weekly Food104 Magazine 2009年5月13日号

メルマガバックナンバー

● FSPRO旬の味を喰らう会のご案内
● 新店オープン情報
● 日本外食ニュース
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 米穀情報
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック

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莫莫居 鶯(ばくばくきょうぐいす) 今週のおすすめ

○季節の山菜、ほろにがさがたまらない 今回は『蕗 ふき』

蕗は、キク科フキ属の多年草でフキの若い花茎が「フキノトウ」とよばれてい
ます。フキは山野に地下茎をのばして繁殖し、3~5月に葉に先だって花茎をの
ばし、先端に花を開く。雌雄異株で、雄株の花はクリーム色、雌株の花は白色。
花のあと、しだいに花茎がのびて高さ30~45cmになる。葉は花がさいたあとに
地下茎からでて多肉質の葉柄が長くのび、その先にソラマメのような形の大き
な葉をつけます。

フキノトウには、カロチンやビタミンAが多くふくまれ、ほろにがい味と香り
がこのまれ、テンプラや味噌汁の具などにして食べます。葉柄は煮物、塩漬け
きゃらぶきなどにされます。

薬草としての効果もあり、根をはしかの薬に、葉柄、花茎を傷に塗付したほか
食用にもした。一般には葉を胃病、咳止め、傷薬に使用します。また根を解毒
咳止めに!

北海道のフキは、別名オオブキとも言われる変種の秋田蕗(アキタブキ)が自
生します。これは葉の直径が1.5M、葉柄の長さが2Mにもなる大形種で、フキと
して市販されているものはアキタブキの栽培品が多いのです。

そんな蕗を莫莫居では、土佐和えと、きゃらぶき、2品に仕立て上げております。
苦味は栄養!さらには副作用のない薬用としても美味しい蕗!!
季節の食材いつもあり!! 心と身体に優しさを・・・
莫莫居にいらっしゃいませ!!

担当 :店長 岡添(おかぞえ)
藤代(ふじしろ)
TEL  :03-3987-0085
メール:info@bakubakukyo.com

ほっこり和食 莫莫居 鶯 (ばくばくきょ うぐいす)
東京都豊島区西池袋1-18-1 五光ビルB1
電話  :03-3987-0085
メール :info@bakubakukyo.com
地図  :http://www.bakubakukyo.com/shop.html
営業時間:年中無休(年末年始以外)
ランチ  月~日 11:30~15:00
ディナー 月~土 17:30~24:00
日・祝 17:30~23:30
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● FSPRO旬の味を喰らう会のご案内——————————-■□

■ FSPRO旬の味を喰らう会「房州 千倉 白子 定置 三昧」のご案内

先日、イタリア・プーリアに行って参りました。FSPROメンバーの大橋さんと
ジョバンニさんのお二人にコーディネートしていただき、イタリア南部プーリ
アの素朴な自然と食を堪能してまいりました。連日、夜11時ころまでの夕食で
ちょっと体格が良くなりすぎました。プーリアはイタリアのブーツ形のヒール
の部分で、海に囲まれた半島でお魚がおいしかったのです。私が昔住んでいた
カリフォルニアによく似た雰囲気で、ワインとお魚が最高でした。料理も脂っ
こくないので健康にもよさそうです。

さて、イタリア・プーリアのお魚を堪能した後はやはり日本のお魚を比較しな
くてはいけませんね。今回は東京の近くの房総半島のお魚を食べつくすことに
しました。例によって佃さんの厳選のお魚を用意いたしますので、初めての方
もご遠慮なくご参加くださいね。

以下は佃さんのご案内です。
日本もいよいよ豚インフルエンザが上陸しましたが、かろうじて水際で阻止し
たとのことで、内心ほっとされている方々も多いと思います。これだけ、グロ
ーバルな交流が進む中では、水際での防止は至難の業かと思うのですが。この
豚インフルエンザの「パンデミック」への動きは、なんとなく昔映画で見たよ
うに感じがするくらい、非現実的というか、それが現実というか、そんな感じ
を持たれている方も多いのではないでしょうか。豚インフルエンザを受けて立
つ側としては、やはり栄養と休養を十分にとり、体力を温存していくことが必
要かと思います。

ということで、世の中の事情はすべて食に通ずるということで、今回は高速道
路1,000円乗り放題でにぎわいを見せている房総半島は、千倉の白子という定
置網で漁獲される魚を選ぶことにしました。

この時期、トビウオでしょうね。初夏の使者だそうです。このトビウオの飛距
離たるや400~500mあるという話もあります。海面の空気の流れをうまく利用
しているそうです。海、そして空中を自由に動くトビウオはうらやましい限り
ですが、初夏には旬を迎えますので、それを今回は喰ってやろうと思います。

そして、次に控えし初夏の魚というのは、イサキでしょうかね。上品に脂の乗
ったイサキは、焼き霜づくりなどで食べると、もう絶品です。ほっぺた二つく
らいは、簡単に落ちてしまいます。

また、初夏の魚3番目は、アジでしょう。最近は関アジを含め、さまざまなブ
ランドが作られていますが、房州千倉のアジも美味しいですよ。次には、ヤリ
イカです。旬は、九州では冬から春にかけてだそうですが、房総半島ではそろ
そろ旬も終わりを迎えますが、まだ美味しい時期です。

そして、これまでの一連こだわりですが、マダイはいつまでおいしいかという
ことで、房総で漁獲されるマダイをお願いすることになりました。つい最近、
北海道の根室と稚内で桜が咲いたといわれますが、はたしてこの時期のマダイ
はいかがでしょうか。通説をひるがえす味かもしれません。

その他に、お楽しみの魚があるかと思います。
この機会に、房総半島の初夏の魚介類を味わってみませんか。
なお、時化の時は魚も変わる可能性もありますので、その時はご容赦下さい。

○開催日時:平成21年5月27日(水)午後7時~
場所:莫莫居鶯(ばくばくきょ うぐいす)
〒171-0021 豊島区西池袋1-18-1五光ビル地下1階
TEL:03-3987-0085 *店長 岡添(おかぞえ) 藤代(ふじしろ)
URL: http://www.bakubakukyo.com/
○会費:5,000円

○申し込みは以下のフォームで王まで( oh@sayko.co.jp )お願いします。

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FSPRO版旬の味を喰らう会「房州ちくら白子定置 三昧」に参加をします。
(Food104マガジン読者)
ご芳名
御社会社名
人数
メールアドレス(連絡先)
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● 新店オープン情報 ———————————————-■□

■ 牧場直営の鉄板焼きレストラン オープン

牧場直営の鉄板焼きレストラン Teppan Dining hida が3/30にオープンしま
した。

実家が飛騨牛の牧場を経営、岐阜県から直送のA3以上の飛騨牛と本社店舗が熱
海で旅館を行っており、伊豆の魚介類を市場から直送。店舗のデザインは、旅
館のデザインを手掛けた落ち着いてゆっくりとして頂ける店内を実現。とにか
く極上の飛騨牛と新鮮な魚貝類を存分に召し上がって下さい。魚介類は活け物
を使った拘りを実感して下さい。

○メニュー例
前菜、温泉茶碗蒸し、本日の鮮魚、旬のサラダ、飛騨牛サーロインorフィレ、
活けアワビ1枚、御飯、味噌汁、香の物、デザート

○店舗データ
住所: 東京都港区西麻布3-24-16-西麻布SDビル1階
アクセス:六本木駅から10分
TEL:03-6804-1291 /
営業日・営業時間:ランチ(火~金)11時30分~14時
ディナー(火、水、日)18時~24時 (木、金、土)18時~26時
定休日:月曜日
坪数・席数:25坪、28席

○URL: http://www.hida.biz / info@hida.biz

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● 日本外食ニュース ———————————————-■□

