weekly Food104 Magazine 2005年3月23日号

メルマガバックナンバー

● 新店オープン情報
● 米国レストランNEWS
● “あたえみ”のレポート
● 食ビジネスニュースリリース
● 須賀田三之介のFresh Infos from USA
● チャーリー・下城のニューヨーク・ニュース
● 王利彰のレストランチェック

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● 新店オープン情報 ———————————————-■□

■ ジンギスカンの店 札幌直送『東京ジンギスカン』OPEN

有限会社キーストンプロダクションはこの度、新宿ゴールデン街入り口にジン
ギスカンの店『東京ジンギスカン』を3月14日にオープン致しました。

○メニュー一例
ジンギスカン(札幌直送の生ロース羊肉)& 野菜 1,200円(肉追加 900円)
季節の野菜 900円
五穀米   250円
キムチ   500円

○店舗データ
住所:新宿区歌舞伎町1丁目2-6 丸源54ビル1F(新宿区役所すぐ)
TEL:03-5285-1729
席数:カウンターのみ10席
予算:平均3,500円程度
定休日:日曜・祝日
営業時間:18:00~2:00

○HP: http://www.tokyojingisukan.net/map.html

■ マコレストラン東京『MAKO’S SAKE DINNER』開催 30th & 31st March

ロス『MAKO』の日本酒の、東京店での販売を記念し『マコ タナカ』が来日。
アメリカで今流行の”SAKE”酒『MAKO』ロス店で人気の『酒ティスティングディ
ナー』を東京店で開催致します。

和をはじめとするアジアのエッセンスを生かしたカリフォルニア料理を提供す
るマコの料理と日本各地から選んだ日本酒のコラボレーション。アメリカで流
行の酒カクテルなどもご用意し、ひと味違ったマコならではの世界各地の味の
融合を提案します。

今回は、春..桜をテーマにしたマコのカリフォルニア料理と日本酒のコラボレ
ーションディナーを満開の桜のもとお楽しみ下さい。

○MAKO’S SAKE DINNER ¥10,500
(コース)
アペタイザー、魚料理、肉料理、デザート
(ドリンク)
アペリティフ MAKO酒オリジナル
酒ティーニ 6種からセレクト
松尾酒造場 純米吟醸酒 『宮の松』
沢の鶴 1973年醸造 大古酒 『熟露』

○店舗データ
住所:東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデン5F
TEL:03-5575-8055
OPEN 7 DAYS
LUNCH 11:30~15:00(L.O.14:00) *weekdays only.
DINNER 18:00~24:00(L.O.22:30) *Sun ~23:00(L.O.21)
LOUNGE 18:00~2:00(L.O.1:00) *Sun closed.

○HP: www.jinterji.co.jp/mako

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● 米国レストランNEWS———————————————■□

■ 北海道ラーメン「山頭火」、シカゴにやって来る

カリフォルニア州内に6店、ニュージャージー州に1店、そして、ここシカゴ北
西部日系人の多いアーリントンハイツに1店を展開しているスーパーのMitsuwa
Market Place(ミツワ、元日本資本のヤオハンが経営していたが、ヤオハン
の倒産後、経営者が代わり、ミツワと名前を変えて経営)のフードコート内に
3月25日、北海道ラーメンのチェーン店、「山頭火」が開店することになりま
した。

昨日様子を見に行きましたら、以前、ラーメンと日本そばを販売していた個人
経営の店がなくなり、山頭火として新たに店舗工事中になっていて、スタッフ
募集中という張り紙が貼られていました。ラーメン好きの私としては、25日が
待ち遠しいのです。今までシカゴには日本のラーメンのチェーン店は一軒も進
出してきておらず、安定した味のラーメンを堪能することが出来ませんでした
から大変期待しています。カリフォルニアやニューヨークには多数ラーメン店
はありますが、今まで中西部には見かけませんでした。

