weekly Food104 Magazine 2009年4月15日号

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● 日本外食ニュース
● 海外レストランNEWS 米国レストラン情報
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック
● 王利彰の米国外食情報
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莫莫居 鶯(ばくばくきょうぐいす) 今週のおすすめは筍です。

筍は春の旬(しゅん)の代名詞みたいになっていますが、読んで字のごとく竹
冠に旬と書いて「たけのこ」と読ませます。その由来は、タケノコは成長が速
く、約10日間(一旬)で、竹に成長するので、そこから来たと言われています。
つまりおいしい期間が10日というより「タケノコ」である期間(筍の命)が10
日ぐらいしかないからという意味からきたというほうが主流のようです。

竹はイネ科の植物、竹がイネ科とは意外ですね。(あまりに見たが目違うので
タケ科とする説もあります)竹は暖かい気候を好み、南方ほど種類も多く大型
の品種が多くなっています。地上に出ている竹は地中を横に走る地下茎から次
々と出てくる竿(桿)の部分です。この竹の芽にあたるのがタケノコで、食べ
られるのはタケノコがまだ地中にあるもの(孟宗竹)か、 地表に出たばかり
のもの(淡竹、真竹等)で、土壌が柔らかいほどタケノコも柔らかい物ができ
るそうです。

竹の寿命は百年以上で、何十年に一回か花を付けるというのはよく聞きますね。
筍の栄養成分特徴的なのは「チロシン」というアミノ酸が大量に含まれている
ことです。筍をゆでた時に出てくる白い成分はチロシンです。チロシンは芳香
族アミノ酸で、同じ芳香族の必須アミノ酸のフェニルアラニンから合成される
ので必須アミノ酸とは言われませんが、ベンゼン核を体内に取り込むためにフ
ェニルアラニンと共に大事な栄養素です。ドーパミンの原料。 チロシンは水
に溶けにくいので白い粉として現れやすく、納豆、味噌、チーズなどでも表面
に白い粉として現れる事があります。(食べても全く問題ないそうですがおじ
さんは見た目が嫌で洗い流していました(~_~;))

また、筍には豊富なたんぱく質と、ビタミンB1、B2、ミネラルが含まれていま
す。 あの、独特の うまみ成分は、グルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸
などのアミノ酸によるものです。そして、えぐみのもとはホモゲンチジン酸や
蓚酸(しゅうさん)です。

筍の効用は
大腸がんの予防や便秘の改善だと言われています。
筍に含まれる、豊富な食物繊維は、便秘の予防・改善だけでなく、大腸がんの
予防やコレステロールの吸収を抑え、体外に排出してくれるそうです。

ダイエットに!
食物繊維が多く、便秘の予防や解消、しかも低カロリーなたけのこは、ダイエ
ットに最適!

疲労回復
うまみ成分の一つであるアスパラギン酸は、最近注目されている、グリーンア
スパラガスなどにも含まれる成分で、疲労回復に効果があるといわれています。

莫莫居ではそんな筍を姿焼きにして、提供しております
さあ筍食べて、疲れを取って根強く元気にこの不景気に立ち向かおうじゃあり
ませんか。
お客様の御来店心よりお待ち申し上げております。

担当 :店長 岡添(おかぞえ)
藤代(ふじしろ)
TEL  :03-3987-0085
メール:info@bakubakukyo.com

ほっこり和食 莫莫居 鶯 (ばくばくきょ うぐいす)
東京都豊島区西池袋1-18-1 五光ビルB1
電話  :03-3987-0085
メール :info@bakubakukyo.com
地図  :http://www.bakubakukyo.com/shop.html
営業時間:年中無休(年末年始以外)
ランチ  月~日 11:30~15:00
ディナー 月~土 17:30~24:00
日・祝 17:30~23:30
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● FSPRO旬の味を喰らう会のご案内——————————-■□

■ FSPRO旬の味を喰らう会「舞鶴三昧」のご案内

恒例のFSPRO版旬の味を喰らう会のご案内です。今回は舞鶴からのお魚を佃さ
んにご説明いただきます。

最近は、自民党も気前よく補正予算を乱発していますが、そのせいなのか「景
気の底打ち」という話が巷間の噂となっているようです。ただ、100年に一度
といったのならば、この程度で済むはずはないようにも思うのですが…。とも
かく、この状態で済めばそれに越したことはありません!! 給付金もいただけ
るそうなので、パーッと行きたいものです。

世間では季節は春ですが、景気を考えるとパーッとは行けないまでも、気分的
にはパーッとやって、不景気を吹っ飛ばしてしまいましょうか? ということ
で、今回は、気分だけでも景気対策を考え、丹後半島は舞鶴からの水産物を喰
らおうではありませんか。

今回是非試してみたいのが、桜ダイです。だってそうじゃないですか、前回、
絶品の五島列島の桜ダイを食べて、五島の早春を感じましたが、今回は丹後半
島の桜ダイを食べて「春まっさかり」を感じたいのですから。さて、どんな春
が感じられるのやら、楽しみで、期待に胸膨らむ限りです。これを、春の疼き
とでも言うのでしょうか。

2番目に控えし魚は、魚へんに春と書くサワラです。2~3kgのサワラをお願い
しようと思います。字のごとく、春を感ずる魚の一つですね。なぜ、魚へんに
春と書いたのか、ゆっくりと舌で考えてみましょうか。

そして、京都と言えば、そうです、グジ(アカアマダイ)ですね。時期的には
ちょいと早いのですが、その分価格もやや安い、と言っても4,000円/kg前後
はするものですが、この時期に庶民が食べられる「ぜいたく品」になりますの
で、思い切って食べてみることにしました。なんせ、「パッ」ですから。

ところで、4月と言えば新入の時期ですが、イカにも新子と呼ばれる若いイカ
があります。ちょうどこの時期に漁獲されるものです。これを食べてみたいと
思います。若いイカは柔らかく、食べやすいものです。いかにも、春のイカが
あるようです。

