weekly Food104 Magazine 2023年2月15日号

メルマガバックナンバー

このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社

有限会社清晃(せいこう)が提供しております。

https://www.food104.com/発行人の王利彰は、

その他に2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、

新しく発足した人間科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。

2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、

F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えておりました。

立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、

韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、

会津大学・短期大学等でも非常勤講師をしておりました。

2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策を月刊厨房に1年間記事投稿したのでご参考ください。

● 世界・日本各地の食情報

● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー

● 食ビジネスニュースリリース

● 王利彰のレストランチェック

● 日本外食ニュースと米国外食ニュース

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● 世界・日本各地の食情報

1)食の宝庫九州から上田さんです

【小さなケーキのテーマパーク】

年金受給も近い年齢になってくると、世間の流行に乗らないように偏屈になってしまい、いわゆる映えスポットというのは避けて通る、もしくは敢えて無視するという、意固地なジジイ化している自分に気づきます。若い子にすれば、既に終わっている感じがするかもしれません。

だって、洋風に飾られたケーキ屋さんでショーケースから好きなケーキを買って、コーヒーを頼み、敷地内の小さな小部屋でキャイキャイと写真を撮るとか、やっぱり変なおじさんでしょう。

居酒屋とか焼鳥屋とか、沖縄料理屋とかが集まっている「新鳥栖道の市場」。以前も書きました、年明けのイベントもグイグイ来て行列が出来ている食のテーマパーク。

ここのレポートなら、まあオジサンらしくて良いなあとなるのですが、その市場のすぐ隣に、気になる店を見つけてしまった訳です。

パティスリー・アンジェ・ココ

http://angecoco.info/

ビジュアルから入ってしまいましたが、平日昼間の駐車場がほぼ満車、人気を集めているのは、そこで分かります。

外観は、ヨーロッパの古いムラの民家風、中に入ると、ショーケースに各種ケーキが並んでいます。ホールのもの、カットしたもの、焼き菓子、チョコレートが並びます、ジェラート、ワッフル、チーズケーキ、タルトは別棟。通販もやっているバターケーキも別棟。

さらに店を囲む様に、小屋が並び、カフェとして利用できるのです。ケーキと同時に、飲み物を注文して、テラスかカフェでゆっくり過ごせるのです。

店内は写真撮影禁止でしたが、小屋の中は撮り放題、映えまくりです。おそらく店舗内は他のお客さんが映ると不愉快になることもあって禁止しているのでしょう。お店のホームページで、店舗の様子は様々観ることができます。

小さな敷地にぎっしり詰め込んでいますが、ここまで徹底してテーマパーク化できるのも地方都市ならではだと思います。

【プロフィール】

上田和久

kazz@studiowork.jp

スタジオワーク合同会社 代表

1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。

国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター

上田和久 facebookは

https://www.facebook.com/kazz.ueda

経歴と仕事分野     

 厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。

 主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。

 具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。

 食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。

2)FBプロデューサー日記 251回目

地域振興プロジェクト@HCJ2023

東京ビックサイト 東8ホールにて、2月9日10日に開催された日本能率協会、LINKEDCITYが主催する「地域振興プロジェクト つなぐ、つながる、まちづくり」

たくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございます!

デジタル実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていきながら、世界と繋がっていくことを目指す「デジタル田園都市国家構想」。

その実現に向け「産業DX」「観光DX」「人材DX」の軸で 、LINKEDCITY参画企業が集まり、「食と農 観光産業」ブースのトークセッションを行いました。

「農業」と「観光」は、あまり繋がりがない分野だと捉えられがちですが、「地方発」「地産地消」など、都市部にはない個性のある「地域」の魅力が認識され始めています。

SDGsなど持続可能な社会の実現に向けた取り組みが企業にも、個人にも求められていることを踏まえると、「自然栽培」「オーガニック」な作物を育てる農園、農家の存在は、地域にとって魅力的な観光要素になります。

そして、食と農で観光産業を活性化させていくためには、DX化で情報や技術のバリアフリー化が必要になってきているのだと、今回の展示やトークセッションを通して、さまざまな視点で学ぶことができました。 

