都城の道の駅を回っていると、メンチカツの案内があちこちにありました。
とにかく宮崎は、特に都城は、肉用牛、豚、生産では全国1位、ブロイラーの生産では全国2位(ちなみに1位は宮崎県日向市)に入る畜産地域。前回も書きましたが、ふるさと納税でも稼ぎまくっています。人気の返礼品は、焼酎(銘柄はアレです)、宮崎牛が圧倒的な支持を集めているようです。(変わり種では、ダンロップの工場があるのでゴルフクラブなどもあります。)食べものに限ると、一次産品が多く、加工品が弱い感じがします。
この連載の初期に紹介したのが、ご当地カレーとして宮崎名物のチキン南蛮を乗せた「チキン南蛮カレー」があり、黄色いマスクを被ってルウ王子が奮闘しています。そのルウ王子を含めて、都城エリアの飲食店や食肉店が次に打ち出したのが「メンチカツ」です。
揚げたてサクサクのメンチカツは、ご飯のおかずには勿論、フィンガーフードとしてオヤツにもピッタリです。道の駅のイートインコーナー前でも大々的に展開しています。
メンチカツ協議会に参加している店舗のメンチカツが数種類ショーケースに並びより取りで楽しめます。
都城市域では、お持ち帰り専門店が8軒、イートインが8軒と市内あちこちでメンチカツが楽しめるようです。
メンチカツを推していこうという背景には、全国1の生産高を誇る豚肉でも、売れ筋であるロースやバラ肉と比べて、いわば余る部位、ウデ肉やモモ肉などを活用しようということです。火を通すと固くなりやすく、しかし味はある部位なので、ミンチにし、甘味のある脂身や加えた野菜で食感が増し美味しいメンチカツが出来上がったということです。
これは、鶏肉の中で、量があるけど、パサパサしていく胸身に衣も付けて上げ、甘酢とタルタルソースで味付けをした「チキン南蛮」と同じ方法ですね。チキン南蛮は宮崎名物から、いまや全国区になっています。
「都城メンチ」も、これから認知度を揚げていきそうです。
ミートツーリズム