このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社
有限会社清晃(せいこう)が提供しています。
その他に2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、
新しく発足した人間科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。
2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、
F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えていました。
立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、
韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、会津大学・短期大学等でも非常勤講師の経験があります。
2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策は「月刊厨房」で1年間記事を連載しました。
フードコンサルタント王利彰は長年「メーリングリストfspro」で業界関係者と双方向のコミュニケーションをしてきました。現在は、Facebookのオンラインサロンへ移行。
FSPROメーリングリスト(外食産業情報“無料”オンラインサロン)
(https://www.facebook.com/groups/280530300281763)
外食産業でご活躍の皆さまはもちろん、卒業された方々の経験や知識も共有していただける場になるよう、皆様からの投稿をお待ちしています。
● 世界・日本各地の食情報
● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
● 食ビジネスニュースリリース
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
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● 世界・日本各地の食情報
1)食の宝庫九州から上田さんです
【助けて佐賀プリン】
毎年この時期のコラムは佐賀平野からお伝えしてきました。佐賀インターナショナルバルーンフェスタで気球を飛ばすボランティアを30年も続けています。
世界中から100機以上の熱気球が集まって競技を繰り広げます。大会は概ね5日間。朝8時と夕方15時からの2回の競技に5日間で90万人くらいの観客が押し寄せます。同時期に唐津市で行われる「唐津くんち」と合わせて佐賀観光の大イベントなのです。
その大会に今年は季節外れの台風がやってきました。この時期の台風は2000年以来らしいです。大会が行われる嘉瀬川河川敷には、観客に向けた屋台や、物産館、フードコートのテントが並び、佐賀、九州の食や物産を提供してきました。
今回台風は直撃しなかったのですが、1日、2日に大雨が降るという天気予報が出され、嘉瀬川の水位が上がって河川敷が使えない(実際に全面が水没しました)ということになり。急遽大会は中止となってしまいました。
テナントで出店した店は、1日の朝から撤収をはじめ、河川敷に置かれた、発電機、トイレなども撤去されました。
これまでこのコラムでは佐賀の「奥さまプリン」「牧場プリン」を紹介し佐賀のプリンが熱い状況をお知らせしてきました。
プリン県さが実行委員会が作られて57軒ものプリンを販売する店が参加しています。
物産館テントの中で元気に販売していた「プリン県さが実行委員会」でも仕入れた3,000個のプリンの在庫を抱えてしまいました。
消費期限の短いプリンは急いで販売しないといけません。そこで販売するスペースを各企業に呼び掛け、承諾してくれた佐賀駅の構内で販売許可を得て、SNSで呼び掛けて、1日の夕方には完売したとのこと。食品ロスが話題になる時世に、優しい県民に助けられましたね。
プリン県マップ2023
プリン県さが実行委員会Instagram
毎日新聞ニュース「プリン3000個、一時行き場無くすも…SNSで「助けて」、7時間で完売」
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
2)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第393回
自家農園を持ち可能な限り自給自足の食材を使った料理を提供することを信条とする料理人のことをシェフ・コンタディーノ (農民シェフ)と呼びます。究極の地産地消とも言えるこのスタイルはイタリア料理界ではカテゴリーの一つとも言えるほど浸透しています。
