このマガジンは王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社
有限会社清晃(せいこう)が提供しています。
その他に2011年4月より2015年3月まで関西国際大学教授に就任し、
新しく発足した人間科学部経営学科のフードビジネスを担当していました。
2004年4月から2009年まで立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授を務め、
F&Bマーケティング、サービス・マーケティングなどを教えていました。
立教大学観光学部、杏林大学外国語学部応用コミュニケーション学科観光文化コース、
韓国のSejong大学大学院フランチャイズ学科、女子栄養大学・短期大学、会津大学・短期大学等でも非常勤講師の経験があります。
2012年9月に脳梗塞で倒れ、重い嚥下障害を患っており、その顛末と嚥下対策は「月刊厨房」で1年間記事を連載しました。
フードコンサルタント王利彰は長年「メーリングリストfspro」で業界関係者と双方向のコミュニケーションをしてきました。現在は、Facebookのオンラインサロンへ移行。
FSPROメーリングリスト(外食産業情報“無料”オンラインサロン)
(https://www.facebook.com/groups/280530300281763)
外食産業でご活躍の皆さまはもちろん、卒業された方々の経験や知識も共有していただける場になるよう、皆様からの投稿をお待ちしています。
● 世界・日本各地の食情報
● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
● 食ビジネスニュースリリース
● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
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● 世界・日本各地の食情報
1)食の宝庫九州から上田さんです
【資さんうどん すかいらーくグループへ】
9月6日のニュースには驚きました。すでに全国ニュースになっているので詳細は割愛します。
とはいえ、九州の外食ニュースとしてタイムスタンプを残す必要があると考えリンク先を貼っておきます。
一部有料サイトがあるのはご容赦ください。
rkb毎日放送(YAHOO)
KBC九州朝日放送
西日本新聞
資さんうどんは、2018年に創業家からファンドが買収しました、その時のニュースです。
「資さんうどん」全国展開へ 投資ファンドが買収=2018/04/10付 西日本新聞朝刊
「資さんうどん」への愛は全国区 こだわりのだし、亡き創業者の思い
同社の売上高は2018年4月 69億5千万円でしたが、2023年8月には 123億円と5年間で大きく成長しています、これを牽引した佐藤崇史社長の辣腕によると思います。また、社長はSNSで「引き続き、私は代表取締役社長として資さんの発展に邁進していて参ります」とコメントしています。従業員との繋がりを大切にして伸びているところがポイントではないでしょうか。東京両国に関東第一号店が開店し、認知度は一気に全国区になっていきます。ますます資さんの味が拡がることを期待しています。
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。
2)南イタリアプーリア便り イトリアの谷の食卓から 第386回
その名も「世界一」の醤油を見つけました。大分で醤油と言えば、フンドーキンというほど親しまれている醸造会社、佐伯のお隣の臼杵市にあるフンドーキン醤油株式会社が3年間という長い時間をかけてギネス認定の世界一大きな木樽(高さ9m、直径9m, 容量540キロリットル)で醸造され、原料は国産丸大豆、国産小麦、天日塩を使ったこだわりの天然醤油です。お値段も普通の醤油の2,3倍、500mlで1,620円。
醸造家の技と知恵と微生物の力を借りて「ゆっくりと時間をかけて作っていた300年前の醤油を再現してみよう」という趣旨で始まったプロジェクトで一樽分づつ3年に一度出来上がる期間限定商品です。甘い醤油が好まれる九州産にも関わらず、甘くなく旨味と香りが引き立つ東京出身の私にとっては馴染み深い、「これぞお醤油!」というお味です。
世界中を席捲する和食ブームで、プーリアのスーパーにも減塩、出汁入り、ポン酢、テリヤキソースなど何種類もの醤油ベースの商品が並んでいます。「世界一」という醤油に興味をそそられるイタリア人も多いに違いありません。大量生産の工業製品的な食品に溢れている今だからこそ、価格に見合う付加価値としてその商品の文化的背景や存在価値を知ってもらうことが大切です。
食品において味覚は騙されやすいものだし、主観的なものでもあるので、コストパフォーマンスの良い商品が売れるのは当然として、価格の背景に納得のゆく生産者の意図が感じられれば、高いものでも買ってみようと思うものです。この辺は醤油もワインやオリーヴオイルも同様だと思います。
ワインやオリーヴオイルはイタリアを訪れる観光客にとって魅力的な観光資源でもあります。
農業と観光が主な産業であるプーリアでもワイナリーやオリーヴオイルメーカーのテイスティング付き工場見学が人気です。ルーラルツーリズムの核になっていると言っても過言ではありません。
ワイナリー経営のワインリゾートやブドウやオリーブ生産農家のアグリツーリズムが増えています。