・地域振興プロジェクト

https://jma-hcj.com/lp/regional_promotion/

「国産有機農作物等バリューチェーン構築推進事業とは」

「国産オーガニック米粉の開発と米/米粉/グルテンフリー市場の可能性」

合同会社ノコノコ 中川美陽子様

有機農家と有機栽培された作物を使いたい人とを繋げる支援を行う中川さんのお話の中で、それぞれが各自で行うのではなく、繋がりを持つ方がプラスに働いていくというお話を聞かせていただきました。

大阪市内で10年以上開催しているファーマーズマーケットを始め、生産者の「思い」のある商品を繋げた輪が広がり、アクションが広がる。このプラスの連鎖が、販路の拡大にも繋がっています。「今が良いだけではいけない」という視点が重要です。

また、国内においてお米の「粒」の形での需要の減少などにより、「米粉」を加工する業者が増加しています。和菓子やパンに加え、洋菓子でも米粉を使用しているものが増えてきていますが、これは、料理に合う米粉の品種や挽き方が進化することで、目指す食感や味わいの実現が可能になってきているから。

健康志向によって「グルテンフリー」もトレンドになり、米粉の需要も拡大していますが、元々の「お米」の需要とのバランスを考えることも必要なのだと実感しました。

全国の無肥料自然栽培に取り組む新規就農とこれから切り替える農業者の育成」

一般社団法人日本SDGs農業協会 代表理事 照沼勝浩様

有限会社サン・スマイル代表取締役 松浦智紀様

「オーガニック」「有機JAS認証」など、SDGsに則った農業の第一人者である、茨城県で「有機栽培」で育てた「さつまいも」「干し芋」の販売を行う照沼さん、無添加自然栽培の商品の流通を行う松浦さんのお話の中で、「農福連携(農業×福祉)」についてが特に印象に残りました。

障がい者を雇用するにあたり、福祉施設は下請けになってしまうことが多いという現状に対して、「自然栽培」に取り組む農園が障がい者を受け入れることで、双方に様々な効果が生まれるのだそうです。

例えば、農薬を使わない「自然栽培」だからこそ、障がい者が誤食してしまっても大丈夫なこと、肥料に価格変動が起きても影響を受けないこと、その地域の水質や自然環境が改善されることなどがあります。

さらに、障がい者、特に自閉症の方が野菜の「いのち」と触れ合いながら育てる過程で、症状が改善していく傾向も見られるのだそうです。もちろん、野菜を育てる「技術」「指導」は必要ですが、育てる時の「思い」「ハート」も大切なのだと学ぶことができました。

「有機農作物と有機加工工場を繋ぎ、魅力的な有機のお菓子を作ろう」

アルファフードスタッフ株式会社 常務取締役 Biokashi Founder 浅井紀洋様

「オーガニック」という言葉を、商品に対する「付加価値」ではなく、「サステナビリティ」の観点で捉え、「オーガニック×持続可能性」で、未来を考えるアルファフードスタッフでは、ナッツやドライフルーツを始め、約140種類のオーガニック商品を輸入し、家庭用サイズや量り売りの形で販売を行っています。

さらに、オーガニックの素材を、有機JAS認定を受けた提携工場で「オーガニックなお菓子」にするための企画、開発も行っています。

「オーガニックなお菓子」を作るためには、工場にも認定が必要です。「今」食べる人の笑顔だけでなく、「未来」で食べる人も笑顔でいられるようにするために、人にも、自然環境にも優しい商品の開発に取り組んでいる浅井さんのお話でした。

東京で、東京の米づくりを応援する

東京お米サロンは、東京の米づくりを応援しようと、有志のスタッフによって始まりました。

その舞台は、東京・国立にある西野農園。代々400年続いてきた専業農家で、現在は13代目の西野耕太さんが農園を守っています。

“西野さんが米づくりをやめてしまったら、東京から米づくりが消えてしまう”…そうはさせまいと、地域の人々や企業を巻き込みながらさまざまな取り組みをしてきており、まもなく1年が経とうとしています。