「料理ができる農民と畑を耕す料理人に勝るものはない」と言うのは、プーリアでシェフ・コンタディーノの先駆けとなり、今でも代表的なシェフの1人として活躍するペッペ・ズッロ氏。
彼が毎年主催するシンポジウムに参加してきました。
東京、紀尾井町テラスに支店のあるアンティキ・サポーリのオーナーシェフ、 ピエトロ・ヅィート氏も師と仰ぐペッペの元には、日本人料理人も今まで何人も修行に行っており、その多くが日本で活躍中です。
彼の”帝国”とも言える施設は、畑や森に加えて、レストラン、宴会場、会議場、クッキングスクール、ホテル、ワイナリーとガストロノミー・ツーリズムのすべての分野をカバーしています。彼の出身地である人口3000人ほどの山間の街、オルサラ・ディプーリアは、プーリア州とカンパニア州の県境にあり、プーリアの州都バーリからもカンパニアの州都ナポリからも車で2時間ほど。周りは農地が広がりアクセスするには公共交通機関ほぼないのでタクシーか自家用車しかありません。オルサラと言えばペッペ・ズッロというほど小さな街の名前を知らしめた功績は多大なものがあります。この僻地とも言える場所に何度もわざわざ足を運ばせるだけの魅力がここにはあるのです。
もちろん彼の”帝国”は一朝一夕に築かれたものではありません。アメリカやメキシコで料理人として働いた後故郷のオルサラに戻ってきたのが80年代。40年の歳月をかけて今があります。今でも常に新しいことに挑戦し続ける彼のバイタリティとマスコミ、行政、市民、農民など多くの人々を巻き込んで進化し続けることを可能にするカリスマ性は真似できるものではありませんが、学ぶべきことはたくさんあると思います。
今年のシンポジウムのテーマは「CIBO e ARTE」(Food and Art、食べ物とアート)。ペッペ曰く、「食べ物もアートも人が生きてゆく上でなくてはならないもの」。今回のテーマは彼が所有する元留置所の建物を提供して友人のスイス人コンテンポラリーアーティスト、Andreas Luhi (アンドレアス ルーティ)氏の美術館が開館されたことを記念するものでありましたが、大人たちが美術史家や評論家などの話を聞きている間に、地元の小学生たちには畑から収穫した野菜を素材としたアート制作をさせるというアイディアは秀逸で、その後みんなでペッペの料理に舌鼓を打つという楽しいイベントでありました。
大橋美奈子 Facebook
メール・アドレス
minako@da-puglia.com
大橋美奈子さん経歴
演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をし、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。
また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。
ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。
また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。
有限会社ダプーリア
http://www.da-puglia.com/
大橋美奈子プロフィール
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html
プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E
ダプーリア
大橋美奈子
3)FBプロデューサー日記 334回目
博多港の人気フレンチ「Restaurant Sola」
オーナーシェフの吉武広樹さんが、パリに構えたSola はミシュラン一つ星を獲得。当時、フランス料理業界で大きな話題になりました。2018年に帰国後、ベイサイドプレイス博多に開業、たちまち予約困難な人気店になり、今でも多くの美食家が世界中から訪れるフレンチです。
素敵な邸宅に招かれたような、居心地の良い温かな雰囲気のお店で、 博多港から出港する船を眺めながら店内へ入る動線や夜景が美しく印象的でした。
九州の季節の食材を中心に、吉武さんの世界観で、感性豊かに表現されたコースメニューは特別感のあるお料理ばかり。前菜やデザートの美しさにうっとりでした。
今回初めての訪問で驚いたのは、お店に入る手前のバジルやハーブを植えた大量のプランターです。自分の店で使うものを育てていること、そして、生ゴミはコンポストで堆肥化していることも教えていただきました。
パリのシェフの多くが、循環型社会の実現のために取り組んでいます。日本でもきちんと継続して取り組まれていることが嬉しくなりました。
北海道の千歳ワイナリーの白ワインは、国産ワインを応援するために、6年も継続して購入し続けていること。ジビエに添えたマスタードは自家製で発酵させて作り、キッチンの棚に置かれていること。
