松陰神社前駅から歩いてすぐの場所にある「パフェバーagari」は今年、神楽坂の間借り営業から実店舗をオープンしました。ずっと見ていられるほど美しいパフェを提供している「agari」は、「パフェ」と「バー」というかけ離れた存在の2つが楽しめるお店となっています。今回はその「agari」の代表 佐野さまと、パフェを考案しているジョナさんこと城野さまにインタビューさせていただきました。
「パフェ」と「バー」をコンセプトにしている「agari」。バータイムには、スイーツを提供するお店では珍しく、ノンアルコールカクテルの提供を行っています。このような営業スタイルとなっている理由には、佐野さまの経験がベースとなっているそうです。日本では、宴会などの席の時、お酒が飲めないと残念がられることも少なくないと思います。バーの雰囲気が好きでも、お酒の飲めない人は入りづらいということも多いのが現状です。しかし、アメリカでは、宗教上の理由や、妊娠しているなどの理由でアルコールが飲めない人でも楽しめるノンアルコールだけの店も増えてきているそうです。「飲めないけど集いたい」そんな集まれる場所があってもいいのではないか。さらに、そのようなお店で、締めパフェの感覚でパフェが楽しめても良いのではないか。このような思いから、どんな人でも気軽に立ち寄れる「パフェバー」をオープンしたそうです。このコンセプトの通り、白を基調としたシンプルな店内、ガラス張りで開放感もある空間は女性1人でも訪れやすい雰囲気となっています。

「agari」では、季節の食材を使った昼パフェ、それらに加え、野菜などを使ったおつまみパフェも楽しめる三種のミニパフェなどがラインナップされています。お店に伺った時の季節のパフェのテーマは「秋のレモン」。夏のイメージの強い「レモン」ですが、秋も旬の季節なのだそうです。そんな爽やかなレモンを、どうしたら少し寒くなってくる「秋」にぴったりなものにすることができるか。そんなことを考えながら、パフェのイメージを考えていくそうです。今回いただいた「秋のレモンとプリンパフェ」は、「まるごとレモン」という本を参考にしながら、パフェの中の食材には、チーズを加えコクを出したり、クランブルにはホワイトチョコレートをトッピングしたりなど、秋らしさを取り入れることを意識したそうです。

また、「agari」には、パフェがどんな構造になっているのかがわかるイラストがついたメニューが置いてあります。これには、どんな食材が入っているのか、どう重なり合っているのか、見ながら食べることで、新たな発見をしてほしいからだそうです。実際、スプーンですくった食材とイラストを見比べながら食べる体験は、とても新鮮でワクワクする時間でした。

いろいろな世界、物語を創り込めることがパフェの魅力だとおっしゃる姿が印象的でした。今後は、地域にある美味しいものを使ったパフェも考えていきたいそうです。目でも、舌でも楽しめる、とっても美しい「agari」のパフェ。食材ひとつひとつにワクワクの詰まったパフェやドリンクを楽しみに、「agari」に訪れてみてください。今週からは、「Christmas in NY リンゴとスパイスのパフェ」も味わえますよ! 【K】

「パフェバー agari」
住所: 東京都 世田谷区 若林 3-17-11 1F