米国レストランピリ辛情報 「ショッピングモールの新業態 Lifestyle Center とは」(綜合ユニコム 月刊レジャー産業資料2005年1月号 NO.460)
日本では米国のショッピング・センター(以下SC)を視察する際の分類はNSC、CSC, RSC、SRSC、Power Center、Outlet Centerの6分類であり、前々回にご紹介した、サンタナ・ローのような洒落たSCはどの分類になるのだろうと思っていた。帰国後、国際ショッピングセンター協会The International Council of Shopping Centers (ICSC)によるSCの定義http://www.icsc.org/ を調べてみた。
SCという言葉は1950年代初頭から使われだし、当初は基本的にNSC、CSC、RSC、SRSC の4つに分類していた。しかし業界が成長し成熟するに従い多様化し、9つに分類をし直したのだ。従来の6つの分類と追加になった3つの分類を見てみよう。従来の分類についての説明は省くが、サンフランシスコ・ベイエリアのSCのURLを掲載するので参考にされたい。
最初の6つは
<1>Neighborhood Center ネイバーフッド
<2>Community Center コミュニティ
<3>Regional Center リージョナル
<4>Superregional Centerスーパー・リージョナル
<5>Power Center パワー
<6>Outlet Center アウトレット
http://home.comcast.net/‾sparsons1/mall_types/mall_types.html#oc
であり、以下の3つが追加された分類だ。
<7>Fashion/Specialty Center ファッション・スペシャリティ・センター
品質と価格が高い衣料品販売店や工芸品小売店が多くなっている。このタイプはキーテナントが必要なく、その代わりにレストランやエンターテイメントの施設が併設されることが多い。デザインは洗練されており、お洒落な内外装が施されており、所得層の高い地域に存在する。
http://home.comcast.net/‾sparsons1/mall_types/mall_types.html#fc
<8>Theme/Festival Center テーマ・フェスティバルセンター
主力顧客は観光客であり、魅力のあるレストランや遊戯施設を備えている。主に都心部に立地し、古い歴史的な建物等を使ったり、他の施設との複合の場合がある。
http://home.comcast.net/‾sparsons1/mall_types/mall_types.html#tc
<9>Lifestyle Center ライフスタイル・センター
一般的に裕福な住宅地に隣接する。消費者の追求する好みやライフスタイルに合わせた店舗をテナントとする。形態はオープンエアータイプである。チェーン展開をする高級店やファッション性の強い衣料品系デパートを入れる場合が多く、サンタナ・ローの場合サンフランシスコで一番人気のファッションショップUrban Outfittersが大人気だった。
レジャーを楽しむ色々な要望に応えられるようにしていることであり、高級なレストランやエンターテイメントの施設を備えている。街全体のイメージは統一されたデザインで、噴水や中庭に高級なベンチや花壇などを設置して、顧客がくつろげるようにしている。大型レストラン前には広場を作り、映画無料鑑賞会やコンサートのようなイベントを毎日開催して住民が集うような街作りをしている。
http://home.comcast.net/‾sparsons1/mall_types/mall_types.html#lc
レストランは前々回にご紹介したBlowfish Sushi To Die Forを筆頭に、Maggiano’s Little Italy、Chili’s Grill & Bar、のようなブリンカーインターナショナル社の展開する大型繁盛店や、Pasta Pomodoro、Wahoo’s Fish Taco
等の、ファスト・カジュアルの超人気店が入っている。米国訪問の際にはこのSCに注目していただきたい。
日本ショッピングセンター協会http://www.jcsc.or.jp/