前回車の安全性技術について見てきました。レストランチェックと関係ないようですが、私のような足の不自由なものにとって、車はレストランチェックにとって必要不可欠のものです。
また、日本の輸出産業で最も大きなものは自動車です。自動車の安全技術はこれからの日本の産業にとって重要な技術です。と思っていたらあっという間に自動車安全技術の要は米国、ドイツ、イスラエル、に取られています。
Intel、イスラエルの自動運転向け画像処理のトップ企業Mobileyeを153億ドルで買収
日産「セレナ」の同一車線自動運転技術「プロパイロット」のキーコンポーネント企業
2017年3月13日 買収
半導体メーカーのIntelは、BMWとの自動運転車の開発で技術パートナーとして共同開発を行なっていたイスラエルの企業であるMobileyeを3月13日に買収したことを明らかにした。
Intelによれば、Mobileyeの一株あたり63.54ドルを現金で支払い、買収総額は約153億ドル(日本円で約1兆7,442億円、1ドル=114円換算)になるという。
Mobileyeは1999年にイスラエルで設立された企業で、従業員数は660人、コンピュータ画像処理の技術に長けたベンダーで、ADASや自動運転のコンピュータ画像処理のトップベンダーとしても知られている。日本では日産自動車「セレナ」に採用されている同一車線自動運転技術「プロパイロット」のカメラユニットとして採用されていることでも知られている。
Mobileye hp
プロパイロットはMobileyeの製品を日立オートモーティブがコンポートメントにまとめ
日産に供給している。
日産自動車が2016年8月に発売した新型ミニバン「セレナ」は、高速道路の単一車線における運転支援機能「プロパイロット」向けのECU(電子制御ユニット)に、日立オートモティブシステムズの製品を採用した。
日産が採用している「同一車線・自動運転」の基本技術は、イスラエルを拠点に画像認識を専門とするモービルアイ社の技術を利用する。モービルアイは、アメリカのGM、スウェーデンのボルボ、ドイツのアウディなどに画像認識に関する解析技術を提供している。
モービルアイの技術を使う場合、ハードウエアとしては、単眼カメラを使用する。供給するサプライヤーは欧米の大手数社で、日産の場合はアメリカのZF・TRW社製だ。
また、他の自動車メーカーの場合、単眼カメラと前方の状況を検知するミリ波レーダーを併用する場合が多いが、日産では単眼カメラのみで対応している。
日系自動車メーカーで、これまでADAS開発をリードしてきたのは、スバルだ。
1999年に、「ランカスター」に搭載したADA(Active Driving Assist)が最初だ。その後、「ぶつからないクルマ・EyeSight(アイサイト)」として、テレビCMなどで認知度を高めた。
2010年代に入り、「レガシィ」を皮切りに、大衆車の「インプレッサ」導入に向けて価格を抑えたオプション装備としたことが奏功し、アイサイトの装着率は急速に上がった。しかし2017年にMobileye製に切り替え、トヨタも追随した。
スバルが開発した被害軽減ブレーキは、もともとミリ波レーダーを使っていたのをステレオタイプの2眼カメラにして、自社の技術を基に日立オートモーティブと開発していたのですが、Mobileyeに切り替えたようです。ホンダ、トヨタ、もそれに追随してしまいました。
そんな暗いニュースの中、明るいニュースが飛び込んできました。ソニーと本田が提携し、将来の自動運転を視野に入れた電気自動車を作るというものです。ADASや自動運転者にとって重要なのは、目にあたる、CMOSセンサー、距離を測るLIDER、ミリ波レーダーなどですが、ソニーはそれらセンサーを得意としています。
また数多くのセンサーを作るとその情報を整理する高性能のコンピューターチップCPUが必要ですが、ソニーはプレイステーション用の高性能なCPUを作っています。また自動運転に必要なAIも、ロボットを作っていますね。この自動車はセンサーの塊で40個以上ついています。日産セレナルキシオンの倍以上です。
ホンダは車のメーカーですが特筆すべきはFIの技術です。今のFIはエンジンや車作りだけでなくレース遠隔監視、ソフトの遠隔更新等の技術が必要です。栃木県のFI研究所でヨーロッパなどでのレースをオンラインで監視しながら、データーを入手し、必要なら設定を遠隔操作する技術を持っています。
また現在のFIはハイブリッドエンジンで、電気の要素が強くなっているのでその面の技術も強みですね。またホンダは小型ジェットを作っており、その自動運転の技術も蓄積がありますね。
ホンダ
そんな強い技術を持つソニーとホンダの提携は大いに期待できますね。
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以下に参考までに安全な車の政府・関係省庁・関係団体の取り組みを紹介します。