昨年開業した2店舗目「もーもーらんど油山牧場」で乳牛のミルクを生かしたチーズやデザートを使っているそうで、フードロスなく、牛乳を使えるようにメニューを考えていることなど、サーヴィスの方に質問すると、丁寧に食材のお話を聞くことができ、美味しさが倍増しました。
さらに、お箸は間伐材を使用し、漆塗りの職人さんの仕事を作るために、購入していて、お土産に持ち帰ることができました。
料理人が生産者を支援し、食べ手に伝えることで、循環型社会が実現できることを、福岡で体現されているお店です。
予約必須の人気店です。機会があったら、ぜひ訪れてくださいね。福岡まで、飛行機に乗って行く価値有りの九州フレンチです。
Restaurant Sola
〒812-0021
福岡県福岡市博多区築港本町13-6
ベイサイドプレイス博多C館2F
電話番号092-409-0830
営業時間18:00 – 22:00
定休日: 日曜日
【プロフィール】
石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)
株式会社FOOD FIELD CREATIVE
facebook https://www.facebook.com/ffcnippon/
HPとblog http://ffcnippon.com/
東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」開業を担当、王先生と最適厨房研究会などでご一緒させていただきました。
お客様へのプレゼンや、HCJなどの展示会では、有名なシェフの方にご出演いただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。
フードビジネスプロデューサーとして独立して8年、おかげさまで活動の幅を広げています。リケジョとしての能力を活かし、厨房機器メーカー、フランス料理界、東京都や北海道、福島県などの生産者支援や、オーガニック農業の推進、観光、料理、厨房業界のPRに幅広く取り組んでいます。
さらに、農林水産省 令和5年度農山漁村振興交付金(農山漁村発イ令和ノベーション対策)受託事業、北海道びえい農泊 DX推進協議会の事務局長になりました。丘のまちびえいから、美味しいものの情報をお届けします。
王先生のFSPROでニュースクリップを担当するインターン生、募集中です!
びえい農泊 DX推進協議会 事務局長
東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター販路開拓ナビゲータ
福島県楢葉町6次産業化アドバイザー
MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」
全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長
全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員
フランス料理文化センター アミティエグルマンド 会員
ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会 監事
立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長
立教大学観光クラブ理事、校友会企画委員
調理技術教育学会 会員
一般社団法人 日本商環境デザイン協会 正会員
深沢アート研究所 マネージャー
東京お米サロン
4)飯田真弓さんより 55回目の記事です
【韓国のグルメ体験8】
「コーヒーとカフェ文化」
ソウルステイが頻繁にアサインされたのは1988年、ソウルオリンピックの頃です。スターバックスなどカフェチェーンが上陸する前のソウルの町には、「タバン(茶房)」と呼ばれる喫茶店がたくさんあり、1980年代には大ブームになっていました。日本のレトロな喫茶店とよく似ており、コーン茶や麦茶などのお茶、そしてコーヒーなどの飲み物と、簡単な食べ物や甘いものを提供していました。
タバンのレトロな雰囲気は、気分が落ち着くので、ホテル近くのお店に良く通っていました。メニュー表にはコーヒーの種類が書いてあるのですが、なんと、「ネスカフェ」「プレジデント」など、インスタントコーヒーの名前がラインナップされていました。どういうことかと言うと、当時コーヒー豆は高価なものでしたので、ほとんどのタバンは、お湯を注ぐだけのインスタントコーヒーを提供していたのです。当時の韓国ではコーヒーと言えば、豆からドリップしたコーヒーではなく、粉のインスタントコーヒーで、欧米だけでなく、日本に比べてもずいぶん遅れているな、と感じたものです。
