お好み焼どんどん亭

食の宝庫九州から

梅雨の中休みで暑い日に、なぜか急にお好み焼が食べたくなりました。基本的には粉ものは自宅で焼くのが我が家の定番なので、本当に久しぶりに外食でお好み焼にしました。

九州のお好み焼は基本的に関西風です。縁日だと箸巻きといって、広島風のお好み焼を割り箸に巻き付けたものがありますが、ほぼ関西風です。

福岡近郊で、お好み焼を食べるなら「どんどん亭」です。福岡県に25店舗、山口に3店舗、大分4店舗、熊本6店舗、長崎3店舗、佐賀4店舗とロードサイドに45店舗を構えています。

九州地区でお好み焼を食べにいくとすると、全国展開している「道とん堀」が九州山口に12店舗、物語コーポレーションの「お好み焼本舗」は一時期増えていましたが現在は2店舗、以前このコラムで書きましたが大牟田、荒尾地区の「高専ダゴ」が6店舗、北九州の「なにわ」が3店舗で、あの「千房」も熊本のデパートに1店舗しかありません。単独の個人店はあるようですが、ショッピングモールのイートインを除けば外食店としてお好み焼屋さんは少ないですね。

そういう意味で、お好み焼を専業として店舗展開している「どんどん亭」は強いといえそうです。

ロードサイド店で、60坪ほどの広さ、4人掛けのお好み焼鉄板のテーブルが10台ほど、タブレットで注文すると、具材の入ったボウルが届き、自分で焼いて食べるというスタイルです。

関西風、広島風、もんじゃ焼きとバラエティがあります。原料にはこだわりがあり、初めての客が焼いてもフワフワに焼けます。焼き方は動画でも見ることができます。

運営はMiコーポレーションで、1970年代から、お好み焼店を展開しています。「どんどん亭」や「ほっともっと」のFC店もやっており売上高50億円に達しています。急激に展開もしないけど、つぶれずに(失礼)地道に継続しています。

ガス鉄板のお好み焼台は、熱量も大きく、空調負荷もかなりあるので、路面店としては意外と建設コストが掛かります。無煙ロースターの焼肉店と同等か、それ以上なのですが、焼肉店と比べてビールなどの飲み物が出ないので客単価は高くなりません。

学生が下校時に寄り道する、主婦層が女子会する、ランチタイム(1,000円くらいのランチが人気)にがっつり食べるといった用途での利用を積み重ねて店舗を維持しているのは、地味ですが凄いことだな。と改めて気づきました。仕込みは各店舗でやっていて新鮮さや美味しさを前面に出しています。これもまた強みですね。

今回は普通の豚、イカ、エビのミックス焼きを1枚美味しく食べました。

メニューには様々なトッピングがあり、関西風、広島風、もんじゃも選べます。さすがに100分食べ放題2,790円とか、若くないと無理だなあ。

「どんどん亭」

https://www.dondontei.com

「MIコーポレーション」

https://www.matsuishi.com
上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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