井の頭公園内の井の頭弁財天の近くにあった「井泉亭」というお茶屋をリニューアルし、先月イタリアンとしてオープンした「ISENTEI」。大きなピザ窯が出迎えてくるこのお店には、ピッツァイオーロの田中さん、シェフの菅原さん、そしてバリスタの明さんの3人が、それぞれの得意分野を活かし、腕を振るっています。

江戸時代からの長い歴史のあるこの地で、文化や歴史を詰め込んだ料理を作っている「ISENTEI」。その中でも、食べられるお花、エディブルフラワーがのった「ピッツアISENTEI」には特に想いが込められているそうです。
「井泉亭」が生まれた江戸時代には、豊富な湧き水のでる綺麗な井の頭池があったそうです。しかし、次第に湧き水も減り、昔のような美しい池ではなくなっていってしまいました。そんな井の頭池ですが、水質改善によって、「モネの池」のようだと言われるほどに回復したそうです。そしてそのモネが生きていたのは、日本の江戸時代にあたります。
「もしモネが訪れていたら、どんな絵を描くだろう…」
そんな想いと、またかつての美しい池になるまで、この地で30年以上愛されるお店になろうという想いを込め、モネの代表作である「睡蓮」をイメージしてこのピッツァを作ったそうです。

この「ピッツアISENTEI」を始め、提供している料理は、季節のものの美味しさを、シンプルに料理することを意識していると仰っていました。
また、素材や具材にもこだわっておられます。そのひとつ、毎日できたてをお出しているというふわふわのフォカッチャは、他の料理とは違う、小麦に合うシチリア産のオーリブオイルを使っているそうです。

自然に囲まれ、東京にいることを忘れてしまうような場所にある「ISENTEI」。この地の歴史、文化、自然に思いを馳せながら、美味しい料理を楽しんでみてください。
「Pizzeria Trattria Bar ISENTEI」
住所:東京都三鷹市井の頭4-1-7井の頭公園内
電話番号:0422-26-7667