このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社
有限会社清晃(せいこう)が提供しています。
その他に2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、
新しく発足した人間科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。
2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、
F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えていました。
立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、
韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、会津大学・短期大学等でも非常勤講師の経験があります。
2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策は「月刊厨房」で1年間記事を連載しました。
フードコンサルタント王利彰は長年「メーリングリストfspro」で業界関係者と双方向のコミュニケーションをしてきました。現在は、Facebookのオンラインサロンへ移行。
FSPROメーリングリスト(外食産業情報“無料”オンラインサロン)
(https://www.facebook.com/groups/280530300281763)
外食産業でご活躍の皆さまはもちろん、卒業された方々の経験や知識も共有していただける場になるよう、皆様からの投稿をお待ちしています。
● 休刊のお知らせ
● 世界・日本各地の食情報
● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
● 食ビジネスニュースリリース
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
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● 休刊のお知らせ
10月30日はメールマガジン休刊日とさせていただきます。
次回は、11月6日に配信予定です。
● 世界・日本各地の食情報
1)食の宝庫九州から上田さんです
【長崎スタジアムシティ】
このコラムは実体験したものを書くことを是としてきましたが、今回は間に合わずWebの情報だけで書きます。まあ栞の様なものだとご理解ください。
西九州新幹線の終着点、長崎駅から徒歩10分、三菱重工幸町工場跡地を「(株)ジャパネットホールディングス」が取得し建設した複合型の施設です。
まずは、サッカー場、バスケットボールアリーナ、サッカー場が部屋から見れるホテル、ショッピングモール、オフィスビル、大学のサテライト、学習塾など、ありとあらゆる施設を集めています。
・長崎スタジアムシティ
サッカーはJリーグ「V・ファーレン長崎」バスケットボールは「長崎ヴェルカ」とプロチームをサポート。公式戦が予定されています。
・ピーススタジアム
・ハピネスアリーナ
投資総額は1千億円。
ひとつの企業が牽引する再開発として長崎県では「ハウステンボス」以来だと思います。
当然、長崎県、長崎市もサポートしていますが、完成した姿を見るとよくぞここまで出来たと思います。
・文部科学省による解説
ご存知の通り、ジャパネットたかたはカメラ店から創業、家電品等のテレビショッピングで一躍人気を集め、現在の取扱い商品は旅行から羽毛布団、水の宅配まで多岐に渡っています。
商品を深掘りして、その商品の良さを極限までアピールすることで、顧客を満足させています。その販売方法を作り上げたのが先代の高田社長、独特の高い声がインパクト大でした。
・ジャパネットたかた 高田社長(当時)の紹介記事
・ジャパネットホールディングス ニュースリリース
現在のホールディングスの社長は創業者の長男。表に出るタイプではないと自認しているだけに露出は少ないのですが、事業を確実に前に進めています。本社は今でも長崎県佐世保市におき、TVショッピング番組も自前のスタジオで撮影、配信しています。
福岡にも拠点となるオフィスを構え、人材の確保に役立てています。
スタジアムシティは、長崎という日本の辺境にあり、ともすれば不利な立地ですが、150年前には日本が世界に開く窓口という最先端の場所でした。ジャパネットたかたが、佐世保というローカルからテレビショッピングやネット販売というツールで日本を席巻できたことで、ツールの使い様では、長崎も日本の中心になり、クルーズ船の来航数の多さや、アジア圏への近さを考えると、けして不利な場所ではないと言えます。
西九州新幹線が全通するまでは、すこし不便ではありますが、それに勝るコンテンツを持っていると思います。
世の中に認知され、人が押し寄せるまでの間でも、この街が持つ魅力は、地元の人に愛されるものだと思います。ものの消費ではなく、時間を消費することに主眼を置いているので、サッカーチームやバスケットのチームが地元の応援を受けて盛り上がっていることを筆頭に、地元出身のミュージシャンが次々にコンサートを開き、既にチケットは入手困難になるほど、ホテルも取れないという大騒ぎになっています。