醤油はと言えば、世界的に知れ渡っているキッコーマンも工場見学や醤油文化を広める活動を積極的に行っていますし、日本各地の醤油蔵ツアーの英語の紹介ページも数多くみられます。イタリアのように、今後さらに自社製品をアピールするレストランを有する宿泊施設ができるという展開になっても良いのではと思います。
ちなみに、観光庁の海外向け日本紹介の公式サイト にフンドーキン醤油の工場見学を紹介する記事がありました。
ただし、説明は日本語のみなので通訳が必要とのことも書いてありました。他の施設ではどのような状況なのかわかりませんが、海外からの観光客を日本のルーラルツーリズムに誘導する場合、言葉の問題はこれから解決していく大きな課題だと改めて感じました。
大橋美奈子 Facebook
メール・アドレス
minako@da-puglia.com
大橋美奈子さん経歴
演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
そのジョバンニ・パンフィーノと、日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をし、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。
また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。
ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。
また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。
有限会社ダプーリア
http://www.da-puglia.com/
大橋美奈子プロフィール
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html
プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E
ダプーリア
大橋美奈子
3)FBプロデューサー日記 327回目
じゃがいもはコクを増大する効果アリ
ジャガイモ(馬鈴薯)は、南アメリカのアンデス山脈原産で、世界中で栽培されています。料理は、揚げる、蒸す、茹でる、煮込み料理など、様々な調理方法で食べられている他、加工食品ではポテトチップスとして子供から大人まで人気の食材です。
また、デンプン原料としても需要があり、美瑛では、出荷できないサイズのじゃがいもは、デンプン原料として出荷・加工されています。
2024年9月、北海道美瑛町の農泊事業イベントとして、料理家の樋口直哉さん、公務員フードアナリストの松本純子さんにお越しいただき、料理教室を開催しました。
樋口さんはジャガイモ、松本さんはナスを使った料理のレシピをご紹介いただきました。今回はジャガイモのレシピからご紹介しますね。
<調理実演3品>
・じゃがいもの冷製ポタージュ
・じゃがいものスパゲッティ
・じゃがいものミルフィーユ
冷製ポタージュは、塩麹で粘りを抑え、サラサラの食感に。スパゲッティの素材は本当にジャガイモなの?なすってこんなにふわふわになるの?とビックリするほど、美味しい料理でした。
樋口さんの料理教室は、単なるレシピ紹介ではなく、科学的な解説が面白く、ジャガイモはコクを増大する効果があるということを学びました。
「メチオナール」というジャガイモに含まれる、主な香気化合物は「硫黄S」を含んでいます。特に、皮に近い部分に多く含まれているそうで、新ジャガを皮ごとスライスした「じゃがいものミルフィーユ」は他の2品と違う、ジャガイモのコクと旨みを実感できました。
日本の「肉じゃが」は王道の組み合わせであることはもちろんですし、パリで食べるステーキ+フレンチフライ、マッシュポテト、ジャガイモのホイル焼きも、ジャガイモのコク増大効果で、多くの人に愛されるのも納得です。
北海道の新ジャガ、今が旬です。スーパーなどでも大量に販売されていると思いますので、皮ごと料理して、お召し上がりくださいね。
写真付きで紹介しています。詳しくは、下記ブログをご覧ください。
【プロフィール】
石川史子 Ishikawa Fumiko (旧姓 戸田)
株式会社FOOD FIELD CREATIVE
facebook https://www.facebook.com/ffcnippon/
HPとblog http://ffcnippon.com/
東京都生まれ。立教女学院中学・高校を経て立教大学理学部化学科を卒業後、東京ガスに入社。2010年、業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」開業を担当、王先生と最適厨房研究会などでご一緒させていただきました。
お客様へのプレゼンや、HCJなどの展示会では、有名なシェフの方にご出演いただき、厨房設計を支援できる私はフランス料理界のシェフにかわいがられるようになりました。
フードビジネスプロデューサーとして独立して8年、おかげさまで活動の幅を広げています。リケジョとしての能力を活かし、厨房機器メーカー、フランス料理界、東京都や北海道、福島県などの生産者支援や、オーガニック農業の推進、観光、料理、厨房業界のPRに幅広く取り組んでいます。
さらに、農林水産省 令和5年度農山漁村振興交付金(農山漁村発イ令和ノベーション対策)受託事業、北海道びえい農泊 DX推進協議会の事務局長になりました。丘のまちびえいから、美味しいものの情報をお届けします。
王先生のFSPROでニュースクリップを担当するインターン生、募集中です!