この1年間で、東京の米づくりについて学ぶオンラインイベントや、田植えや稲刈りといったリアルのイベントを組み合わせて、ほぼ毎月イベントが開催されました。

西野農園はJR南武線・谷保駅から徒歩約10分。1日で行って、体験して、帰ってくることができます。東京都内という身近な場所で、東京の米づくりを守るために取り組んでいる農家さんと交流し、米づくりを知り、応援し、伝えるきっかけになるということが、素晴らしい点だと思いました。

「地域振興プロジェクト」全体を通じて、 “人とのつながり・縁” のもつパワーを実感しました。東京お米サロンをきっかけに米づくりをする人・応援する人の縁を広げ、一緒に守っていきたいと思います。

3月5日(日)AMは、1年目の総まとめと2年目のキックオフ「東京お米サロンの会」が赤坂で開催されます。東京お米サロンのホームページから、ぜひチェックをお願いします!

https://www.tokyo-okome.com/

【プロフィール】

石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)

food field creative

facebook  https://www.facebook.com/ffcnippon/

HPとblog  http://ffcnippon.com/

 東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」開業を担当、王先生と最適厨房研究会などで仕事でご一緒させていただきました。

お客様へのプレゼンや、HCJなどの展示会では、有名なシェフの方にご出演いただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。

 2015年秋に東京ガスを早期退職制度で円満退職し、現在はフリーランスのフードビジネスプロデューサーとして8年目、おかげさまで活動の幅を広げています。リケジョとしての能力を活かし、厨房機器メーカー、フランス料理界、東京都や北海道、鹿児島県などの生産者支援や、オーガニック農業の推進、観光、料理、厨房業界のPRに幅広く取り組んでいます。

 最近はインターン生の指導が楽しくて、4大学、2専門学校で産学連携プロジェクトや講義をさせて頂いています。

LINKED CITY (産業DX・観光DX・人材DX)

東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター販路開拓ナビゲータ

農林水産省 国産有機農産物等バリューチェーン構築推進事業 構成員

観光庁 インバウンドの地方誘客のための専門家(食と農)

MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」

全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長

全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員

フランス料理文化センター アミティエグルマンド 会員

ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会 幹事

立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長

立教大学観光クラブ、校友会企画委員

調理技術教育学会 会員

一般社団法人 日本商環境デザイン協会 正会員

深沢アート研究所 マネージャー

東京お米サロン

3)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第317回

東京から日本人のイタリア料理人とソムリエさんがプーリアの食文化を学びに来訪中です。

南北に細長いプーリア州の端から端まで12社のワイナリーを訪問しました。

1950年以前には地元で消費されるワイン以外全てバルクで北イタリアやフランスに販売されていたプーリアワイン。ボトリングされたプーリア産ワインが他地域へ進出するようになった歴史は短いと言えます。農家だった初代から引き継いで現在会社を率いているのは3代目、もしくは20代-30代の4代目という会社が多くあります。

プーリアのワイナリーの形態としてはぶどう生産農家の協同組合が醸造所を所有するワイナリー、自社所有の畑のみのブドウからワインを作るワイナリー、自社所有プラス他者からブドウを購入して作るワイナリーなどがあります。

他地域のワイナリーがプーリアの畑を買い上げてワインを作っているケースも多々あります。いずれにしろプーリアの変化に富んだ土壌と気候、強い太陽の力はワインになるブドウが育ちやすい環境であることは間違いないのです。

ワイナリーによってイタリア国内販売と輸出の割合が半々というところもあれば90%以上が輸出という会社もあります。

郷土の食文化が強く残るイタリア、特にプーリアの農村部では毎日の食事のお供は地元のバルクワイン。伝統的にはワインそのものを楽しむというより食事の一部という意識です。

流行りのクラフトビールやクラフトジンなどの消費も上がっていますが、食中酒としてはやはりワインです。もちろん国内でも各地の土着品種のワインが並ぶ都市部のエノテカ(ワイン専門店)やワインバーでは世界的に高い評価を受けているプーリア産ワインも多数取り揃えていますが、地元でしか飲めないバルクワインもなかなか捨てたものではありません。

