関東から若者が博多にやってくるので構って欲しいというリクエストを受けました。しかも昼間から、割と女子受けする店であれば、石村萬盛堂やチョコレートショップなどをご紹介しつつ博多のうどんの柔やわなところを感じてもらうという御案内を思いつくのですが、若者といっても40歳男子。待ち合わせが福岡競艇場からというレアケース。しかも福岡向きの高速道路が渋滞してしまい約束の時間に到着できませんでした。その間は、長浜ラーメンをすすっておいてくれたので、なんとか5時スタートの焼き鳥店を見つけて、それまで住吉大社やキャナルシティなどを散歩して開店と同時に入店しました。たちまち予約は?と聞かれ、日曜の夕方に強気だなあと思いながら7時までだからとカウンターに着席。とりあえず生ビールを注文して、焼き鳥を選びます。博多の焼き鳥店には珍しくダルムがあったり、トマトのベーコン巻きなど変わり種が並んでいます。やっぱり焼き鳥は久留米が一番と思っているので、こんな印象を持ちます。
それより、この店の一番の売りは「とりかわ」のようです。まさに鶏の皮を串にグルグルと巻いて焼いたもの、タレか塩で仕上げています。カウンター焼き台の周辺を見ると、下拵えした串がパッと見で1千本くらい積み上がっています。
客の注文も「塩10本、タレ10本」と桁が違います。
5時に入店して、次々と客が訪れ、10席くらいのカウンターと6人掛けテーブル3卓が次々に埋まって、とりかわを10本単位で注文していきます。
食べると、もっちりとした食感に九州醤油の甘いタレか、少しカリっとした塩味のあとのもっちり感かと好みが分かれます、どちらもビールにぴったりらしいです。
通常の焼き鳥が1本120円なのに、鶏かわは130円という、ちょっと高めの設定にもかかわらずドンドン注文が続いています。
独身40歳男子にもピッタリだったようで。一安心でした。
「鶏皮の焼き鳥」は博多を中心にブームになっているようです。
Googleマップで博多駅付近で検索しただけで20軒くらいヒットします。
中でも、今回訪問した博多とりかわ大臣が「博多とりかわ」として商標登録、また「ぐるぐるとりかわ」は竹乃屋が商標登録しているようです。
仕込みも丁寧に時間を掛けてやっているようです。どちらも美味しければ良し。
夏のビールシーズンも人気が続くでしょうね。
博多とりかわ大臣 (7店舗)
博多ぐるぐるとりかわ竹乃屋 (29店舗)