びえい農泊 DX推進協議会 事務局長
東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター販路開拓ナビゲータ
福島県楢葉町6次産業化アドバイザー
MLA豪州食肉家畜生産者事業団 ラム肉PR大使「ラムバサダー」
全日本司厨士協会 埼玉県本部 広報企画部長
全日本司厨士協会 東京地方本部 協賛会員
フランス料理文化センター アミティエグルマンド 会員
ホテル&ホスピタリテイビジネス衛生管理実践研究会 監事
立教学院諸生徒礼拝堂ハンドベルクワイア OBOG会会長
立教大学観光クラブ理事、校友会企画委員
調理技術教育学会 会員
一般社団法人 日本商環境デザイン協会 正会員
深沢アート研究所 マネージャー
東京お米サロン
4)飯田真弓さんより48回目の記事です
【韓国のグルメ体験】
「新米の季節」
午前の便でソウルに到着し、少し遅いお昼をさあ何にしようかと相談を始めました。ご主人が韓国人ということで現地に詳しい先輩が、「キョンギドウ」に行こうと言います。「キョンギドウ?」初めて聞く地名です。韓国便は日帰りが多く、滅多にステイがつかないので、ソウルからほとんど出ることがありません。ですから観光客同様、CAも明洞や江南以外の地名はほとんど知らないのです。
「車で1時間ちょっとだから」と言う先輩。この先輩に付いて行くといつも美味しいものにありつけるので、ならばこの空腹ももう少し我慢できる、むしろよりご馳走が美味しく感じるに違いないと、皆で車に乗り込みました。
ソウル市内を抜けて、景色が郊外の街並みに変わり、高速道路を降りてしばらく走ると、田んぼや畑の続く長閑な風景に変わります。季節が11月だったので、紅葉した木々と田園風景の美しさに目を奪われます。一方で、こんな田舎にどんな美味しいものがあるのかしらと不安になって来ます。
一軒の古民家に到着。どうやら中は、食堂になっているようです。靴を脱いで座敷に上がり、大きな木の長テーブルに座ってしばらく待つと、何やら大きな板が運ばれて来ます。その板は目の前の長テーブルの上にそのまま置かれました。
「おお〜っ!」一同声を上げます。板の上には数え切れないほどの数の小皿が置かれ、さまざまな種類の料理が盛られています。野菜を炊いたもの、漬け込んだもの、焼いたもの、揚げたもの、チヂミやどんぐりの粉のクレープ、韓国風ふわふわ茶碗蒸し、ちょっとした牛肉の惣菜など、家庭的なご飯のおかずがところ狭しと並べられています。少し高級なご馳走もあり、イシモチの煮付けやカムケジャンという渡り蟹の醤油漬けもあります。見たことの無い、色々な野菜の赤いキムチや水キムチ、ナムル。これらをテーブルの上にひとつひとつ並べて行くのではなく、先に全ての小皿を板の上に並べてから板ごと客席に運ぶ事で、空のテーブルをあっという間に壮観なご馳走いっぱいのテーブルに早替わりさせるという演出も中々です。
続いて運ばれて来たのが黒い釜です。石焼きビビンバで良く見かける釜と似ていますが、羽があるので羽釜です。ふたを開けると、湯気が立ち上ります。日本人が大好きな炊き立てのご飯の香りです。ますます食欲が刺激されます。真っ白ツヤツヤに炊き上げられたご飯を、韓国スプーンでかき混ぜると、おこげがしっかりと付いています。この羽釜は少し大きめですが、それぞれにサーブされますので、羽釜のご飯におかずを直接ダイブさせて頂きます。韓国のスプーンは金属でできており、柄が長いので、こうした熱くて深い鍋でも火傷をする事なく扱えます。スープもおかずもこのスプーンと箸を上手に使って口に運びます。
真っ白なご飯はふっくら、日本の炊き方より若干柔らかくもちもちしています。まさに新米の美味しさそのものです。目移りするおかずはすべてお代わりし放題ですので、気が付くとお腹がはち切れんばかりになっています。
韓国の人々にとっても新米の季節は特別で、毎年その美味しさを楽しみにしています。「キョンギドウ=京畿道」は米どころとして有名な地域ですが、中でも利川市はその土壌が粘土と砂利が適度に混じって肥沃、日照量が多く昼夜の気温差が大きいという気候から米の生育に適した環境が揃っています。この利川の米に注目したのが美食家で有名な9代目の朝鮮王朝の王、成宗です。そして成宗の舌を魅了した米こそが、利川を流れる福河川周辺で生産される「紫彩米」です。この米をこの季節に味わうために、多くの人々が利川を訪れるのです。
