このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社
有限会社清晃(せいこう)が提供しています。
その他に2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、
新しく発足した人間科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。
2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、
F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えていました。
立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、
韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、会津大学・短期大学等でも非常勤講師の経験があります。
2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策は「月刊厨房」で1年間記事を連載しました。
フードコンサルタント王利彰は長年「メーリングリストfspro」で業界関係者と双方向のコミュニケーションをしてきました。現在は、Facebookのオンラインサロンへ移行。
FSPROメーリングリスト(外食産業情報“無料”オンラインサロン)
(https://www.facebook.com/groups/280530300281763)
外食産業でご活躍の皆さまはもちろん、卒業された方々の経験や知識も共有していただける場になるよう、皆様からの投稿をお待ちしています。
● 世界・日本各地の食情報
● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
● 食ビジネスニュースリリース
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
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● 世界・日本各地の食情報
1)食の宝庫九州から上田さんです
【みょうが饅頭】
小さな庭の隅に、茗荷が繁っています。放っておいても毎年生えてきます。
この季節になると藪を掻き分けて、茗荷の芽を摘んで、そうめんなどの薬味に使ったり、酢漬けにしたりと(茗荷の花も酢漬けに出来ます)楽しんでいます。SNSに写真を上げると、熊本の友人から葉っぱを分けて欲しいとリクエストが届きました。
なんでも「みょうが饅頭」を手作りするらしいのです。
熊本県中南部の八代、宇城地方では、いま時分、田植えの後などに一服する時に食べて来たのだとか。白玉粉と小麦粉を練った生地で餡子を包んで蒸し、さらに茗荷の葉で包んで蒸す。野良に持って行く際はベタつかず持ち運ぶことが出来る。茗荷の葉は調理器具でもあり、包装材でもあり、さらにほんのり香る調味料でもあるのです。笹で包む、饅頭やちまきはありますが、茗荷の葉で包むというのは、身の回りにあるものを使い切る先人の知恵ですね。
また、饅頭に使う白玉粉は、熊本県中南部が産地になっており、製粉会社が数社あります。八代周辺は、江戸時代から干拓地を拡げている米どころです。収穫された、うるち米やもち米を、九州脊梁山地から流れる豊富な水で挽いているのが八代の北東部にある宇城市小川町あたりの製粉業者なのです。
地形的に扇状地になっていて、西には干拓地が広がり、八代海を挟んで三角半島や天草諸島が望める場所です。先人達は、汗をかいた一仕事のあと、ひと息いれながら、この風景を眺めていたのでしょうね。
写真をさがしていたら、なんと農林水産省のページにありました。
農林水産省 茗荷饅頭
水の国 熊本
火乃国製粉
http://siratamako.com/index.html
日の出製粉
白玉屋新三郎
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
2)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第379回
プーリア中央部のブリンディジ県、さながらオストゥーニは緑色のオリーヴの樹海に浮かぶ白い客船のような美しい街です。そこにプーリアのアグリツーリズムの先駆けの一軒であり私たちが20年来親しくしているアシャーノ家があります。オリーヴオイル生産とアグリツーリズモ経営は二代目に引き継がれて彼らの努力とプーリアの観光ブームの波に乗り事業拡大中。先日、Gastro’(ガストロ)という名の新規事業のお披露目パーティに行ってきました。
アグリツーリズムの宿泊施設に隣接した樹齢数百年のオリーヴの巨木に囲まれた14ヘクタールの土地で季節ごとに多品種の野菜や果物の生産を行い、その畑の真ん中にそれら青果、加工食品、ワイン、そして自家製お惣菜テイクアウトの直売所を作りました。
