八女 べんがら村リニューアル

食の宝庫九州から

1994年多国籍通商交渉のウルグアイ・ラウンドが合意されたことを受け、時の細川内閣が組んだ、事業費6兆100億円、国費2兆6,700億円のウルグアイラウンド農業合意関連国内対策事業費は、農業分野への投資だけでなく、関連の農業農村整備事業に用いられました。

本来は、関税引下げや農産物輸入の自由化などを目的としたものですが、投じられた予算は、日本の農業を強くすることには向かなかったことは、現在の農政や農産物の輸出入の状況を見ても明らかです。

突然、農村に下りて来た予算は、農産物直売所や、健康増進施設など箱ものに利用され、一時のブームが過ぎると、朽ち果てた様な状況になっています。

福岡県八女市にある「べんがら村」もそのひとつでした。大規模な温泉施設と当時としては珍しかった地ビール工場、レストランなどを備えた健康増進施設として完成し、農産物直売所として開所当時は人気を集めましたが、開業より20年経ち、施設の老朽化などで集客が難しくなっていました。

福岡県南部の中心地である八女市は、年間の観光客増を目論見、べんがら村をリニューアル、中心市街地の伝建地区との連携などで賑わいを創出しようとしています。その大きな目玉である、「べんがら村」がオープンしました。

健康増進施設としての機能は残したまま、最近大流行しているサウナも拡大し集客を強化しています。

レストランや地ビール工場などもリニューアル。チャレンジショップやマルシェが開催しやすくする施設も増床し、地元を巻き込む工夫を凝らしています。

開所当時から有った地ビール工場は、クラフトビールの人気もあるので、地元産のフルーツや八女茶を使ったビールを開発して販売しています。

連休の中日に、八女周辺で買い物をする機会がありましたので立ち寄り、クラフトビールのいくつかを買って来ました。

黒いラベルのMIKANのロゴと、みかんのイラストがある「華たちばなHazy IPA」に興味を引かれました。「華たちばな」はJAふくおか八女の産地ブランドのみかんです。Hazyの名前の通り、濁りのある外観ですが、ふわっと広がる柑橘系の香りと果実感のある味わいは華やかで爽やかです。

麦芽やホップに一部外国産のものを使っていますが、筑後地方の麦や八女の果実、お茶などの特徴を持ったビールを各種作っていけば、人気が高まるのではないかと感じました。

べんがら村 公式サイト

https://www.bengalamura.com/

八女ブルワリー

https://yamebrewery.com/?msclkid=5cee7074b48a11ec98863e6d585ad957

地域再生計画

https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/dai59nintei/plan/a586.pdf
上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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