このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社
有限会社清晃(せいこう)が提供しています。
その他に2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、
新しく発足した人間科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。
2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、
F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えていました。
立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、
韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、会津大学・短期大学等でも非常勤講師の経験があります。
2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策は「月刊厨房」で1年間記事を連載しました。
フードコンサルタント王利彰は長年「メーリングリストfspro」で業界関係者と双方向のコミュニケーションをしてきました。現在は、Facebookのオンラインサロンへ移行。
FSPROメーリングリスト(外食産業情報“無料”オンラインサロン)
(https://www.facebook.com/groups/280530300281763)
外食産業でご活躍の皆さまはもちろん、卒業された方々の経験や知識も共有していただける場になるよう、皆様からの投稿をお待ちしています。
● 世界・日本各地の食情報
● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
● 食ビジネスニュースリリース
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
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● 世界・日本各地の食情報
1)食の宝庫九州から上田さんです
【白熊が来る】
スーパーマーケットで買い物をしていると、白と青の地にポップな熊の絵と「白くま」というロゴの商品が目に留まりました。
カルビーの練乳入りグラノラ「フルグラ南国白熊風味」
ヤマザキの「南国白くま風味フルーツ蒸しケーキ」
と、これらは鹿児島に本社を置くセイカ食品とのコラボ商品です。
今夏は、ゴディバともコラボ商品を出したりと「南国白くま」のビジュアル推しが強めです。
「白くま」は、鹿児島天文館の喫茶店「むじゃき」発祥(諸説あり)のかき氷です。山盛りのかき氷に練乳とフルーツを盛りつけた名物スイーツです。
それをパック入りや棒アイスとして販売したのが「セイカ食品」で、元祖との差を出すのに「南国白くま」と名前を付けているみたいです。
「白くま」の名前は一人歩きしているようで、パイン飴からも「九州名物白くま」というキャンディが出ています。
もうひとつ大相撲の力士「白熊」が幕内入りしました。福島県出身、二所ノ関部屋で新入幕の名古屋場所では苦戦していますが、可愛い見た目で人気が出そうです。実力が伴ってくればCMにも登場してくるのではないでしょうか。
今夏は「白熊」 来てます。
セイカ食品
フルグラとのコラボ
ゴディバとのコラボ
パインあめ白くま
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
2)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第387回
佐伯の食材を使ったプーリア料理の会を企画しています。東九州とプーリアの共通点を追求するのが私のテーマ。そこからお互いが身近に感じ学び合い仲良くなって欲しいのです。
イタリアの中でも特に食べ物が美味しいと評判のプーリア。小麦粉の生産地でもあり、パスタやフォカッチャ、原産地呼称(DOP)指定に登録されているパン、まだ日本では馴染み深くはありませんが、食べた人は皆好きになるタラッリ、フリッゼなどなど様々な粉物が日常的に食されています。九州の小麦粉を使ってプーリアの耳型もちもちんパスタ、オレキエッテを作ってみようと思いつきました。
ちょうどプーリアではどこの家でも自分の土地で取れるオリーヴオイルを食べているように、面積の80%が山である佐伯でも自分たちが食べる分ぐらいのお米は作っている家が多いようです。そろそろ新米の時期ですが、昨年は何人もの方々にそういったお米を頂きました。でも、小麦の畑は目にしたことがありませんでした。九州全体では各地で九州ブランド、ミナミノカオリという強力小麦を作っているようですが、佐伯産の小麦粉は果たしてあるのか?と思ってネットで調べても出てきません。佐伯産が無理なら大分県産でと考えていたところ、偶然立ち寄った佐伯のとある道の駅で、出会いました。佐伯市本匠産の小麦粉。それもモチモチの食感が特徴の中力粉です。うどんなどの麺類用に開発されたチクゴイズミという品種のもの。