ポイントは、市街地や観光スポットから離れた畑の真ん中にお店があること。
手入れが行き届いた美しい畑、一本一本が芸術品のようなオリーヴの巨木、公園のように広々とした敷地内。広く使い良さそうなキッチンが併設されたショップには、文字通りKM0(キロメトロゼロ=周囲1km以内)の商品が並んでいます。ルーラルシック(ルーラル=田舎の、シック=垢抜けた)という言葉が思い浮かぶ、言わば、見せる農業。今後の農業と観光の方向性を感じさせる試みです。
農業とデザイン、イタリアが得意とする分野でもあります。
美しい街並みや海岸線など観光資源に恵まれたプーリア中央部ではなく、大規模農業が主な産業であるプーリア北部でも農業の未来を築く試みを展開する団体があります。それが、ジュセッペ・サビーノさんが中心となって活動するVa’Zapp(ヴァザップ)です。
彼らも「美しい農業」というのを一つのテーマとして掲げていますが、農業を軸に過疎化問題、教育問題、教育問題、等々様々な社会問題に対するアプローチを展開しています。その代表的な活動はContadinner(コンタディナー)で、一緒に食事をしながら同じ地域の生産者たちの対話や繋がりを促すネットワーキングイベントです。農業従事者だけではなく、地元のデザイナー、映像、デジタル製作者を含む食に関心を持つあらゆる人々を繋げるカタリストの役割を果たしています。
昨年4月には龍谷大学の大石尚子教授の計らいで京都府亀岡市でもこのイベントが開催されました。
(「食の未来を切り拓く持続可能な食と農 スローフードの国・イタリアの経験から学ぶ」
佐伯市も昨年3月から「オーガニックビレッジ宣言」を行い積極的に取り組み始めています。
農産物や生産品だけではなくオーガニック(有機的)な人と人との繋がり方についても考えて行きたいと思っています。
大橋美奈子 Facebook
メール・アドレス
minako@da-puglia.com
大橋美奈子さん経歴
演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をし、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。
また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。
ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。
また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。
有限会社ダプーリア
http://www.da-puglia.com/
大橋美奈子プロフィール
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html
プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E
ダプーリア
大橋美奈子
3)FBプロデューサー日記 319回目
北海道チョコレートの楽園へ行こう!
北海道の美味しい!を生産者と楽しむ「フードツーリズム」
今回は北海道土産で人気のチョコレート「ロイズ」の体験型施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」をご紹介します。昨年オープンで、ロイズタウン工場に併設されているアミューズメントパークです。
ロイズは、1983年に札幌市で創業したチョコレートメーカーで、北海道の気候と風土に合わせて本格的なチョコレート作りにこだわっています。そのクオリティの高さとおいしさは、ヨーロッパのチョコレートにも負けていません。
チョコレートの製造方法を学びながら、迫力の工場見学はスケールが大きく、チョコレートが好きな人にはたまらない、オススメ「フードツーリズム」スポットでした。
カカオ豆からチョコレートになるまでの秘密を体験しよう
ここでは、カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を映像やゲームで楽しく学べます。
驚いたのは、「チョコレートをカカオ豆からつくりたい」というチョコレートメーカーとしての夢を叶え、2014年に南米・コロンビアにカカオの自社農園「ロイズカカオファームインコロンビア」を設立し、ジオラマ等で再現。初めて見るカカオ豆の大きさや、発酵させてチョコレートを作っていることなど、ロイズが取り組むカカオ栽培方法や、カカオについての豆知識などを、体感しながら学ぶことができました。
また、ガラス張りの1階の吹き抜け部分にあるカカオ豆加工工場は、作業順に見学でき、最後はトロトロに溶けたチョコレートが撹拌されている様子を上部から見ることができるので驚きです。