昨年の12月10日から3日間、年末恒例のシカゴミツワ北海道展が開催され、旭
川に本店のある山頭火が3日間のみ店を出し、塩ラーメン一杯$6.95で販売して
いましたが、それが好評だったようで出店に踏み切ることになったようです。
カリフォルニアでは、すでにこの山頭火は出店しているそうですから、これか
らアメリカ各地で展開していくのかもしれません。

ミツワ店内のフードコートではこの他、中華点心と麺の店、韓国のビビンバや
冷麺の店、ミツワ直営の和食と日本そばの店、お好み焼きとカレーの店、パッ
ク詰めの寿司店など最近特に充実して来ました。お昼にはアジア系の人達だけ
でなく、白人のビジネスマンも多く見られるようになりました。アジアの味に
シカゴの人達も随分親しんでくれるようになったようで、嬉しい限りです。

これからもどんどん、回転寿司やラーメンのチェーン店が日本からシカゴに来
て下さることを期待しています。アジアンテイストにもっと火を付けてみませ
んか。

Home


http://www.santouka.co.jp/

■ シカゴ郊外食の風景 やっぱり麺が好き(その1) 日本編

日本に2月半ばから一ヶ月帰って来ました。この冬、日本の寒かったこと。す
っかりアメリカでのセントラル・ヒーティングの生活に慣れてしまっている私
は、日本の一軒家の寒さに驚き、すっかり風邪をひいてしまいました。日本滞
在中は食欲が無かったので、喉ごしのよい麺類ばかりを食べていました。日本
の美味しい焼肉や和牛ステーキも食べたかったのですが、どうも喉を通りそう
にありませんでした。そんなわけで、日本で食べ歩いた麺類を紹介致します。

まず初めは、品川駅にある某老舗ホテル内にあるラーメン、バター入り塩ラー
メンを頼みましたが、日本到着後の最初のラーメンとしては特徴がなく感動は
できませんでした。食券を買う段階でちょっと嫌な感じがしていたのですが、
その勘が当たってしまいました。あの食券ってまた日本で復活しているのです
ね。便利ですが、なぜかちょっと寂しい気がしてしまいました。それにめげず
に次の店へと行くことにしました。

次は、東京駅八重洲南口地下街にラーメン激戦区というのがありますが、そこ
の「中国ラーメン揚州商人」という店はいつも行列で、以前日本に帰った時に
是非行ってみたいなと思っていましたが、前回帰国していた時は混んでいて入
れませんでした。今回は朝の11時に行ってみたので、さすがにまだ並んでいる
人もいず、すんなり入ることが出来ました。風邪で炎症を起こしてしまった喉
にいいかなと思い、ネギラーメンを注文してみました。こくのある塩味のスー
プと極細麺にさっぱりした細切りの豚肉と葱がたっぷりとかけられていて、体
調の悪い体にもすーっと入っていきました。ワンタンメンは塩味かしょう油味
のスープを選ぶことが出来るのが珍しいですね。ここの中国ラーメン、なかな
かない味で新鮮な驚きでした。

また、このラーメン激戦区にある「むつみ屋」という北海道ラーメンの店にも
入りましたが、こちらの塩ラーメンはこってりしていて、新世代北海道ラーメ
ンと銘打っているように濃い口の味が人気のようです。夕方行きましたが混ん
でいました。横浜でも2軒ほど北海道ラーメンのチェーン店に入って塩ラーメ
ンを食べてみましたが、子供の頃よく行っていた札幌ラーメンの「どさんこ」
というチェーンの味と比べると、全体的にスープが少な目で塩味も濃厚になっ
ている気がしました。