日本に輸入されているプーリア産ワインの種類も増えています。一番有名なのはプーリアのほぼ全土で作られるプリミティーヴォでしょう。これは果実味が強く飲みやすい赤ワインです。アメリカではジンファンデールと呼ばれているものと同品種のブドウです。またボディもタンニンもしっかりした長期熟成のできるネーロディトロイアという品種はプーリア北部で作られます。

そして、プーリアワインの中でも私が個人的に超オススメしたいのは、イタリア随一のヴァラエティを誇るプーリアのロザートワイン(ロゼ)です。ブドウ品種によって色も味も香りも様々。肉にも魚にも日本食にも合うロザートが必ず見つかるはずです。特にこれから桜の季節、お花見の宴にはぴったりです。

大橋美奈子 Facebook

https://www.facebook.com/minako.ohashi

メール・アドレス

minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。

 そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。

https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。

 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア

http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール

http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア

大橋美奈子

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● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー

 読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。

 このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので、ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。

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● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□

2月9日-2月15日

■外食11社、共同調達探る「懇話会」設立 原材料高で

日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0986I0Z00C23A2000000/

■すし皿カバーの不審な開閉、AIカメラが即座に検知…「くら寿司」迷惑行為の防止策

読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230206-OYT1T50137/

■すかいらーくHD、15年ぶり社長交代…金谷常務執行役員が昇格

読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230214-OYT1T50123/

■まるで「パンダの組体操」なチーズケーキが大丸松坂屋に登場します。

松坂屋上野店食品フロア ほっぺタウンで展開されている、週替わりで人気ショップが出店するイベントにて、コールトーンのチーズケーキ「パンダの組体操」など最旬6ブランドが15日から21日の期間限定で登場します。

フワフワのジェノワーズが入ったパンダのチーズケーキの他にも、雪華堂の「あまおう雪大福」や、勘太郎の「まぐろ寿司」など、多様なジャンルの商品がラインナップされるそうです。

食べるのを躊躇いそうな、可愛らしい見た目のパンダのチーズケーキに目が留まりました。期間限定で出店していると、つい足を止めて見たくなりますね。 【K】

まるで“パンダの組体操”?!パンダケーキの新作が期間限定で登場!松坂屋上野店 最旬グルメ

2023年2月15日(水)-2月21日(火) 松坂屋上野店 地下1階・1階 ほっぺタウンイベントスペース

株式会社大丸松坂屋百貨店

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001774.000005342.html

■ベルギー発のチョコレートブランド「レガスト」が日本に初上陸します。

ベルギー ブリュッセルの郊外で、化学物質などを使用しないサステナブルな方法で栽培されたカカオでチョコレートづくりを手がける「レガスト」が今年1月に日本での販売をスタートしました。

農家と共同開発した有機栽培のカカオや、フェアトレードで直接産地から仕入れたカカオをレガスト自身の手で選定して作った、ダークチョコレートやキャラメル、ココナッツフレーバーなどのプラリネが楽しめるセットがラインナップされているそうです。

「サステナブル」な原料の調達を行う、ブランドのコンセプトが引き立つような写真に目が留まりました。カカオ農家の労働環境や貧困など、解決すべき課題が多い「チョコレート」の製造について、改めて考えるきっかけにもなりそうです。【K】

世界最大級のチョコレートコンテストで金賞を獲得!SNSでも話題沸騰中のベルギー発ブランド「レガスト」が待望の日本上陸!

2020年AOC金賞/2018年ICA金賞をはじめ、毎年数多くの国際的なコンテストで入賞

株式会社鎌倉山商店

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000115599.html

■カゴメの「野菜生活100」シリーズから “地産全消” をコンセプトにした限定商品が発売されます。

来月から全国で販売される「野菜生活100 瀬戸内柑橘ミックス」は、瀬戸内産の柑橘6種を使用した100%ミックスジュース。この季節限定シリーズは “地産全消” をコンセプトに、地域のおいしさを全国に届けるために各地の農産物を使用しています。

このように地域の産品を何らかの形で広く流通させる時には、生産者と消費者の距離が大きくなりお互いの顔が見えない・思いが伝わらないというデメリットがありますが、カゴメは産地の風景や農家の栽培風景を映したプロモーション映像を作成し、店頭などで公開しています。工夫されているポイントだと感じました。【M】

