熊本市から天草へは、宇土半島を経由して向かいます。
有明海と不知火海に挟まれた半島の先端は三角港、JR九州三角線の終着駅があり、昔は島原への国道フェリーが就航していました。(現在は熊本港から往復しています。)三角から天草諸島へは天門橋、天城橋がかかっています。天門橋は天草五橋の最初の橋で、1号橋とも呼ばれています。
宇土半島の有明海側は、住吉付近から海が右手に現れ、対岸に島原半島、雲仙岳が望めます。遠浅の海岸には、不思議な砂紋が現われる御輿来海岸や、海苔やアサリ貝の養殖を行う漁場(1キロ先の海上です)まで延びる道路が見えてきます。浅すぎて船が出せない漁師さんが遠浅の海を軽トラを連ねて往復するのです。
夕陽の時間帯は幻想的で駐車場が整備された公園には県外からも車が並びます。
長部田海床路の取り付きには公園の整備が進み、海床路を望む堤防は最高の映えスポットになっています。
コロナ前には、海床路で朝ごはんを食べようというイベントが開かれたりとフォトジェニックな場所なのです。
「宇土めし」
さらに昨年、麦わらの一味のジンベイの銅像が設置され、聖地巡礼のファンも増えています。
麦わらの一味 ヒノ国復興編は、漫画ワンピースの作者である尾田栄一郎氏が熊本出身であることから2016年に起きた熊本地震の復興を支援するために多額の寄付をされたのを(無駄に)使ったプロジェクトで。麦わらの一味の銅像を熊本県内各地に設置して巡礼してもらおうという壮大な無駄遣いです。費用対効果の検証を行うべきだと思います。
「ワンピース熊本復興プロジェクト」
公園の横には、ソフトクリームなどを販売するカフェが出来ています。
名前が変わっていて「MOBA」 藻場のことらしく。近辺で獲れる海苔やアオサなどの加工品、モズクやアカメなどのパックや乾燥品が並びます、
「OKAGESAMA MOBA」
運営しているのが、長部田海床路の直近にある「カネリョウ海藻」 海藻類の加工品の取扱いでは日本有数の企業です。
海藻の加工では衛生管理を徹底してFSSC22000の認証も取得しています。「MOBA」の開業やSNSの活用でさらに知られるようになっていくと言えるかもしれません。
「カネリョウ海藻株式会社」