春の魚の中にはサヨリも忘れてはなりません。細長い、透明で、上品な味わい
のある魚です。そして、最後はアナゴです。この会でもいろいろなところのア
ナゴを食べていますが、今回は丹後半島のアナゴです。湾内で漁獲されるもの
ですが、江戸前、対馬などとどう違うのでしょうか。

ともかく、丹後半島の春の魚がどんな味がするのか、楽しみになってきません
か?もし、お時間があれば、ご出席下さいませ。
なお、時化の時は魚も変わる可能性がありますので、その時はご了承下さい。

○開催日時:平成21年4月22日(水)午後7時~
場所:莫莫居鶯(ばくばくきょ うぐいす)
〒171-0021 豊島区西池袋1-18-1五光ビル地下1階
TEL:03-3987-0085 *店長 岡添(おかぞえ) 藤代(ふじしろ)
URL: http://www.bakubakukyo.com/
○会費:5,000円

○申し込みは以下のフォームで王まで( oh@sayko.co.jp )お願いします。

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FSPRO版旬の味を喰らう会「京都 舞鶴 三昧」に参加をします。
(Food104マガジン読者)
ご芳名
御社会社名
人数
メールアドレス(連絡先)
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● 日本外食ニュース ———————————————-■□

■ 「朝のドトール」攻勢 エクセルシオールセット値下げ ホットドッグ4種に
増やす 2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.doutor.co.jp/ir/jp/news/index.html

ドトールコーヒーは朝食メニューの強化に乗り出した。このほどイタリア風カ
フェ「エクセルシオール・カフェ」ではモーニングセットを値下げし、「ドト
ールコーヒーショップ」では人気商品のホットドッグの品ぞろえを増やした。
同社は昨年3月の値上げ以降、来店客数が落ち込んでいる。ファストフード各
社が朝食強化に乗り出すなか、ドトールは店外での販促活動にも力を入れて対
抗する。

■ 日清食品、即席めん、低価格品を拡充
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1576

日清食品は即席めんの低価格商品を拡充する。今年2月の「日清麺屋」に続き
5月25日にどんぶり型中華カップめんの新商品「大盛屋」シリーズを投入する。
めんの原材料である小麦粉の調達価格が五月に下がるのに合わせ、主力商品の
品質向上と低価格商品の品ぞろえ拡大で消費者ニーズに対応していく。

■ 洋酒最大手と合弁、キリン、英社と「ギネス」販促
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.kirin.co.jp/company/news/2009/0406_01.html

キリンビールは6月をメドに洋酒世界首位の英ディアジオと、日本国内でディ
アジオ商品のマーケティングを手掛ける合弁会社を設立する。キリンが国内販
売権を取得している黒ビール「ギネス」などの広告・宣伝体制を強化して売上
高を底上げする。これに伴い、キリンが現在扱っている仏洋酒大手ペルノ・リ
カールの商品は9月に原則、販売をやめる。

■ サントリー、チューハイ、「糖類ゼロ」計画1.5倍、年210万ケースに
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/newpro/life/20090114e000y81614.html
http://www.suntory.co.jp/news/2009/10301.html

サントリーはアルコール分が8%と高めで、栄養表示基準で糖類をゼロにした缶
チューハイ「-(マイナス)196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」の年
間販売計画を、当初の1.5倍にあたる210万ケース(1ケースは250ミリリットル
缶24本換算)に上方修正すると発表した。30~40代の男性を中心に支持を集め
2月3日の発売から50日で年間販売計画の5割(70万ケース)が売れたため。

■ ライフフーズ、セルフうどん店、来春35店に拡大
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=3065&NewsItemID=
20090130NRS0125&type=2

ライフフーズは来春までにセルフサービス式のうどん専門店「讃岐製麺(せい
めん)」を現在の2倍超にあたる35店まで増やす。昨年10月に展開を始めた同
店は客単価が550円前後で、景気後退の局面でも好調を維持している。苦戦し
ている主力業態「ザめしや」などを讃岐製麺に転換し、利益率の改善を目指す。

■ ファンデリー、腎疾患患者向け肉まん、塩分など抑える
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.fundely.co.jp/release090401.pdf

医療食の宅配サービスなどを手がけるファンデリー(東京・北、阿部公祐社長)
は、たんぱく質や塩分が少ない肉まんの販売を始めた。井村屋製菓との共同開
発で、主に腎疾患患者の需要を見込む。

■ マンゴー使い、飲料など8種、デニーズで16日から
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=216954&lindID=5

セブン&アイ・フードシステムズはファミリーレストラン「デニーズ」で、16
日からマンゴーを使ったデザートや飲料八種類を販売する。旬のフィリピン産
を空輸して使用する。6月中旬までの期間限定。

■ オリエンタル酵母工業――パティシエ流クリーム(食を支える)
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.oyc.co.jp/company/news/index.htm

人気パティシエの味を街のベーカリーや菓子メーカーに。オリエンタル酵母工
業は1日、洋菓子店「モンサンクレール」などを運営する辻口博啓氏がプロデ
ュースした業務用クリーム「アッシュ」シリーズを発売した。小規模な個店で
も、品質が均一で本格的なクリームを使った菓子パンやスイーツが容易に作れ
るようになる。新販路開拓を担う高付加価値商品に、同社が寄せる期待は大き
い。

■ アサヒビール商品開発第一部プロデューサー山下博司氏(フーズWho)
2009/04/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.mirai.ne.jp/~shungen/dbasahi.html

取得者は日本に2人しかいないというドイツ醸造学の「マスター」。その一人
がアサヒビール商品開発第一部の山下博司プロデューサー(36)だ。同社が5
月に発売するドイツ風の本格派ビール「ザ・マスター」は、まさに山下氏の留
学経験から生まれた。

■ キユーピーのドレッシング 「15%減量」好発進 出荷5%増 成長商品の期待
強く 2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://www.kewpie.co.jp/products/new/index.html
http://www.kewpie.co.jp/products/dres/regular/regular_02.html