韓国の人々にとって米は、単にお腹を満たすだけの存在ではなく、古くからあらゆる経済活動の源であり、生活活動の基盤でした。多くの祭りごとや風習が米作りの行事から派生をし、現在の文化の形成に影響を与えました。利川を訪れる事は美味しいお米を堪能する以上の意味があります。
米を基盤とした国家の発展は、日本とまったく同様であり、そういった意味でも親近感を感じます。
韓国の新米という秋のグルメ、ぜひ味わってみてください。
【飯田真弓プロフィール】
東京で生まれ、10歳より千葉で育ちました。
35年にわたり、国内外の大手外食チェーンをはじめとするグローバルな食産業と、ホスピタリティサービスの代名詞である航空会社に勤務してまいりました。この経験を活かし、現在、成長を目指す企業様にさまざまなアドバイスをさせていただいております。専門分野は、お客様および従業員様を主役にしたブランディングを起点とする企業戦略の策定と結果につなげる実践です。さらに、マーケティングとイノベーションを掛け合わせた商品開発と、何より欠かせないグローバルレベルの品質管理と食の安全は得意分野です。これらを一気通貫させ、企業様の規模に合わせたバリューチェーンのデザインと創出、そしてチェーンのグローバル化やフランチャイズ化の手法など多岐にわたり、お役立ちの引き出しを多く備えております。これらの分野はどちらかというと企業様の成長過程においてなかなか手の届かない、後回しになりやすい領域です。どのように企業運営に組み込んで行くのかについても企業様の状態に応じてアドバイスができます。少し固いお話になりましたが、次の経歴をご覧いただくと、王先生がおっしゃるところの「面白い」を感じていただけるかと思います。
【経歴】
「世界中の美味しいものを食べ歩きたい!」
幼い頃から、よく言えば食への探求心が強く、本当のところただの喰意地のはった究極の食いしん坊で、さまざまな専門料理を「食べる、作る」経験を積んでまいりました。10歳の頃には近所のお母さんたちに公民館で料理を教えるほどの特異な子供でした。そしてそんな喰意地の夢を叶えるために最初に選んだ職業はなんと航空会社の客室乗務員、CA。JALに入社し、目的の食はもちろん、最高峰のホスピタリティとチームワーク、徹底したマニュアルオペレーションと教育システム、ブランドエンゲージメントを習得することができました。国内および国際線パーサーまでを経験できたのはありがたいことです。
思いのほか真面目にフライトする一方で、ついたあだ名は「空飛ぶ胃袋」。お給料のほとんどとフライト以外の余暇はすべて食べることに費やしていました。当時はバブルのさ中でしたので、高価な食事をご馳走になる機会もありましたが、とにかく自腹でピンからキリまで胃袋と時間の許すかぎり食べ歩きました。国内のみならず、CAの特権を活かし、「飛んで行ける全ての地」においてさまざまなジャンル、規模のレストラン、ストリートフード、市場や小売店などを訪れることに多くの時間を費やし、食体験を深めていきました。帰国するスーツケースの中はいつもスーパーで買った食材でいっぱい、検疫で時間がかかるので先輩たちにはとても気を遣いました。同期が蝶よ花よと扱われ、いわゆる玉の輿に乗っていく中、「エンゲル係子」のあだ名もつき、とても対照的な20代を過ごしました。
その後、当時経験する機会の少なかったインド料理と文化をどうしても学びたいと、一念発起、なんとインドの財閥系商社に転職し、2年間を30年前のニューデリーで過ごしました。30年前のインドは想像を絶する世界、生活の近代化のレベルで言えば、若い女性が住むにはかなり厳しい環境でした。そのような中、インドだけでなく、周辺国チベットなどまで足を運び、食を経験しました。追ってこのお話もお伝えしたいと思います。
帰国後、創業者との縁あって日本発祥、海外にもモスバーガーを展開するモスフードサービスに入社しました。「世の中にないものを作る」をモットーに、当時圧倒的なプロダクトアウト力を備えると有名でしたこの会社の商品開発部門の黄金期に加わることができたのです。世界中での食体験を発揮するに最高の環境をいただきました。また、多様な新規事業のメニュー開発、商品企画、海外事業など幅広い経験を積むことができました。このお話も興味深いかと思います。
