YAMAPというアプリをご存知ですか?
飲食業界では縁がないかもしれません、登山用アプリで400万ダウンロードを誇る人気ナンバーワンのアプリです。
事前に地図をダウンロードしておけば、電波の届かない山の中でも、ナビゲーションしてくれて、これから登るルートや歩いてきた軌跡を画面で確認できます。登山届も出来て、万一遭難した場合に家族への通知が可能。優れているのは、同じアプリを使っている人と、途中ですれ違った際に、チャイムでお知らせしてくれます、疲れて声が出ないときに替わりに「こんにちは」とあいさつしてくれるのです。と、同時にお互いの情報を交換していて、万一、遭難した場合、すれ違った人の情報から、どこですれ違って、道はぐれしたのはどこかの想定が出来る、つまり捜索範囲を絞ることができるのです。そんな安全情報と同時に、下山した後に、ルート情報と途中で撮った写真を公開するSNSの仕組みも備えています、ルート上の注意点や、行程の目安時間などを共有することができるのです。安全で楽しい山登りを支えてくれるのです。
400万会員のSNSを運営するYAMAPですが、本社は福岡にあるベンチャー企業です。
「地球とつながるよろこび」をパーパスとして収益を上げることを目的としていません。
それでも資金は集まってくるのがユニコーン企業です。
ショップを運営したり、登山保険を始めたりとユニークな活動をしています。
そのYAMAPが開発した新しいアプリが「流域地図」です。
食と何のつながりがあるのか、不思議に思われるかもしれません。
最近のニュースでいえば、線状降水帯ができて大きな被害をもたらした事案の検証に使うのではという印象でしょうか。
もちろん、そういう使い方もできるのですが、ぜひアプリを開いて、どこか気になる水系を眺めてみてください。お近くの川でも構いません。
YAMAPの解説によると
「流域」とは「雨水が川に集まる大地の地形」を指します。私たちが暮らしている大地を含め、地球上のほぼすべての場所は、流域でとらえることができます。都道府県や市町村といった人間がつくった行政区分ではなく、水の流れを基礎とした生命圏の区分が流域です。その意味で、流域は地球の生態系の単位とも言えます。(HPより)
自治体の区分ではなく、水の流れを基礎とした食のエリア化、スローフードやフードマイレージといった考え方の基礎として流域という視点を持ってみるのも良いのではないでしょうか。
気仙沼でよりよい牡蠣の養殖を進めるために森に木を植えてきた「森は海の恋人」の活動なども流域を意識した活動でした。大川水系を検索してください。
「流域地図」は食の流通における新しいモノサシになるかもしれません。
YAMAP流域地図
YAMAP
海は森の恋人