キユーピーは2月、主力ドレッシング11商品の瓶容量を200ミリリットルから
170ミリリットルに減らした。希望小売価格も容量削減と同率の15%引き下げ
たところ、2~3月の出荷量が前年を5%弱上回った。そもそものきっかけは、
世帯人数の減少などに伴い、一定期間内に一瓶を使い切れない消費者が増え
たため。おいしく食べてほしいという「ワケあり減量」にこめたキユーピー
のメッセージは消費者に届いたのか。

■ 居酒屋各社、新規店を抑制、既存店で勝負――宴会低迷、投資見直し
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7522&NewsItemID=
20090410NRS0127&type=2

景気悪化による宴会需要の低迷などで客数減に悩む居酒屋各社が、新規出店の
抑制に動き始めた。ワタミやチムニーは2007年9月の道路交通法改正による飲
酒運転厳罰化の影響をしのぎ、好況下の08年に積極拡大へ転じた。だが同年後
半に起きた金融危機以降の不況で、再び投資の見直しを余儀なくされた格好。
当面は既存店の改装などによる客単価・客数のテコ入れに専念する方針だ。

■ 東京・名古屋・福岡の外食業 有力3社 共同仕入れ 「一風堂」など、LLPを
設立 2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9174&NewsItemID=
20090408NKL0380&type=2

ラーメン店「一風堂」を展開する力の源カンパニー、東証二部上場のワンダー
テーブル、名証セントレックス上場のゼットンの外食三社は、食材の共同仕入
れを始めると発表した。1日に3社で設立した有限責任事業組合(LLP)を拠点
とし、食材の六割強の仕入れを共同で手掛け、独自の調達ルートの共有や大量
発注でコスト削減を目指す。

■ 日本人の5割、外食も和食、米系調査会社、世界の人気、8%どまり
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://jp.nielsen.com/news/documents/J_20090402_Out_of_Home_Dining.pdf

外食も、日本人はやっぱり和食が一番。米系調査会社のニールセン・カンパニ
ー(東京・港、シンディ・シン社長)は世界52カ国で実施した「外食に関する
世界消費者動向調査」を発表した。最も好きな料理では日本人の48%が「和食」
を挙げた。一方、世界的には和食の人気度は8%で5番手だった。

■ ラーメン「無尽蔵」のキタカタ、西日本で出店攻勢、4年で40店
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090402c3b0204402.html

ラーメン店や和食店を展開するキタカタ(新潟市、坂井貴之社長)は、柿の渋
を混ぜたラーメンを提供する業態「無尽蔵」で西日本に攻勢をかける。フラン
チャイズチェーン(FC)店を中心に4年間で40店超を中部以西に出す。従来の
出店エリアは関東や東北が中心だった。

■ 明治乳業、「リカルデント」牛乳、商標使用で英社と契約
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://takuhai.meinyu.jp/commodity/recaldent.html?adid=050
http://www.nikkei.co.jp/newpro/news/20090407e002y04307.html

明治乳業は20日、歯を健康に保つ成分「カゼインホスホペプチド(CPP―ACP)」
を配合した牛乳「明治 ミルクでリカルデント」を発売する。宅配専用商品
として、高齢者や子供のいる主婦らの需要を狙う。

■ 日清の北海道限定品、カップ焼きそば、オープン価格に
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=853

日清食品は北海道地区限定のカップ焼きそば「日清 やきそばできました。」
を従来の希望小売価格からオープン価格に変更する。4月20日に商品を刷新す
るのに伴う措置で、価格も購入しやすい水準に引き下げる。同社が既存品をオ
ープン価格に変更するのは初めて。

■ モスフード、15~30%安い新チキン。
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090408-00000011-maibz-ind

モスフードサービスは「モスバーガー」で従来のチキンより15~30%安い骨な
しフライドチキンを5月12日に発売する。低価格志向が強まるなか、手ごろな
価格のサイドメニューを強化し顧客開拓を目指す。

■ 「キリンレモン」、昨年に続き刷新、香料を変更
2009/04/10 日経MJ(流通新聞)
http://www.beverage.co.jp/kirinlemon/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090409-00000019-maibz-ind

キリンビバレッジは主力の炭酸飲料「キリンレモン」を全面的に刷新する。こ
れまでレモンのほか複数のかんきつ類の香料を混ぜて使っていたが、レモン由
来の香料だけを使用するよう変更した。キリンレモンブランド全体で初年度730
万ケースの販売を目指す。

■ 開発物語 千葉県農林総合研究センター 種なしビワ「希房」(食材最前鮮)
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/politics_economy_kiji.php?i=
nesp1209173337

これから旬の季節を迎えるビワ。甘さや香りの良さから人気の高い果物だ。た
だ、果実の二割程度を種子が占めるため「食べにくい」というイメージもつき
まとう。この弱点を克服すべく、千葉県が世界で初めて開発に成功した種なし
ビワが「希房(きぼう)」だ。開発したのは農林総合研究センターの暖地園芸
研究所(館山市)。

■ 鶏卵や鶏肉、「純国産」続々、輸入停止に備え、全国で流通狙う
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.nlbc.go.jp/okazaki/topics/oohankyoukai/ouhakyou.htm
http://www.keimei.ne.jp/article/20081025n1.html
http://www.nlbc.go.jp/hyogo/tatsuno.html
http://www.akadori.co.jp/
http://www.nichirei.co.jp/fresh/topics/112207.html

鶏卵や鶏肉で「純国産」種の開発・普及が進み始めた。鳥インフルエンザの発
生による種鶏の輸入停止リスクが高まっていることに加え、安全性から国産品
に対する消費者ニーズが強まっていることなどが背景にある。

■ 兵庫、シカ肉を食用に、試食会や加工食品開発
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.tanba.or.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=120

