4月19日の朝は、厳しいニュースが入ってきました。
北九州市の食を語るには欠かせない、旦過市場で火災が発生し42店舗が焼けたという悲しい知らせです。
旦過市場は、大正のはじめ頃から魚や野菜の集積が始まり、市場が形成されるようになりました。北九州の台所とも呼ばれ、鮮魚・青果・精肉・惣菜店など200店舗が軒を連ねて活気がありました。
建物の大半は木造建築で戦後通りの半分は川の上にせり出して建っているという、かなりやばめの商店街で数年かけて大改装する計画が進んでいる最中でした。今回の火災で4分の1が焼けたことになり、再開発の動きは加速せざるを得なくなりそうです。
旦過市場には、「鰯のぬか炊き」などの惣菜や、商売人も仕入れにくる鮮魚、精肉店もあり、川にそった真っすぐではないアーケードがレトロな雰囲気が観光客にも人気でした。周辺の飲食店には「焼うどん」の発祥の店もありました。(創業者が高齢で閉店しましたが、若者が引き継いで再開しています。)
商店街の入り口にあった、スーパー丸和は日本で最初に24時間営業したスーパーマーケットでした。
近くにある小倉昭和館という映画館は、本当に昭和のまま時が止まった感じのある、味のある映画館です。
本当に昔は活気があったのだろうなあと思える場所で、もちろん今でも人気のある場所なのですが、これから先どうして行くのか、心配になります。
北九州・旦過市場で火災 未明に出火、少なくとも42店舗焼く(西日本新聞)
神嶽川旦過地区の再整備について(北九州市)