一方でプロダクトアウトとは真逆の世界、ブランディングとマーケティング戦略を軸に経営戦略を策定、実践を学ぶ環境に身を置き、スキルを身に着けました。その結果、一度は自身のブランドを立ち上げ、経営を行うことが必要と考えて独立。オーナーシェフとして東京都中央区に、無名のところから飲食店を開業しました。2年近くほとんど休みも取らず毎日オープンキッチンに立ち、生のお客様と対峙することで多くの事を学びました。努力が実り、短期間で複数店に展開しました。何より嬉しかったのが、後輩シェフ達を育てることができたことです。同時に専門誌への執筆や企業様へのブランド立ち上げ、業態、メニュー開発などコンサルタントとしての事業も開始いたしました。
このコンサルティング事業をきっかけに、米国大手ハンバーガーチェーンのWendy‘s、世界最大店舗数のサンドイッチチェーンSubwayの国内展開のみならず、アジア地域においてのR&Dイノベーション、調達物流サプライチェーン、品質管理と食の安全を統括する機会をいただきました。世界に展開する米国2大チェーンの本社と働くことで世界の最先端を知ることができました。また、食材だけでなく、包装資材や衣類、消耗備品などのべ2000以上の工場を視察、監査した実績がありますので世界中のあらゆる工場や生産現場、圃場を熟知しています。
さらに、Subwayにおいては店舗、現場を主役とするための営業、オペレーションの統括も任され、約10年にわたる負のスパイラルからの脱出、V字回復を2年間で成し遂げました。グローバルレベルのチェーンビジネス、FCビジネス、その手法とさまざまなパターンを横断的に熟知するに至りました。
現在は飯田真弓事務所を開設し、バリューチェーンの専門家として、サプライチェーンの上位概念であるバリューチェーンおよび各機能の評価、課題解決、戦略策定や実行など、外食のみならず、さまざまな企業様の成長を目指して寄り添い、お役立ちをさせていただいております。
趣味は筋トレとゴルフ。どちらも変態レベルでストイックに攻め、体脂肪率10%未満を常にキープ。ゴルフは2年で90切り。「健やかにしなやかに歳を重ねるコツ」や、「食べても太らない身体作りのヒント」もお伝えできると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
飯田真弓
飯田真弓事務所 代表/ フードサイエンティスト/バリューチェーン構築プロフェッショナル
(一般社団法人)全日本食学会会員
(公益社団法人)日本ヘルスケア協会会員
ライザップBODY MAKEアンバサダー
【特記】
・品質管理、食の安全分野における専門性/GFSIの主要認証、BRCG(旧BRC)ASIAアドバイザリーボード(HACCP,ISOなど食の安全、管理領域含む)
・フードサイエンスおよび官能評価技術/英国グローバルリソースであるLEATHERHEAD FRにて取得
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● 読者からのご意見・要望・質問・情報 コーナー
読者の皆様のご意見・要望・質問・情報・欄を作成しました。皆様のご意見・要望をぜひお送りください。匿名で掲載させていただきますので忌憚のないご意見をお聞かせください。また皆様が見聞き体験した外食・食材情報もお知らせください。
このFOOD104を支えてくださっている組織にFSPROと言う食の世界の専門家の方が500名ほどいらっしゃいます。皆様のご質問・疑問に答えられるようになっておりますので、ご遠慮なくご質問などをお寄せください。ちょっと時間はかかりますが回答させていただきます。
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● 食ビジネスニュースリリース ————————————■□
9月5日-9月11日
■「概ね悪くはないがこんなにあった残念な点」イタリアンリゾートがテーマのすかいらーくグループの新業態『ペルティカ』
FOODRINK NEWS