これほどの投資を行った、ジャパネットホールディングスの地元愛もなかなかのものだなと思います。これからが楽しみです。
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
2)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第392回
10世紀のイギリス、カンタベリー大聖堂のシジェリック大司教の日記に記されたフランス、スイスを通りヴァチカンでローマ法王の祝祷を得る旅のルートを基本に、キリストの聖地エルサレムまで続く巡礼路、フランチージェナ街道をヨーロッパの文化と歴史、さらヨーロッパ人のアイデンティティの象徴として整備し繋げようという計画がヨーロッパ評議会の正式なプロジェクトとして進められています。1994年から始まったこの計画、陸路の終点となるプーリアのブリンディジ及びサンタ・マリア・ディレウカまでの道のりが繋がり2019年に正式に承認されました。
このヨーロッパフランチージェナ街道協会の総会が今年はプーリアのモンテ・サンタンジェロで行われたので地元オストゥーニ支部の会長と一緒に参加して来ました。
フランチージェナ街道は現在はイギリス、フランススイス、イタリア国内合計16州を通る全長3,200kmのルートです。さらに今後イギリス内では起点地をシジェリック大司教の日記が保存されているロンドンまで伸ばしたり、スペインのカミーノ・ディ・サンティアゴなど他の巡礼路とも連携してネットワークを広げる構想があります。ヨーロッパ文化の中心はキリスト教ですが、その聖地エルサレムはユダヤ教、イスラム教の聖地でもあり、その周辺では現在も戦火が絶えません。一方で、宗教を超えて文化や観光の交流を促すことを目的として歴史の道を繋げようという試みが進められています。とはいえ発足から30年、実情はそう簡単ではないようです。特に2019年に追加承認されたばかりのルートがある南部カンパーニア、バジリカータ、プーリアの3州では、認知度はまだまだです。
プーリアには「すべての道はローマに通ず」で有名なアッピア街道の終点であるブリンディジがあり、古代ローマの道アッピア・トライアーナ街道(ローマから途中のベネヴェントで二分されバーリを通る道をトライアーナ街道と言う。もう一方はターラントを通りブリンディジで合流する)を観光ルートとして整備しようという動きもありますが、こちらもボランティア頼みの市民団体が主体となっての活動でスローフードやスローライフのシンボルである、カタツムリやロバの歩みのごとくであります。
キリスト教巡礼路で一番有名なスペインのカミーノ・ディ・サンティアゴはフランスとスペインの国境地域で美食で有名なバスク地方を通ることもあり宗教を超えて毎年30万人以上の人々が訪れます。日本国内でも四国八十八カ所の寺社を巡るお遍路や熊野古道などやはり同様の実績のあるルートがあります。
サイクリングやフットパスなどのプログラムでアウトドアアクティビティをセールスポイントにする佐伯市は大分県の最南東で宮崎県延岡市との県境にあり、海山の良質な食材も豊富なことから、「東九州バスク計画」なると企画が持ち上がったこともあります。
昔栄えたルートを発掘して「繋げる」巡礼の道には、地域と地域を「繋げる」、昔と今を「繋げる」、体と心を「繋げる」など「繋げる」がキーワードのようです。
一度失ったものを「繋げる」のは容易なことではないと思われますが、努力する価値はありそうです。
大橋美奈子 Facebook
メール・アドレス
minako@da-puglia.com
大橋美奈子さん経歴
演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をし、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。
また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。
ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。
また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。
有限会社ダプーリア
http://www.da-puglia.com/
大橋美奈子プロフィール
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html
プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E
ダプーリア
大橋美奈子
3)FBプロデューサー日記 333回目
福岡の”うまい”を探求するWEBマガジン「UMAGA」
地方でよく感じることなのですが、飲食店をネット検索しても、美味しい店を探すのが難しいことがあります。
でも、福岡に来るなら、福岡の”うまい”を探求するWEBマガジン「UMAGA」をご覧ください!