■ スタバ 独自立地なお追求 大学・公園 文化財にも 低価格路線 日本は距離
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=2712&NewsItemID=
20090429NRS0092&type=2

快進撃を続けてきたスターバックスコーヒージャパンが踊り場を迎えている。
消費不振の逆風もあり来店客数は頭打ちに。今期は出店ペース減速の観測も強
まっている。競合各社がそれぞれ「ポスト・不況」をにらんだ戦略にまい進す
るなか、スタバはユニークな立地開拓やマーケティング活動を磨き直し、新規
客の獲得に挑む。

■ カツ丼のアークランドサービス、天丼業態に再参入、主要食材絞り割安に
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=3085&NewsItemID=
20090429NRS0090&type=2

カツ丼の「かつや」を展開するアークランドサービスは天丼業態に再進出する。
13日に東京・赤羽に「天丼屋」1号店を開いたのを皮切りに、2009年中に3店以
上を出す計画。同社の08年12月期は売上高が前の期比11%増の79億円と3期連続
の増収。主力の「かつや」が好調なうちに、2つ目の収益の柱を確立したい考
えだ。

■ ホッコク、「みそ膳」法人FC拡大、2年後、全500店体制に
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.shopbiz.jp/fc/news/32440.html

ラーメン店「どさん子」などを展開するホッコクは、法人フランチャイズチェ
ーン(FC)の開拓を本格化する。これまで主流だった個人FCより多店舗化しや
すいと判断。2年後に全体の店舗数を現在より100店舗多い500店まで増やし、
うち半数を法人FCにする計画だ。

■ 島菜など使い、独自めん4種、与那覇食品、6月追加
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090415c6c1502h15.html
http://okiguru.seesaa.net/article/109219130.html

めん製造会社、与那覇食品(沖縄県西原町、与那覇秀勝社長)はシマナー(島
菜)や島とうがらしなど沖縄の伝統食材を使った独自のめんを相次いで投入す
る。現在、8種類の変わり種めんを製造・販売しており、6月から新たに4種類
を追加販売する。

■ 国産素材のドーナツ、フロレスタ、首都圏進出、7月、直営・FCで路面店
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.shopbiz.jp/fc/news/32439.html
http://www.floresta.jp/

関西で人気の国産素材を使ったドーナツ店「フロレスタ」が首都圏に進出する。
運営会社のマイダス(大阪府豊中市)が7月に直営とフランチャイズチェーン
(FC)の路面店を東京都内に相次ぎ開店。“自然派”に関心の高い消費者に
アピールし、全国展開に向けた情報発信の拠点としたい考えだ。

■ 明治乳業もバター値上げ
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20090428/1025809/

明治乳業は家庭用バターを6月1日出荷分から値上げすると発表した。原料とな
る国産の生乳価格(乳価)が3月1日に引き上げられたため。上げ幅は4.3~5.3
%で、値上げは昨年5月以来、約1年ぶり。

■ 不二家カントリーマアム、看板ビスケット、1枚ずつの商品
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=2211&NewsItemID=
20090429NRS0097&type=2
http://www.fujiya-peko.co.jp/countrymaam/index.html

不二家は5月19日に中判サイズのチョコチップ入りビスケット「テイスティカ
ントリーマアム」3種類を発売する。1枚ずつの単品販売で重量はパッケージ入
り商品の約2倍、チョコチップも大きくした。東日本のコンビニエンスストア
で先行発売する。店頭想定価格は1枚74円。

■ サブウェイ、国産鶏肉使う限定野菜サンド
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.subway.co.jp/press/year2009/news22/

日本サブウェイ(東京・港)は5月20日、期間限定で「“国産”鶏ごぼうサン
ド」を発売する。根野菜を使用するなどヘルシーに仕上げた。カロリーに気を
使う女性客の獲得を目指す。

■ 加ト吉がTOB発表、グリーンフーズ、完全子会社化へ
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090427AT1D2708R27042009.html

加ト吉は約55%の株式を保有する子会社、水産食品卸のグリーンフーズに対し
TOB(株式公開買い付け)を実施して完全子会社化すると発表した。グループ
で迅速な意思決定を行うため。

■ シダックスレストランマネジメントスイーツ事業部茂木栄二氏 フーズWho
2009/04/29 日経MJ(流通新聞)
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=1213

シダックス子会社が運営する洋菓子店「レトルダムール グランメゾン白金」
(東京・港)が、昨年11月に「ベジフル・スイーツ」を発売した。野菜や果物
をふんだんに使った素材感がうけ、常に売れ筋の上位に入る。開発を担ったの
が同社のグラン・パティシエの茂木栄二氏だ。

■ 「美少年酒造」支援の重光産業 「味千」原点守り世界展開、スープなど
日本から 2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://www.shopbiz.jp/fc/news/32844.html

三笠フーズ(大阪市)の事故米転売や裏金受領発覚をきっかけに民事再生法の
適用を申請した美少年酒造(熊本県城南町)。その支援で中核的役割を担うの
が「味千ラーメン」を展開する重光産業(熊本市)だ。大手チェーンに比べ国
内での知名度はやや低いが、実態は外食産業屈指の「グローバル企業」でもあ
る。創業から40年余り、同社の現地化戦略はどう進化をとげるのか。

■ チムニー、病院に定食屋、職員・外来患者に朝昼提供、立地・業態柔軟に
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=3362&NewsItemID=
20090501NRS0117&type=2

居酒屋チェーンのチムニーは病院内に定食屋を出店する。5月に北海道旭川市
の旭川赤十字病院で1号店をオープンする。基本的には昼間の営業でアルコー
ル類は販売しない。居酒屋業界では若者の酒離れなどが原因で、集客面で厳し
い状況が続く。病院内は安定的な集客が見込めることから、今後の本格展開の
実験店としてノウハウ蓄積につとめる。

■ ペッパーフード、出店10店上積み、今期国内47、海外は27
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://www.shopbiz.jp/fc/news/32845.html

ペッパーフードサービスは2009年12月期の国内での出店計画を上方修正する。
従来、国内で主力のステーキ店「ペッパーランチ」などで37店を出店する計画
だったが、10店上積みする。既存店での販売が好調なほか、景気低迷で入居で
きる商業ビルなど物件情報の入手が容易になっているため。出店拡大により、
早期に売上高100億円(08年12月期は71億円)の達成を目指す。

■ ビアガーデン行くなら 友人・家族」8割超す 「仕事帰り」押される
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://www.kirinholdings.co.jp/news/2009/0427b_01.html

ビアガーデンに行くなら友人や家族と。キリンビールが実施したインターネッ
ト調査で、成人男女の83%以上がこんな意識を持っていることがわかった。昨
年の結果に比べると6ポイントの増加で、「仕事帰りにビアガーデン」派は押
され気味。ただ、20代女性は「仕事関係の人と行く」と回答した人が増加傾向
にあり、5割に迫った。

■ 風穴貯蔵酒いかが、松本の酒造3社、今秋メドに販売
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20090423/CK2009042302000004.html

長野県松本市の酒造3社が連携し、自然の冷蔵庫と言われる風穴(ふうけつ)
を利用した日本酒造りに乗り出した。所有者である地元町会などの協力を得て
出荷前に必要な熟成貯蔵の場に活用。新しい日本酒ブランドの育成を目指す。
秋をメドに各社で販売を始める。

■ キリン、豪LNを完全子会社に、成長市場、収益力底上げ
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://www.kirinholdings.co.jp/news/2009/0511_01.html

キリンホールディングス(HD)は同社が46.13%を出資する豪ライオンネイサン
(LN)を完全子会社化することで合意した。買収金額は約2,300億円。完全子
会社化により経営スピードを引き上げ、成長市場であるオセアニア地域での事
業拡大を目指す。