それがどうでしょう。今や韓国のコーヒー文化は世界一のレベルにあると言われています。ソウルはカフェ天国とも呼べるほど、あちこちにカフェが見られます。スターバックスのような有名チェーン店も、ニューヨークよりも店舗数が多いと言われています。さらに、韓国独自のコーヒーチェーンからローカル店まで、多様なカフェが店を構えています。ソウル市内だけではありません。韓国では全土でカフェが爆発的に普及し、伝統的なコーヒースタイルとモダンなコーヒースタイルの両方を取り入れ、楽しくてユニークなカフェシーンが形成されました。結果、今や韓国人にとってコーヒーは単なる飲み物ではなく、異なる人々や文化を結びつけるライフスタイルの一部となっているのです。たった10年ほどであっという間に日本を追い越し、世界の頂点に立つというシーンは、韓国が世界を席巻している現在のK‐POPの状況に似ています。
ちなみに、アメリカの『ブルームバーグ』が200以上の国・地域を対象に発表している「ブルームバーグ・イノベーション指数」によると、世界で最も「革新的な国」は韓国が1位です。しかも5年連続なのです。サムスンの研究開発や特許申請数に引っ張られているなどと言われておりますが、新しいものを取り入れて、独自性を加えて進化させる力が強い国民性なのかな、と筆者は考えます。
なお、今でも古き良きタバンは存在します。中でもおすすめは、ソウルの歴史が詰まった一番古いタバン『学林茶房(ハクリムタバン)』です。
恵化駅からすぐの大通りにあります。『学林茶房』は、ソウルに現存するタバンのなかで一番古いタバンで、ソウル大学が現在の地域(冠岳区新林洞)に移転する前の1956年、文理科校舎のすぐ近くにオープンしました。
当時「ソウル大学文理科の25番目の講義室」と呼ばれるほど、ソウル大学の学生に馴染みの深い、アジトのような場所だったといいます。
モダンで洗練されたお店ではなく、古く静かな雰囲気で、レトロな感覚に浸りたい日はぜひ、ソウルでいまも愛されている喫茶「タバン」を訪れてみてください。
【飯田真弓プロフィール】
東京で生まれ、10歳より千葉で育ちました。
35年にわたり、国内外の大手外食チェーンをはじめとするグローバルな食産業と、ホスピタリティサービスの代名詞である航空会社に勤務してまいりました。この経験を活かし、現在、成長を目指す企業様にさまざまなアドバイスをさせていただいております。専門分野は、お客様および従業員様を主役にしたブランディングを起点とする企業戦略の策定と結果につなげる実践です。さらに、マーケティングとイノベーションを掛け合わせた商品開発と、何より欠かせないグローバルレベルの品質管理と食の安全は得意分野です。これらを一気通貫させ、企業様の規模に合わせたバリューチェーンのデザインと創出、そしてチェーンのグローバル化やフランチャイズ化の手法など多岐にわたり、お役立ちの引き出しを多く備えております。これらの分野はどちらかというと企業様の成長過程においてなかなか手の届かない、後回しになりやすい領域です。どのように企業運営に組み込んで行くのかについても企業様の状態に応じてアドバイスができます。少し固いお話になりましたが、次の経歴をご覧いただくと、王先生がおっしゃるところの「面白い」を感じていただけるかと思います。
【経歴】
「世界中の美味しいものを食べ歩きたい!」
幼い頃から、よく言えば食への探求心が強く、本当のところただの喰意地のはった究極の食いしん坊で、さまざまな専門料理を「食べる、作る」経験を積んでまいりました。10歳の頃には近所のお母さんたちに公民館で料理を教えるほどの特異な子供でした。そしてそんな喰意地の夢を叶えるために最初に選んだ職業はなんと航空会社の客室乗務員、CA。JALに入社し、目的の食はもちろん、最高峰のホスピタリティとチームワーク、徹底したマニュアルオペレーションと教育システム、ブランドエンゲージメントを習得することができました。国内および国際線パーサーまでを経験できたのはありがたいことです。
思いのほか真面目にフライトする一方で、ついたあだ名は「空飛ぶ胃袋」。お給料のほとんどとフライト以外の余暇はすべて食べることに費やしていました。当時はバブルのさ中でしたので、高価な食事をご馳走になる機会もありましたが、とにかく自腹でピンからキリまで胃袋と時間の許すかぎり食べ歩きました。国内のみならず、CAの特権を活かし、「飛んで行ける全ての地」においてさまざまなジャンル、規模のレストラン、ストリートフード、市場や小売店などを訪れることに多くの時間を費やし、食体験を深めていきました。帰国するスーツケースの中はいつもスーパーで買った食材でいっぱい、検疫で時間がかかるので先輩たちにはとても気を遣いました。同期が蝶よ花よと扱われ、いわゆる玉の輿に乗っていく中、「エンゲル係子」のあだ名もつき、とても対照的な20代を過ごしました。