このサイトの中に「福岡の食を支える中村学園卒業生のお店」というページがあります。中村学園70周年記念事業として、「UMAGA」に掲載をしたそうです。
中村学園といえば、数々の有名シェフを輩出した学校で、このサイトを見て食事に行けば、間違い無いというリストです。
その中でも、中村調理製菓専門学校・中村国際ホテル専門学校「てつ校長」こと、中村哲さんが個人的にもよく行っているお店「博多ひさご」へ浅岡先生と行ってきました。おまかせコース(要予約)4,400 円~と、お酒を楽しませていただきました。
店主の坂本好弘さんは中村学園卒業後、京都の「熊魚菴 たん熊」などで腕を磨き、福岡に戻り開業。季節料理は地元のお野菜、お刺身、魚料理など、どれも美味しくいただきました。
そして、二次会はお隣の日本酒バー「ツキヨミ」へ
女将の佐保里美さんがカウンターに立ち、美酒を次々と・・・
つい飲みすぎましたが、意外とリーズナブルです。
タクシーで駅前のホテルに帰りましたが1000円でした。博多は夜でもタクシーがたくさんあって、便利な街です。
韓国人の観光客は、博多を目指してくる人が多いそうで、東京よりコンパクトに美味しい店があって、何度来ても楽しい街だからかもしれませんね。
「博多ひさご」「ツキミヨ」
電話番号:092-761-6066
住所:福岡市中央区春吉3-13-23中原ビル1階
定休日:月曜
営業時間:17:00-22:30(金・土曜は23:00)
席数:カウンター6席、小上がり22席
【プロフィール】
石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)
株式会社FOOD FIELD CREATIVE
facebook https://www.facebook.com/ffcnippon/
HPとblog http://ffcnippon.com/
東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」開業を担当、王先生と最適厨房研究会などでご一緒させていただきました。
お客様へのプレゼンや、HCJなどの展示会では、有名なシェフの方にご出演いただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。
フードビジネスプロデューサーとして独立して8年、おかげさまで活動の幅を広げています。リケジョとしての能力を活かし、厨房機器メーカー、フランス料理界、東京都や北海道、福島県などの生産者支援や、オーガニック農業の推進、観光、料理、厨房業界のPRに幅広く取り組んでいます。
さらに、農林水産省 令和5年度農山漁村振興交付金(農山漁村発イ令和ノベーション対策)受託事業、北海道びえい農泊 DX推進協議会の事務局長になりました。丘のまちびえいから、美味しいものの情報をお届けします。
王先生のFSPROでニュースクリップを担当するインターン生、募集中です!
びえい農泊 DX推進協議会 事務局長
東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター販路開拓ナビゲータ
福島県楢葉町6次産業化アドバイザー
MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」
全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長
全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員
フランス料理文化センター アミティエグルマンド 会員
ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会 監事
立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長
立教大学観光クラブ理事、校友会企画委員
調理技術教育学会 会員
一般社団法人 日本商環境デザイン協会 正会員
深沢アート研究所 マネージャー
東京お米サロン
4)飯田真弓さんより54回目の記事です
【韓国のグルメ体験7】
「春雨のお話2」
韓国のチャプチュエに使われるタンミョンという春雨のお話から、アジア圏に広がる春雨にまで広げてお話をしてきました。これらの春雨は、製法がとても面白いので、ご紹介をいたします。
春雨の名前の由来は、諸説ありますが、麺を形成する製造過程で、ぽたぽたと落ちる生地の様子が、春に降る雨のように見えるから、という説があります。一般的に麺といえば、延ばした生地を包丁で補足切ったり、あるいは折りたたみながら細い麺状に延ばしていったりという工程を思い浮かべます。ぽたぽたと落ちる製法はどのようなものでしょうか。
このぽたぽたと落ちる製法を落下式製法と呼びます。まず原料である芋類のでんぷんを水とよく混ぜ、気温や湿度に合わせて最適な固さまで捏ねていきます。この水温や水加減は職人が管理します。この生地を、底に穴の開いた筒状の容器(とんぴょう)に移します。すると、容器の穴から自然と生地が垂れ下がって出てきます。力で押し出すのではなく、ゆっくりと自然の重みで落下させて作るので、生地の粘りと弾力性が最適でないと、美しい麺の形になりません。伝統の落下製法には職人の匠の技が必要なのです。
生地自身の重さにより自然と引っ張られて細長い麺のような状態で落ちてきたところを、熱湯に入れて一気に茹でます。茹でることで糊化した春雨を、水でしめて一旦冷却します。
冷却した春雨を、一定の長さに整えて、棒にかけます。棒にかけた物干し状態で冷凍します。冷凍すると、麺の表面に凹凸が生まれ、麺線の中にもごくわずかな空洞ができます。これは、高野豆腐(凍り豆腐)と同じ様な原理です。冷凍させることで、加熱した時に透明で白く濁らず、味付きが良く煮解けしにくい性質になるのです。
さらに工程は続きます。冷凍した春雨を水にさらして解凍します。水にさらすことで、表面の余分なでんぷんのヌメリを取り除きます。