早速購入して、オレキエッテを試作してみることにしました。
通常イタリアでは手作り生パスタはデゥラム小麦という硬質小麦で作ります。それもセモリナ粉と呼ばれる少しざらっとした砂のような触感のある粗挽きタイプ。黄色味を帯びた色が特徴的です。強力粉に分類され、成形しやすく粘性と弾力性がありコシのあるパスタになります。ミナミノカオリが強力粉に分類される品種ですが、今回は佐伯産にこだわり中力粉のチクゴイズミを使います。まずはいつもイタリアで作るのと同様の分量の水でやってみました。
一度めの試作としては上出来のもちもち食感のオレキエッテができました。成形しやすかったのですが、生地がもちもち過ぎてオレキエッテの特徴である片面のザラザラ感が出にくかったのが、反省点です。もう少し何度か試作をしてみようと思います。
ソースは猪肉ミンチをいつものレシピでミートソースにしました。こちらも佐伯産の肉です。佐伯のジビエ猪肉は都会のレストランなどに卸しているもので、実は市内のスーパーなどではあまり見かけません。佐伯でもレストランなどでは供されていますし、お祭りの屋台ではジビエ料理専門の店もよく出店していますが、家庭ではなかなか食べる機会がないようです。
豚肉に比べて栄養価も高く旨みも強い猪肉。ミートソースにぴったりでした。豚肉よりスパイスやジャムなど強い味付けにしても良いと思いました。プーリア産の赤ワインにピッタリでした。
地元の方々には害獣駆除のイメージが強いかもしれませんが、美味しくて健康にも良いからあえて食べるという意識に変わって行けばいいなと思います。
イタリアの地産地消の精神を佐伯にアピールするイベントは11月下旬に開催予定です。
大橋美奈子 Facebook
メール・アドレス
minako@da-puglia.com
大橋美奈子さん経歴
演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をし、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。
また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。
ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。
また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。
有限会社ダプーリア
http://www.da-puglia.com/
大橋美奈子プロフィール
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html
プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E
ダプーリア
大橋美奈子
3)FBプロデューサー日記 328回目
「食育教室」ラムバサダー×びえい農泊
ラムバサダーの石川です。
オーストラリアのラム肉PR大使「ラムバサダー」と一緒に学びを深めながら、美瑛野菜とオージー・ラムを美味しく食べるイベントを開催しました。
北海道上川郡美瑛町に来てくれたのは、麻布十番の人気店「羊SUNRISE」オーナーの関澤波留人さん。名刺にはおしゃべり担当と書かれていますが、まさに羊を語らせたら日本一、関澤波留人劇場のトリコになる人が続出しています。
羊SUNRISE ホームページ
参加者は、美瑛町の小学生、中学生、高校生、そして保護者の皆さまや、東京からも友人が駆けつけてくれました。ありがとうございます!
秋らしい青空の下、芝生の広場でラムチョップを焼きました。
塊肉を3つワイヤーで丸く形を作り、SHEEP CROWNにして薪で焼く、ワイルドなスタイルです。
柔らかくジューシーで、燻製と羊の香りが混ざり、幸せになる味と参加者が喜んでくれました。
ソラチさんと開発した美瑛ジンギスカンのたれはトマト、大葉の実と合わせたらさらに美味しくなり、美瑛らしい野菜たっぷりのラムチョップソースになりました。
今回、美瑛で紹介したのは「タスマニア産」のラム肉です。JAびえいでは、2017年から研修生を派遣するなど、美瑛とタスマニアは、長年交流が行われていました。コロナで途絶えてしまったご縁を復活できればと考え、タスマニア産にこだわりラム肉を提供しました。オーストラリア大使館や、在日タスマニア通商代表のジョーゲートンさんにも大変お世話になりました。
鮮度の「鮮」という漢字は、新鮮さを求める魚と羊をあげてこの文字ができたそうで、羊は鮮度が大事です。今回、タスマニアからチルド空輸された羊肉で、羊の鮮度が大事であることを体験して頂くことができました。
来月10/13(日)は美瑛ジンギスカンフェスティバルを初めて開催します。
野菜が美味しい美瑛で、ジンギスカンを一緒に食べましょう!