兵庫県で農林業への食害を防ぐため捕獲したシカを食品に活用する動きが進ん
でいる。丹波市商工会は3月、シカ肉の料理を試食するイベントを神戸市のホ
テルで初めて開いたほか、地元食品会社も高速道路のサービスエリアでシカ肉
を使った加工食品を販売する計画。いずれもシカ肉を地元の新しい産品に位置
付ける狙いだ。

■ 飲食店経営のM・R・S、野菜、農家から直接調達、山梨の団体と連携
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090330c3b3005330.html

飲食店経営のM・R・S(東京・中央、小島由夫社長)は山梨県笛吹市の農業生
産者団体と提携し、野菜の直接調達を始めた。インターネット会員向けに生産
者との交流や体験ツアーを実施し、顧客の固定化策としても活用する。

■ 北海道・根室などの4農協合併
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://blogs.yahoo.co.jp/masahiro_abe_climate/13829474.html
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090401c3c0101301.html

【釧路】北海道別海町と根室市の4つの農業協同組合が合併した「道東あさひ
農業協同組合(JA道東あさひ)」(別海町)が発足した。生乳生産量は年間
約37万5,500トン。道内の約1割を占め、単一農協では国内最大。

■ 比内地鶏認証、協議会が発足
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.pref.akita.lg.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID
=1237344169626&SiteID=0000000000000

【秋田】比内地鶏の生産者や加工業者、自治体などで構成する秋田県比内地鶏
ブランド認証推進協議会が発足した。偽装表示事件を受けて同県が昨春、始め
た認証制度の推進や生産拡大を狙う。試食宣伝会の実施など2009年度事業計画
を承認した。

■ サイゼリヤ 濃縮ミルク自社生産 豪州でホワイトソース用 用途拡大視野に
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.saizeriya.co.jp/

ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは6月にも、オーストラリアにある自
社工場で濃縮ミルクの生産を始める。2億~3億円を投資して設備を整え、生産
したミルクはホワイトソースの原材料として使用する。外部仕入れから自社生
産への切り替えで原材料コストを削減する。自社で濃縮度合いを変えられるよ
うになるため、将来はホワイトソース以外にも用途を広げる。

■ 際コーポ、霞が関に初業態2店、カレーと丼、量を重視
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)

際コーポレーション(東京・目黒、中島武社長)は東京・霞が関にカレー店
「東京虎カレー」と丼専門店「壱碗屋」(いちわんや)の2店舗を開いた。両
店とも同社初の業態。ボリュームを重視し、オフィス街で働く男女の来店を見
込む。

■ 輸入ミネラル水、大塚系など共同販促、3社でCM手掛ける
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.otsuka-bvrg.co.jp/news/news_090409.html

大塚ベバレジ(東京・千代田)など輸入ミネラルウオーター3社が20日から共
同販促キャンペーン「1日1L習慣プロジェクト」を開始すると発表した。消費
者の節約志向を背景に価格の安い国産ミネラルウオーターの人気が高まってお
り、輸入量は2008年に4年ぶりに前年実績を下回った。各社は共同販促を通じ
て、販売テコ入れにつなげたい考えだ。

■ マクドナルド、3月、4ヵ月ぶりに客数増、WBC連覇セール寄与
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.mcd-holdings.co.jp/news/index.html

日本マクドナルドホールディングスは3月の既存店の客数が前年同月比3.3%増
えたと発表した。前年同月実績を上回るのは4カ月ぶり。朝食メニューの拡充
や野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇記念セールなどが
寄与した。

■ アサヒビール、お茶チューハイ、全国に販売拡大
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.asahibeer.co.jp/news/2009/0409.html

アサヒビールは首都圏近郊(関東1都8県)での限定販売としてきた缶チューハ
イ「お茶酎 玉露と抹茶チューハイ」を5月12日から全国で発売すると発表し
た。焼酎を玉露と抹茶、煎茶(せんちゃ)で割った、サッパリした飲み口が好
評で、売れ行きが順調に推移していることから全国販売に切り替える。09年の
年間販売目標も当初の20万ケース(1ケースは250ミリリットル缶24本換算)か
ら40万ケースに上方修正する。

■ リンガーハット、長崎ちゃんぽん380円、刷新して値下げ
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.ringerhut.co.jp/

リンガーハットは380円の低価格ちゃぽん「長崎ちゃんぽん新東京流」を14日
に発売する。既存の「長崎ちゃんぽん東京流」をリニューアルし、値段を10円
下げた。カロリーも従来に比べ約16%抑え、消費者の低価格志向や健康志向に
応えた。

■ 不二家、薄板チョコに塩やハチミツ
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=217450&lindID=4

不二家は薄板チョコレート「LOOKロイヤルモード」シリーズに塩やハチミツと
いった新素材を入れた「LOOKロイヤルモード塩バニラ/クールハニー」を14日
に発売する。

■ アサヒ飲料、セイロン産の紅茶葉を使用
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.asahiinryo.co.jp/newsrelease/topics/pick_0852.html

アサヒ飲料は紅茶飲料「アサヒ 旬摘み紅茶 レモンティー」を14日に発売す
る。セイロン産の紅茶葉を100%使用して香り高い味わいに仕上げ、イタリア・
シチリア島産のレモンの酸味を際だたせて後味もすっきりさせた。2009年中に
32万ケースの販売を目指す。

■ エイチワイシステム「博多筑前屋敷」(フード新潮流競争力を磨く)
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.food-stadium.com/headline/1113/index.html?ref=rss

東京・六本木の東京ミッドタウン近くにある「博多筑前屋敷」は、鉄鍋のギョ
ーザやもつ鍋など、博多の屋台の名物料理が一堂にそろう“ご当地店”。東京
に住む人にも受け入れられるよう、味付けには工夫を凝らす。飲食事業を通し
て地方の活性化を応援する狙いもあるので、産地直送の食材にもこだわった。
都内での多店舗展開も視野に置いている。

■ セブンイレブン、日用雑貨値下げ――価格以外の努力必要(ふーど記)
2009/04/12 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090403/143798/