次に、この春雨を棒にかけ、ほぐしたのちに、天日干しをします。二日ほどしっかりと乾燥したら、一定の長さにカットして完成です。約1週間かけ、落下式製法で作った春雨は、「味が染み込みやすく」、「食感が柔らかくてもっちり」、しかも「溶けにくいのに口当たりがなめらかで、のどごしがいい」のが特徴です。大量生産の春雨は、増粘材を使用して粘りを出すなど、時間をかけずに生産する方法を取りますが、この昔ながらの製法の春雨は抜群に美味しいです。見分ける方法としては、袋の表示に増粘剤の表記がなく、ミョウバンを使っていること、漂白剤を使っていないので、乾燥の状態では少しグレーの色をしていることです。これからの季節、お鍋にスープにぜひ本物の春雨を試してみてください。
【飯田真弓プロフィール】
東京で生まれ、10歳より千葉で育ちました。
35年にわたり、国内外の大手外食チェーンをはじめとするグローバルな食産業と、ホスピタリティサービスの代名詞である航空会社に勤務してまいりました。この経験を活かし、現在、成長を目指す企業様にさまざまなアドバイスをさせていただいております。専門分野は、お客様および従業員様を主役にしたブランディングを起点とする企業戦略の策定と結果につなげる実践です。さらに、マーケティングとイノベーションを掛け合わせた商品開発と、何より欠かせないグローバルレベルの品質管理と食の安全は得意分野です。これらを一気通貫させ、企業様の規模に合わせたバリューチェーンのデザインと創出、そしてチェーンのグローバル化やフランチャイズ化の手法など多岐にわたり、お役立ちの引き出しを多く備えております。これらの分野はどちらかというと企業様の成長過程においてなかなか手の届かない、後回しになりやすい領域です。どのように企業運営に組み込んで行くのかについても企業様の状態に応じてアドバイスができます。少し固いお話になりましたが、次の経歴をご覧いただくと、王先生がおっしゃるところの「面白い」を感じていただけるかと思います。
【経歴】
「世界中の美味しいものを食べ歩きたい!」
幼い頃から、よく言えば食への探求心が強く、本当のところただの喰意地のはった究極の食いしん坊で、さまざまな専門料理を「食べる、作る」経験を積んでまいりました。10歳の頃には近所のお母さんたちに公民館で料理を教えるほどの特異な子供でした。そしてそんな喰意地の夢を叶えるために最初に選んだ職業はなんと航空会社の客室乗務員、CA。JALに入社し、目的の食はもちろん、最高峰のホスピタリティとチームワーク、徹底したマニュアルオペレーションと教育システム、ブランドエンゲージメントを習得することができました。国内および国際線パーサーまでを経験できたのはありがたいことです。
思いのほか真面目にフライトする一方で、ついたあだ名は「空飛ぶ胃袋」。お給料のほとんどとフライト以外の余暇はすべて食べることに費やしていました。当時はバブルのさ中でしたので、高価な食事をご馳走になる機会もありましたが、とにかく自腹でピンからキリまで胃袋と時間の許すかぎり食べ歩きました。国内のみならず、CAの特権を活かし、「飛んで行ける全ての地」においてさまざまなジャンル、規模のレストラン、ストリートフード、市場や小売店などを訪れることに多くの時間を費やし、食体験を深めていきました。帰国するスーツケースの中はいつもスーパーで買った食材でいっぱい、検疫で時間がかかるので先輩たちにはとても気を遣いました。同期が蝶よ花よと扱われ、いわゆる玉の輿に乗っていく中、「エンゲル係子」のあだ名もつき、とても対照的な20代を過ごしました。
その後、当時経験する機会の少なかったインド料理と文化をどうしても学びたいと、一念発起、なんとインドの財閥系商社に転職し、2年間を30年前のニューデリーで過ごしました。30年前のインドは想像を絶する世界、生活の近代化のレベルで言えば、若い女性が住むにはかなり厳しい環境でした。そのような中、インドだけでなく、周辺国チベットなどまで足を運び、食を経験しました。追ってこのお話もお伝えしたいと思います。
帰国後、創業者との縁あって日本発祥、海外にもモスバーガーを展開するモスフードサービスに入社しました。「世の中にないものを作る」をモットーに、当時圧倒的なプロダクトアウト力を備えると有名でしたこの会社の商品開発部門の黄金期に加わることができたのです。世界中での食体験を発揮するに最高の環境をいただきました。また、多様な新規事業のメニュー開発、商品企画、海外事業など幅広い経験を積むことができました。このお話も興味深いかと思います。
一方でプロダクトアウトとは真逆の世界、ブランディングとマーケティング戦略を軸に経営戦略を策定、実践を学ぶ環境に身を置き、スキルを身に着けました。その結果、一度は自身のブランドを立ち上げ、経営を行うことが必要と考えて独立。オーナーシェフとして東京都中央区に、無名のところから飲食店を開業しました。2年近くほとんど休みも取らず毎日オープンキッチンに立ち、生のお客様と対峙することで多くの事を学びました。努力が実り、短期間で複数店に展開しました。何より嬉しかったのが、後輩シェフ達を育てることができたことです。同時に専門誌への執筆や企業様へのブランド立ち上げ、業態、メニュー開発などコンサルタントとしての事業も開始いたしました。
このコンサルティング事業をきっかけに、米国大手ハンバーガーチェーンのWendy‘s、世界最大店舗数のサンドイッチチェーンSubwayの国内展開のみならず、アジア地域においてのR&Dイノベーション、調達物流サプライチェーン、品質管理と食の安全を統括する機会をいただきました。世界に展開する米国2大チェーンの本社と働くことで世界の最先端を知ることができました。また、食材だけでなく、包装資材や衣類、消耗備品などのべ2000以上の工場を視察、監査した実績がありますので世界中のあらゆる工場や生産現場、圃場を熟知しています。
さらに、Subwayにおいては店舗、現場を主役とするための営業、オペレーションの統括も任され、約10年にわたる負のスパイラルからの脱出、V字回復を2年間で成し遂げました。グローバルレベルのチェーンビジネス、FCビジネス、その手法とさまざまなパターンを横断的に熟知するに至りました。
現在は飯田真弓事務所を開設し、バリューチェーンの専門家として、サプライチェーンの上位概念であるバリューチェーンおよび各機能の評価、課題解決、戦略策定や実行など、外食のみならず、さまざまな企業様の成長を目指して寄り添い、お役立ちをさせていただいております。
