未利用魚とは形が悪かったり傷がついていたり、出荷する相当数が揃わなかった等の理由だけで、価値がつかず市場に出回らない魚、総水揚げの30-40%が未利用魚ともいわれています。その未利用魚を累計で67トンも加工出荷しているベンチャー企業が福岡にあります。
魚のサブスク「フィシュル」
フィシュルのミールキットは、見た目が良くない、規格に合わない、調理が難しい、と思われている未利用魚をはじめ、一般家庭では、解凍してそのままか、湯煎だけで食べられるように、骨取り、味付け済みで食べやすく加工してあり、手間がいりません。
また商品は30種類ものレパートリーがあり、瞬間冷凍で美味しさを閉じ込めた冷凍で届くので、必要な分だけ解凍して食べられる。しかも着色料や保存料は使用していない安心感もあります。
2018年の創業以来、テレビ、雑誌、メディアに取り上げられ、2021年にローンチしたサブスクは現在は約2万5千人の会員を集め、定期的に商品を届けています。
本社工場は、福岡市の海沿いの工業地帯にあり、市場から届いた魚を短時間で加工しているそうです。
水産業の家に生まれた社長は、Webの技術だけではなく、魚の扱い、漁師を含めた産地との付き合い、流通の仕組みを理解した上で、消費者が望む商品を開発、販売しています。
ものごとの本質を掴んでいる経営者なのだなと思います。これからの活躍に期待したいです。
魚のサブスク「フィシュル」
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運営会社ベンナーズ
経営者 井口剛志さん 1995年生まれ