横浜と言えば中華街。「新楽」という小さいけれど麺類が美味しい店に行って
来ました。そこは高菜そばが人気で、シカゴに引っ越して来る前にはよく食べ
に行っていました。今回15年ぶりに食べましたが昔の味と変わらず、ほっとし
ました。ごま油で炒めた高菜とたけのこと細切り豚肉が塩味のスープにとても
合い麺も細くて食べ易いです。中華街といえば何百ものレストランが溢れ、ほ
んと、どこに入ってよいやら困ってしまいます。なぜか甘栗売りの売店がそこ
いら中にあるのが目にとまりました。甘栗ととり肉の炒め物というのを中華街
で以前食べましたがそれは美味しかったですよ。それ以来見かけたことがない
ので、裏メニューだったのかもしれません。

高崎にいる友人を訪ねて「ラーメン食べたい」と言ったら、380円の昔懐かし
い中華らーめん屋に連れて行ってくれて、安いので驚きました。シカゴで食べ
たら、安くても7ドルプラス税金とチップですからね。

気になったことがありました。あるラーメン屋で、壁に向かったカウンター席
があり、一人で黙々と食べるようになっているのです。これはちょっと悲しい
風景でした。カウンターって中で作っている人がいて、コミュニケーションが
多少あるからいいものだと思いますが、真っ白い壁と対面して食べるのはちょ
っと違和感を覚えました。最近の若者にとっては、混雑時に二人がけのテーブ
ルで合席となり、目のやり場に困るよりはこの方が居心地が良いのでしょうね
。アメリカ人の場合、合席になった場合でも気軽に何か話しながら食べると思
いますが、日本人は黙々と食べていますものね。お互いあたかも存在がないよ
うに。

最後に成田空港でお寿司にしようか、麺にしようか迷いましたが、やっぱり五
目そばを食べてしまいました。何の変哲もないしょう油味のあんかけそばです
が、うずらの卵がひとつ入っていたのが嬉しく、最後のラーメンと思うとスー
プを味わうのもひとしおで、ラーメンから離れたくないと思いつつ、成田を発
って来ました。

(イリノイ州シカゴ在住 カズコ・デイビス)

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● “あたえみ”のレポート ————————————■□

■ ホリエモンのごはん

お久しぶりです。本日はアグリネタからちょっと脱線した話題を。
ホリエモンことライブドアの社長、堀江貴文氏が連日マスコミを騒がせていま
すね。ちょっと前まではIT企業なんて、社会の隙間に誕生したオタク企業だっ
たのに、ネット社会になって力をつけたソフトバンクや楽天などが次々と企業
買収を仕掛け、いまやその社会的影響力は絶大なものになってきました。

彼らの存在が、実は食の世界も微妙に変えつつあります。ホリエモンがネット
上でブログと呼ばれる日記を公開しているのをご存知ですか?IT企業の特徴と
して、社長が日々「だれだれと会った」「こんなことを考えている」「何を食
べた」などという日常をネットで公開し、自分の理念や事業内容をそれとなく
アピールし、それが投資家の判断材料になったりしています。ユーザーにとっ
ても、ブログを通して社長の生の声を聞くと、親近感が沸くというものです。

さて、ホリエモンの日記は、マスコミの先を行く情報が得られるかと期待して
見ても、大した内容じゃありません。でも外食関係者にとっては「どこで食事
した」などという店名が気になるところ。さすがにきちんと店の紹介ページ
(ライブドアサイトの登録店だったりする)にリンクを張っているので、店に
とっても宣伝効果があるでしょう。

ところでいま、都心ではフレンチやイタリアンのような専門店で、深夜営業化
が進んでいるらしい。バブル崩壊後、これらの専門店では、主要顧客だった接
待需要が激減し、代わって主婦層をターゲットにランチ需要に力を入れてきま
した。しかし、最近のリストラブームで、管理職といえどもダンナの明日は分
からず、主婦もお気楽に高級ランチとしゃれこめなくなってきました。