2F チョコレートワークショップでは、板チョコレートに、ドライフルーツやナッツなどを自由にトッピングして、自分だけのオリジナルチョコレートを作ることができます。時間があったら、ぜひこちらも体験して頂きたいです!小さなお子さんがお絵描きをするように、オリジナルチョコレートを作っていました。
お得な入場料でチョコレートの楽園を満喫しよう
ロイズカカオ&チョコレートタウンは、今年で1周年。その記念として、7月の平日は入場料が半額になるキャンペーンを実施しています。通常は大人1,200円、小人500円のところ、半額の600円と250円で入場できます。施設の公式サイトで予約受付とチケット販売をしていますので、ぜひご利用ください。
ロイズカカオ&チョコレートタウンは、札幌から車で約40分の当別町にあります。
◆住所
〒061-3775 北海道石狩郡当別町ビトエ640-15 JR「ロイズタウン駅」より徒歩約7分、無料シャトルバスあり)
◆駐車場 あり(無料)
◆開館時間 10:00-17:00(最終入場は15:00まで) ※状況により変動あり
◆入場料
事前予約・チケットが必要
・大人(高校生以上)1,200円 ・こども(4歳から中学生)500円 ・3歳以下 無料
・障がい者手帳をお持ちの方 500円(付き添いの方お一人様まで500円)
◆チョコレートワークショップ体験料
1,500円(入場料と別料金、事前予約不可)
◆予約・チケット購入専用ページ
【プロフィール】
石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)
株式会社FOOD FIELD CREATIVE
facebook https://www.facebook.com/ffcnippon/
HPとblog http://ffcnippon.com/
東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」開業を担当、王先生と最適厨房研究会などでご一緒させていただきました。
お客様へのプレゼンや、HCJなどの展示会では、有名なシェフの方にご出演いただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。
フードビジネスプロデューサーとして独立して8年、おかげさまで活動の幅を広げています。リケジョとしての能力を活かし、厨房機器メーカー、フランス料理界、東京都や北海道、福島県などの生産者支援や、オーガニック農業の推進、観光、料理、厨房業界のPRに幅広く取り組んでいます。
さらに、農林水産省 令和5年度農山漁村振興交付金(農山漁村発イ令和ノベーション対策)受託事業、北海道びえい農泊 DX推進協議会の事務局長になりました。丘のまちびえいから、美味しいものの情報をお届けします。
王先生のFSPROでニュースクリップを担当するインターン生、募集中です!
びえい農泊 DX推進協議会 事務局長
東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター販路開拓ナビゲータ
福島県楢葉町6次産業化アドバイザー
MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」
全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長
全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員
フランス料理文化センター アミティエグルマンド 会員
ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会 監事
立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長
立教大学観光クラブ理事、校友会企画委員
調理技術教育学会 会員
一般社団法人 日本商環境デザイン協会 正会員
深沢アート研究所 マネージャー
東京お米サロン
4)飯田真弓さんより40回目の記事です
【バンコクのグルメ体験5】
タイやバンコクの事を書き始めると、終わりがないくらい、たくさんの食体験があります。何度目かのバンコクステイでは、かのプーパッポンカリーの名店、「ソンブーン」というタイ中華料理レストランを訪れました。このプーパッポンカリーですが、最近では日清のカップヌードルに登場したり、簡単に作れる調味料が輸入食材店で手に入りますので、ご存知の方も多いかと思います。
