weekly Food104 Magazine 2005年9月28日号

メルマガバックナンバー

● 新店オープン情報
● 米国レストランNEWS
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック

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● 新店オープン情報 ———————————————-■□

■ 「深川こなもんや」オープン 7種類の揚げぱんを販売

老舗小麦粉メーカーがつくる「こな(粉)」と職人の「技(わざ)」にこだわ
った「深川こなもんや」が9月20日に、門前仲町は富岡八幡宮鳥居横にオープ
ンしました。

老舗小麦粉メーカーがつくったエンドユーザー向けショップで、「揚げぱん」
を7種類販売します。定番のカレーのほか、意外なスイーツ、季節限定メニュ
ーもあります。

深川こなもんやは、長い時間をかけて、「揚げぱん」にもっともふさわしい小
麦粉を厳選しました。その結論は北海道産小麦粉。これを用いて、昔懐かしい
味の「揚げぱん」を現代風にアレンジしました。

こだわったのは、原材料だけでなく、独自製法の生地と揚げ方、そして料理名
人の技をつかった‘フィリング’です。具体的な製法は企業秘密ですが、外側
はカリッと香ばしく、生地は、もっちりしていて、具材は、素材の味を活かし
たうまみがたっぷりです。揚げてあるのに、脂っこさがないと、試食モニター
からもご好評いただいています。

○おしながき
カレーぱん
・ビーフカレー 200円
・チキンカレー 180円
・キーマカレー 200円
スイーツ
・抹茶カスタードクリーム 160円
・発芽黒ごまクリーム(豆乳) 160円
・粒あん 160円
季節のメニュー
・オープニングは、椎茸のカレー 220円

※監修いただいた料理名人・・・礒村みよ子先生
(ジョイクック&カルチャースタジオ主宰:料理研究家)

○店舗データ
所在地:東京都江東区富岡1丁目23番15号 〒135-0047
TEL&FAX:03-5639-1577
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜(縁日は営業します)
HP: http://www.konamonya.com

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● 米国レストランNEWS———————————————■□

■ 話題のホテル Wynn Las Vegas(ウィン・ラスベガス)

先日、「シカゴの日本人シェフ達が随分ラスベガスの店に移っている」と寿司
屋のカウンターで耳にしたので、皆さんいったいどこらへんのホテルで腕を振
るっているのかなぁと気になっていたのですが、この春4月にオープンした、
ウィン・ラスベガスあたりらしいのです。このホテルは、ラスベガスの大型ホ
テルを幾つも築き上げたホテル王のSteve Wynn(スティーヴ・ウィン)によっ
て、総工費27億ドルの資金を投じて建てられた超豪華ホテルです。

ミラージュ、トレジャーアイランド、べラージオなどを手掛けたテーマホテル
の仕掛人スティーヴ・ウィンのホテルだけあって、1000色以上のイルミネーシ
ョンで埋め尽くされる池やフルサービスのスパ、有名シェフによる各種レスト
ラン、トム・ファジオによるデザインのゴルフコースにショッピング、ナイト
クラブ、ミュージカル、ボクシングなど各種ショーもホテル内で見ることがで
きます。そして勿論カジノと盛りだくさんの内容のホテルになっています。

気になるホテル内のレストランですが、ビュフェ・スタイルのカジュアル・ダ
イニングの他、フレンチ、イタリアン、東南アジア料理、上海料理、ステーキ
ハウス、アメリカン、ブラジル料理、地中海風イタリアン・カフェなど様々で
シェフは全米の選り抜きの方々だということです。

日本食は、Okadaという寿司、鉄板焼きと炉辺焼きの店が入っています。この
Okadaのシェフは、ミシガン州にあるフランス料理店、Tribute Restaurant
(トリビュート・レストラン)でエグゼクティブ・シェフをしていたタカシ・
ヤガハシ氏で、2003年にはミッドウエストのベストシェフにも選ばれ、その前
には、グルメ雑誌のFood&Wine誌上で全米の新人シェフトップテンにも入って
いました。寿司カウンターには日本人の板前さんがずらりと並んでいるようで
す。