“地産全消”で地域の美味しさを全国に!季節限定「野菜生活100 瀬戸内柑橘ミックス」発売

瀬戸内の果実を使用

カゴメ株式会社

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000099065.html

■Cafe Kitsune と Tabioがコラボレーションします。

フランス・日本でスペシャリティコーヒーの小売店を展開する「Cafe Kitsune 」と、靴下屋などの靴下専門店を運営する「タビオ株式会社」とがコラボレーションした靴下の販売が、2月17日から数量限定で開始されます。

Cafe Kitsuneのシグネチャーカラーである「ダークコーヒーブラック」「抹茶グリーン」「オレンジフォックス」の3色を使用したベーシックなラインソックスと、そのデザインを落とし込んだトートバックがラインナップされるそうです。

ファッションアイテムの販売を行う「Maison Kitsune」も手掛けているからこそ、「Cafe Kitsune 」と「Tabio」のコラボは相性が良いように感じます。「抹茶グリーン」など、カフェらしいカラー展開も面白いですね! 【K】

Cafe Kitsune × Tabioのコラボ靴下が登場!

タビオ株式会社

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000038171.html

■低糖質パン「Cut and Slim」のリニューアル情報です。

株式会社ピアンタから発売されている同商品がリニューアルされました。Cut and Slim低糖質パンは、打ち粉以外に小麦粉を使用せず、糖質を抑えた商品です。

また、水分活性値を低く保つことで、常温で75日という長い賞味期限を実現。乳酸菌の配合変更により、ふっくらとした食感を実現しています。

健康志向の食品は、ただ原料などが健康に良いというだけでなく、それが美味しさや日持ちなど品質の向上、調理の時短につながるというものもあります。そういった価値も消費者に伝えることが大切だと思いました。【M】

累計販売数量1,000万個以上 Cut and Slim低糖質パン リニューアルのお知らせ

株式会社ピアンタ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000115842.html

■「食」×「まんが」で地域活性化を目指すプロジェクトがスタートします。

熊本県合志市は、合志マンガミュージアムをベースに、クリエイターと地域の食とのコラボレーションにより、地域の魅力を創出する「こうしめし」プロジェクトを開始しました。

まんがと地域の特産品をコラボさせた「まんが飯」や、漫符の描き方などをお皿作りを通して体験できるプログラム「まんが皿」など、新たな観光コンテンツとなるような企画となっているそうです。

漫画やアニメの舞台になった地域が、「聖地巡礼」で話題になっていることを踏まえると、今後、様々なまんがとのコラボが実現すると、それらのまんがファンが合志市に興味を持ったり、訪れたりするきっかけになりそうですね。 【K】

熊本県合志市の『食』×『まんが』のコラボによる地域の魅力創出  「こうしめしプロジェクト」がスタート!

漫画と食のコラボ、観光の柱に 皿にイラスト、メニュー開発や飲食店PR動画発信!

株式会社ローカルデベロップメントラボ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000054493.html

■地元スーパーと高校生のコラボで「ふくしま復興」!

スーパーマーケットなどを展開する福島県いわき市の株式会社マルトは、楢葉町のさつまいもの拡大を目指し「楢葉町・マルトさつまいもプロジェクト」を実施しています。

今回は、収穫したさつまいもを同社の青少年育成事業の一環として高校生と一緒に商品化し、販売します。さつまいもと福島県産りんごを使ったジャムや、地元のパティスリーが製造するパウンドケーキなど、ふくしまの美味しさを感じられるラインナップになっています。

栽培・収穫・製造・加工・販売をすべて地元の人や企業で、互いの顔が見える状態で行っているのが良い点だと思いました。【M】

[限定販売]ふくしま復興 「楢葉町・マルトさつまいもプロジェクト」による福島県立磐城農業高校の開発商品が2月20日(月)より販売開始!