そこで目を向けたのが、ホリエモンのような躍進目覚しいIT関連のエグゼティ
ブたちです。彼らの日常はほとんど昼夜が逆転し、夜10時に会議なんて当たり
前。ところが会議終了後に食事をしようと思っても、きちんと食事できる気の
利いた店は少ないのが現状。ほとんどの高級フレンチやイタリアンのラストオ
ーダーは夜9時と早すぎるからです。高度成長期以降に生まれた彼らはグルメ
で、店の選択にもこだわりがあります。1日の激務を癒すべく、グラスを傾け
ながら、気楽にかつ本格的な料理が味わえるという、彼らのニーズを満たすフ
レンチやイタリアンがあれば、足を向けてくれることは間違いなし。

ということで、ランチ営業を止めて、ラスト・オーダーが午前零時や2時とい
う深夜営業に踏み切るレストランが出てきたのです。来店した彼らがネットで
宣伝してくれれば、一般のお客さんも増えるというもの。

先日私がインタビューしたシェフたちも、深夜営業型のレストランをオープン
しています。あるシェフいわく「深夜営業なんて水商売だから、本当はやりた
くない。でもやりたくないと思っていることが、実はお客さんが望んでいるサ
ービス。そこに莫大なビジネスチャンスがあるのさ」。

アルコール比率を高くして、居酒屋的な使い方を提案していくことも、生き残
りのひとつでしょう。時代を読み、ターゲットを誰に絞るか、臨機応変に対応
する。腕のいいシェフでも、こうした営業感覚が欠かせなくなっているようで
す。

堀江氏の日記 http://blog.livedoor.jp/takapon_jp/

○阿多笑子(あた・えみこ フードジャーナリスト)
E-Mail:emikoen@yahoo.co.jp

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● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 外食企業様経営者様必見セミナー/4月4日(月)東京にて緊急開催

「炭火焼肉酒家 牛角」はなぜ急成長を果たしたか?
本部をつくることは誰でもできる。しかし「儲かる本部」でなければ意味がな
い!同チェーンの立ち上げに貢献した株式会社ベンチャー・リンク取締役常務
執行役野口幹雄が今語る、「牛角」事業立ち上げの舞台裏。
外食企業にとっての高収益本部事業の作り方とは?

○講師:株式会社ベンチャー・リンク ネットワーク開発本部 取締役常務執
行役 野口 幹雄
○日時場所:2005年4月4日(月)14:00~16:00 東京商工会議所

○問合せ先:株式会社ベンチャー・リンク
B STYLE(ビースタイル)サポートデスク
電話:03-5827-7850 E-mail:bstyle@venture-link.co.jp

○詳細は、http://www.bstyle.org/seminar/index.html

■ 松竹梅白壁蔵「春のしぼりたて」<吟醸>生貯蔵酒 花酵母仕込 新発売

宝酒造株式会社では、“松竹梅白壁蔵「春のしぼりたて」<吟醸>生貯蔵酒
花酵母仕込”を3月22日より全国で数量限定にて新発売しました。アルコール
分は14度以上15度未満、720mlのガラス壜入りで、希望小売価格は1,600円(消
費税抜き)です。なお、本商品はTaKaRaオンラインショップ「宝mon
o館」(http://shop.takara.co.jp)でもお求めになれます。

“松竹梅白壁蔵「春のしぼりたて」<吟醸>生貯蔵酒 花酵母仕込”は、精米
歩合60%まで磨き上げた酒造好適米「五百万石」を全量使用し、桜の花酵母を
使用して仕込んだ吟醸生貯蔵酒です。しぼりたての風味を失わないよう、生の
まま貯蔵し、香味が落ち着いてから壜詰めしました。春にふさわしい華やかな
香りと、しぼりたてならではのフレッシュな味わいが特長です。1,794本の数
量限定発売で、商品のラベルには手書きのシリアルナンバーを記載しました。

○お問い合わせ先:お客様相談室 075-241-5111(平日9:00~17:00)

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● 須賀田三之介のFresh Infos from USA—————————–■□