趣味は筋トレとゴルフ。どちらも変態レベルでストイックに攻め、体脂肪率10%未満を常にキープ。ゴルフは2年で90切り。「健やかにしなやかに歳を重ねるコツ」や、「食べても太らない身体作りのヒント」もお伝えできると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
飯田真弓
飯田真弓事務所 代表/ フードサイエンティスト/バリューチェーン構築プロフェッショナル
(一般社団法人)全日本食学会会員
(公益社団法人)日本ヘルスケア協会会員
ライザップBODY MAKEアンバサダー
【特記】
・品質管理、食の安全分野における専門性/GFSIの主要認証、BRCG(旧BRC)ASIAアドバイザリーボード(HACCP,ISOなど食の安全、管理領域含む)
・フードサイエンスおよび官能評価技術/英国グローバルリソースであるLEATHERHEAD FRにて取得
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● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。
このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので、ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。
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● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□
10月17日-10月23日
■急転直下のセブン&アイ・ホールディングスの解体劇始まる。デニーズの売却先候補は元社員の大胆予測から「サンマルクホールディングス」か?
FOODRINKNEWS
■カッパ・クリエイト/社員の不正競争防止法違反で罰金3000万円
流通ニュース
■サイゼリヤ 決算/8月期増収増益、DX活用などで店舗組織改善・客数増加
流通ニュース
■吉野家HD 決算/3-8月営業利益6.9%減、人件費中心にコスト上昇
流通ニュース
■スシロー/9月の既存店売上高13.8%増
流通ニュース
■くら寿司/9月の既存店売上高5.9%増
流通ニュース
■かっぱ寿司/9月の既存店売上高5.2%増
流通ニュース
■クリエイト・レストランツ 決算/3-8月増収増益、外食活発化・インバウンド増加
流通ニュース
■米マクドナルドでO157の集団感染、49人が感染し1人死亡…全員が「クォーターパウンダー」
讀賣新聞オンライン
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● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
<日本外食ニュース>
柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。
柏原さんは、文芸春秋の編集者として活躍され、2023年3月末で定年退職。1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。
2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。
食べログフォロワー数5万人。
飲食業界ニュースまとめ #1666 2024/10/17
飲食業界ニュースまとめ #1667 2024/10/18
飲食業界ニュースまとめ #1668 2024/10/19
飲食業界ニュースまとめ #1669 2024/10/20
飲食業界ニュースまとめ #1670 2024/10/21
飲食業界ニュースまとめ #1671 2024/10/22
飲食業界ニュースまとめ #1672 2024/10/23
みんなの経済新聞
日本食糧新聞社
プロの視点(日本食糧新聞社)
東洋経済オンライン 外食
http://toyokeizai.net/category/restaurant
フードスタジアム
フードリンク
http://www.foodrink.co.jp/news/
フーズチャンネル
日本経済新聞
流通ニュース
M&A NEWS 食品・外食
日本能率協会展示会(FOODEX、HCJ他)
リテールテック
<米国外食ニュース>
QSR マガジン
NRN紙
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発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰
編集:石川史子、金子佐和美
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このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。
日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。
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実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、
将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、
と思っている方にお勧めするのは、
関西国際大学人間科学部経営学科
http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/
大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は
立教大学観光学部
杏林大学外国語学部観光交流文化学科
等で学ぶことをお勧めします。
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/
王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会
http://saitekiken.jp/saitekichubo/
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