セブン―イレブン・ジャパンが14日から洗剤や練り歯磨きなど日用雑貨31品目
を値下げする。

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● 海外レストランNEWS 米国レストラン情報 ————————■□
ラスベガス発― カズコ・デイビスの米国サウスウエスト食事情

■ 不景気でも元気のいいスーパー その1

皆さん今週もしっかり食べていますか。毎日必要な必需品、トイレット・ペー
パー、ペーパータオル、洗剤、オフィスで使うコーピー・ペーパーなど、私も
アメリカで主婦やOLを長いことやってますので、2週間に一度はこういった品
物を買いに行きますが、一番安いスーパーはどこでしょう?それは20年近くア
メリカに生活しいてちょっと敬遠していたお店、ウォルマートなんです。

アメリカの大手スーパーと言いますと、このウォルマート、Kマート、ターゲ
ットなどですね。ウォルマート、Kマートが安いのは分かっていましたが、陳
列の仕方が、あまり綺麗でなくて、乱雑な雰囲気です。実は行きたくなかった
最大の理由は客層がよくないことでした。どうもあまりに貧しい人を見ている
と、恐いと言うよりは、悲しい気分になってしまって、シカゴに住んでいた時
には白人客の多いターゲットに殆ど通っていました。ターゲットは通路も広い
し、とっても掃除が行き届いて清潔な感じがします。

しかし、ラスベガスに来てからはちょっと私も変化を強いられました。まずシ
カゴの郊外みたいに、白人90%の地域はラスべガスにはないので、どこへ行っ
ても相当よれよれの格好をした人たちがいるし、この貧富の差がアメリカの普
通の姿なんだと現実を直視することにしました。ラスベガスってお金持ちの別
荘があって、きらびやかなイメージも確かにありますが、実際住んでいる人は
カジノで働いている人が殆どなので、チップで生活している人も多くて、不安
定な生活なんですね。学歴が低くても出来る仕事がここは多いので、白人さえ
もぼさぼさの頭をして、タンクトップとショートパンツでボーっと立っている
ような人が多いんです。

この不景気で、白人の若いホームレスの人も結構見かけます。しかし、シカゴ
の郊外に居た時は、ホームレスに遭遇することも、カバンを空港で盗まれるこ
ともなかったので、ここでは驚きの連続です。ラスベガスの空港に降りた初日
に、大きなボストンバックの中から私のお気に入りの、ブランドのバックを盗
まれまして、ほんとガックリしました。私って運が悪いのかなぁと思いました
が、運がいいとか悪いとかじゃなくて、日常茶飯事のようで、気を付けなかっ
た私が悪かったのです。シカゴで平和ボケしていたんですね。

この前も、日本人の経営するラーメン屋さんのパーキングで「バスに乗りたい
ので、お金くれませんか。」とメキシコ系の若いお兄さんに声を掛けられて急
いで、ラーメン店の中に逃げ込みました。お金のある人は、貧しい人を助ける
義務があるというのが、一般的なアメリカ人の心情なので、もらう方も皆平気
でお金を要求してきます。2~3ドルあげたかったのですが、カバンごと持って
行かれる可能性もあるし、”No, I can’t”と振り切って逃げてきました。彼
の悲しそうな目がちょっと気になりましたが、現金をあげるとドラッグやお酒
を買う恐れもあるので、食べ物をあげることにしています。

以前中華街で白人のホームレスにやはり「お金ちょうだい。」と言われた時に
持っていた菓子パンをあげようとしたら、「僕虫歯があるので、甘いものは食
べられないんだ。」と拒否されてびっくりしましたが、ちょっと笑ってしまい
ました。やっぱり皆キャッシュが欲しいようですね、そうですよね、欲しいも
のを誰だって自由に買いたいですよね。ホームレスだからって、お腹がいつも
空いている訳じゃないんだから。ほんとホームレスの人たちを身近に感じる日
々です。シカゴじゃよっぽど、ダウンタウンの中心の方に行かないと、黒人の
ホームレスの人たちに出会う事はなかったし、とにかく寒い所なので、郊外だ
とふらふら歩いていないんですよね。

シカゴのある北西部は製造業も盛んだし、大企業が多いので皆こざっぱりとし
た格好をして、高級車に乗っていましたから、こちらに来てシカゴって特別豊
かな地域だったんだなぁとあらためて思い知らされました。お給料がいい上に
ニューヨークやLAとは違って治安もいいし、物価や不動産もあまり高くはない
ので、シカゴはほんと住みやすいところなんです。住んでいたころは、何も変
化のない街で、人も保守的な所だなぁとちょっと不満もあったんですけどね。
シカゴのダウンタウンを闊歩する、葉巻片手にカシミヤのコートを着たダンデ
ィーな男性たちが恋しいですが、この不景気でそんな彼らもちょとよれた格好
になっている可能性もあるので、ラスベガスに来て正解だったかも知れません
ね。崩落のシカゴ、豊かだった人が落ちていくのを見たくはないですからね。
私がよく行っていた、日本人経営の郊外のフランス料理店もお客の入りがさっ
ぱりだと、先日オーナーの人から電話があり、どこも大変そうです。

さてラスベガスがある南西部は観光しか産業がありませんが、毎日お天道様は
暖かいし、山の景色が素晴らしいので、「ぼろは着てても心は錦」、夜になれ
ば、カジノ街の高級ホテルの光がキラキラ瞬いて、ちょっとはお金持ち気分に
なれるし、住めば都ですね。そんな訳で、恐かったウォルマートにも毎週通え
るようになりました。私も強くなったものです。ぼろを着たあのおばあさんが
もしかしたら、ミリオネイヤーかも知れないので、人を見かけで判断するのや
めます。Kマートよりももっと安いウォルマートに感謝です。何時も混んでい
るし、お酒や食料品も豊富ですし、毎日元気な庶民の味方ですね。来週はウォ
ルマートよりも食料品が安くて、それでいてグルメ、オーガニック食材も豊富
に置いているスーパーをご紹介致します。ここも安いんですが、なぜかここは
客層がいいんですよね。

