このコラムは実体験したものを書くことを是としてきましたが、今回は間に合わずWebの情報だけで書きます。まあ栞の様なものだとご理解ください。
西九州新幹線の終着点、長崎駅から徒歩10分、三菱重工幸町工場跡地を「(株)ジャパネットホールディングス」が取得し建設した複合型の施設です。
まずは、サッカー場、バスケットボールアリーナ、サッカー場が部屋から見れるホテル、ショッピングモール、オフィスビル、大学のサテライト、学習塾など、ありとあらゆる施設を集めています。
・長崎スタジアムシティ
サッカーはJリーグ「V・ファーレン長崎」バスケットボールは「長崎ヴェルカ」とプロチームをサポート。公式戦が予定されています。
・ピーススタジアム
・ハピネスアリーナ
投資総額は1千億円。
ひとつの企業が牽引する再開発として長崎県では「ハウステンボス」以来だと思います。
当然、長崎県、長崎市もサポートしていますが、完成した姿を見るとよくぞここまで出来たと思います。
・文部科学省による解説
ご存知の通り、ジャパネットたかたはカメラ店から創業、家電品等のテレビショッピングで一躍人気を集め、現在の取扱い商品は旅行から羽毛布団、水の宅配まで多岐に渡っています。
商品を深掘りして、その商品の良さを極限までアピールすることで、顧客を満足させています。その販売方法を作り上げたのが先代の高田社長、独特の高い声がインパクト大でした。
・ジャパネットたかた 高田社長(当時)の紹介記事
・ジャパネットホールディングス ニュースリリース
現在のホールディングスの社長は創業者の長男。表に出るタイプではないと自認しているだけに露出は少ないのですが、事業を確実に前に進めています。本社は今でも長崎県佐世保市におき、TVショッピング番組も自前のスタジオで撮影、配信しています。
福岡にも拠点となるオフィスを構え、人材の確保に役立てています。
スタジアムシティは、長崎という日本の辺境にあり、ともすれば不利な立地ですが、150年前には日本が世界に開く窓口という最先端の場所でした。ジャパネットたかたが、佐世保というローカルからテレビショッピングやネット販売というツールで日本を席巻できたことで、ツールの使い様では、長崎も日本の中心になり、クルーズ船の来航数の多さや、アジア圏への近さを考えると、けして不利な場所ではないと言えます。
西九州新幹線が全通するまでは、すこし不便ではありますが、それに勝るコンテンツを持っていると思います。
世の中に認知され、人が押し寄せるまでの間でも、この街が持つ魅力は、地元の人に愛されるものだと思います。ものの消費ではなく、時間を消費することに主眼を置いているので、サッカーチームやバスケットのチームが地元の応援を受けて盛り上がっていることを筆頭に、地元出身のミュージシャンが次々にコンサートを開き、既にチケットは入手困難になるほど、ホテルも取れないという大騒ぎになっています。
これほどの投資を行った、ジャパネットホールディングスの地元愛もなかなかのものだなと思います。これからが楽しみです。