ラスベガスにはどんどん美味しい店が結集しているので、是非このホテルにも
泊まってみたいものです。またラスベガスのあるネバダ州の地価も随分上昇し
ているようです。

ウィン・ラスベガスの部屋の料金は、スタンダートで210ドル、タワー・スイ
ートで329ドル、エグゼクティブ・スイートで400ドル、タワースイート・パー
ラーで550ドル、タワースイート・パーラーで750ドルとなっています。

子供たちにとっての夢の国がディズニーランドであれば、ここラスベガスは大
人にとっての最高のテーマパーク、この街がSinful Town(罪深き街)と言わ
れる所以です。しかし映画といい、テーマパーク、テーマ別レストランといい
アメリカ人は、今更ながら虚構の世界(エンターテーメントとも言いますが)
を築くのが上手いなぁと思います。ネバダの砂漠にこんな不夜城を建ててしま
うんですからね。ギャンブルには全く興味のない私でも十分楽しめそうな場所
なので、是非早いうちに一度はラスベガスに足を運んでみなくてはと思ってい
ます。
http://www.wynnlasvegas.com

(イリノイ州シカゴ在住 カズコ・デイビス)

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● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 「ASEANの食品展2005」開催のお知らせ

国際機関日本アセアンセンターでは、ASEAN9カ国(ブルネイ、カンボジア、イ
ンドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナ
ム)27社の新顔「食品」を紹介する「ASEANの食品展 2005」を来たる10月3日
(月)から12月27日(火)まで、東京・銀座の日本アセアンセンター常設展示
場で開催いたします。

○展示会
会期:10月3日(月)~12月27日(火)<休館:土・日・祝日>
午前9時30分~午後5時30分
会場:国際機関日本アセアンセンター 常設展示場
http://www.asean.or.jp/general/guide/map.html
出展者・展示物:下記の関連HPをご覧下さい。

○関連イベント
「トライ!ASEANニューフード&ビール」
日時:10月13日(木)午後3時~午後5時まで
「ASEAN食品・メニューの提案」(予定)
日時:11月29日(火)午後2時~午後4時まで

○商談会
日時:10月25日(火)・26日(水)・27日(木)の3日間
午前10時~午後5時(日-英の通訳サービスあり)

○併催セミナー 「ASEAN諸国の食品業界最新事情」
日時:10月25日(火)午後12時30分~午後2時頃まで

○関連HP:http://www.asean.or.jp/trade/event/2005/fb/20050916index.htm

■ 有明の珍味「ムツゴロウ南蛮漬け」が食べれる店 高庵TOKYO

幻の焼酎とみそ焼鳥の店「高庵TOKYO」では、10月オープン1周年記念「比内地
鶏備長炭焼き味噌と藻塩で」日本3大地鶏を自家製みそダレと藻塩で味わえま
す。また、珍味、関東ではなかなか食べれない佐賀県有明のムツゴロウ、骨ま
で食べれる南蛮漬けで限定入荷。オリジナル味噌味の薩摩軍鶏(果実と合わせ
た香り高いオリジナルみそ味)みそ白レバーもイチオシ。

高級地鶏、産地直送の高級食材にこだわり、日本酒、焼酎、梅酒の品揃え、
盛り合わせ商品のボリュームが自慢。

○10月新作メニュー
豚耳とかのピリ辛和え 430円
スモークレバー 430円
熟成ミモレットチーズ 380円
熊本産 霜降り馬刺し
岩塩トマト 480円
トマトの朴葉焼きとんがら味噌で 580円
二種お豆腐とつまみ上げ湯葉 630円
ピータン豆腐 チコリのせ 680円
ネギトロユッケ韓国風 980円
泡盛角煮 760円
ごぼうスティックの香味揚げ 450円
鹿児島 有村屋のさつま揚げ

○店舗データ
所在地:東京都新宿区新宿3-3-7酒井ビル2F
店舗面積:14坪
営業日:無休
営業時間:月~木17:00~2:00 金・土17:00~4:00
日・祝16:00~23:00
客単価:5,200円
立地:ビジネス街10%・繁華街85%・住宅街2%
コースオーダー比率:8%