「プーパッポンカリー」とは、「カニのカレー炒め」のことで、殻付きの蟹を大きなぶつ切りにし、ふわふわとろとろのスクランブルエッグとカレーソースを絡めて炒め煮をした贅沢な料理です。旨みの強い渡り蟹を使用しますが、このレストランではタイ南部からフレッシュな状態で運ばれてきますので、身離れも良く、蟹味噌含め蟹の美味しさを余すところなく堪能できます。シンガポールでいえばチリクラブに相当する料理です。この料理を考案した発祥の店といわれているのが「ソンブーン シーフードレストラン」で、今やバンコクに多くの支店を展開しています。日本の皇室や時の首相含め、世界中のセレブが訪れる有名店となったのはシンガポールのペーパーチキンの名店「ヒルマンレストラン」の生い立ちと似ています。1店の名物料理が国を代表する料理になっていくのですから、外食の底力は計り知れないですね。
さて、今回はもうひとつ、おすすめしたい料理があります。プーパッポンカリーのように高級なメニューではありませんし、何回目かのバンコクステイで、ごく普通のローカルレストランで先輩がオーダーしてくれた料理ですが、ひと口食べて衝撃を受けました。料理は大きなスープボールで運ばれ、中を覗くと、真っ白なスープに緑色の葉っぱと赤唐辛子が浮いています。鼻を近づけるとココナッツに、ほんのりライム、生姜の香りがします。この真っ白なスープがトムヤンクンと同じくらいポピュラーなスープで、「トムカーガイ」という名前であると説明されました。いざ実食。ココナッツのミルキーで優しい味わいにチキンとナンプラーの旨み、そしてタイ特有のコブミカンやカー(生姜)などのスパイスのアクセント、最後にタイライムの酸味が全体をまとめ上げ、日本や他の国では経験した事のない美味しさでした。トム=煮る、カー=生姜、ガイ=鶏肉という意味ですが、刺激の強いタイ料理が多い中、この様にまろやかで優しい味わいのスープは別格で、タイ料理の奥深さを知ることができました。
まだまだ日本ではメジャーでないトムカーガイですが、シンガポールのラクサのように、じわじわと人気が出るのではないかと思っています。
【飯田真弓プロフィール】
東京で生まれ、10歳より千葉で育ちました。
35年にわたり、国内外の大手外食チェーンをはじめとするグローバルな食産業と、ホスピタリティサービスの代名詞である航空会社に勤務してまいりました。この経験を活かし、現在、成長を目指す企業様にさまざまなアドバイスをさせていただいております。専門分野は、お客様および従業員様を主役にしたブランディングを起点とする企業戦略の策定と結果につなげる実践です。さらに、マーケティングとイノベーションを掛け合わせた商品開発と、何より欠かせないグローバルレベルの品質管理と食の安全は得意分野です。これらを一気通貫させ、企業様の規模に合わせたバリューチェーンのデザインと創出、そしてチェーンのグローバル化やフランチャイズ化の手法など多岐にわたり、お役立ちの引き出しを多く備えております。これらの分野はどちらかというと企業様の成長過程においてなかなか手の届かない、後回しになりやすい領域です。どのように企業運営に組み込んで行くのかについても企業様の状態に応じてアドバイスができます。少し固いお話になりましたが、次の経歴をご覧いただくと、王先生がおっしゃるところの「面白い」を感じていただけるかと思います。
【経歴】
「世界中の美味しいものを食べ歩きたい!」
幼い頃から、よく言えば食への探求心が強く、本当のところただの喰意地のはった究極の食いしん坊で、さまざまな専門料理を「食べる、作る」経験を積んでまいりました。10歳の頃には近所のお母さんたちに公民館で料理を教えるほどの特異な子供でした。そしてそんな喰意地の夢を叶えるために最初に選んだ職業はなんと航空会社の客室乗務員、CA。JALに入社し、目的の食はもちろん、最高峰のホスピタリティとチームワーク、徹底したマニュアルオペレーションと教育システム、ブランドエンゲージメントを習得することができました。国内および国際線パーサーまでを経験できたのはありがたいことです。
思いのほか真面目にフライトする一方で、ついたあだ名は「空飛ぶ胃袋」。お給料のほとんどとフライト以外の余暇はすべて食べることに費やしていました。当時はバブルのさ中でしたので、高価な食事をご馳走になる機会もありましたが、とにかく自腹でピンからキリまで胃袋と時間の許すかぎり食べ歩きました。国内のみならず、CAの特権を活かし、「飛んで行ける全ての地」においてさまざまなジャンル、規模のレストラン、ストリートフード、市場や小売店などを訪れることに多くの時間を費やし、食体験を深めていきました。帰国するスーツケースの中はいつもスーパーで買った食材でいっぱい、検疫で時間がかかるので先輩たちにはとても気を遣いました。同期が蝶よ花よと扱われ、いわゆる玉の輿に乗っていく中、「エンゲル係子」のあだ名もつき、とても対照的な20代を過ごしました。
その後、当時経験する機会の少なかったインド料理と文化をどうしても学びたいと、一念発起、なんとインドの財閥系商社に転職し、2年間を30年前のニューデリーで過ごしました。30年前のインドは想像を絶する世界、生活の近代化のレベルで言えば、若い女性が住むにはかなり厳しい環境でした。そのような中、インドだけでなく、周辺国チベットなどまで足を運び、食を経験しました。追ってこのお話もお伝えしたいと思います。
