テツヤズ閉店

食の宝庫九州から

このメールマガジンFood104は、王先生のメーリングリストからスタートしたと記憶しています。私は2000年頃からの読者です。その頃は都内のレストランでオフ会をやっていました。その勢いだったか、ひょんなことからシドニーに「テツヤズ」という南半球No.1のレストランがあるという話が出て、オフ会に行こうとなりました。2004年の5月のことです。

アテンドはマクドナルド時代に王先生の部下で、シドニー在住で当時豪州YAM社にレタスを納入するサプライヤーでQA職をされていたジーン・中園さんでした。

真面目なジーンさんは王先生にちゃんとした研修にしなさいと言われたので、レストランを回るだけでなく、市場や農業試験場などを回るツアーを組んでくれました。

本当に楽しいツアーでした。豪州は多民族国家なので、フレンチだけでなく、中華、ベトナム、ギリシャなどのレストランなども訪問しました。

最終日に「テツヤズ」でディナーを楽しみました。シドニー市内の一等地にあるレストランは120席がほぼ満席になります、そこで3時間のコースを楽しみました。しかも、そのあとVIPルームで2時間ほど哲也さんにインタビューすることもできました。

浜松出身の哲也さん、18歳で渡豪してからの成功譚を聴けたのですが、「Hard & Sweet」な「レストランはShowBIZだ」「自分のサーバントはいない」「ライバルは自分」など心に響く言葉の数々でした。

さて、そのテツヤズが37年の営業を閉じるというニュースがジーンさんから届きました。今から予約も難しいでしょうねえ、あのとき行けたのはラッキーだったなあと思います。

現在はシンガポールに「WakuGhin」をやっていますから、そちらでもtetsuyaさんの料理は楽しめます。

でもシグネチャーの『オーシャントラウトのコンフィ』はどうなるのかな?

テツヤズ閉店の記事

tetuya’s

https://www.tetsuyas.com

ジーン・中園さんの紹介はこちら

https://www.kosetsusha.co.jp/category/e-books
上田 和久

上田 和久

スタジオワーク合同会社 代表。熊本県生まれ。厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年1月コンサルタントとして独立。安全安心な食品を提供することに日々、注力する企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。 JHTCリードインストラクター

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