詳しくは、びえい農泊 DX推進協議会noteをご覧ください。
お待ちしています!
【プロフィール】
石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)
株式会社FOOD FIELD CREATIVE
facebook https://www.facebook.com/ffcnippon/
HPとblog http://ffcnippon.com/
東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」開業を担当、王先生と最適厨房研究会などでご一緒させていただきました。
お客様へのプレゼンや、HCJなどの展示会では、有名なシェフの方にご出演いただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。
フードビジネスプロデューサーとして独立して8年、おかげさまで活動の幅を広げています。リケジョとしての能力を活かし、厨房機器メーカー、フランス料理界、東京都や北海道、福島県などの生産者支援や、オーガニック農業の推進、観光、料理、厨房業界のPRに幅広く取り組んでいます。
さらに、農林水産省 令和5年度農山漁村振興交付金(農山漁村発イ令和ノベーション対策)受託事業、北海道びえい農泊 DX推進協議会の事務局長になりました。丘のまちびえいから、美味しいものの情報をお届けします。
王先生のFSPROでニュースクリップを担当するインターン生、募集中です!
びえい農泊 DX推進協議会 事務局長
東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター販路開拓ナビゲータ
福島県楢葉町6次産業化アドバイザー
MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」
全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長
全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員
フランス料理文化センター アミティエグルマンド 会員
ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会 監事
立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長
立教大学観光クラブ理事、校友会企画委員
調理技術教育学会 会員
一般社団法人 日本商環境デザイン協会 正会員
深沢アート研究所 マネージャー
東京お米サロン
4)飯田真弓さんより49回目の記事です
【韓国のグルメ体験3】
「カンジャン・ケ・ジャン」
分解すると、
「醤油・蟹・漬け」
という意味で、新鮮な生の渡り蟹を薬味の入った醤油ベースのタレに漬け込み、熟成させた料理名です。タレを唐辛子の入った赤いヤムニョムダレに変えると、
「ヤムニョム・ケ・ジャン」となりますが、日本の韓国料理店では、ほぼこちらを目にします。実際韓国でも焼肉店などでは、一品料理のひとつとして、この真っ赤で甘辛いヤムニョムケジャンが提供される事が多いです。
一方で醤油味の「カンジャンケジャン」は韓国の人達にとって特別です。「パットドゥッ=ご飯泥棒」と呼ばれるほど白いご飯が進む味とされ、こくのある濃い目の味付けはお酒にも良く合います。
ですからケジャンの専門店はたくさんあります。ソウルで有名なのはカンケジャン通りと呼ばれる新沙洞です。元は「アグチム=アンコウ蒸し」で有名な通りでしたが、一品料理として出していたカンジャンケジャンの人気がでて、だんだんとアグチム&カンジャンケジャンの有名な通りとして知られるようになりました。
さて、このカンジャンケジャンの体験についてお話します。3回目のソウルステイ、季節は初夏の頃、例の韓国人と結婚した先輩が「カニ食べ行こう!」と言います。山のように積まれた茹でた蟹を想像し、きっと韓国独特の特別なタレをつけて食べるとか、焼肉の様に焼きガニにして食べるのかしらなどと喰意地の張った妄想が膨らみます。
タクシーで降り立ったのは新沙洞エリア。そう、カンジャンケジャン通りです。蟹だけでなくシーフードの絵が描かれた看板と色とりどりのネオンが派手に飾られ、賑やかな街並みです。
その中の一軒、外観は石造りの高級感のある店に入りました。古き良き時代の「プロ・カンジャンケジャン」です。中にはずらりと世界中のセレブのサインが飾られ、なかなかの有名店のようです。
カンジャンケジャンを注文し、例の無料の惣菜をあてにビールを飲んで待ちます。
