じてんしゃ飯

食の宝庫九州から

名前がキャッチーですよね。

昭和2年に雲仙岳が日本新八景国民投票で1位になったことを記念して開催された自転車レースが開催された際、急いで御飯をかき込んで見に行こうというところから付いた名前らしいです。

ご飯に醤油をかけただけでかき込む、手軽な食事という意味合いでしょう。

長崎県橘湾で獲れたカタクチイワシの煮干し、目の前の漁場から獲れて直ぐに釜に入れるので鮮度も良く、味も良いと人気です。

橘湾に面した雲仙市南串山漁港にある株式会社天洋丸は、巻き網船でカタクチイワシ漁を行うとともに、出来上がった煮干し(いりこ)をさらに商品化して販売しています。

そのうちのひとつが「じてんしゃ飯」 いりこをメインにした「炊き込みご飯の素」です、九州産の野菜、雲仙産の椎茸を使っています。

米を研いで、炊飯器に入れて炊けば出来上がりという、これまたスピードのある一品です。

味噌汁を食べなくなって、いりこの消費が落ちる中、消費拡大に繋がりますね。

他にも試してみたい商品が揃っています。

「エタリの塩辛」:エタリとはカタクチイワシの地方名です。まあアンチョビですが、樽に浸けるとき藁を使うところが特徴です。新鮮なものを時間を置かずに漬け込み熟成させています。

「ニボサンバル」:インドネシアからの技能実習生が作っていたサンバルに煮干しを組み合わせたもの、辛さほどほどで炒め物に合いそうです。

「網エコたわし」:食べ物ではないのですが、廃棄されるだけの漁網をタワシとしてアップサイクルさせたもの、独特の網目が泡立ちと汚れ落ちに良さそうです。

天洋丸サイト

https://www.tenyo-maru.com/

また、こんな取り組みもやっています。

天洋丸では「一年漁師」を募集しております。

●コロナ禍で仕事がなくなってしまった方

●漁業や漁村での暮らしに興味がある方

●魚や釣りが大好きでちょっと人生の寄り道をしたい方

●飲食店のオーナーさんで従業員さんを漁業の現場で研修させたい方(出向制度の活用あり)

●人とは違う体験をしてみたい方

●卒論や研究のために漁業にかかわりたい方

●天洋丸に興味がある方

などなど

上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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