(ネバダ州ラスベガス在住 カズコ・デイビス)

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報 ————————■□

■ 韓国「2008年 外食マーケット まとめ その4 ピザ業界」

韓国のピザ市場は元気で、年々市場規模が縮小傾向のファストフード業界とフ
ァミリーレストラン業界とは対照的に毎年20~30%の高い成長率をみせながら
成長を続けている。主要ブランドの売上高は1兆ウォンを超える。

2008年のピザ業界において大きな出来ことは、ミスターピザがピザハットを凌
いで業界1位(店舗数ベース)となったことである。緩やかな売上高の伸びが続
くピザハットに比べ、店舗網を拡大しつつけているミスターピザの売上増加率
の伸びに業界が注目している。今後の、ピザ業界の様子が気になるところであ
る。

ピザ業界主要ブランドの売上高と店舗数(単位:億ウォン)

ブランド名 会社名 売上高 店舗数
07年 08年 増加率 07年 08年 増加率
Pizza hut 韓国ピザハット有限会社
4,000 4,300 7.5 330 330 0.0
Mister Pizza (株)韓国ミスターピザ
3,200 3,900 21.9 320 350 9.4
Domino Pizza (株)DPK
2,500 3,000 20.0 289 305 5.5
Papason’s Pizza (株)韓国パパゾンスン
310 350 12.9 65 70 7.7
計 10,010 11,550   1,004 1,055

1.Pizza hut:昨年の店舗数は変わりのない330店で、売上高は、対比前年7.5%
増加した4,300億ウォンとなった。2004年から英国のピザハットは、ブランド
名をピザハットからパスタハットに切り換えている。その影響を受けて韓国ピ
ザハットも、昨年12月1日に「ピザハットがなくなる」という異色的なキャッ
チフレーズで世間を騒がした。しかし、主要商圏にある既存の「ピザハット」
3店舗の看板名を「パスタハット」に切り換えただけであった。韓国ピザハッ
トの売上高は、米国と英国に続いて全世界3番目で大きい市場である。今後の
ピザハットの行方が気になる。

パスタメニューを強化したピザハットのメニューは、イタリアンパスタ12種類
を追加するなど、競合他社との差別化に力を入れている。そして、「ピザハッ
トは高い」というブランドイメージを刷新するために、ピザ一枚9,900ウォン
メニューや6,000ウォンのスマートランチメニューを導入するなど、低価格戦
略に乗り出した。

2.Mister Pizza:ピザハットとは対照的に好調な成長ぶりを誇っている。昨年
には新店舗を30店出店し、合計店舗数350店となりピザハットを凌いで業界No.1
(店舗数基準)となった。売上高は対比前年21.9%増の3,900億ウォンとなった。
地方を中心としたキョンナムとチャンウォンなど、南の地方地域への出店のた
めに物流センターと専用の生地製造工場を新たに竣工した。ミスターピザのマ
ーケティング戦略のコアは、女性である。健康志向をメインコンセプトとした
メニュー構成は、カロリー・美容に敏感な女性に人気が高い。特に昨年大人気
となったカニをトッピングした「ゲサルモンタン」は品切れとなるほど爆発的
に売れた。

そして、デザート市場開拓のために新しくて開発した「マノピン&カフェ」の
出店を増やして、今後はフランチャイズ加盟事業にも乗り出す計画である。
海外市場進出では、中国北京と天津地域に11店舗、米国のLAには2店舗、昨年
はベトナムのBTCグループとのマスターフランチャイズ契約を締結しており、
2010年には本格的にフランチャイズ加盟事業を実施する計画である。今年の目
標は、30店舗を新規開店し、4,700億ウォンの売上高を達成することである。

3.Domino Pizzaは、健康志向メニューや世界各国をイメージした「料理ピザ」
の売上が好調となり、店舗数は前年対比16店舗増の301店となり、売上高は500
億ウォン増の3,000億ウォンとなった。業界最初の原産地表示をするなど食品
の安全性をアピールした。「ピザを注文すれば料理が来る」から「心を料理す
るピザ」などユニークなスローガンを掲げながらメニューコンセプトを強調し
ている。昨年11月からは、ピザのデリバリーに欠かせないバイクを電気バイク
に切り替えるなど、二酸化炭素削減を目指したエコ経営活動にも参加し、ブラ
ンドイメージ向上にも力を入れている。

4.Papason’s Pizzaは、前年対比7.7%増の70店から売上高は前年対比12.9%増
の350となった。2006年度にイメージキャラクタとして前サッカチーム代表監
督のヒディンクを採用したことで108%という大幅な売上向上に寄与したものの
それ以来、大した成長は見えないままである。攻撃的な出店より安定的で既存
店の収益性を考慮した戦略を取っている。昨年からはブランドロイヤリティの
向上のために、既存のデリバリーにこだわった店舗出店のみならず、ダイニン
グスタイルの店舗も出店している。

李美花
筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、
米日韓におけるフランチャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指して
いる。
その他、日本では「飲食店経営」執筆した。韓国では「外食経営」等に執筆し
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
学業の傍ら、韓国外食企業の研究や交流もしている。韓国進出を計画なさる方
は是非ご相談ください。
筆者連絡先 mihwalee@hotmail.com

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 日本製粉グループ、「三越イタリアフェア」(日本橋三越本店)に出展

かねてイタリア食文化の普及につとめている日本製粉グループは、4月14日(火)
から24日(金)に三越日本橋本店で開催される「三越イタリアフェア」に今年も
出展いたします。イタリアの食文化やファッション、インテリアを紹介し、毎
年好評を博している「三越イタリアフェア」は今年で25周年。当社グループで
は、引きつづき本場イタリアのパスタやオリーブオイルなどをご紹介するほか
今回日本初上陸となるナポリの有名ピッツェリア「イル ピッツァイオーロ デ
ル プレジデンテ」の模擬店出店にも協力します。
「美食の国」イタリアの豊かな味わいにどうぞご期待ください。