程なく運ばれてきたお皿の上には渡り蟹の身が脚付きのまま半分に割られて甲羅に盛られています。トロリ半透明な身の上に、オレンジ色の卵がまるで雲丹のようです。
先輩は、むんずと蟹の足を手づかみし、身の部分をバキッと2つに割ると
身の部分にそのままかぶりつきます。身の部分を食べたら、脚をもいでチュウチュウと蟹の身を吸い出して食べています。普段、新米CAが雑な行動を取ると、「まあ、お里が知れますわよ。」と優しくたしなめてくれる先輩とは程遠い姿に唖然とします。蟹の身を堪能した後は、ご飯の入った銀の器の蓋を開け、微笑んだかと思ったら、白いご飯を蟹の甲羅に入れます。甲羅に残った醤油のタレと、オレンジ色の蟹の卵、別にオーダーした海苔とごま油を合わせてかき混ぜ、口に運びます。「これがケジャンの美味しい食べ方です。皆さんもどうぞ。」
生の蟹の甲羅に、温かいご飯、少し躊躇しましたが、白身の魚の漬けに、玉子の黄身と雲丹を合わせたようで、高級な海鮮丼を食べているようでした。ご飯泥棒と言われるわけです。
CA達が無我夢中の手づかみで、ケジャンをあっという間に平らげたあとは、蒸した渡り蟹、活きた手長ダコの唐辛子炒め、アンコウの蒸し煮など、海鮮の料理、〆に渡り蟹の寄せ鍋をいただき、大満足です。
毎年5、6月頃はカニが一番よく捕れる時期であり、またカニが一番おいしい時だといわれています。この時期のカニは、蟹のおいしさを決めるポイント、”カニの卵(味噌)”がたくさん入っていて、カンジャンケジャンの消費量が1番多い時期です。通常は冷凍して供されますが、この時期は未冷凍の渡り蟹から作ったケジャンを食すことができます。アニサキスは気になりますが、味噌をたくさん蓄えた旬の渡り蟹を食べに、初夏の韓国を訪れてみてください。
【飯田真弓プロフィール】
東京で生まれ、10歳より千葉で育ちました。
35年にわたり、国内外の大手外食チェーンをはじめとするグローバルな食産業と、ホスピタリティサービスの代名詞である航空会社に勤務してまいりました。この経験を活かし、現在、成長を目指す企業様にさまざまなアドバイスをさせていただいております。専門分野は、お客様および従業員様を主役にしたブランディングを起点とする企業戦略の策定と結果につなげる実践です。さらに、マーケティングとイノベーションを掛け合わせた商品開発と、何より欠かせないグローバルレベルの品質管理と食の安全は得意分野です。これらを一気通貫させ、企業様の規模に合わせたバリューチェーンのデザインと創出、そしてチェーンのグローバル化やフランチャイズ化の手法など多岐にわたり、お役立ちの引き出しを多く備えております。これらの分野はどちらかというと企業様の成長過程においてなかなか手の届かない、後回しになりやすい領域です。どのように企業運営に組み込んで行くのかについても企業様の状態に応じてアドバイスができます。少し固いお話になりましたが、次の経歴をご覧いただくと、王先生がおっしゃるところの「面白い」を感じていただけるかと思います。
【経歴】
「世界中の美味しいものを食べ歩きたい!」
幼い頃から、よく言えば食への探求心が強く、本当のところただの喰意地のはった究極の食いしん坊で、さまざまな専門料理を「食べる、作る」経験を積んでまいりました。10歳の頃には近所のお母さんたちに公民館で料理を教えるほどの特異な子供でした。そしてそんな喰意地の夢を叶えるために最初に選んだ職業はなんと航空会社の客室乗務員、CA。JALに入社し、目的の食はもちろん、最高峰のホスピタリティとチームワーク、徹底したマニュアルオペレーションと教育システム、ブランドエンゲージメントを習得することができました。国内および国際線パーサーまでを経験できたのはありがたいことです。
思いのほか真面目にフライトする一方で、ついたあだ名は「空飛ぶ胃袋」。お給料のほとんどとフライト以外の余暇はすべて食べることに費やしていました。当時はバブルのさ中でしたので、高価な食事をご馳走になる機会もありましたが、とにかく自腹でピンからキリまで胃袋と時間の許すかぎり食べ歩きました。国内のみならず、CAの特権を活かし、「飛んで行ける全ての地」においてさまざまなジャンル、規模のレストラン、ストリートフード、市場や小売店などを訪れることに多くの時間を費やし、食体験を深めていきました。帰国するスーツケースの中はいつもスーパーで買った食材でいっぱい、検疫で時間がかかるので先輩たちにはとても気を遣いました。同期が蝶よ花よと扱われ、いわゆる玉の輿に乗っていく中、「エンゲル係子」のあだ名もつき、とても対照的な20代を過ごしました。