その後、当時経験する機会の少なかったインド料理と文化をどうしても学びたいと、一念発起、なんとインドの財閥系商社に転職し、2年間を30年前のニューデリーで過ごしました。30年前のインドは想像を絶する世界、生活の近代化のレベルで言えば、若い女性が住むにはかなり厳しい環境でした。そのような中、インドだけでなく、周辺国チベットなどまで足を運び、食を経験しました。追ってこのお話もお伝えしたいと思います。
帰国後、創業者との縁あって日本発祥、海外にもモスバーガーを展開するモスフードサービスに入社しました。「世の中にないものを作る」をモットーに、当時圧倒的なプロダクトアウト力を備えると有名でしたこの会社の商品開発部門の黄金期に加わることができたのです。世界中での食体験を発揮するに最高の環境をいただきました。また、多様な新規事業のメニュー開発、商品企画、海外事業など幅広い経験を積むことができました。このお話も興味深いかと思います。
一方でプロダクトアウトとは真逆の世界、ブランディングとマーケティング戦略を軸に経営戦略を策定、実践を学ぶ環境に身を置き、スキルを身に着けました。その結果、一度は自身のブランドを立ち上げ、経営を行うことが必要と考えて独立。オーナーシェフとして東京都中央区に、無名のところから飲食店を開業しました。2年近くほとんど休みも取らず毎日オープンキッチンに立ち、生のお客様と対峙することで多くの事を学びました。努力が実り、短期間で複数店に展開しました。何より嬉しかったのが、後輩シェフ達を育てることができたことです。同時に専門誌への執筆や企業様へのブランド立ち上げ、業態、メニュー開発などコンサルタントとしての事業も開始いたしました。
このコンサルティング事業をきっかけに、米国大手ハンバーガーチェーンのWendy‘s、世界最大店舗数のサンドイッチチェーンSubwayの国内展開のみならず、アジア地域においてのR&Dイノベーション、調達物流サプライチェーン、品質管理と食の安全を統括する機会をいただきました。世界に展開する米国2大チェーンの本社と働くことで世界の最先端を知ることができました。また、食材だけでなく、包装資材や衣類、消耗備品などのべ2000以上の工場を視察、監査した実績がありますので世界中のあらゆる工場や生産現場、圃場を熟知しています。
さらに、Subwayにおいては店舗、現場を主役とするための営業、オペレーションの統括も任され、約10年にわたる負のスパイラルからの脱出、V字回復を2年間で成し遂げました。グローバルレベルのチェーンビジネス、FCビジネス、その手法とさまざまなパターンを横断的に熟知するに至りました。
現在は飯田真弓事務所を開設し、バリューチェーンの専門家として、サプライチェーンの上位概念であるバリューチェーンおよび各機能の評価、課題解決、戦略策定や実行など、外食のみならず、さまざまな企業様の成長を目指して寄り添い、お役立ちをさせていただいております。
趣味は筋トレとゴルフ。どちらも変態レベルでストイックに攻め、体脂肪率10%未満を常にキープ。ゴルフは2年で90切り。「健やかにしなやかに歳を重ねるコツ」や、「食べても太らない身体作りのヒント」もお伝えできると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
飯田真弓
飯田真弓事務所 代表/ フードサイエンティスト/バリューチェーン構築プロフェッショナル
(一般社団法人)全日本食学会会員
(公益社団法人)日本ヘルスケア協会会員
ライザップBODY MAKEアンバサダー
【特記】
・品質管理、食の安全分野における専門性/GFSIの主要認証、BRCG(旧BRC)ASIAアドバイザリーボード(HACCP,ISOなど食の安全、管理領域含む)
・フードサイエンスおよび官能評価技術/英国グローバルリソースであるLEATHERHEAD FRにて取得
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● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。
このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので、ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。
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● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□
10月24日-11月6日
■米マクドナルドでO157の集団感染、49人が感染し1人死亡…全員が「クォーターパウンダー」
yomiDr.
