外食ニュースクリップ「東名高速道路サービスエリアに脇屋シェフのお店が開店」(商業界 月刊コンビニ2012年5月号)
東名高速道路に並行して走る新東名高速道路が2012年4月14日に開通する。東名の御殿場ジャンクションから名古屋近くの三ヶ日ジャンクションまでの160kmが一気に開通だ。高速利用客の便宜をはかるため、NEXCO中日本(JR東海と同じくドル箱路線を担当)は新東名のサービスエリアにNEOPASAというブランドの施設を開設する。新東名・藤枝の上下線NEOPASOには丸亀製麺を率いるトリドールにフードコート全体を担当させるなど話題を呼んでいる。
東名のサービスエリアも改装を進めておりEXPASAと命名している。海老名ジャンクションで東名と新東名は合流するので、東名海老名上りサービスエリアは2011年暮れに大改装を行いEXPASAとなった。
1階には持帰り用の店舗がある。柿安の牛めし弁当、スターバックス、和幸、崎陽軒、成城石井(高級小型スーパー)、等が入っている。
2階には大型のフードコートと中華料理店が店を構えている。フードコートはラーメンや丼などの利便性が高い業態だが、中華料理店は何と上海料理で高名な脇屋友詞シェフの上海DOLL BY WAKIYAが120席ほどの大型店を構えている。
ツーランドット等の高級店と異なり、客単価1500円程度のカジュアルな業態で、麺と丼のセットメニューが中心だ。セットメニューは麺にミニ丼のセットか、丼に小麺のセットだ。
高速道路のサービスエリアに脇屋シェフ経営のようなブランドレストランが入るのは初めてだ。NEXCO中日本は競合のJR東海やJR東日本、JR西日本に対抗意識を強く持っているようで、東京駅ビル、名古屋駅ビル、大阪駅ビル等の商業施設に負けまいと、新しい施設の建設に懸命だ。旅行をする際に駅ビルやサービスエリアの飲食店を調べて、列車にするか車にするか決める楽しい時代になったようで、ゴールデンウイークには話題になるだろう。