<外国政府省庁の取り組み>
<内閣府 交通安全対策>
令和3年中に道路交通事故の発生から24時間以内に亡くなった方は、2,636人と現行の交通事故統計となった昭和23年以降で最少であった前年を更に下回りましたが、いまだ多くの方々が交通事故により死傷しています。また、死亡事故の状況を見ると、高齢化が進む中、交通事故死者数全体に占める高齢者の割合は、依然として高い水準で推移しています。
政府は、令和3年3月に決定した第11次交通安全基本計画において、道路交通事故の発生から24時間以内に亡くなる方の数を2,000人以下とすることなどを目標に定め、各種の交通安全施策を一層強力に推進しています。
令和5年度内閣府交通安全業務計画
<国土交通省の 先進安全自動車(ASV)の分かりやすい説明>
「先進安全自動車(ASV)」は、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車です。
「ASV推進計画」は、ASVに関する技術の開発・実用化・普及を促進するプロジェクトであり、平成3年度から15年以上にわたって取り組んでいます。
ASV推進計画について
ASV推進計画を円滑に進めるためにASV推進検討会を設置し、学識経験者、自動車・二輪車メーカー(14社)、関係団体、関係省庁を委員とする「先進安全自動車(ASV)推進検討会(座長:井口雅一 東京大学名誉教授)」(事務局:国土交通省)において、検討が進められています。
<国土交通省>
運転運支転援支技援術技
<独立行政法人 自動車事故対策機構>
<JNCAP自動車アセスメント メーカー別 自動車安全性能評価(クラッシュセーフティ)>
<JAF>
<自動車工業会>
<ネクスコ東日本
<トヨタウーブンシティ>
このウーブン・シティは、トヨタが実現に向けて、これまで構想を練ってきた「コネクティッド・シティ」に分類されます。
トヨタが構想するコネクティッド・シティとは、世界中から先進的な企業や研究者に集まってもらい、CASE(コネクティッド=繋がる、オートノマス=自律運転システム、シェアード=共有化、エレクトリック=電動 を意味する造語)、AI、パーソナルモビリティ、ロボットなどの実証実験を行ってもらおうというものです。
例えば公道では法的かつ安全面の問題から、実験中の自動運転車を自由に走らせることができませんから、こうした場所では実証実験を行うことが難しいです。一方で東富士の「ウーブン・シティ」であれば、この街はトヨタの私有地ですから、どんなモビリティを走らせても法令に触れるようなことはありません。
ウーブン・シティでは街路には自動運転のクルマが行き交い、家のなかや商店においてサービスを提供するのはロボットやAI―といった将来像が示されています。
<国連 交通事故防止計画>
<警察庁>
第1節 交通事故との闘いの軌跡
<https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwixuI_qitmAAxXH0GEKHUPVBUsQFnoECAoQAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.npa.go.jp%2Fhakusyo%2Fh17%2Fhakusho%2Fh17%2Fhtml%2FG1010000.html&usg=AOvVaw2jvUc7XVNrCvqVyLgNI2IY&opi=89978449>
第2節 交通安全対策の歩み
<https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwixuI_qitmAAxXH0GEKHUPVBUsQFnoECBEQAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.npa.go.jp%2Fhakusyo%2Fh29%2Fhonbun%2Fhtml%2Ftf120000.html&usg=AOvVaw01nZ65LOqyuXolRRFBREN9&opi=89978449>
首相官邸 自動運転をめぐる最近の動向と 警察庁の取組について
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwixuI_qitmAAxXH0GEKHUPVBUsQFnoECEMQAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.kantei.go.jp%2Fjp%2Fsingi%2Fkeizaisaisei%2Fmiraitoshikaigi%2F4th_sangyokakumei_dai3%2Fsankou2.pdf&usg=AOvVaw3wefZq9zFrdQocik6fi_b_&opi=89978449
<経済産業省のサポカー>
以上大雑把ですが車安全対策技術の現在です。