■ニラックス崎田社長/イタリアン新業態「ぺルティカ」五感で楽しむリゾート演出
流通ニュース
■串カツ田中/7月の既存店売上4.8%増、テレビ放映で客数増
流通ニュース
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● 日本外食ニュースと米国外食ニュース
<日本外食ニュース>
柏原光太郎(カッシー)さん発行の飲食業界ニュースまとめのリンクです。
柏原さんは、文芸春秋の編集者として活躍され、2023年3月末で定年退職。1967年から続くグルメガイド『東京いい店うまい店』(私が愛用していた信頼のおけるグルメ本です)の編集長を務め、自身もグルメとして知られる有名な方です。
2018年1月に「日本ガストロノミー協会」を設立し会長に就任しています。
食べログフォロワー数5万人。
飲食業界ニュースまとめ #1624 2024/9/5
飲食業界ニュースまとめ #1625 2024/9/6
飲食業界ニュースまとめ #1626 2024/9/7
飲食業界ニュースまとめ #1627 2024/9/8
飲食業界ニュースまとめ #1628 2024/9/9
飲食業界ニュースまとめ #1629 2024/9/10
飲食業界ニュースまとめ #1630 2024/9/11
みんなの経済新聞
日本食糧新聞社
プロの視点(日本食糧新聞社)
東洋経済オンライン 外食
http://toyokeizai.net/category/restaurant
フードスタジアム
フードリンク
http://www.foodrink.co.jp/news/
フーズチャンネル
日本経済新聞
流通ニュース
M&A NEWS 食品・外食
日本能率協会展示会(FOODEX、HCJ他)
リテールテック
<米国外食ニュース>
QSR マガジン
NRN紙
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発行人:有限会社清晃 代表取締役 王利彰
編集:石川史子、金子佐和美
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このマガジンを発行する王利彰の率いるフードサービスコンサルタント会社有限会社清晃(せいこう)は、海外から日本に進出する外食企業、日本から海外に進出する外食企業のサポート、及び、チェーンレストラン、フランチャイズチェーン展開をする企業へのサポートを行っています。
日本の外食企業では、大手ファスト・フードの殆ど、大手居酒屋、大手ファミリーレストラン、大手ホテル旅館、大手食品メーカー、大手食品卸売業、サービス業等へのコンサルティングを行っています。
有限会社清晃(せいこう)業務内容
王利彰 経歴
ご質問、ご相談はeditor@food104.comにお寄せ下さい。
実務的な仕事だけでなく、外食産業を基礎から学びたい、家業の飲食業を企業にしたい、家業の飲食業を継承したい、外食産業に将来就職したい、
将来独立して飲食業を経営したい、将来外食企業の経営者になりたい、
と思っている方にお勧めするのは、
関西国際大学人間科学部経営学科
http://www.kuins.ac.jp/old_faculty/management.html
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
立教大学ホスピタリティ・マネジメント講座(毎年9月~12月、30回、受講料5万円)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kanken/
大学で外食を含む観光分野をきちんと学びたいという方は
立教大学観光学部
杏林大学外国語学部観光交流文化学科
等で学ぶことをお勧めします。
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/foreign/
王利彰の長年蓄積した調理機器開発のノウハウは最適厨房研究会
http://saitekiken.jp/saitekichubo/
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