○関連HP: http://r.gnavi.co.jp/a180700/

■ ハレクラニのフレンチレストラン「ラ・メール」
5年目の「究極のレミーマルタン・ルイ13世ディナー」を発表

ハワイ州で唯一のファイブダイアモンド・レストラン、ハレクラニの「ラ・メ
ール」では、レミーマルタン社の頂点に立つ最高級シャンパン・コニャック、
レミーマルタン・ルイ13世を使った「究極のレミーマルタン・ルイ13世ディナ
ー」を、今年も期間限定でお楽しみいただきます。

ラ・メールのエグゼクティブシェフ、イヴ・ガルニエ氏による、エレガントな
9コースのディナーは、2005年10月13日より12月30日まで、お一人様155ドル、
最低2名様よりご注文を承ります。なお、ハレクラニとレミーマルタン社は、
お客様からの収益金の一部を、この度ニューオリンズで発生したハリケーン・
カトリーナの、アメリカ赤十字被災者救済募金に寄付させていただきます。

この究極のディナーでは“軽く燻したフォアグラ、マカデミアナッツとりんご
のスライス添え”、“ラングスティーヌ(アカザエビ)のレミーマルタン・ル
イ13世フランべとリゾット”、“ローストしたチリ産スズキとアルザス風シュ
ークルート、マスタードとジュニパー・ベリーのソース添え”など、厳選した
前菜、アントレをご用意致しました。フレンチチーズのセレクションをお楽し
みいただいた後は、「ラ・メール」と名づけられたデザートと、レミーマルタ
ン・ルイ13世で締めくくられます。

○「究極のレミーマルタン・ルイ13世ディナー」のお問い合わせ・ご予約は、
電話(808)923-2311までご連絡下さい。

○ご予約、お問い合わせは、オークラホテルズ&リゾーツ 0120-003741
または (808) 923-2311までご連絡ください。

○ハレクラニのウェブ・サイト: http://www.halekulani.com/

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ 日本企業のニューヨーク進出

日本の外食企業が低迷する中、積極的に海外、特に外食先進国の米国に進出す
る元気な企業が目に付くようになりました。日系人の多いロサンゼルスに進出
するのではなく、一気にニューヨークマンハッタンに進出しているのです。
今回のニューヨーク訪問の目的の一つは、その元気な日本企業を見ようと言う
ことです。

私はニューヨークを観察しだしてから30年ほどになりますが、80年代には日本
の景気絶好調にともなう、日本人駐在員を目当ての高級なすし屋などが多く開
店していたのですが、日本のバブル崩壊に伴い、米国人に支持される和食店が
増加しました。

その中心となったのは、ロサンゼルスで大人気となったMATSUHISAがロバート
・デニーロと組んでトライベッカに開店したNOBUです。料理の鉄人と言う人気
テレビ番組で、3代目の和の鉄人を務めていた森本さんが調理長を務めていた
お店です。

NOBUの功績は寿司や和食のアレンジメントです。そのNOBUの成功を目にして
ルビー・フーなどの風変わりな米国人に食べやすい寿司が誕生し、健康食ブー
ムに乗り、寿司をアペタイザーとしてメニューに載せるレストランが増加した
のです。

今や高級惣菜店のディーン&デルーカやオーガニック惣菜店のホールフーズで
も寿司は必要不可欠なのです。この和食ブームは、バブル以降の日本の経済状
態低下と反比例しているのが面白いですね。以前から日本食は健康食として認
識されていましたが、日本の経済の強さと輸出の多さに反発をして、一部の人
しか食べませんでした。しかし、日本の経済的な存在感が薄くなるにつれ、米
国人は抵抗なく日本食を楽しむようになってきたのです。

この成功に刺激され、2つの和風居酒屋業態がニューヨークに開店しました。
BYOが展開する女性に大人気の「えん」と、比内鳥の焼き鳥で有名になった
今井本店を経営するフード・スコープの「MEGU」です。