1.開催期間:2009年4月14日(火)~24日(金) 午前10時~午後7時

2.場所:三越日本橋本店 本館7階催物会場

3.販売商品:
パスタ各種    「バリラ」「ヴォイエロ」
オリーブオイル  「カラペリ」
バルサミコ酢   「ジャコバッツィ」
その他オリーブやアンチョビ、ブラッドオレンジジュースなど

4.模擬店出店協力:「イル ピッツァイオーロ デル プレジデンテ」
1994年に当時の米大統領クリントン氏が訪れた店でピッツァを焼いた職人、
エルネスト・カッチャッリ氏が独立して始めたナポリピッツァの名店。

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ 神楽坂 ルグドゥノム・ブション・リヨネ

久しぶりに神楽坂に来ました。6時に予約をしていたのですが、ちょっと早め
に到着、明るいうちに街を散策してみました。以前の神楽坂は交通の便があま
り良くなかったのですが、現在は私の地元からは大変近く便利になりました。
池袋からは有楽町線、江古田からは大江戸線、中野からは東西線、新宿からは
中央線、と酔っ払ってもタクシーを使わなくて大丈夫です。

5~6年前ほどから、坂のある裏道にある昔の料亭や日本家屋などを改造した和
食店が増えていますね。和食では石川がミシュランの3星を獲得したりしてい
ます。その他、一文字、小室、やまさき、琥白(旧石川が比較的低価格のお店
になった)など、和食のイメージが強い街です。石畳の細い裏道にお洒落な外
観の和食店が増えているので、散歩するだけで楽しい街になりました。訪問し
たのは土曜日でしたが、街を訪問している方が多く賑わっておりました。

和食のイメージの強い神楽坂ですが、フレンチや洋食の個性的なお店も増えて
います。ガレットの有名なお店やスペイン料理、沖縄料理の個性的なお店もあ
りますね。その中の新参フレンチのルグドゥノム・ブション・リヨネを訪問し
ました。10分前に訪問したら、フランス人の方がまだですとそっけない返事。
そこで、また、街を散歩することになりました。おかげでずいぶん歩いてお腹
がペコペコになって再度訪問しました。

店舗は飯田橋から坂を上りつめて、毘沙門天の前を右に曲がって左にある2階
建てです。神楽坂のフレンチというと和風のお店を改装したのかと思いました
ら、ガラス張りのモダンな内外装でした。カウンターや螺旋階段、フランス語
のラジオなど、フランスのエスプリ感じる店内です。店内は堅苦しくなく、隣
との席幅が狭いですが、絵画とか照明の色だったり、不思議と肩張らずに食事
ができる空間になっています。

ブションとは、美食の都リヨンにおけるビストロの事だそうで、以前フランス
系ホテルチェーンが池端に開いたソフィテル東京のプロバンスにて総料理長を
務めていたクリフトフ・ポコさんが2008年1月にオープンしたお店です。ター
ゲットは20代後半から40代の働く女性のようです。実際に女性のグループ客が
多かったですね。偶然、知り合いの料理関係の雑誌記者の方も家族で訪問され
ておりました。

女性に人気の理由はメニューの価格設定です。女性の場合にはきちんと割り
勘をするので、料理の価格がわかりやすい方が良いのですね。このお店の価
格は明確です。ランチはコースがあるのですが、夜はアラカルトだけ。リヨ
ン郷土料理を単品で選ぶ方式。前菜は1,500円、スープが1,000円、メインが
魚、肉とも2,500円、チーズが1,500円、デザートが1,000円、です。表面的に
は安そうに見せて、メニューにより追加料金が発生するということはありま
せん。

そこで、お勧めを聞きながら、前菜にフォワグラとイチジクのバロティーヌ・
ポルト酒のゼリー、リヨン風サラダ、メインにブーダン・ノワール リンゴの
タタン仕立て、本日の肉料理(牛のシチュー)を頼みました。

まず麻の袋に入ったパンが供されました、おしゃれでなかなか面白い演出です。
キメが細かくもっちりしていて香りも良くて、うっかり食べ過ぎてしまいまし
た。パンだけでもお酒のおつまみになりそうな美味しいパンでした。 フォワ
グラとイチジクのバロティーヌ・ポルト酒のゼリーには新鮮なホウレンソウを
付け合わせています。バリューがあるのがリヨン風サラダです。レタスに熟卵
ポワトリンヌ・フュメ(ベーコン)、クルトン、刻んだパセリと薄切りにした
塩味ケイクにヴェネグレットがかかっています。味がしっかりしてボリューム
のあるサラダでした。

グラスワインンも数種類あり、一杯1,000円前後です。メインのブーダン・ノ
ワール リンゴのタタン仕立ては、豚の血のソーセージです。ソーセージをマ
ッシュポテトの上に乗せて上に焼いたリンゴを乗せています。豚の血のソーセ
ージというのはドイツでも韓国でもありますよね。昔のジンギスカンがユーラ
シア大陸まで侵略した名残でしょうか?そういえば、現在ロシアと争っている
グルジア料理を食べた時に、餃子があったので驚いたことがあります。豚の血
のソーセージというと嫌がる方もいるかもしれませんが、低脂肪で栄養価が高
いすぐれた食品です。貧血気味の女性にはぴったりの料理ですね。

もう一つのメイン、牛のシチューは小さく切った牛肉を煮込んで、オリーブオ
イル、玉ねぎ、ニンジン、グリンピースを付け合わせたものです。肉の旨みが
ジュワット染みていて美味しいのですが、もうちょっとボリュームがほしいで
すね。