地元愛プロジェクト

株式会社マルト

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000072440.html

■ワークラウンジを併設したカフェ「good coffee」がオープンします。

“もっと、ずっと、goodな暮らしを”がコンセプトのグッドルーム株式会社は、「住む場所でも働く場所でもない、毎日を素敵にしてくれるサードプレイスを作りたい」という想いから、新事業として「good coffee」を二子玉川にオープンしました。

サンドイッチやドーナツなど、併設するワークラウンジでも仕事に集中できるよう、ワンハンドフードが中心にラインナップされているそうです。

「goodな暮らし」という企業コンセプトに合う事業のように感じます。不動産業を行っているからこそ、店内も素敵な空間になっていますね! 【K】

グッドルーム、新業態のワークラウンジ併設のカフェ「goodcoffee」を開業

2月11日(土)二子玉川の「玉川高島屋S.C」にオープン!

グッドルーム株式会社

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000010439.html

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

アカシアとつな八 20230215

 今回は、新宿の老舗2店舗を紹介します。私の地元は池袋ですが、親がうるさいので、高校の時から親の目の届かない新宿に遊びに行っており、転職したマクドナルド時代に担当店舗が新宿であり、本社も新宿ということで、第2の地元です。

新宿は大衆的なちょっといかがわしい街で、レストランも高級店でなく、懐にやさしいお店が多いのです。ミシュランのようなグルメランキングとは無縁の街です。でも安くて美味しいお店がいっぱいあります。

1)アカシア

 新宿アカシアのロールキャベツを持ち帰りしました。現在の新宿アルタ裏にある古い店です。新宿アルタは昔、新宿二幸という三越の子会社で、その一画にマクドナルド4号店新宿二幸店がありました。

売れる店で日曜日には当時で200万円を超えていました。まるでハンバーガーが空飛ぶ円盤のように飛ぶように売れていました。

当時の経験談

 もう50年前ですが、入社してアシスタントマネージャー時代に配属されました。忙しく、問題も多い店舗で目を離せず、食事もゆっくり取れないし、ハンバーガーでは腹持ちが悪いと、裏口を出てすぐにあるアカシアによく行ったのです。

入ってロールキャベツセットと頼むとすぐ出て時間が助かりました。ロールキャベツ一個でもクリームソースがたっぷりなのでご飯たくさん食べることが出来ました。当時で二百五十円だったかな。お店はそのころとほとんど変わらない、木を多用したクラシックな作りです。

本日は久しぶりで色々注文してしまいました。当時は給料も安く時間がないので、吉野家かアカシアによくお世話になりました。スーパーバイザーになってちょっと給料が上がって、天ぷらのつな八に行けるようになったのですが、この頃は貧乏な若者で、金も時間も無く行けませんでした。

この歳になると高級料理より、昔食べていたジャンキーな料理を食べたくなりますね。アカシアのロールキャベツを食べながらフラッシュバックのように昔の光景を思い出しました。

 色々美味しい洋食がありますが、アカシアの料理はおふくろの味のような優しさです。新宿エリアを離れてからしばらくアカシアを食べていなかったのですが、20年ほど前から、東京駅グランスタや羽田空港にお店を出したので再び利用するようになりました。洋食と言ってもリーズナブルな価格でありがたいお店です。

アカシア公式HP

画像

https://www.facebook.com/photo/?fbid=5947825628627556&set=pcb.5947825915294194

アカシア取材

2)つな八

 新宿のアカシアで新宿の味を思い出し、つな八の天ぷら食べたくなりました。新宿の古い本店が美味しいのだけれど、混んで並ぶので、近い池袋ルミネで食べました。本店は70年以上も前からの古い店です。

つな八は てんや の岩下さんが修行したので有名です。ここの天ぷらは大衆的な江戸前天ぷらで、価格も大衆的です。高級店だったらさっぱりした白締め油で揚げる2万円もするコースです。

つな八は江戸前の泥臭い穴子などをコッテリした胡麻油で揚げて、腹いっぱい食べられる満足感のある天ぷらです。高級天ぷら店では白身魚など素材の味を楽しむようにと、塩で食べさせるところも多いですね。でも江戸前のアナゴなどのちょっと泥臭い魚には向いていないし、天つゆで冷やさないと火傷をします。

 こってりした天ぷらをさっぱりと食べさせるために、つな八ではたっぷりの大根おろしと天つゆが付きます。祖業は魚屋で生きの良い魚が売り物です。昔は目の前で生きたアナゴをさばき、揚げる海老も活け車海老でした。