着工から完成まで2年をかけ、昨年3月にトライベッカに開店したMEGUの内装は
、ファッショナブルなレストラン設計を手がける森田恭通氏のデザインです。
客席中央には内側が赤く染められた大きな梵鐘がシャンデリアのようにつり下
がり、下には赤い花ビラが浮かんだ池に氷細工の仏陀がでんと座っています。
その奥のルビー・フーの影絵のような地味な色とは正反対の赤い背景の寿司バ
ーが妖しげな和風の雰囲気をかもし出しているのはさすが森田さんです。

料理も負けていません。米国では体に良いと枝豆がブームで、MEGUは大きな器
に敷き詰めたクラッシュアイスを下からブルーの照明が、枝ごと差し込んだ枝
豆を照らし出すなどの演出に凝っているのです。

魚の西京焼きの味付けなどの料理は甘めで、しっかり米国人の好みに合わせて
います。事前にかなり米国人の嗜好を調査研究しています。

その他の料理も凝りに凝って、料理が出ると米国人の間から歓声が上がります。
ある焼き物を注文したのですが、真っ赤な備長炭を持ってきて、目の前で焼き
目をつけるサービスをしてくれるので感激します。

このように完全に米国人をターゲットにした盛り付け、味付けですが、サービ
スも洗練されており、ニューヨークの金持ちや有名人も満足しそうです。
客単価はNOBUよりも若干高めの150ドルほどです。コース料理は120、150、180
ドルですから、それに日本からの銘酒を加えると、場合によっては300ドルを
超える価格帯になるそうです。ウオール街などを近所に持つこの店の顧客はか
なり裕福そうですね。

さて、半年前にソホーに開店したえんはMEGUと対照的です。設計は汐留の和食
えんを設計したベテランの佐藤一郎氏。見覚えのある欄間がアクセントとして
使われており、和洋折衷の落ち着いた内装です。

お店ではBYO楊文慶社長の妹さんのReika Yoさんが出迎えてくれました。Reika
さんは日本語だけでなく、イギリス留学5年の流暢なキングスイングリッシュ
を話す素敵な方です。以下のフードリンクに紹介されています。
http://www.foodrink.co.jp/next-vogue/200412/041211.html

一階入り口には広いバーがあり、日本酒を保管するガラス張りの冷蔵庫の奥に
客席が広がります。その他、一階には座敷の個室が3部屋、2階には大正ロマン
のイメージの3部屋があり、接待などに落ち着いて利用できます。

「MEGU」はグループ客が多くわいわいがやがやした雰囲気ですが、客席の間隔
を広めに取った「えん」は落ち着いて食事ができます。ゆったりと取った客席
の奥にはオープンキッチンが広がり、元気な料理人の声が聞こえます。料理は
日本の「えん」をベースにしており、日本人にはなじみやすい料理でほっとし
ます。客単価は60ドルほどとリーズナブルです。

詳細なメニューについてはHPをご覧ください。
http://www.enjb.com/

この対照的な両店舗をニューヨークっ子が今後どのように評価するか注目され
るでしょう。2店舗を見学していたら、トライベッカに赤坂NINJAがひそかに開
店したとの情報が入りました。元々、ニューヨーク、ロンドンなどをターゲッ
トに開発したテーマレストランですが、ニューヨークでどんな評判を呼ぶのか
楽しみでですね。

また、MEGUを設計した森田氏を西麻布で起用した「ちゃんと」もニューヨーク
事務所を開設し、開店準備中のようです。

お菓子では、ビアードパパを経営する麦の穂さんがニューヨークにお店を開店
しています。あのシュークリームが甘党の米国人にどのように受けるでしょう
か?

これから日本の元気外食企業が激戦地のニューヨークでどのように展開するか
楽しみですね。

○店名 MEGU
住所 62 Thomas Street New York, N.Y.10013
電話 212-964-7777
HP http://www.megunyc.com/top.html

○店名 えんEN
住所 435 Hudson Street New York N.Y.10014
電話 212-647-9196
HP http://www.enjb.com/

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