■ 「カルピス」チルド飲料、コンビニ限定、まず関東で
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=218903&lindID=4
http://news.walkerplus.com/2009/0322/3/

カルピスは商品配送や店頭販売時に冷蔵が必要なチルド飲料に参入すると発表
した。看板商品の「カルピス」ブランドの商品を、まず関東地区に投入する。
通常のカルピスよりも生乳成分が多く、まろやかで濃厚な飲み口が特徴。販路
をコンビニエンスストアに限定し、初年度30億円の売上高を目指す。

■ カレー3品1,000円以下、ロイヤルホスト、来月18日から
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=8179&NewsItemID=
20090501NRS0113&type=2

ロイヤルホールディングスはファミリーレストラン「ロイヤルホスト」で低価
格戦略を強化する。6月18日から販売する夏メニューの主力商品のカレーは、
3品を1,000円以内の値付けにする。税抜き88円の低価格サイドメニューも今春
に続く第2弾を投入する。1,000円超が多かった同店の一品単価を下げ、節約志
向を高める消費者を取り込む。

■ カップヌードル、レンジでもOK、日清食品が2種
2009/05/01 日経MJ(流通新聞)
http://www.nissinfoods.co.jp/product/p_2280.html?new=1

日清食品は電子レンジ調理対応の「カップヌードルマイ・レンジタイム」を11
日に発売した。電子レンジで加熱後に、かき混ぜてから再加熱すると、スープ
の食感などを変えることができる。従来の熱湯を注いで調理する方式にも対応
している。

■ ヤマタネ コメ販売の組合 新潟の生産法人とLLP方式で、専門店向け特別米
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9305&NewsItemID=
20090504NRS0113&type=2
http://www.ssnp.co.jp/beibaku/topnews.php?entry=23265

コメ卸大手のヤマタネは、農業生産法人の新潟ゆうき(新潟県村上市)と共同
で、コメなど農産物を販売するための有限責任事業組合(LLP)を設立した。
減農薬、減化学肥料で栽培した特別栽培米を専門店や飲食店を中心に販売する。
生産者と結びつきを強めて特色ある商品の安定的な仕入れにつなげる。

■ 北海道のJA中札内村、枝豆製品を増産、20億円投じ能力2倍に
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/162527_all.html

北海道の中札内村農業協同組合(JA中札内村、山本勝博組合長)は今夏をメド
に、冷凍品など枝豆製品の生産工場を増強する。約20億円を投じ、1時間当た
りの生産能力を現状の約3.5トンから倍の約7トンに引き上げる。風味や安全面
から中国産に代わって需要が伸びる中、スーパーやコンビニエンスストア、学
校給食などへの供給体制を強化する。

■ 北海道、カレイの一種「マツカワ」増殖
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/85354691-1FE6-41B3-9BA3-
264DFDE95933/0/shiryou3.pdf

カレイの一種の高級魚マツカワの増殖事業が北海道内で軌道に乗り始めた。
2008年度の漁獲量は85.5トンと前年度の4.4倍。金額でも3倍の8,500万円とな
った。乱獲などで激減していた漁獲量の安定が見込まれ、地元漁協などはカレ
イの王様を意味する「王鰈(おうちょう)」のブランド名で拡販を目指す。

■ 新ブランド「麓鶏」羽ばたく、佐賀のヨコオ、都内で試験販売
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.pref.oita.jp/10400/chiji/fureai/h19/08/29.html
http://www.yokoo.co.jp/html/company.html

食品メーカーのヨコオ(佐賀県鳥栖市、横尾和浩社長)は、「みつせ鶏」に続
く新しいブランド鶏「麓(ふもと)鶏」を開発し、東京都の食品スーパーで試
験販売を開始した。価格は通常の鶏肉より若干高い程度。横尾社長は「需要が
あれば、今年後半から出荷数を増やしていきたい」としている。

■ イタリア料理で養殖アユPR、生産者ら築地市場で
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://wbs-news.net/pages/user/search/?keyword=%8Eg%82%C1
http://blog.goo.ne.jp/kohobunka/e/cf3ba1bb8dbe026febe6e4d6249cdd19

和歌山県の養殖アユの生産者と東京・築地市場の卸・仲卸業者らが、新しい魅
力を知ってもらおうとイタリア料理仕立てのアユをPRする催しを9日、築地市
場内で開く。6月の釣り解禁を前に需要喚起や販路拡大を狙う。

■ ニンジンの卸値2割安、昨年高騰の反動で
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)

ニンジンの卸値が安い。東京都中央卸売市場・大田市場の1日の卸値(相対・
高値)は、前年同期より2割安い10キロ2,100円。昨年は中国製冷凍ギョーザの
中毒事件を受けて国産ニンジンの需要が旺盛で、4月中旬には平均卸値が前の
年の約2倍に上昇していた。

■ 開発物語――高知県宿毛市、かんきつ類「小夏」(食材最前鮮)
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.asahi-area.com/bk/special/sp05-2.htm
http://203.139.202.230/?&nwSrl=237719&nwIW=1&nwVt=knd

高知県西部に位置する宿毛(すくも)市。JR高知駅から特急列車で約2時間。
漁業と果実を中心とした農業が盛んな街だ。ここで洋菓子店、農家、デザイナ
ー、タウン誌の編集者が集まって地元名産のかんきつ類、小夏を使った食品の
開発、販売が始まった。県も支援に一役買っている。

■ 王将フード、前期最高益、大東社長、インタビュー 東北出店、今期にも
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9936&NewsItemID=
20090504NRS0123&type=2

「餃子(ギョーザ)の王将」を運営する王将フードサービスの快走が続いてい
る。不況で大半の外食企業が苦戦するなか、低価格とボリューム感が幅広い客
層に支持され、2009年3月期の売上高と純利益は過去最高を更新した。大東隆
行社長は今期も前年を上回る既存店売上高を計画。店舗網の拡大に向けて、東
北地方に初出店する方針を示した。

■ すかいらーく、店舗閉鎖計画を緩和、当初比1割少なく、低価格店化に軸足
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.skylark.co.jp/

すかいらーくは経営再建の一環で進めていた店舗閉鎖を、当初計画から1割程
度削減する。閉鎖予定の店舗を堅調な低価格業態へ転換することで営業継続に
つなげる。景気低迷による不動産賃料の低下で、収益が改善する店が増えたこ
とも追い風となっている。閉鎖店舗数を極力抑えることで、景気好転後の成長
余力を残しておきたい考えだ。

■ UCC、国内7工場国際認証、生産履歴、農園まで――缶コーヒー発売へ
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.ucc.co.jp/company/news/2009/index.html
http://www.nationalgeographic.co.jp/campaign/20090205/

UCC上島珈琲(神戸市)はこのほど、国内の全7工場で国際認証「グッドインサ
イド」を取得した。コーヒー農園まで生産履歴をたどれることができる同認証
を取得して、消費者の安心・安全意識の高まりに応える。6月にレギュラーコ
ーヒーで同認証取得をうたった商品を発売し、缶コーヒーなども投入する予定
だ。

■ ワタミ、LED照明導入、まず東京・渋谷店、電力30%削減
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.shopbiz.jp/lf/news/32828.html

居酒屋大手ワタミは店内と厨房(ちゅうぼう)に発光ダイオード(LED)照明
を使った店舗を開発した。従来の既存店と比べて、電気使用量を約30%削減で
きるという。厨房スペースを縮小し、客席数を増やして一坪当たりの収益も向
上させる。東京・渋谷に1号店を出し、効果を見極めながら導入店舗を増やす
構えだ。

■ JT、年5%成長目指す、3年計画、国内3工場閉鎖へ
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.jti.co.jp/investors/index.html

