石川編集長が来福されたので、福岡市東部を巡回視察しました。コースに隙を作ってはならないと真剣に検討してご案内しました。詳細は編集長が書いてくれるかな。ということで、一部だけご紹介。
ランチタイムだったので、移転したと聞いていた「蕎麦文治郎」へ。
福岡市東部、飯塚との境にある山群の入口にある若杉山の中腹に、いやほんとうにこんなところにお店がと驚かれる「茶房わらび野」、抜群の風景とそこに佇むガラス張りのおしゃれなカフェ。ゆっくりと午後ひとときを、また博多湾に沈む夕陽、さらには博多の夜景と特別な時間を過ごすことが出来るスペースがあります。
20年ほど前に「看板の無い店を廻るツアー」などと称して毎月飲み会を開催していましたが、その頃に出かけていた「春馬」「海物」「キヨノ」「池田商店」などを経営するグループが経営しています。Webサイトもないので関連情報が掴めないのは現在も変わらないです。「わらび野」の食べログ情報、書き込みの一番古いのは2008年でした。「わらび野」がオープンして間もなく、隣に出来たのが「蕎麦文治郎」でした。ここも拘りの店でした。難なのは遠くて山の上にある、席数が少ないなんてところ。特に蕎麦だけすすっておしまいとなれば、わざわざ来るには辛いですしね。だいたい蕎麦を食べて、隣でお茶をして、ゆっくり過ごすという感じの使い方でした。
その文治郎が移転したと聞いていたので、それならランチには良いかなと考えました。
若杉山の麓、「わらび野」が標高350mと言ってますが、「文治郎」は100mくらいでしょうか。最近話題になっているカレー店から少し下ったところにありました。
相変わらず建物がお洒落です。おおきな古材を使った平屋にテーブル席が配置されていて、席数も随分増えています。
刺身や和え物がついた蕎麦御膳もありましたが、今回は十割蕎麦のざる蕎麦と天ぷら盛りを注文しました。
「ベーコン、ズッキーニ、とうもろこし、白身魚、さつまいも」の天ぷらは揚げたてサクサクで美味しく、蕎麦も十割なのにつるつると喉ごしの良いものです。薬味も塩、生わさび、ネギ、おろし大根と揃っています。一口ですが、鰻か蒟蒻の寿司が付いてきます。十分に満足できるお昼になりました。なんならビールを一杯、つづけて日本酒を一合くらいは頂ける感じです。
このお店を経営している「わらび野グループ」(というらしい)の店づくりのセンスの良さは20年経っても変わらないなあという印象を持ちました。同じ形態の店を作らないで、それぞれのカテゴリーをきちんと深掘りした料理を提供しています。
どうやら気になったカレー店も系列だったみたい。また来なければなりません。
蕎麦文治郎
茶房わらび野