帰国後、創業者との縁あって日本発祥、海外にもモスバーガーを展開するモスフードサービスに入社しました。「世の中にないものを作る」をモットーに、当時圧倒的なプロダクトアウト力を備えると有名でしたこの会社の商品開発部門の黄金期に加わることができたのです。世界中での食体験を発揮するに最高の環境をいただきました。また、多様な新規事業のメニュー開発、商品企画、海外事業など幅広い経験を積むことができました。このお話も興味深いかと思います。
一方でプロダクトアウトとは真逆の世界、ブランディングとマーケティング戦略を軸に経営戦略を策定、実践を学ぶ環境に身を置き、スキルを身に着けました。その結果、一度は自身のブランドを立ち上げ、経営を行うことが必要と考えて独立。オーナーシェフとして東京都中央区に、無名のところから飲食店を開業しました。2年近くほとんど休みも取らず毎日オープンキッチンに立ち、生のお客様と対峙することで多くの事を学びました。努力が実り、短期間で複数店に展開しました。何より嬉しかったのが、後輩シェフ達を育てることができたことです。同時に専門誌への執筆や企業様へのブランド立ち上げ、業態、メニュー開発などコンサルタントとしての事業も開始いたしました。
このコンサルティング事業をきっかけに、米国大手ハンバーガーチェーンのWendy‘s、世界最大店舗数のサンドイッチチェーンSubwayの国内展開のみならず、アジア地域においてのR&Dイノベーション、調達物流サプライチェーン、品質管理と食の安全を統括する機会をいただきました。世界に展開する米国2大チェーンの本社と働くことで世界の最先端を知ることができました。また、食材だけでなく、包装資材や衣類、消耗備品などのべ2000以上の工場を視察、監査した実績がありますので世界中のあらゆる工場や生産現場、圃場を熟知しています。
さらに、Subwayにおいては店舗、現場を主役とするための営業、オペレーションの統括も任され、約10年にわたる負のスパイラルからの脱出、V字回復を2年間で成し遂げました。グローバルレベルのチェーンビジネス、FCビジネス、その手法とさまざまなパターンを横断的に熟知するに至りました。
現在は飯田真弓事務所を開設し、バリューチェーンの専門家として、サプライチェーンの上位概念であるバリューチェーンおよび各機能の評価、課題解決、戦略策定や実行など、外食のみならず、さまざまな企業様の成長を目指して寄り添い、お役立ちをさせていただいております。
趣味は筋トレとゴルフ。どちらも変態レベルでストイックに攻め、体脂肪率10%未満を常にキープ。ゴルフは2年で90切り。「健やかにしなやかに歳を重ねるコツ」や、「食べても太らない身体作りのヒント」もお伝えできると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
飯田真弓
飯田真弓事務所 代表/ フードサイエンティスト/バリューチェーン構築プロフェッショナル
(一般社団法人)全日本食学会会員
(公益社団法人)日本ヘルスケア協会会員
ライザップBODY MAKEアンバサダー
【特記】
・品質管理、食の安全分野における専門性/GFSIの主要認証、BRCG(旧BRC)ASIAアドバイザリーボード(HACCP,ISOなど食の安全、管理領域含む)
・フードサイエンスおよび官能評価技術/英国グローバルリソースであるLEATHERHEAD FRにて取得
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● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。
このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので、ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。
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● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□
7月4日-7月10日
■セブンイレブン/「7NOW」で焼きたてピザ配送、8月200店舗に拡大
流通ニュース
■渋谷アクシュ/7/8開業・総事業費275億円、商業は飲食中心に15店舗オープン
流通ニュース
■イートアンド/関東第一工場が復旧、受取保険金8億円
流通ニュース
■猿田彦珈琲/原宿駅店にミニオンズのポップアップストアをオープン
流通ニュース
■ペッパーランチ/ブランド創設30周年、記念キャンペーン第1弾は黒毛和牛
流通ニュース
■スシロー/6月の既存店売上高15.2%増
流通ニュース
■マクドナルド/6月は期間限定てりやきメニューなど好調で既存店10.5%増
流通ニュース
■アークランズ 決算/3-5月、とんかつ専門店「かつや」堅調で増収
流通ニュース