日本たばこ産業は2010年3月期から3年間の新中期経営計画「JT-11(イレブン)」
を発表した。09年度を基点として、年平均5%以上のEBITDA(利払い前・税引き
前・償却前利益)の成長を目指す。生産体制の合理化に向け、国内の3工場を
閉鎖することも明らかにした。

■ 1-3月、ロイヤルHD、営業赤字7,500万円
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.royal-holdings.co.jp/

ロイヤルホールディングスが発表した2009年1~3月期の連結業績は営業損益が
7,500万円の赤字(前年同期は1億4,500万円の黒字)だった。外食事業の営業
利益が4,300万円と前年同期に比べ55%減少したことが響いた。3月から主力の
ロイヤルホストで一部商品を値下げしたが、集客回復にはつながらなかった。

■ 古代米を使用、ピンクの清酒、大阪府大が開発
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.osakafu-u.ac.jp/news/001152.html

大阪府立大学は府内の蔵元と共同で、古代米が原料のピンク色の清酒「なにわ
の育(はぐくみ)」を開発した。抗酸化、抗がん作用があるとされる成分アン
トシアニンを多く含み、甘い飲み口が特徴。生命環境科学部が昨年7月、独自
商品の開発のため設置した「府大発ブランド品開発研究会」の第1弾商品とな
る。今年は教職員を中心に販売したが、来春は一般向けに売り出す計画だ。

■ ロイヤルホスト、80年代メニュー、期間限定で復活
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.showanavi.jp/news/2009/04/1980.php

ロイヤルホールディングスは主力の「ロイヤルホスト」で1980年代に人気だっ
たメニュー3品を、6月11日から17日までの期間限定で販売する。今年3月にイ
ンターネットで実施した消費者アンケートで、復活の要望の強かった上位3品
を選んだ。

■ 日本MC、メタボ対策向け、宅配用野菜飲料
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.megmilk.com/pressrelease/index.html

日本ミルクコミュニティは5月16日、体内に脂肪が蓄積するのを防ぐ効果が見
込まれる天然色素成分「アスタキサンチン」を配合した野菜飲料「アスタキサ
ンチンパワー」を発売する。宅配専用商品としてメタボリック(内臓脂肪)症
候群を気にする40代男女などの需要を取り込む。

■ メニュー値下げ効果薄――消費者の心に響く広告を(ふーど記)
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)

日本フードサービス協会が発表した3月の既存店の外食売上高は前年同月に比
べ3.1%減、新店を含む全店ベースでも1.4%減だった。既存店は4カ月連続、全
店は2カ月連続の前年割れだ。節約志向を強める消費者を前に、各社は相次ぎ
メニューを値下げしているが、客足につながっていない。その一つの要因は、
アピール不足にあるのではないか、と見ている。

■ ハブ、実質27ヵ月連続増収 金鹿研一社長に聞く、手軽な価格、時代に合致
2009/05/04 日経MJ(流通新聞)
http://www.pub-hub.co.jp/to_investor/

英国風パブ「HUB(ハブ)」を運営するハブの業績が好調だ。景気低迷が外食
産業にも影を落とすなか、同社の2009年3月の既存店売上高は3.0%増加。サッ
カーのワールドカップ特需の反動があった07年6月を除けば、27カ月連続で前
年実績を上回った。金鹿研一社長は、業容拡大には「人材育成が不可欠」と強
調。今後も「身の丈にあった成長」を志向する考えを示した。

■ 外食の品質向上 社内資格を推奨 「ビールの注ぎ方」取得者 キリンシティ
3割増 2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7554&NewsItemID=
20090508NRS0085&type=2

外食各社が店頭で提供する商品・サービスの質向上を狙い、社内資格の取得者
拡充に取り組み始めた。キリンビール子会社のキリンシティ(東京・台東)は
おいしくビールを注げる従業員の数を2009年度中に3割増やす。ラーメン大手
の幸楽苑もギョーザやラーメンの調理技術を認定する社内資格を導入した。調
理などの「腕」を付加価値としてアピールし、顧客のつなぎとめを図りたい考
えだ。

■ アークランド、朝食20店に拡大、駅前などでカツ丼類提供
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=3085&NewsItemID=
20090508NRS0086&type=2

「かつや」を展開するアークランドサービスはカツ丼など朝食を販売する店を
増やす。開店時間を早めると、主力である昼食時間帯の直前も客数が増える点
に着目した。トンカツなど既存の食材を使ったメニューを提供することで、運
営コストの上昇も抑えられる。

■ 愛媛の義農味噌、本社工場を集約、みそ5割増産へ
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090415c6b1502i15.html

【松山】みそ製造の義農味噌(愛媛県松前町、田中正志社長)は本社工場を移
転する。12億円を投資し、現在5カ所に点在する事業所を松前町内の1カ所に集
約する。主力商品「伊予のみそ」の県外への販路拡大に伴い、みそ全体の生産
能力を5割増やす。近年力を入れる地産地消型のドレッシングも強化する。

■ サッポロ飲料とポッカ、自販機向け、商品の相互供給拡大
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.sapporo-inryo.jp/CGI/newsrelease/detail/00000052/
http://www.pokka.co.jp/company/news/2009/090430_01.html

サッポロ飲料とポッカコーポレーションは自動販売機で扱う商品の相互供給を
拡大する。サッポロは自社の自販機で売るポッカの商品を2品目に増やし、ポ
ッカはサッポロの商品を扱う自販機の台数を現在比2倍の14,000台に引き上げ
る。自販機の設置台数は全国に約200万台で飽和している。両社共同で販路を
増やし飲料販売を底上げする。

■ 市販の総菜・弁当「週1以上」3分の2、キユーピー単身者調査
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090507-00000004-nkbp_tren-sci

キユーピーは単身の成人男女を対象に行った市販の弁当や総菜など中食につい
ての意識調査をまとめた。全体の3人に2人は週1回以上利用していると回答。
「時間がかからない」「作る手間がかからない」を理由に挙げる人がそれぞれ
7割を超えた。中食が、一般消費者の「食のスタイル」に欠かせない存在にな
っていることが浮き彫りになった。

■ サッポロ、「麦とホップ」3億本超
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.sapporobeer.jp/CGI/newsrelease/detail/00000145/

サッポロビールの第3のビール「麦とホップ」の累計販売量が4月末で3億本
(350ミリリットル缶換算)を超えた。昨年6月の発売以来、11カ月で達成した。
サッポロが同分野で3億本を超えたのは、業界の先駆けである「ドラフトワン」
以来。長期熟成して作った発泡酒に大麦が原料のスピリッツを加え、「ビール
と間違うほどのうまさ」とうたうコクのある飲み口が特徴だ。

■ 食べ放題のイタリアン店、日本KFC、千葉に1号店
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=219183

日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)は新業態のイタリアンレス
トラン「ピザハットナチュラル勝田台店」(千葉・佐倉)を5月20日にオープ
ンする。ピザやパスタが食べ放題のビュッフェ形式を採用し、2,000円を切る
低価格で提供する。値ごろ感を打ち出し、ファミリー層の需要獲得を目指す。

■ スープdeおこげ、ハウス、1品追加
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=219313&lindID=4

ハウス食品は18日、即席カップ入りスープ商品「スープdeおこげ」の新シリー
ズ「ピリッと黒胡椒(こしょう)の酸辣湯(らーたん)」を発売する。ピリッ
とした辛さとまろやかな酸味で、暑い夏にも食べやすいようさっぱり味に仕上
げた。

■ 東洋水産、「ソーキそば」カップめん
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=218977&lindID=4