■ 米国内コーヒーショップの最新統計

興味深いコーヒーショップの動向と、その最新統計がNDPグループによって発
表されました。NDPは米国の食関連の市場調査団体として有名です。今回は地区
別のコーヒーショップの数と言う興味深い統計調査をご紹介しましょう。

コーヒーショップの数というと、グルメ・コーヒー専門店チェーン最大手のス
ターバックスのお膝元シアトル地区ではないかと思われますが、じつは、他の
コーヒーショップを合わせて628店舗で全米2位なのです。1位はロサンゼルス
・ロングビーチ地区で801店舗あり、1万人に対す割合は0.8店となっています。

では、人口1万人当たりに何店舗のコーヒーショップがあるのかと言う見方で
言うと、何とアラスカ州アンカレッジが人口に対するコーヒーショップの多さ
では1番となります。人口1万人に対して3店舗もあるのです。2位はシアトル・
ベルビュー・エバレット地区で2.5店、3位はサンフランシスコで2.2店です。

ニューヨークは1万人に対する店舗数が少ないのは意外な結果ですが、全店舗
数としてはアメリカ4位に当たる525軒があります。

スナック類も含めた平均客単価は、ここ3年ほど$3.81でしたが、2004年の統計
では1人の消費額が$4.08と跳ね上がっています。コーヒーショップの人気は依
然上昇していると言うことなのでしょう。その背景には、若者、高校・大学生
の溜まり場になってきていると言う社会現象があるようです。

全米だけでも6,400店舗を展開するスターバックスは、今年中に直営店を550店
とフランチャイズ加盟店を525店新規開店するとして開店準備に取りかかって
います。益々の鼻息のあらさを感じさせられますね。

以下店舗数の多さからの全米都市順位をみてみましょう;

1位 ロサンゼルス・ロングビーチ地区     801店
2位 シアトル・ベルビユーエバレット地区  628店
3位 シカゴ                568店
4位 ニューヨーク             525店
5位 ポートランド             419店
6位 ミネアポリス・セントポール地区    384店
7位 ワシントンDC地区           379店
8位 サンフランシスコ ベイエリア     373店
9位 サンディエゴ             344店
10位 オレンジ・カウンティ カリフォルニア 326店

○筆者撮影の写真
http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=9181&key=1376199&m=0

○須賀田三之介(ロサンゼルス在住、流通コンサルタント)
Email:stansugata02@yahoo.co.jp

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● チャーリー・下城のニューヨーク・ニュース———————–■□

■ 最新のブロードウェイ・のグルメストア群(8)
~シェフ御用達の食材を小売(グルメガラージ)~

1981年に開業したグルメガラージは、ニューヨークのシェフ達にも仲々手に入
らない食品を世界中から入手して卸売る食品商社として始まりました。

90年代に、市内ではグルメストアがどんどん増え流行した亊から、彼らのソー
ホーにあった倉庫でガレージ販売と名うって小売も始めました。それまで通常
ではプロのシェフにしか入手出来なかった食材を一般にも卸値で売るというコ
ンセプトです。

しかし、その頃には既に市内にはグルメストアも沢山出来ており、その後新装
され奇麗になった最近の店舗では価格もそれなりに上がり、グルメ店業界の雨
後の筍になった感があります。現在マンハッタンにある5店舗は便利な場所に
ある亊から、通常のスーパーより良い食品を扱う、グルメ店との中間を行くコ
ンセプトで客をつかみます。扱う商品でも通常の食品スーパーの品質から1歩
上級にしたという感じですが、フェアウェイの様に更に広い品揃えで価格も安
いか、同様の価格で品揃えが良く店が奇麗で楽しいエデン等との比較では不利
なものになります。

しかし、このブロードウェイ店は、96St.と賑やかな立地で、ゼイバースとエデ
ンの中間と言うのも好条件と言えます。郊外の高級住宅街にも出店していまし
たが、これは最近2年間の経営でも採算が取れず見切りを付け閉店しました。