■串カツ田中/6月の既存店売上14.5%増、梅雨遅れ客足好調
流通ニュース
■丸亀製麺の「丸亀うどーなつ」が発売開始6日間で累計販売数100万食を突破しました。2023年5月に登場した「丸亀シェイクうどん」の同期間での販売数は約50万食だったため、約2倍の売れ行きとなります。現在は1人3袋までの購入制限を設けているそうです。
丸亀うどーなつは、構想から約3年かかり誕生した新メニューで、うどんの特徴である“もちもち”の食感を生かした商品となっており、フレーバーは“きび糖味”、“やみつきカレー味”の2種類、価格は5個入りで各300円となっています。同社は「うどんのドーナツ」でつくる新感動体験で、間食ニーズを喚起したい、と述べています。
外食産業におけるドーナツの国内市場規模は2020年に縮小したものの、2021年以降はテイクアウトやデリバリーの利用増加で拡大し、生ドーナツ等の流行により継続的に市場規模が徐々に大きくなる中で、今回の「丸亀うどーなつ」がこの市場に与える影響はかなり大きいものであると推察します。【A】
ITmedia ビジネスオンライン
【参考】
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● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
最新の情報は私のfacebookに掲載していますのでご覧ください。
<日本外食ニュース>
柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。
柏原さんは、文芸春秋の編集者として活躍され、2023年3月末で定年退職。1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。
2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。
食べログフォロワー数5万人。
飲食業界ニュースまとめ #1561 2024/7/4
飲食業界ニュースまとめ #1562 2024/7/5
飲食業界ニュースまとめ #1563 2024/7/6
飲食業界ニュースまとめ #1564 2024/7/7
飲食業界ニュースまとめ #1565 2024/7/8
飲食業界ニュースまとめ #1566 2024/7/9
飲食業界ニュースまとめ #1567 2024/7/10
みんなの経済新聞
日本食糧新聞社
プロの視点(日本食糧新聞社)
東洋経済オンライン 外食
http://toyokeizai.net/category/restaurant
フードスタジアム
フードリンク
http://www.foodrink.co.jp/news/
フーズチャンネル
日本経済新聞
流通ニュース
M&A NEWS 食品・外食
日本能率協会展示会(FOODEX、HCJ他)
リテールテック
<米国外食ニュース>
QSR マガジン
NRN紙
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Food104マガジンスタッフ
発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰
編集:石川史子、金子佐和美
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このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。
日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。
有限会社清晃(せいこう)業務内容
王利彰 経歴
ご質問、ご相談はeditor@food104.comにお寄せ下さい。
実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、
将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、
と思っている方にお勧めするのは、
関西国際大学人間科学部経営学科
http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/
大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は
立教大学観光学部
杏林大学外国語学部観光交流文化学科
等で学ぶことをお勧めします。
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/
王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会
http://saitekiken.jp/saitekichubo/
————————————————– 週刊Food104 —–