にあり、入り口を入ると石畳
の路地を経て店舗に入るようになっています。

カウンターの他に3つほどの個室があります。前回、旧店舗の時にはカウンタ
ーでしたが、今回は個室にしました。なかなか落ち着いた個室で、ゆっくりと
食事を楽しめるようになっています。

夜のコースのみですが、15,000円・19,000円・25,000円とあり、今回は25,000
円のコースをお願いしました。旧店舗時代より若干お値段が上がっているよう
です。

コースは
先付け あじ 白だつ 胡瓜 のり酢
揚げ物 すっぽん湯葉包揚げ 昆布塩
椀盛  綾部麺 才巻海老 じゅん菜
造り  真子鰈 毛がに酢ゼリー掛け
焼物  鮎炭焼 たで酢
中皿  山形牛 無花果 胡麻豆腐 木の芽 山葵
煮物  鮑 鱧 冬瓜 豆
食事  時不知鮭と野沢菜のご飯 味噌汁
デザート ココナツムース すいかスープ

揚げ物のすっぽん湯葉包揚げはトロトロにしたすっぽんと包んでいる湯葉のカ
リットした食感が美味しかったですね。椀盛の綾部麺 才巻海老 じゅん菜の
じゅん菜も大粒で感激。焼物の鮎炭焼も稚鮎2匹と豪華です。最後の食事の時
不知鮭(ときしらずさけ)と野沢菜のご飯は炊き立ての上に4切れの鮭を乗せ
ている豪華版です。思わず、お土産にお願いしたほどです。

お店の雰囲気も素晴らしくなったし、料理のレベルも良くなりました。神楽坂
で進化をした石川、ずいぶん頑張っていますね。感心しました。個室があるの
で接待にもお勧めですし、ちょっとお忍びにも良いでしょうね。また、お酒の
品揃えが素晴らしいのです。日本酒が好きな方にもお勧めですね。
なお、ブログなどには旧店舗の住所が書かれていますので、間違えないように
してくださいね。

店名 : 石川
住所 :新宿区神楽坂5-37 高村ビル1F
電話 : 03-5225-0173
HP  :
雑誌の店舗紹介
http://www.tokyo-calendar.tv/dining/11257.html

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● 王利彰の米国外食情報

■ ドミノ・ピザ社Dominoの既存店売上 5.4%低下したが利益はプラス 7月22日NRN

昨年度の第2四半期は一時的な経費経費経費形状のために赤字であったが、今
期はプラスとなっている。

■ Applebee’sの大手フランチャイジーが店舗を売却

アップルビーズの大手フランチャイジー第2位のAppleGrove Restaurants社は
ポーランドに本社があり、世界7カ国に270店舗のレストランを経営している会
社に店舗を売却した。

■ Buffet社店舗の不動産オーナー はRyan’sを買収中

Fortress Investment Group社の子会社は127店舗の127 Ryan’s and Fire
Mountain restaurantsを1月に民事再生を申請したBuffets Holdings Inc.社
から買収する。Fortress社は店舗の不動産を所有している。

■ 食品スーパーのSafeway社のベテランがIHOP社の社長に就任

Desmond Hague氏はセーフウエイ社からIHOP社の社長に転職。

■ Fazoli社はフロリダ地区の店舗売却

ファスト・カジュアル業態のFazoli’s Inc.社はフロリダに所有する9店舗の
不動産を売却するか、フランチャイズ化する予定。

■ Hooters社は大手フランチャイジーの売却に懸念

同社の第2位のフランチャイジーが106ミリオンドルで投資ファンドに買収され
ることに懸念を表明。

■ マクドナルド社のエスプレッソ飲料の販売に論議

ウオールストリート新聞は、マクドナルド社のエスプレッソ飲料販売は1,700
店舗まで拡大しているが、6箇所のテストマーケットでは販売開始後急速に低
下すると言う実験結果がでており、今後の動向が懸念されると報道。

■ 閉鎖予定のスターバックス社の従業員は閉鎖反対し、労働組合を結成

米国内の600店を閉店予定のスターバックスの従業員の一部が労働組合を結成
し、配転やその他の配慮を要求。

■ Yum社は新製品を発表

Yum社の子会社のTaco Bell社は、朝食やヘルシー志向のメニュー開発に加え、
プレミアムの魚とチキンのプレミアム商品を開発した。

■ ダーデン社はDarden賃金訴訟で和解

ダーデンの子会社のカリフォルニアにあるオリーブガーデンの従業員が賃金の
問題で同社を訴えていた件で、70万ドルで和解が成立。

■ スターバックス社は閉店予定の店舗を公表

■バーガーキング社は72店舗をフランチャイジーから買収

72 units in IowaとNebraskaで72店舗を32年間経営していたSimmonds
Restaurant Management社から全店舗を買収する。

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