東洋水産は沖縄の郷土料理ソーキそばをイメージしたカップめん「マルちゃん
縦型ビッグ 沖縄そば」を18日に発売する。

■ デニーズ、890円のメニュー、ランチ限定2品
2009/05/08 日経MJ(流通新聞)
http://www.7andi-fs.co.jp/7fs/index.html

セブン&アイ・フードシステムズは「デニーズ」で5月14日から平日のランチ
時間帯限定の商品二品を販売する。ドリンク付きで890円と、1,000円を切る手
ごろな価格設定にした。

■ 冷凍エビ販路拡大 東邦物産 少量で解凍OK ショクリュー、下ごしらえ済み
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
飲食・小売店に照準
http://suisannet.nsf.tc/view/info_view.php?kind=3
http://www.tohob.co.jp/#

輸入冷凍エビを扱う水産各社が独自ブランドを立ち上げ、販路拡大に乗り出し
始めた。東邦物産(東京・港)が3月から売り出した新ブランドは、少しずつ
解凍できるように冷凍した固まりを従来の半分に小型化。ショクリュー(大阪
市)は産地で下ゆでしたボイルエビ製品の販売を強化している。消費の低迷に
対応し、飲食店や小売業者が取り扱いやすくすることで販売のてこ入れをめざす。

■ JA全農あきた、米粉用米を販売、今秋から、製粉業者に供給
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20090510-OYT8T00936.htm

【秋田】JA全農あきた(秋田市)は、米粉用米を今秋から本格販売する。昨年
試験栽培したうるち米の多収性品種「秋田63号」を今年度1,500トン生産し、
県内外の製粉メーカーに供給する。5年後に8,000トンに増やす計画。生産調整
(減反)の円滑な推進と水田機能の維持の両立を目指す。

■ 中央卸売市場で料理教室、神戸、月10回定例化
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090424c6b2402s24.html

神戸市中央卸売市場は定例の料理教室を場内で始めた。青果物や水産物を扱う
本場(兵庫区)の建物内に常設スペース「中央市場の料理教室」を開設。今後
子どもや成人向けに月10回程度、教室を開く。中央卸売市場が料理教室を定例
的に開くのは珍しい。

■ 滋賀県産品キャンペーン、参加店の6割、取扱量「増加」
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.pref.shiga.jp/g/nosan/oishiga/

【大津】滋賀県が昨年9月に始めた県産農畜水産物の新商品開発キャンペーン
「おいしが うれしが」で、県のアンケートに対し参加店の6割がキャンペー
ンにより県産品の取扱量が増えたと回答した。調査は参加76事業者に聞き53店
事業者が答えた(回収率70%)。

■ 鶏卵卸値反落、前週比5.6%安
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)

鶏卵の卸値が反落した。指標となるJA全農たまご(東京・新宿)のMサイズ加
重平均は8日現在、東京地区で1キロ170円と1週間前に比べ10円(5.6%)下落し
た。前年同期に比べても30円(15%)安い。

■ ブランドを育てる JA北信州みゆき「幻の米」(食材最前鮮)
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.ja-kitashinshumiyuki.iijan.or.jp/
http://www.sanin-k.com/ja-town48.html

長野県北端にあるJA北信州みゆき(飯山市)は、豊富な水や寒暖差の大きい気
候を生かしたコメづくりを続けてきた。10年以上前からコメ流通の自由化に対
応してブランド戦略を進め、コメを扱う米穀店を組織化した。毎年生産量を上
回る注文が寄せられており米穀店の活性化にも一役買っている。

■ 厨房機器の販売 テンポス 出店加速 地方中心に今期5店、中古市場が活況
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.tenpos.co.jp/profile/

新品・中古厨房(ちゅうぼう)機器販売のテンポスバスターズは2010年4月期
から出店を加速する。景気低迷で中古機器の取引が活発になっているため、地
方を中心に出店余地が広がると判断。ここ3年は新規出店を年1~2店にとどめ
ていたが、今期は年5店に増やす。従来に比べ3分の1~5分の1の小型店も展開
し、都心部のすき間を埋める。

■ モスとダスキン、ドーナツバーガー発売、提携第2弾商品
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000009-maibz-ind
http://www.duskin.co.jp/news/2009/0508_01.html

「ミスタードーナツ」を運営するダスキンとモスフードサービスは、資本業務
提携の第2弾となる新商品「ドーナツバーガー」を開発した。モスがドーナツ
状のパティを使ったハンバーガーを、ダスキンがハンバーガー型のドーナツを
それぞれの店舗で12日から期間限定で販売する。双方の割引クーポンが載った
チラシを配布するなど、販促活動も共同展開する。

■ コロワイド、携帯で販促、専用サイトに割引情報
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.supersonic-web.com/index.php/2009/05/11/865/
http://www.colowide.co.jp/corpo/

居酒屋チェーンのコロワイド東日本は携帯電話を利用した販促を始めた。独自
の携帯サイトを開設し、店舗情報やゲームを会員向けに配信する。メニュー刷
新や割引サービスなどの情報を細かく配信することで顧客の来店頻度の向上を
促す。

■ ダイエット食品、ニチレイが発売、おかゆなど女性向けに
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090508-00000020-maibz-ind

ニチレイフーズはダイエットに取り組む女性向けのシリーズ「DIET NAVI(ダ
イエットナビ)」を開発、11日にレトルトタイプのおかゆを、25日に冷凍タイ
プの弁当を発売する。満腹感を得ながら摂取カロリーを抑えられる食品として
子会社のニチレイフーズダイレクト(東京・中央)による通信販売を中心に展
開する。

■ エスビーが焼き豚入りカレー
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.sbfoods.co.jp/press/text/2009/0905aburi_curry.html

エスビー食品はコンビニエンスストア限定で、レトルトカレー「炙(あぶ)り
チャーシューカレー」を発売した。カレーには厚さ8ミリのチャーシューを入
れたほか、豚骨エキスを使用。濃厚な味を好む男性の需要を取り込む。

■ サンヨー食品、夏季限定のカップめん
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.sanyofoods.co.jp/product/product_main.asp?PKG_TYP=%83J%83b%
83v%82%DF%82%F1&BRAND=%83T%83b%83%7C%83%8D%88%EA%94%D4%82%C7%82%F1%82%
D4%82%E8#20090511001

サンヨー食品は夏季限定のカップめん「サッポロ一番 夏限定 塩らーめんど
んぶり トマトとバジルのイタリアンスープ仕立て」を発売した。

■ ラ・フォッリア・デル・ソーレ(ブランチオ) フード新潮流競争力を磨く
2009/05/11 日経MJ(流通新聞)
http://www.del-sole.cc/

老若男女を問わず多くの日本人が関心を持っているダイエット。ただ食事を制
限して体重を落としても、健康面で逆効果となる場合もある。ポイントは必要
な栄養素、特に野菜をしっかり食べること。3月に大阪市の大規模商業施設
「なんばパークス」近くにオープンした「BRUNCIO(ブランチオ)」は、こん
な要望を満たす、野菜を中心にしたバイキング料理専門店だ。

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● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報 ————————■□

■ 韓国「2008年 外食マーケット まとめ その7 韓国コーヒー業界」

1)コーヒー業界
2008年度のコーヒー業界は、不況をよそに二桁の高い成長ぶりを見せた。その
背景には、コーヒーの大衆化が広がり、急速にコーヒーユーザが増加したこと
にあると思われる。そして、供給側であるコーヒーチェーンの経営努力が実を
結んだ結果とも言える。というのも、コーヒーと一緒に食べられるサイドメニ
ューを次々と作り出すことで、敏感なユーザーのニーズをつかんだばかりでは
なく客単価の上昇につながったのである。とくに、健康志向に敏感な女性客を
ターゲットしたサンドイッチや、ケーキなどのデザートメニューは、売上高に
大きく貢献したと見られる。