■モスバーガー×ミスド/ららぽーと新三郷にコラボ店舗「MOSDO!」オープン
流通ニュース
■F&LC/国内グループ全正社員対象に平均6%の給与引き上げ
流通ニュース
■OICグループ/パティシエ・鎧塚俊彦の「トシ・ヨロイヅカ」がグループ入り
流通ニュース
■牛丼3社/9月既存店、すき家8.5%増、吉野家7.3%増、松屋17.5%増
流通ニュース
■マクドナルド/9月の既存店売上2.8%増、「月見ファミリー」好調
流通ニュース
■串カツ田中/9月は昨年のTV放映反動減で、既存店売上5.4%減
流通ニュース
■あさくま/9月の既存店売上高20.8%増
流通ニュース
■ワタミ/サブウェイ事業で売上2000億円見込む、25年都心に旗艦店オープン
流通ニュース
■高輪ゲートウェイシティ/25年3月27日まちびらき、オフィス・商業施設オープン
流通ニュース
■ステーキもM&Aも爆速中。日本一速い決算発表で見た「あみやき亭」の強さ
FOODRINK NEWS
■ラーメン・カレー・定食/9月既存店丸亀製麺9.3%増、王将フード7.3%増
流通ニュース
■ファミレス/9月既存店すかいらーく11.0%増、サイゼリヤ25.0%増
流通ニュース
■ワタミ/日本サブウェイ買収、20年で国内3000店舗目指す
流通ニュース
■日本KFCホールディングス/新社長にマクドナルド、すかいらーく歴任の遠藤久氏
流通ニュース
■クリスピー、日本KFCHD/吸収合併
流通ニュース
■日本フードサービス協会/9月の外食売上8.2%増、残暑厳しく冷たいドリンク好調
流通ニュース
■タコ高騰、世界で引っ張りだこ たこ焼き1個70円→90円
日本経済新聞
■米マクドナルドでO157による食中毒事件、原因はタマネギ!
『今回の事件は、フレッシュな食材の管理の重要性を再認識させるものであり、食品の追跡調査や衛生基準の強化がさらに進むことが期待されます。リスクが比較的低いとみなされていたタマネギでも、状況次第では食中毒の原因となる可能性があるため、今後も慎重な監視と適切な対策が求められます』
木村凡ブログ
マクドナルドのO157事件再び:タマネギが疑われる今、そのリスクを検証する
食品微生物学(検査と制御方法)|基礎と最新情報を解説|木村 凡
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● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
<日本外食ニュース>
柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。
柏原さんは、文芸春秋の編集者として活躍され、2023年3月末で定年退職。1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。
2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。
食べログフォロワー数5万人。
飲食業界ニュースまとめ #1680 2024/10/31
飲食業界ニュースまとめ #1681 2024/11/1
飲食業界ニュースまとめ #1682 2024/11/2
飲食業界ニュースまとめ #1683 2024/11/3
飲食業界ニュースまとめ #1684 2024/11/4
飲食業界ニュースまとめ #1685 2024/11/5
飲食業界ニュースまとめ #1686 2024/11/6
みんなの経済新聞
日本食糧新聞社
プロの視点(日本食糧新聞社)
東洋経済オンライン 外食
http://toyokeizai.net/category/restaurant
フードスタジアム
フードリンク
http://www.foodrink.co.jp/news/
フーズチャンネル
日本経済新聞
流通ニュース
M&A NEWS 食品・外食
日本能率協会展示会(FOODEX、HCJ他)
リテールテック
<米国外食ニュース>
QSR マガジン
NRN紙
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発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰
編集:石川史子、金子佐和美
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このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。
日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。
有限会社清晃(せいこう)業務内容
王利彰 経歴
ご質問、ご相談はeditor@food104.comにお寄せ下さい。
実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、
将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、
と思っている方にお勧めするのは、
関西国際大学人間科学部経営学科
http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/
大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は
立教大学観光学部
杏林大学外国語学部観光交流文化学科
等で学ぶことをお勧めします。
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/
王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会
http://saitekiken.jp/saitekichubo/
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