福岡県南部、八女市は茶所として有名です。
大規模な茶園が広がる風景は雄大で、この季節は最高に気分の良いところです。
平成の大合併で、八女郡だった、黒木町、星野村、矢部村も含むことになり、大分県、熊本県に接する山間部も八女市に組み込まれました。
冬になると雪が積もるほどの山々で、主に林業や、椎茸栽培が盛んなところです。それでも、山あいの高いところで茶の栽培を行っています。霧の深いところで栽培されるプレミアムな茶葉の生産にチャレンジしている農家さんもいます。
八女市から黒木を抜けて矢部村に入る直前の谷沿いに、茶園の孫娘が茶寮を開業されたと聞いたのは昨年だったかと思います。
コロナ禍で出不精になって、なかなか足を延ばすことが無かったのですが、思い立って出かけてみました。
『茶寮 千代乃園』のホームページによると
千代乃園は、八女・矢部村にある標高600mの雪ふる山で、祖父の代からお茶作りを営む茶農家です。
そんな私たちが大切に育てたお茶を、いちばん美味しい飲み方で楽しんで頂きたい。
無くなりつつある奧八女のおばあちゃんたちの食文化を伝えたい。
こうした想いから、2019年9月に『茶寮 千代乃園』をオープンしました。
場所は八女市黒木町・北大淵花巡り地区。
千代乃園の茶園がある矢部村と、八女市街地のちょうど中間地点です。
矢部川の渓流を眺めながら、八女茶が育った空気の中でお茶をお楽しみください。
https://chiyonoen.jp/saryo
祖父の代に始めた茶園では、雪が降るため、芽吹きは遅いけれど、害虫も少ないため、2015年から有機無農薬栽培を実現しています。
認証も取得しヨーロッパへの輸出も行っています。
茶寮では、それらのお茶と、甘味、軽食を楽しめます。
「季節の山ごはん」をいただきました。
まずは、オーガニックの煎茶(冷茶)から
ワンプレートには、3種類のおにぎり、山菜や野菜を使ったおかずが数種、汁物。そして抹茶の玄米茶。
食後は抹茶のパウンドケーキと和紅茶。
それぞれのお茶の旨味を楽しむことができました。
矢部川沿いのテラス席や、古民家をリノベーションした建物は落ち着いた雰囲気でゆっくりと過ごせました。
九州自動車道の一番近いインターチェンジからでも30分以上かかる立地ですが、訪ねてくるお客様がいらっしゃいます。
お店だけでなく、周辺の観光地をゆっくり回ってみると良いと思います。