食前に、カンパチ、縞鯵、ホウボウ、の締めたてのコリコリした鮮度のよい刺身で一杯飲みました。コースは小波4,030円を頼みました。もっと安いコースもあるのですが、アナゴがないので小波がお勧めです。締めは小海老かき揚げで天丼にしてもらいました。

 私がつな八を知ったのは、53年ほど前に当時勤めていた、レストラン西武の社内報の記事からです。今のように、ミシュランなどの格付けもないし、ネットもない時代は口コミ情報でした。レストラン西武は食の会社で、社内で他社の情報を集めていたのです。

当時の上司の課長(ダンキンドーナツを作り、のちにファミリーマートも作った優秀な人です)が教えてくれたのはスパゲッティの壁の穴でした。つな八の天婦羅を食べながら昔を思い出しました。

公式HP

https://www.tunahachi.co.jp/

画像

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続く

              △▼△▼△▼△▼△▼△

● 日本外食ニュースと米国外食ニュース

最新の情報は私のfacebookに掲載していますのでご覧ください。

https://www.facebook.com/toshiaki.oh

<日本外食ニュース>

柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。

 柏原さんは、文芸春秋の編集者で1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。

「文春マルシェ」は柏原さんと食通販サイト「セコムの食」伝説のバイヤー猪口由美さんがタッグを組んでいます。「セコムの食」は残念ながら閉業。そこで「文春マルシェ」では、これまでが猪口さんが築き上げたおいしいものの人脈に、柏原さんの有名シェフの人脈がプラスされていて、魅力たっぷりに紹介されています。

おいしいは、ニュースだ

「文春マルシェ」

https://shop.bunshun.jp/store/top.aspx

2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。

食べログフォロワー数5万人。

https://tabelog.com/rvwr/kotarokashiwabara/

飲食業界ニュースまとめ #1050 2023/2/9

https://note.com/kassie/n/ne6635d075af8

飲食業界ニュースまとめ #1051 2023/2/10

https://note.com/kassie/n/n2282e55abe45

飲食業界ニュースまとめ #1052 2023/2/11

https://note.com/kassie/n/ne7a59889e3f9

飲食業界ニュースまとめ #1053 2023/2/12

https://note.com/kassie/n/nf76d2b5c3d67

飲食業界ニュースまとめ #1054 2023/2/13

https://note.com/kassie/n/ned7640ae0f94

飲食業界ニュースまとめ #1055 2023/2/14

https://note.com/kassie/n/n0922fed88b11

飲食業界ニュースまとめ #1056 2023/2/15

https://note.com/kassie/n/n2f2b7009cb2a

みんなの経済新聞

https://minkei.net/

フードスタジアム

http://food-stadium.com/

フードリンク

http://www.foodrink.co.jp/news/

東洋経済オンライン 外食

http://toyokeizai.net/category/restaurant

フーズチャンネル

https://www.foods-ch.com/gaishoku/

Goo外食ニュース

https://news.goo.ne.jp/topstories/business/559/

サンケイBIZ

https://www.sankeibiz.jp/business/lists/service-n.htm

日本経済新聞

https://www.nikkei.com/

流通ニュース

https://www.ryutsuu.biz/

M&A NEWS 食品・外食

https://ma-times.jp/category/manews/food

リテールテック

https://messe.nikkei.co.jp/rt/

<米国外食ニュース>

QSR マガジン

NRN紙

http://www.nrn.com/

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発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰

編集:石川史子

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このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。

日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。

有限会社清晃(せいこう)業務内容

王利彰 経歴

ご質問、ご相談はeditor@food104.comにお寄せ下さい。

実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を

企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、

将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、

と思っている方にお勧めするのは、

関西国際大学人間科学部経営学科

http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科

https://business-school.rikkyo.ac.jp/

立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)

http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/

大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は

立教大学観光学部

杏林大学外国語学部観光交流文化学科

等で学ぶことをお勧めします。

https://www.rikkyo.ac.jp/undergraduate/tourism/

http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/

王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会

http://saitekiken.jp/saitekichubo/

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