その後、当時経験する機会の少なかったインド料理と文化をどうしても学びたいと、一念発起、なんとインドの財閥系商社に転職し、2年間を30年前のニューデリーで過ごしました。30年前のインドは想像を絶する世界、生活の近代化のレベルで言えば、若い女性が住むにはかなり厳しい環境でした。そのような中、インドだけでなく、周辺国チベットなどまで足を運び、食を経験しました。追ってこのお話もお伝えしたいと思います。
帰国後、創業者との縁あって日本発祥、海外にもモスバーガーを展開するモスフードサービスに入社しました。「世の中にないものを作る」をモットーに、当時圧倒的なプロダクトアウト力を備えると有名でしたこの会社の商品開発部門の黄金期に加わることができたのです。世界中での食体験を発揮するに最高の環境をいただきました。また、多様な新規事業のメニュー開発、商品企画、海外事業など幅広い経験を積むことができました。このお話も興味深いかと思います。
一方でプロダクトアウトとは真逆の世界、ブランディングとマーケティング戦略を軸に経営戦略を策定、実践を学ぶ環境に身を置き、スキルを身に着けました。その結果、一度は自身のブランドを立ち上げ、経営を行うことが必要と考えて独立。オーナーシェフとして東京都中央区に、無名のところから飲食店を開業しました。2年近くほとんど休みも取らず毎日オープンキッチンに立ち、生のお客様と対峙することで多くの事を学びました。努力が実り、短期間で複数店に展開しました。何より嬉しかったのが、後輩シェフ達を育てることができたことです。同時に専門誌への執筆や企業様へのブランド立ち上げ、業態、メニュー開発などコンサルタントとしての事業も開始いたしました。
このコンサルティング事業をきっかけに、米国大手ハンバーガーチェーンのWendy‘s、世界最大店舗数のサンドイッチチェーンSubwayの国内展開のみならず、アジア地域においてのR&Dイノベーション、調達物流サプライチェーン、品質管理と食の安全を統括する機会をいただきました。世界に展開する米国2大チェーンの本社と働くことで世界の最先端を知ることができました。また、食材だけでなく、包装資材や衣類、消耗備品などのべ2000以上の工場を視察、監査した実績がありますので世界中のあらゆる工場や生産現場、圃場を熟知しています。
さらに、Subwayにおいては店舗、現場を主役とするための営業、オペレーションの統括も任され、約10年にわたる負のスパイラルからの脱出、V字回復を2年間で成し遂げました。グローバルレベルのチェーンビジネス、FCビジネス、その手法とさまざまなパターンを横断的に熟知するに至りました。
現在は飯田真弓事務所を開設し、バリューチェーンの専門家として、サプライチェーンの上位概念であるバリューチェーンおよび各機能の評価、課題解決、戦略策定や実行など、外食のみならず、さまざまな企業様の成長を目指して寄り添い、お役立ちをさせていただいております。
趣味は筋トレとゴルフ。どちらも変態レベルでストイックに攻め、体脂肪率10%未満を常にキープ。ゴルフは2年で90切り。「健やかにしなやかに歳を重ねるコツ」や、「食べても太らない身体作りのヒント」もお伝えできると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
飯田真弓
飯田真弓事務所 代表/ フードサイエンティスト/バリューチェーン構築プロフェッショナル
(一般社団法人)全日本食学会会員
(公益社団法人)日本ヘルスケア協会会員
ライザップBODY MAKEアンバサダー
【特記】
・品質管理、食の安全分野における専門性/GFSIの主要認証、BRCG(旧BRC)ASIAアドバイザリーボード(HACCP,ISOなど食の安全、管理領域含む)
・フードサイエンスおよび官能評価技術/英国グローバルリソースであるLEATHERHEAD FRにて取得
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● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。
このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので、ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。
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● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□
9月12日-9月18日
■たった一人の日本人が、世界のマクドナルドを動かした!斬新すぎる企画はなぜ生まれたのか?