○チャーリー・下城近雄(NY在住、流通コンサルタント)
E-mail:shimojoNY@earthlink.net

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ コンビニ Lowson Kitchen

日米の外食の違いで大きいのは日本のコンビニです。コンビニ業態が誕生した
米国よりも強力な競争力を持つコンビニは、外食の売上を大きく浸食している
のです。コンビニの惣菜弁当は売上の3~4割を占めると言われています。店内
に入ってから、出来上がっている弁当や調理済み惣菜を取り上げ、レジで精算
するまで4分以内で済むという利便性が強みなのです。しかし、コンビニの弱
さは提供速度を速めるために、調理済みで冷たい、添加剤を使っている、と言
う品質と安全性への懸念です。

その懸念を払拭するために、コンビニは新たな取り組みを開始しました。それ
が店内調理と言うスタイルです。
昨年月刊コンビニの記事で、コンビニ3社の店内調理を取材して執筆しました。
その時に取材したのが以下の店舗です。

1)デイリーヤマザキ・ホットステーション・足立島根4丁目店
足立区島根4-1-9(最寄り駅は東武伊勢崎線西新井駅、旧日光街道沿)

2)APスタイル AM/PM本社横

3)ローソン鶴見駒岡一丁目店
横浜市鶴見区駒岡1-28-8(環状2号線沿)
(できたて)弁当提供時間10時~23時

この3店の中で最もローテクの店舗がローソンでした。コンビニにオリジン弁
当やほっかほか亭などの調理場をつけたという形態で、注文してから8分ほど
かかる遅い調理でした。

記事ではローソンを酷評したのですが
http://www.sayko.co.jp/article/syogyo/syogyo/CV2004-07.htm
その返事が返ってきました。

それがオレンジ色看板のLowson Kitchenです。私の行動範囲に目立つように開
店しておりました。オレンジ色のローソンなんて何だろうと入ってみたら、何
と最新の設備を備えた、店内調理システムです。キッチンを見ると、マクドナ
ルドのようなメイドフォーユーの保温システムを使用しているではありません
か。厨房はガラス張り、総電化厨房機器です。電気フライヤー2台、2連電磁調
理器、味噌汁ディスペンサー、等と重装備です。

メニューは以下の通りですが、その食材を全て保温して、提供時間を短縮する
ようにしています。ものすごい進歩です。

さて、カツ丼を注文しタイムチェック。期待していたのですが、サービングタ
イムは9分45秒とたいして進歩しておりません。保温は良いのですが、肝心の
調理システムが電磁調理では無理なようです。もう少し根本的な解決を考える
べきでしょう。

17種類のメニューは以下の通りです。
鶴見のお店はほっかほか亭のような和風弁当ですが、この店は洋風弁当で若者
をターゲットにしているようです。

ミニ唐揚げ丼         300円
ミニ白身魚天丼        300円
ミニじゃこ明太子丼      350円
ミニコロモコ丼        350円
たま丼            400円
エビとじ丼          550円
カツ丼            610円
オムカレー          480円
デミオムライスハンバーグ弁当 580円
生姜焼き弁当         530円
白身魚のおろし南蛮漬け弁当  550円
から揚げ弁当         470円
鶏唐揚げと野菜の黒酢弁当   550円
お魚いっぱい弁当       550円
洋風幕の内弁当        580円
とんかつ弁当         590円
デミハンバーグ野菜添え弁当  590円
その他デザート
ホットドック
ドリンク
テレフォンオーダーも実施

外食の強敵コンビニ、これから熾烈な開発戦争が始まろうとしています。
読者の皆様も、近所に変わったコンビニが出来たらご一報下さいね。

○店舗データ
住所:板橋区熊野町45-5
電話:03-3530-3373

○紹介HP: http://plaza.rakuten.co.jp/danngoya/

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