NEWSな外食2005「ファスト・カジュアルFast-Casual とは」(商業界 飲食店経営2005年1月号)
米国でファスト・カジュアルと言う業態が注目されている。
1)成長率が高い
外食売上の2%を占めている業態にすぎないが、外食全体の平均成長率が4.5%に対して、今後5年間で年間15~20%伸びると予想されており成長率が高い。
2)トレンドに敏感な顧客
18才から34才の年齢層の流行に敏感の年代の支持率が圧倒的に高い。顧客の平均的な年収も75000ドルと米国人平均年収の倍近い。
3)メニューと店舗コンセプト
大人向けのメニューで、客単価は6ドルから9ドルの間である。内外装デザインは落ち着いた洒落たデザインを採用している。サービスはセミセルフサービスで、注文してお金を払ってから客席につき、料理は後から運ばれる。料理はオープンキッチンで注文後作りだし、出来たて感をアッピールする。ファスト・フードとの決定的な違いはワインやビールなどの軽いアルコールを提供していると言うことである。この業態は、ベーカリーカフェ、ハンバーガー、スープサラダ、イタリアン、アジアン、メキシカン、ベーカリー、HMRまでも含んでいる。
4)起源
この業態の創始者は1982にレストランコンセプト作りの天才フィル・ロマーノ氏Phil Romanoが開業した、ファドラッカースFuddruckersだと言われている。マクドナルドやバーガーキングなどのハンバーガーチェーンは冷凍の食材を使って、調理工程を見せていないため、消費者は冷凍食品を電子レンジで温めているだけではないかという不信感を抱いている。そこで、店内にはオープンキッチンの肉処理工程や野菜加工、ベーカリーまで設置し、素材感の訴求と、調理工程を見せるようにして大人気を得た。
5)健康志向に対応
最近の消費者はファスト・フードの料理は健康的でないという不信感も抱いているので、バハ・フレッシュでは店内に食品添加物や動物性油脂、冷凍食品、調理済み食品を使っていないと言う表示を掲示しているほどだ。