スマートニュース
■モスフード/アトレ亀戸に「カフェ 山と海と太陽」関東初出店
流通ニュース
■くら寿司/関西万博に最大規模の店舗オープン、回転ベルトは135m
流通ニュース
■マクドナルド/店舗アルバイトの髪色を自由化
流通ニュース
■トリドールHD/切りたて牛肉専門店「肉のヤマ牛」中国初出店
流通ニュース
■不二家/ビナウォーク海老名にドーナツ新業態を初出店
流通ニュース
■銀座のステーキ/「エイジング・ビーフ」の新和を全株式取得
流通ニュース
■「240億円本気の買い物」すかいらーくが資さんうどん買収で丸亀を煽る?
フードドリンクニュース
■クリエイト・レストランツ/「えびそば一幻」を全株式取得
流通ニュース
■くら寿司 決算/11月-7月売上高12.1%増、日本事業が過去最高の業績
流通ニュース
■クリエイト・レストランツ/米国ベーカリーレストラン「ワイルドフラワー」41億円で取得
流通ニュース
■すかいらーくHD/資さんうどんを買収
流通ニュース
■すかいらーく/8月既存店売上高13.4%増
流通ニュース
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● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
<日本外食ニュース>
柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。
柏原さんは、文芸春秋の編集者として活躍され、2023年3月末で定年退職。1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。
2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。
食べログフォロワー数5万人。
飲食業界ニュースまとめ #1631 2024/9/12
飲食業界ニュースまとめ #1632 2024/9/13
飲食業界ニュースまとめ #1633 2024/9/14
飲食業界ニュースまとめ #1634 2024/9/15
飲食業界ニュースまとめ #1635 2024/9/16
飲食業界ニュースまとめ #1636 2024/9/17
飲食業界ニュースまとめ #1637 2024/9/18
みんなの経済新聞
日本食糧新聞社
プロの視点(日本食糧新聞社)
東洋経済オンライン 外食
http://toyokeizai.net/category/restaurant
フードスタジアム
フードリンク
http://www.foodrink.co.jp/news/
フーズチャンネル
日本経済新聞
流通ニュース
M&A NEWS 食品・外食
日本能率協会展示会(FOODEX、HCJ他)
リテールテック
<米国外食ニュース>
QSR マガジン
NRN紙
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Food104マガジンスタッフ
発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰
編集:石川史子、金子佐和美
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このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。
日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。
有限会社清晃(せいこう)業務内容
王利彰 経歴
ご質問、ご相談はeditor@food104.comにお寄せ下さい。
実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、
将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、
と思っている方にお勧めするのは、
関西国際大学人間科学部経営学科
http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/
大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は
立教大学観光学部
杏林大学外国語学部観光交流文化学科
等で学ぶことをお勧めします。
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/
王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会
http://saitekiken.jp/saitekichubo/
————————————————– 週刊Food104 —–