大手のコーヒーチェーンは、ソウル・首都圏地域の市場飽和により地方都市へ
の出店に転換する傾向が目立つ。また、国内市場に留まらずに海外市場へ進出
するケースも相次いでいる。また、テイクアウト型低価格コーヒーチェーンの
躍進も顕著であった。同業態は、大型コーヒーチェーンより4割から6割ほど安
いという価格競争力と、イニシャルコストが節約できる強みを武器に急速にシ
ェアを拡大しつつある。主にオフィス街、近隣商圏、などに小規模の複合スタ
イル(Shop in Shop)の出店戦略をとっている。

コーヒー業界主要ブランドの売上高と店舗数 (単位:億ウォン)

ブランド名 会社名
売上高 店舗数
07年 08年 07vs08(%) 06年 07年 07vs08(%)
Starbucks (株)Starbucks Korea
1,344 1,600 19.0 233 282 21.0
Holly’s (株)Holly’s F&B
447 671 50.1 130 183 40.8
Coffee bean (株)Coffee Bean Korea
– – – 110 150 36.4
Angelinus (株)ロッテリア
330 650 97.0 91 148 62.6
TOM N TOMS (株)TOM N TOMS
180 360 100.0 71 111 56.3
Pascucci (株)パリグラサン
– – – 41 44 7.3
計 0 2,301 3,281   676 918

出所: 韓国の月刊食堂「月刊食堂」、2009年2月号をもとに筆者作成
注1.Angelinus売上高は、推定値。

1)Starbucks:対比前年21%増加の282店から1,600億ウォン(19%増)の売上高を
達成し、不動の一位座を譲らなかった。昨年は競争力を高めるために取り組ん
だ一年となった。人気のサイドメニューには新しいデザートを積極的に加える
ことで、客単価上昇につながった。 また、顧客サービス満足度向上のために
有料であった無線インターネットサービスを無料に切り換えた。昨年に引き続
き、新規出店50店という積極的な出店計画を立てている。

2)Holly’s:対比前年40.8%増加の183店から 671億ウォン(50.1%増)の売上高
となった。顧客満足度と新規顧客創出のために、映画配給社やOKキャッシュバ
ック(メンバーシップ・ポイント制カード)、などと業務提携(タイアップ)を結
んで割引・優待サービスを実施した。これまでのソウル・首都圏中心の出店か
ら、全国チェーンとしてブランド認知度を拡大するために、地方地域への分散
出店に取り組んでいる。また、マスターフランチャイズ契約によるマレーシア
1号店(2007年)に続き、昨年には2号店を出店させた。今後も国内のみならず、
中国やベトナムなどを視野に入れて海外進出に取り組む計画である。

3)Coffee bean:店舗数は、対比前年36.4%増加の150店となった。同ブランド
の強みは、メニューのバリエーションにある。コーヒーメニューのみならず、
低カロリーのサンドイッチ類が豊富で美容に敏感な20代の若い女性から高い支
持を受けている。今年は全国チェーンとしてのブランド認知度を高めるため、
地方の主要都市に新規店舗を50店舗出店する計画である。

4)Angelinus:対比前年62.6%増加の148店から650億ウォン(97%増)の売上高と
なった。同ブランドは、顧客満足度向上および潜在顧客の確保のために広告や
マーケティング活動に積極的に取り組んでいる。昨年は、異業態との業務提携
を締結してセットメニュー割引や共同キャンペーンの実施など、様々なプロモ
ーションを手がけて来た。また、コーヒー以外にも多様なお茶とサイドメニュ
ーを増やすことで差別化を図った。今年の新規出店は100店を計画している。

5)TOM N TOMS:対比前年56.3%増加の111店から360億ウォン(100%増)の売上高と
なった。昨年は、ブランドイメージを確立するため、映画やコンサートなどの
ような文化コンテンツを取り入れたマーケティング戦略に取り組んだ一年とな
った。今年度からは、全国コーヒーチェーンを目指して首都圏中心の出店戦略
から地方都市中心へ出店戦略に転換する。同ブランドは、昨年シンガポール1
店、中国上海に2店、など、積極的に海外進出に取り組んでいる。今後、豪州
のシドニーとマレーシアにも進出する計画である。

6)Pascucci:対比前年7.3%増加の44店となった。イタリアン・スタイル・コー
ヒーがコンセプトである同ブランドは、「韓国で味わうイタリアンコーヒー&
文化」をキャッチフレーズとした様々なプロモーションに手掛けている。たと
えば、イタリアンのデザートである「ティラミス」と「カフェラテ」をセット
にしたメニューを取り入れるなど、あらゆるところに「イタリアン」を強調し
ている。今年は、大型店舗を中心とした積極的な出店戦略から固定費用削減や
費用管理など、収益性を優先した経営体制を見直す計画である。

李美花
筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、
米日韓におけるフランチャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指して
いる。
その他、日本では「飲食店経営」執筆した。韓国では「外食経営」等に執筆し
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
学業の傍ら、韓国外食企業の研究や交流もしている。韓国進出を計画なさる方
は是非ご相談ください。
筆者連絡先 mihwalee@hotmail.com

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● 米穀情報報 —————————————————■□
※この情報は、米穀データバンクのご協力により、「米穀市況速報」(日報)
から、一部記事を要約したものを掲載させていただいています。(月1掲載)
記事・図表の無断転載・引用を禁止します。

■ 6月中旬から新潟コシのセール拡大へ(卸)

6月中旬から大手量販店において、新潟コシのセールが拡大する見込みだ。店
頭価格は5キロ1,780~1,980円が想定され、西日本地区では10キロ企画も打た
れる模様。米卸と量販店による商談で決められたもので、2千円台主体の展開
が続いていただけに、販売進度の促進を期待している。

首都圏大手A卸では、「4月下旬に行った価格交渉の場で、5キロ1,780~1,880
円を提案し、了承された。秋口までの在庫をシミュレーションしたところ、新
潟コシが相当に重くなることでの対応だ。タイミングを逃した感触は否めない
が、値下げによる出荷ペースのアップを期待したい」という。

西日本の大手B卸でも、「当社を含め多くの卸が新潟コシの在庫放出に動いて
おり、全国展開の量販店を中心にセールが拡大していく流れにある。今回の商
談が店頭に反映されるのは40日から60日先なので、6月半ばから新価格が浸透
していく見通し。逆に新潟コシが値下げに走ったことで、福島、長野、北陸3
県コシは企画が通りづらくなった。今後の焦点は、新潟以外のコシがどれだけ
の下げ幅を出すかだ」としている。
(2009年5月12日)

■ 発芽米売上36億円、前期比4.6%減(ファンケル決算)

(株)ファンケルはこのほど、21年3月期の決算短信を公表した。発芽米事業
は、売上高35億71百万円(前期比4.6%減)。

概要は、「コンビニのおにぎり・弁当などの業務用は拡大したが、通信販売が
客の減少により不振だった」としている。損益については、その他事業として
まとめられており、営業損失は「発芽米事業などの損益が改善した」ことで9
億81百万円、前期に比べ4億3百万円縮小した。

なお、連結の業績は売上高980億4百万円(1.4%減)、当期純利益26億62百円
(27.9%減)。
(2009年5月8日)

■ 「コシBL」ロゴマーク使用制度を創設(新潟県)

新潟県は、県産コシヒカリBLをアピールするため検討会で決めた「新潟オリジ
ナルコシヒカリ」のロゴマークについて、希望する生産者や卸売・小売業者に
使用を認める制度を創設した。5月1日から受け付けを開始している。

県産コシBLであることがトレース可能なことが条件で、希望者の申請に基づき
県が審査し承認する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用でき
る。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備が必要で、その資料は3
年以上の保存が求められる。

ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。使用の際に必要な経費は使
用者負担。使用者は県のHPで公表されるほか、違反者した場合は承認を取り消
し公表する。

また、同県では21年度の新潟米モニターを5月1日から29日まで募集している。
消費者の声を生産に反映する仕組みづくりの一環として、首都圏で販売されて
いる新潟コシヒカリなどを対象に、品質や食味の評価と、表示状況の調査を行
う。募集人数は20名。
(2009年5月7日)

■ 米粉、飼料向きの「ミズホチカラ」開発(九沖農研)

農研機構・九州沖縄農業研究センターはこのほど、米粉や飼料用米向きの多収
品種「ミズホチカラ」(西海203号)を開発したと公表した。

福岡県では、飼料用用途として21年度から作付が始まるほか、熊本県では米粉
パン等の用途向けにも普及が見込まれる。同センターでは、穀物高騰を背景に
低コスト生産が可能な多収穫品種の育成を目指し、JAふくれんで飼料用米とし
ての適性試験、熊本製粉(株)と共同研究で米粉利用への適性試験を行ってき
たという。

「ミズホチカラ」は、「奥羽326号」(韓国の多収品種・密陽23号と日本の多
収品種・アキヒカリの交配後代)と「86SH283長」(韓国の多収品種・水原258
号と台湾の多収品種・台農67号の交配後代)の交配。

玄米の見かけの品質は、白未熟粒が多いため不良。米飯の食味も良くないため
通常の主食用には適さないが、パンのふくらみが良く、腰折れ(焼成後変形)
が少ないなど加工適性がある。命名の由来は、「水田で力らを発揮する多収品
種」を表す。
(2009年5月1日)

○株式会社米穀データバンク:民間のコメ調査会社。生産・流通・市況など
コメに関する情報の提供を行っている。
○問い合せは、ricedata@japan-rice.com
○ホームページ「日本のコメ市場」http://www.japan-rice.com/main.htm

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● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 大和実業(株)5つの新業態を開発、7月までに順次出店

大和実業(株)は、サントリービア&スピリッツ(株)営業推進第1部グルメ
開発チームの協力を得て、既存業態とは違う5つの新業態を開発し、5月~7月
に順次(神戸2店、大阪1店、東京2店)出店します。まずは5月ゴールデンウイ
ーク明け、神戸に2業態2店舗をオープンします。両店とも、20代、30代の男女
をターゲットとし、斬新なデザインと新しい料理やお酒の楽しみ方の提案を通
じ、長く愛される店舗を目指します。

○神戸2店のご案内

店名:産直野菜と囲み料理「大地がごちそう」 担当:小川
開店日:5月12日(火) 17時 グランドオープン (11日プレオープン)
所在地:神戸市中央区北長狭通2-12-10西村ビル1F
TEL:078-331-3621
営業時間:日~木17:00~23:00 金・土・祝前17:00~24:00
設計管理:神谷デザイン

大地がごちそうの店名そのままに、大地そのままを食べつくしてしまおう。自
然からいただいた恵みをお客様に存分に召し上がっていただこう。そんな想い
を込めた、「産直野菜」と「囲み料理」をテーマにしたお店です。

兵庫県の六甲、丹波、明石、豊岡地域の中心とした、大地の恵みたっぷりの産
直野菜と、銘柄豚の旨みを堪能していただけるメニューを取り揃えています。
合せて、キャロットミルクやパンプキンネクターなど野菜を使ったオリジナル
カクテルや、こだわりの有機ワインもお楽しみ頂けます。

店名:「Beer Bar TUBO」(ビアバル トゥーボ) 担当:藤本
開店日:5月18日(月) 17時 グランドオープン (16日プレオープン)
所在地:神戸市中央区下山手通 2-11-5 ホテル ザ・ビー1F
TEL:078-392-7002
営業時間:月~木17:00~24:00
金・土・祝前17:00~26:00 日祝17:00~23:00
設計管理:C.DA

スペイン版のビアホール (セルべセリア) をモデルとして、日本でも気軽な
酒場として人気のあるスペインバルの要素を合わせもった、若者スタイルの新
しいコンセプトのお店です。

こだわりの生ビール各種や、オリジナルビアカクテル、オリジナル機材から抽
出したキンキンに冷やしたマイナス15度の極冷スピリッツ&ウイスキーなど豊
富なドリンクと一緒に、タパスやスペイン土鍋料理をお楽しみいただけます。
店名の「TUBO(トゥーボ)」とは、スペインのビアホールで使用されいる細長
い生ビールグラスのことです。

○URL: http://www.daiwa-j.com/

本リリースの詳細は
http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200904302575
株式会社共同通信PRワイヤー

△▼△▼△▼△▼△▼△

● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ ハンバーグ 色々

最近は、ファミリーレストランやファストフード各社が大型のハンバーガーや
特徴のあるハンバーグステーキを売り出していますね。関西の行列のやらせで
話題になったマクドナルドの大型ハンバーガーのクオーターパウンダーを筆頭
に、大型ハンバーガー、美味しいハンバーグが続々と販売されていますね。先
日もメールでハンバーガーの話をしていた後、うっかりマクドナルドの前を通
りかかりクオーターパウンダーを食べてしまいました。私は昔、マクドナルド
で働いていた時にクオーターパウンダーの導入で毎日、クオーターパウンダー
を何十枚も食べておりましたので、もう食べまいと思ったのですが、やっぱり
大型のクオーターパウンダーは美味しいですね。マクドナルドの通常のハンバ
ーガーは45g、クオーターパウンダーは113gです。

何故、中途半端なg数かと言うと、米国は重量の単位にポンドを使っているか
らです。1ポンドは453gで、レギュラーのハンバーガーは1/10ポンド、つまり
45gとなるわけです。クオーターパウンダーは1/4ポンドなのです。マクドナル
ドで使っているバンズ(パン)の大きさも、肉の大きさ、重量も、特別なもので
はありません。米国の標準サイズなので、米国の食品スーパーに行けばバンズ
も、ミートパティも買うことができます。それを買って公園のバーベキューコ
ーナーに行き、炭火で焼き上げ、味付けにサウザンアイランドのドレッシング
をレタスにかけるとバーガーキングのワッパーの味です。

クオーターパウンダーはケッチャップとマスタード味ですが、ミートパティー
に醤油をかけてご飯と一緒に食べると結構おいしいのです。卵焼きを一緒に食
べれば最高です。昔、ミートパティの工場で連日クオーターパウンダーを焼い
ていた時のことです。バンズがなかったので、昼ごはんに困って社員食堂から
ご飯とみそ汁を取って、クオーターパウンダーのミートパティを山盛りにして
食べたことがありますが、醤油があの牛肉の脂っこさを消し去って美味しいの
です。マクドナルドもご飯とみそ汁を一緒にだしてくれるともっと売れるので
はないかと個人的には思います。

ちなみに、先日イタリア・プーリア旅行に行って、現地の肉屋さんの経営する
バーベキューレストランでたらふく肉を食べました。味付けは基本的に塩コシ
ョウとチーズですから、飽きてきます。賢い同行者の方はさっと醤油のパック
を差し出してくれました。肉の味が引き立っておいしかったですね。海外旅行
には醤油のパックが必需品です。それに、ワサビをつけるとさらに肉がおいし
くなりますね。

ご飯とあうハンバーグステーキと言えば、ファミリーレストランの定番ですね。
最近はファミリーレストランも個性的なハンバーグステーキを出しています。
ハンバーグステーキは米国にもあると思われがちですが、米国にはない日本独
特の料理です。米国のひき肉料理は型にひき肉を入れて焼き上げるミートロー
フになります。焦げ目をつけずふんわりと焼き上げるのです。