飲兵衛同士で訪問したので、チーズやデザートはなしで、ワインを5杯ほど飲
んで13,000円ほどでした。料理の量は少ないのですが、気楽なメニューとわか
りやすい価格、そして、お洒落な内外装、女性同士で訪問するのにぴったりの
お店ですね。女性客には人気があるようで、ブログも大変多かったですね。

後でブログを拝見したら、チーズ“Saint-Marcellin”もとても評判がよく、
「Saint-Marcellin(サン・マルスランまたはサン・マルセラン)という、リ
ヨンで作られた牛乳製のもので、自然に出来た薄くて白カビが所々見えるクリ
ーム色の皮で、中はトロトロ。凄いとろけ具合で焼いた、ちょっと灰色がかっ
たミネラリーなバゲットに付けて食べるとなんとも言えない美味しさ。そして
更にCoteaux du Lyonnais(コトー・デュ・リヨネ)で食べると、更に甘みが
増していくと言われていました。次回ぜひ食べてみましょう。

店名: ルグドゥノム・ブション・リヨネ
住所:東京都新宿区神楽坂4-3-7
電話:03-6426-1201
HP:
公式(作成中)

ホーム


ブログや紹介
http://allabout.co.jp/gourmet/frenchcuisine/closeup/CU20080116A/
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/321015/evaluation/detail/
192446/131782/
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/321015/evaluation/detail/
192446/139934/#shopComment
http://g.pia.co.jp/shop/89543
http://ameblo.jp/bishokudou/entry-10047824485.html
http://r.tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13043985/dtlrvwlst/860159/
http://yuka.no-blog.jp/stage/2008/09/post_6e1c.html
http://kuporin.blog88.fc2.com/blog-entry-128.html

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 王利彰の米国外食情報—————————————–■□
NRN 2009年4月6日~14日
■ ファミリーダイニングの新戦略

長らく不振状態に陥っているファミリーダイニング業界は売上を伸ばすために
新しい戦略を取り入れます。オペレーションを近代化し、ファストフードにな
れた客に対してサービス速度を上げようとしています。

IHOP、Denny’s、 Friendly’s等のチェーンはファストカジュアルやエキスプレ
ススタイルの業態を開発しています。ファミリーダイニング業界はファインダ
イニングやカジュアルダイニング業界ほど売上は落ちていませんが、売上の伸
びは停滞しています。ボブエバンスは売上はフラット、デニーズは3.7%ダウン
IHOPは1.5%アップです。

デニーズは 2007年から開始しているFresh Express counter serviceを拡大し
今年は6店追加します。この店舗の面積は200-square-footで、通常の店のメニ
ューを絞り込んで提供します。現在ダラス市で3店舗テスト中です。このオペ
レーションとドライブスルーを既存店に追加することで、売上は15~20%増加
するとしています。

IHOPはファストカジュアルタイプのテストをしています。1店舗テスト中です
が、店舗のイメージは、パネラブレッドやオーボンパン、スターバックスのよ
うなカフェスタイルです。同社はその内容や今後展開するのかどうかを公表し
ていません。

FriendlyはExpress fast-casual conceptを追加する予定です。

■ パンダエキスプレスPanda Express も新店舗デザインを開発

デジタルメニューボードを備え、より高級感を出した小型店を開発しています。
この小型店ではソースやスナック、や料理の小売店を併設しています。

Panda Restaurant Groupは直営とフランチャイズ店を合わせて1,232店経営し
てます。

■ 不景気はチェーンレストランを苦境に陥れている

この不景気は高級レストランやカジュアルレストランに深刻な打撃を与えてい
ます。幾つかのチェーンはすでに民事再生を申請し、残りのチェーンも生き残
り策を模索し、借入金の返済交渉やレイオフを実施しています。

レストランチェーンの不振は景気のせいだけではなく、店舗数が過剰だも原因
となっているのです。1990年から現在まで米国の飲食店は361,000店舗から
537,000店舗まで増加しています。その間の米国の人口増加率は235であるのに
対して飲食店は49%も増加しているのです。米国人が食費に使うお金をどの位
外食で使うか見てみましょう。1985年には食費の40.5%を外食で使っていたが
現在では48%まで増加しています。それだけ外食の機会が増えたということです。

そのため、業界の専門家はカジュアルレストランのカテゴリーでは18,000店舗
のうち、1,200店舗は閉店する必要があるとみています。このカテゴリーは2005
年以来、増えすぎており、売り上げ回復には2年以上かかるとしています。
Technomic社はこれから3年以内に最低2万店以上レストランの閉店があると予
測しているのです。

Outback Steakhouseのケースを見てみましょう。同社はすでにカジュアルレ
ストラン業界が経営不振に陥り出した頃の2007年に経営陣によるMBOを実施し
ました。その当時はMBOのブームでした。その結果、OSI Restaurant Partners
は現在は客数減少の中で多額の負債に苦しんでいるのです。レストランの売上
を回復させるには十分なキャッシュフローが必要だが、それがなくなってしま
ったのです。

業界筋はOSI Restaurant Partners社を何時返済不能に陥るかしれないとみて
います。そのため、OSI社は300億円の借入金を交渉して85億円まで減額したり
客数を向上させるための16ドルの低価格メニューを充実させる対策を実施して
います。返済不能になる可能性があるとみられているチェーンはKrispy Kreme
Doughnuts、Sbarro 、Arby’s等です。

カジュアルレストランでは2007年にIHOP社がアップルビーズ社を買収しDine
Equity社を設立したが、同社の返済能力があるのか疑問視されています。高
級ステーキチェーンのモートンズ社もキャシュフローの問題を抱えています
し、その他の不振会社はPerkins や Marie Callender’s Inc等です。

しかし、例外もあります。Darden Restaurants社(Olive Garden、 Red Lobster
の親会社)は業界平均が前年比マイナス6%に対して、マイナス3%と健闘してい
ます。その理由は強いブランド力と成熟して効率的な経営能力があると同社は
述べています。また、マクドナルドやタコベル、サブウエイ等のファストフー
ド業界は5ドル以下で食事ができることを強みに好調です。

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