さて、ハンバーグと言えば最近のガストのチーズ入りハンバーグが美味しいで
すね。先日、ガストの新商品チーズinハンバーグの記事を見て食べたくなり久
しぶりに訪問しました。すかいらーくは創業社の横川家からファンドの傘下に
入り、商品開発などを統合しており、その成果として、チーズinハンバーグが
誕生したそうです。その新製品とテレビコマーシャルの放映で好調と聞き訪問
したのです。

https://www.gaisyoku.biz:6009/pages/data/data_news.cfm/11/1983
http://archive.mag2.com/0000263446/20090206110000000.html
http://www.nicomimi.com/play/sm5516632

従来のガストのハンバーグの製法とは異なり、バーミヤンのスタッフから中華
饅頭の包餡機を使ってはどうかとサジェストされ採用したようです。チーズin
ハンバーグの価格は628円です。以前よりホールのスタッフも増えサービスと
サービス速度は格段に速くなりました。

テーブルに置かれたチーズinハンバーグにナイフを入れると、中からチーズが
とろーりと溶けて出てきます。熱々でおいしいですね。ハンバーグの上にチー
ズを乗せるよりもとろーりと溶けて肉の味を引き立てます。

包餡機はたぶんレオンの火星人でしょう。以前からハンバーグを火星人で成形
すると柔らかくておいしいといわれておりました。今回は餡の代わりにチーズ
ですからぴったりですね。
レオン 火星人 ハンバーグ
http://www.rheon.com/product_b_cn_f.htm

ハンバーグの肉に関しては日米の嗜好の差が大きいですね。米国系のハンバー
ガーはビーフ100%が基本で、挽肉の大きさはやや粗めです。マクドナルドのク
オーターパウンダーは1/4ポンド約、113gで、通常の1/10の2.5倍の重量ですか
ら、火が通りにくいのです。その対策として成形機はフォーマックスというエ
アーで柔らかく打ちぬく機械を使います。

以前はブリッジという成形機でしたがクオーターパウンダーを販売する際に、
焼きむらの問題を抱え、成形機を変更しました。
フォーマックス Formax
http://www.formaxinc.com/en/home/
ブリッジ Bridge patty machine
http://www.bridgeonline.com/patty_formers.shtml

また、それだけでは焼けむらが解消しないので、脂分を増加し、かつ成形後の
肉にスパイクをかけて火どおりがよくなるようにしました。以前のフラットグ
リドルでは焼成に4分半もかかったので、クラムシェルグリル(上下の鉄板で
焼く)を開発したのです。

バーガーキングは米国人の好きな炭火焼ハンバーガーの味を目指して、コンベ
アータイプのガスブロイラー上下の火で焼きあげます。マクドナルドのクラム
シェルグリルはこのバーガーキングのブロイラーにヒントを得て開発したので
す。

バーガーキングのブロイラーの製造業者の一つNieco
http://www.nieco.com/home.php
マクドナルドのクラムシェル製造業者のGarland
http://www.garland-group.com/?xhtml=xhtml/gar/us/en/homepage/
default.html&xsl=homepage.xsl

このクラムシェルグリルやバーガーキングのブロイラーで日本のハンバーグス
テーキを焼こうとしたことがありますが、全く焼けません。クラムシェルグリ
ルの場合、上下の鉄板にぴったりハンバーガーパティが接触しないと焼けませ
ん。そのため、成形後のハンバーガーパティは完璧に平らでないといけないの
です。成型時のハンバーガーパティの温度、コンベアーのスピードなどの調整
が大変でしたし、成形後の冷凍速度も大事でした。

また、バーガーキングで使用しているブロイラーは上下から直火で焼きあげる
のですが、その温度が高すぎて外側は真っ黒になるのに、中には火が通らない
という問題を抱えました。米国の100%ビーフのパティにはスパイクが入って、
薄いため、火の通りが良いのですが、日本のハンバーグパティは厚いし、混ぜ
ものも入っているので焼けないのです。

すかいらーくがガストを開発する以前は、グリドルで両面に焦げ目をつけた後
オーブンに入れてゆっくり火を通していました。それでは時間がかかるので、
ガストは上下から高温の温風を吹き付けるエアーインピンジメントオーブンを
採用したのです。高温の温風で焼き上げるのは日本のハンバーグステーキの肉
質にはぴったりだったのです。
http://www.lincolnfp.com/

と、クオーターパウンダーとガストのチーズinハンバーグを食べながら新聞を
見ていたら、食肉加工業界に巨大な黒船が参入するではありませんか。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090310AT1D0908E09032009.html
よりの抜粋

スターゼン、日米2社と食肉加工の新会社 日本マクドナルド向け
食肉卸大手のスターゼンは9日、米食肉加工食品大手のOSIグループ(イリノイ
州)など2社と合弁で、ハンバーガー用の肉の加工会社を設立すると発表した。
新会社は約20億円を投じて愛媛県内に新工場を建設する。主に日本マクドナル
ド向けに、西日本地区での原材料の安定供給体制を整える狙いだ。4月に設立
するのは「オレンジ・ベイ・フーズ」。資本金は約5億円の見込みで、OSIが40
%、スターゼンと食品製造の西南開発(愛媛県八幡浜市)がともに30%を出資す
る。新会社の本社は西南開発と同じ八幡浜市に置く。

西南開発は73年からマクドナルド向けのパティを生産している老舗です。明治
屋グループ向けの食品加工もしており、食品加工の老舗ですが、明治屋グルー
プの弱体化で企業体力が落ちていたようです。マクドナルド向けにはミートパ
ティだけでなく、アップルパイなども供給していたことがある技術力のある会
社です。

スターゼンは元ゼンチクという国内最大手の食肉卸売会社でマクドナルド向け
に日本で最初にフォーマックスを導入した大型工場を千葉に作ったことがあり
ます。

OSIグループは世界17カ国に42工場を持つ世界最大規模の食品加工会社です。
マクドナルドが本社にあるシカゴに工場と本社を構えていて、昔からマクドナ
ルドの首脳陣とは深い絆に結ばれ、マクドナルド海外進出に伴い世界的な展開
をしています。

OSIのマクドナルド専用のシカゴ工場は入口にマクドナルドの看板を掲出し、
その巨大な規模には驚かされます。私は昔、マクドナルドで運営統括部長と機
器開発部長を兼任していた時に、商品開発のためによく訪問したことがありま
す。その頃のOSIの社長はまるでマフィアのボスの様に葉巻を片時も離さない
人で、どすの利いた声で「兄ちゃん、何か美味いもの食いに行こうか?」と連
れて行かれたのが、シカゴ・ダウンタウンのモートンズでした。それ以来、モ
ートンズのファンになってしまいました。
http://www.mortons.com/

米国の食肉市場はある人脈がコントロールしており、世界ネットワークでビジ
ネスをしています。しかし、日本の食肉市場は独特のマーケットと人脈に支配
されており、外部からの参入は難しかったのです。それがなんと米国からOSI
が参入するとは驚きです。

昔、日本マクドナルド創業者の故・藤田田氏が、日本の肉が高いので米国から
子牛を輸入して温暖な沖縄で飼育しようと新聞発表した翌日から、自宅を怖い
方に囲まれ、あわてて撤回し、引っ越しをして、それ以来、自宅を公開しなく
なったことがあります。あの豪胆な故・藤田田氏でも相当怖かったくらいに、
食肉の取り扱いは難しい世界です。

こんな、情報を頭にいれて、マクドナルドのクオーターパウンダーやバーガー
キングのワッパー、ガストのチーズinハンバーグを食べ比べるのも一興ですよ。

http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090310/30959.html
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000903100002

OSI

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西南開発
http://www.seinankaihatsu.co.jp/company/index.html
スターゼン
http://www.starzen.co.jp/

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